2020年7月14日更新

歴代スタジオジブリ映画作品(年代順)&興行収入一覧【主題歌・挿入歌も紹介】

となりのトトロ
©Walt Disney Pictures

1984年に公開された『風の谷のナウシカ』から、宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』まで、歴代のジブリ映画作品を一挙紹介!興行収入とともに、人気作を振り返ってみましょう。

目次

歴代ジブリ映画作品一覧!興行収入から見る人気作品はどれ?

となりのトトロ
©︎Walt Disney

スタジオジブリといえば、日本では知らない人はいないというほどの知名度を誇るアニメ映画スタジオ。また、日本の歴代映画興行収入ランキングには多くのジブリ映画がランクインしています。 日本国内にとどまらず、アカデミー賞を受賞した『千と千尋の神隠し』をはじめ、世界的にも知られる映画を多数制作するスタジオジブリ。この記事ではそんなジブリが手がけた全作品を、公開年順に、日本国内の興行収入や主題歌・挿入歌と共に紹介します。

1.『風の谷のナウシカ』(1984年)

奥深いテーマを描いた幻想的な作品/興行収入7.4億円

風の谷のナウシカ
©Studio Ghibli/Walt Disney Pictures
HMworldtraveller
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悠久の時の流れを感じさせるような久石譲の風の伝説のメロディーがたまらなく好きだ。荘厳で心が浄化されるような気持ちになる調べ。素晴らしい音楽がそれに調和する映像と出会ってできる世界観に魅了される。 3年ぶりくらいに観た。世界観はもとより、内容も観るほどに深くなる気がする。人間達が破壊した自然、ディストピアと化した世界でもなお支配欲や私利私欲に囚われる人間の業、自然(腐海)の自浄作用、慈しみの気持ち。いろんなものが詰まっている作品だ。 久しぶりに見ると、ナウシカがあまりにもいい子過ぎるとか、その年齢に似つかわしくない自己犠牲の精神が目についたりもしたけれど、ラストの大ババの台詞あたりからは そんなこともすべて忘れて感情的に引き込まれた。 何かを収束させたり解決しようとする時、どんな手段を講じるべきなのかをとても考えさせられる。攻撃的手段は怒りや憎悪や反撃を生む。それは相手が人間であっても自然であっても同じなのだと思う。一方、現実世界はそう簡単には行かず穏やかな解決策が望めない事態もあるだろう。尽きることのない永遠の課題。 たかがアニメされどアニメ。異質なもの、価値観の違う他者、脅威に見える自然に対し、たとえナウシカほどの慈愛は持てなくとも、もう一歩深く向き合い、もう一歩先を見て考えることを促される。 今回観て思った。やっぱり昔のジブリ、初期の宮崎駿作品のほうが好きだとあらためて実感。

1984年に公開された『風の谷のナウシカ』。文明が崩壊した後の世界が舞台です。監督を務めたのは宮崎駿でした。 世界を覆う菌類の森「腐海」を破壊するべく始まった戦いに巻き込まれた「風の谷」の王女・ナウシカが、国を守るためにただ1人立ち向かう姿が描かれています。「人類が自然と共に生きることは可能なのか?」という奥深いテーマの作品でもあります。 本作は厳密に言うとジブリ作品ではありません。なぜなら制作会社がスタジオジブリではないからです。しかし本作のテレビ放送の際には、冒頭でトトロの描かれたブルースクリーンが表示されており、スタジオジブリが販売したビデオコレクションにも収録されていたために、ジブリ作品として広く認知されています。

「風の谷のナウシカ」/安田成美

『風の谷のナウシカ』の主題歌は、公開前に開催された「ナウシカガール・コンテスト」で7500人以上の応募者の中からグランプリに選ばれた安田成美が歌った、細野晴臣作曲の楽曲「風の谷のナウシカ」です。 宮崎駿と高畑勲がこの曲の使用に反対したため、予告編やCMなどで使用されたのみ。劇中では一度も流されることがありませんでした。

2. 『天空の城ラピュタ』(1986年)

“あの名言”が生まれた不朽の名作/興行収入5.8億円

天空の城ラピュタ
© Studio Ghibli/Buena Vista Home Entertainment
southpumpkin 昔から観ているのですが映画にハマり始めてからは初めての鑑賞。言わずとしれたジブリの傑作です。 本作で一番の魅力は独特なメカニックだと思います。Dr.スランプ時の鳥山明を彷彿とさせるメカニックがヌルヌルと動く様子は永遠に見ていられる気がします。現在と比べその技術はSFですが、明らかに古めかしい感じがします。まるで平行世界の科学の進展を感じます。そのメカニックがラピュタの前では滑稽な人工物のように見えてくるから面白いですね。 ラストシーンもそりゃ大好きですけど、僕の一番好きなシーンは盗賊のママと息子たちとパズーが羽根の付いた飛行船に乗ってシータを助けに行くシーンです。一度頭をやられて意識を失ったママを除けて操縦桿を握ったパズー、意識を取り戻しパズーの頭をポンっとするママ。ジブリ屈指の名シーンだと思いますね。

1986年公開された長編アニメ映画『天空の城ラピュタ』。スタジオジブリが制作した最初の作品でもあります。 当時、SFやロボットなど高齢化向けになっていくアニメに対し、本作は子供向けの漫画映画の復活を目標にしていたようです。興行時はあまり成績が振るわなかったものの、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と高く、幅広い層に支持されました。 原作はなく、宮崎駿監督のオリジナル作品です。 少女シータと少年パズーの2人が飛行石と言われる謎の石をめぐり、伝説の城ラピュタを捜す冒険に旅立つファンタジーに仕上がっており、シータとバズーの淡い恋心も見え隠れする心温まる作品です。

「君をのせて」/井上杏美

『天空の城ラピュタ』の主題歌は、歌手の井上あずみが「井上杏美」名義で発表した楽曲「君をのせて」。作曲を担当したのは、映画『風の谷のナウシカ』の音楽を担当したことで一躍脚光を浴びた久石譲です。イメージアルバムの楽曲「シータとパズー」をもとに、アレンジを加えて作られました。 歌詞は宮崎駿監督が書いたメモを原案に、高畑勲と久石譲がメロディに合わせて整理して、決定したそうです。

3.『となりのトトロ』(1988年)

ジブリ映画といえば!定番の物語/興行収入5.9億円

となりのトトロ
©Walt Disney Pictures
ayamilky 自分が姉妹ということもあって思い入れが強く何度も見てます。 「トトロに会っちゃったー♡」と「夢だけどー夢じゃなかったー」は一緒に踊ります。家族が家族を想う気持ちがたくさんあっていつも暖かい気持ちになります。 そしてあのラストに流れる曲。 暖かい涙で喉の奥がぐっと締め付けられるのです。100回はくだらないくらい見てますけど、誰と見ても楽しいし、見たことない人は本当に見てほしい。特にお子様に。 小さい頃に暖かい作品に出会ってほしい。 おかげで今も暖かい気持ちになれます。

1988年に公開された『となりのトトロ』。監督は宮崎駿です。 昭和30年初期の日本を舞台に、田舎に引っ越してきた2人の姉妹と不思議な生物トトロとの交流を描いた作品です。配給収入こそ『風の谷のナウシカ』を大きく下回りましたが、キネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位をはじめとし数多くの作品賞を獲得。繰り返しテレビ放送が行われるなどで、高い人気を集めています。 青ざめた夜明け前の空の色といった美しい色彩に加え、夜のシーンが多いのもこの作品の特徴です。トトロのぬいぐるみなどのキャラクター商品は、今もなお国内だけでなく海外でも人気があります。

「さんぽ」「となりのトトロ」/井上あずみ

『となりのトトロ』のテーマソングは、『天空の城ラピュタ』の主題歌に引き続き井上あずみが担当。オープニングテーマの「さんぽ」は童謡のような曲調で、子供達に人気の曲です。エンディングで流れる「となりのトトロ」は、感動的で壮大な映画の締めくくりにぴったり。 どちらも作曲は久石譲が手がけ、「さんぽ」の作詞は児童文学作家で作詞家の中川李枝子が、「となりのトトロ」の作詞は監督の宮崎駿が手がけました。

4.『火垂るの墓』(1988年)

涙なしではみられない戦時中の兄妹を描いた名作/5.9億円

火垂るの墓
© ADV Films
igagurichan 大人になってから観ると、感想が違ってくる人が多数。 私もその1人です。

冷たく突き放す大人達の言っている事も正論。 裕福な暮らしをしていた14歳の少年が、突然戦争孤児になり上手く立ち回れないのも仕方がない事。 ただ妹を守りたかっただけ。誰もが生きるのに必死で誰が悪いわけでもなく、時代がそうさせただけ。 戦争は全てを奪う。

冷静に観たせいか、せっちゃんのシーンでは胸が苦しくなるだけで、いつものように涙が出なかった。 しかし2人が現代の都会を見下ろしているシーンではやはり涙が出てしまいました。 トトロと同時上映だったなんて…真逆すぎる。

野坂昭如の小説を映画化した『火垂るの墓』。監督は高畑勲が務めました。本作は野坂自身の戦争体験が題材となっています。戦争というテーマと、悲しい物語に誰もが涙を流し、その重いテーマとは反対に、国内外問わず高い人気を誇っています。 戦火によって焼け野原となってしまった兵庫で生きる兄妹。その厳しい状況で彼らは懸命にたくましく生きようとしますが、終戦を前にして力尽きてしまうのでした。 幻想的な蛍の放つ光と2人のはかない命……。戦争アニメ映画の名作として語り継がれています。

「埴生の宿」/アメリータ・ガリ=クルチ

『火垂るの墓』では「埴生の宿」という曲が劇中の挿入歌として使用されました。この曲は、1823年に作詞・作曲されたイングランド民謡。原題は「ホーム・スイート・ホーム」で、「楽しき我が家」というタイトルでも知られています。 2006年には日本の歌百選に選ばれるなど広く親しまれる名曲です。

5.『魔女の宅急便』(1989年)

少女の不思議な冒険を描いた人気作/興行収入21.5億円

魔女の宅急便
©Buena Vista Home Entertainment WRITER_EDITOR: sc
southpumpkin 心がホカホカするジブリアニメ。修行のため港町にやってきた少女キキが少し大人になるお話です。魔法が使えるというアイデンティティの喪失に悩み自分なんてここにいる意味がないんじゃないか、と思ってしまうのは一人暮らしを始めたての時期を経てきた自分にとってとても身近な感情に思いました。トンボとの出会いもすごく素敵に感じます。途中でキキは飼っている猫ジジの声が聞けなくなります。どのタイミングで、なにが原因で声が聞けなくなったのか、具体的に語られませんがその理由について今ならなんとなく答えが出せるような気がします。存分に語らう余地を残している点もジブリ映画の良いところでしょう。 印象に残っているのがおばあさんと一緒にニシンのパイを作ったキキが雨の中パイ届けると、全然喜ばれないというエピソード。パーティーを楽しみにしていたキキはすっかり心が萎えてしまいます。とても都会的なエピソードで、ここも上京したての自分と重なりました。『トイストーリー3』と合わせて、子どもが家を出るときに見せたい映画です。

『魔女の宅急便』は児童文学作品を原作として制作され、1989年に公開されました。近藤喜文が監督し、脚本を宮崎駿が務めています。 ファンタジーの世界を楽しく美しく描いた本作。根強い人気を誇り、ファンからも高く支持される作品です。 魔女の血を引く少女のキキは、立派な魔女になるための修行に出ることに。相棒の猫ジジとともに見知らぬ街でさまざまな人達と出会い、成長していく過程を描いています。 俳優を声優に起用することが多いジブリ作品ですが、『魔女の宅急便』には国民的アニメの声優が多く出演しています。 キキの声優は、『名探偵コナン』で江戸川コナンを担当している高山みなみ。そして、キキのボーイフレンド・ドンボを演じるのは同作で工藤新一役の山口勝平です。 他にも山寺宏一やアンパンマン役が有名な女優・戸田恵子など出演しています。ベテラン声優たちによる安定感のある演技をぜひお楽しみください!

「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」/荒井由実

『魔女の宅急便』にはユーミンこと荒井由実(現:松任谷由実)作詞・作曲・歌唱による既存曲が起用されました。オープニングは1975年リリースの「ルージュの伝言」、エンディングは1974年リリーズの「やさしさに包まれたなら」です。 どちらの曲も映画公開当時再び大ヒットとなりました。特に「やさしさに包まれたなら」は心地良いテンポで人々を魅了し、長く愛され続ける名曲。ちなみに、宮崎駿監督は荒井由実のファンなのだそうです。

6.『おもひでぽろぽろ』(1991年)

リアルなテイストで描いたノスタルジーアニメ/31.8億円

おもひでぽろぽろ
©UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT/zetaimage
hon0711chi もう何度も見てますが、胸がきゅんと締め付けられる懐かしいような感じはなんでしょう? 昔は、どちらかというと五年生の立場で見てましたが、主人公と同じ年ぐらいになったからか、過去の自分を振り返りながら、大人の立場で見ている自分がいました。 最後の大人の恋の部分も、今みる方がそわそわしますね(っ´ω`c)

五年生を振り返ると 私も家族の中では一番下だったので、だだをこねて中華料理食べにいかない!!って泣き出したくなる気持ちが痛いほど理解できました。

岡本螢・刀根夕子の原作漫画を高畑勲が監督し、1991年に公開された作品です。1982年の夏、OLの主人公タエ子が休暇をとり、姉の親類の家に滞在することに。そんな彼女が故郷山形に向かう途中の寝台特急あけぼの3号の車内で、小学五年生の思い出を振り返る物語です。 タエ子の声を女優・歌手として活躍する今井美樹が、タエ子と出会いお互いに惹かれていくトシオの声を俳優の柳葉敏郎が務めました。 本作は2016年に北米で公開され、現在ではノスタルジックな世界観が国を超え世界中で再評価の波が起きつつある名作です。主題歌の『愛は花、君はその種子』(歌:都はるみ)は『The Rose』(作詞・曲:アマンダ・マクブルーム、歌:ベット・ミドラー)を高畑勲が日本語に訳したもの。 全編において徹底したリアリズムが貫かれていて、舞台はもちろん、1966年の描写においても細かく描かれました。特にブラウン管の中に登場する『ひょっこりひょうたん島』は当時、現存した資料がほとんどなく、資料の捜索や劇中への再現にかなり苦労したようです。

「愛は花、君はその種子」/都はるみ

『おもひでぽろぽろ』の主題歌は、演歌歌手・都はるみの「愛は花、君はその種子」。この曲は、歌手で女優のベット・ミドラー主演の映画『ローズ』(1980年)の主題歌として彼女が歌った曲「ローズ」を、監督の高畑勲が日本語訳の歌詞をつけ、都はるみが日本語でカバーした楽曲です。 この曲は多くのミュージシャンにカバーされており、日本でもシンガーソングライターの平井堅、大黒摩季、JUJUなど名だたる歌手たちがカバーバージョンをリリースしています。

7.『紅の豚』(1992年)

空飛ぶブタのロマン/興行収入54億円

紅の豚
© Studio Ghibli/Buena Vista Home Video WRITER_EDITOR: bg
hima_take 個人的には宮崎駿監督最高傑作。 と言うか、まったく一般受けしない監督が好きなものだけ寄せ集め作品。

主人公ブタだし、おっさん多いし、辛うじて女の子のフィオが登場するくらいだし。最後もいまいちパッとしないし。「宮崎アニメなら他に良いのあるじゃん」と言われればそれまでなんだけど。ブタの良さは語っても分からない。何回も見て、感じるしかない。

こんな作品を好きになったのはつい最近の話。「本当のかっこよさ」を教えてもらった。

ちなみに「カウボーイビバップ」は、明らかにこの作品に影響されまくっている。ビバップも凄い良い作品なので、そちらもおススメです。

1992年に公開された『紅の豚』。イタリア・アドリア海で、飛行艇を乗り回す空中海賊を退治し賞金稼ぎとして生きる、豚の姿をした主人公・ポルコ。「カッコイイとは、こういうことさ」というキャッチコピーの通り、ロマンに生きる彼のカッコいい生き方を描いた大作です。 『紅の豚』の大人な雰囲気を作り上げている要素の1つに、異色のヒロイン・ジーナの存在があります。 ポルコの古くからの友人で、ホテル・アドリアーノを経営するスレンダーな美女がマダム・ジーナ。彼女は3度の結婚を経験していますが、3人共死別しています。ポルコとジーナは想い合っていますが、彼はジーナの旦那たちと友人であったためなかなか踏み出せずにいました。 不器用な2人の恋愛の行方はどうなるのか。男性に求婚されながらもポルコを待ち続ける健気なジーナに注目してください!

「さくらんぼの実る頃」/加藤登紀子

『紅の豚』の主題歌は、マダム・ジーナの声優を担当した女優で歌手の加藤登紀子が歌う「さくらんぼの実る頃」。この曲は日本でも古くから親しまれているフランスのシャンソンを代表するナンバーです。 劇中には、マダム・ジーナがフランス語でこの曲を歌うシーンが登場します。役者本人が主題歌を歌うのは、ジブリ作品では本作が初めて。エンディングテーマにも加藤登紀子作詞作曲の楽曲「時には昔の話を」が使用されました。

8.『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)

たぬきだって頑張ってるんだよ/興行収入44.7億円

平成狸合戦ぽんぽこ
© Studio Ghibli/Buena Vista Home Video
skr_icj #eiga #movie 淋しすぎる映画。生きることが当たり前ではない世界で、明るく夢を見てもことごとく壊されてしまう狸たち。違う種が一緒に生きていく道を、という妥協だって所詮はひとりよがりの言い訳。新しいもの、便利なものを求めてしまうのが人間だけど、それによって失ってしまうものの大きさを感じられるままでありたい。そしてつらいことがどんどん増えていく世界。無理なこともたくさんあるけれど、最初に抱くものは諦めではなく精一杯でありたい。

1994年に公開され、高畑勲監督がメガホンを取った『平成狸合戦ぽんぽこ』。 開発が進む多摩を舞台に、住処である森を追われてしまう狸たちが様々なものに化ける「化学(ばけがく)」を駆使して、森を守るべく人間に立ち向かう様子を描いています。 山を崩して街をつくる、人間にとってそれだけのことが、狸やほかの動物にとってどういうことなのか。ユニークな方法で人間に抵抗する狸たちの姿は、大変コミカルなので可愛らしく笑えるシーンも多い一方、自然破壊を対人間の側から描いた考えさせられる作品でもあります。

ぽんぽこ愛のテーマ「アジアのこの街で」、「いつでも誰かが」/上々颱風

『平成狸合戦ぽんぽこ』の主題歌は、上々颱風(シャンシャンタイフーン)の楽曲でした。オープニングはぽんぽこ愛のテーマ「アジアのこの街で」、エンディングは「いつでも誰かが」。民族楽器のサウンドが味わい深い音楽です。 上々颱風は、バンジョーに三味線の弦を張った「三線バンジョー」を奏でるリーダーの紅龍、ボーカルの白崎映美と西川郷子、ドラムの渡野辺マントらで構成される、民族音楽のグループ。映画公開当時人気を博しました。

9.『耳をすませば』(1995年)

等身大の中学生を描いたジブリ屈指の青春アニメ/興行収入31.5億円

耳をすませば
©Studio Ghibli/BVHE/Photofest
AtsushiUmezawa とても前向きで素直な性格の主人公シズクと、セイジの出会いから始まる物語。それはとても身近にあるファンタジー。切なく甘酸っぱいけれど、誰もが大切にしていたものを思い出すことができる素敵な作品。

公開は1995年ながら、今なお熱烈な人気を誇る『耳をすませば』。 本を読むことが好きな月島雫と、バイオリン職人を目指す天沢聖司のピュアな恋愛模様が描かれています。劇中に使用された『カントリー・ロード』は元々有名な曲でしたが、この映画によってより広く知られるようになりました。 雫と聖司が紡ぐ恋物語は、見ているこちらがもどかしくなってしまうほどゆっくり。でも、着実に大きくなる互いへの想いはキラキラしていて、青春のすばらしさを再確認させてくれます。 しかし、ただ恋を描くだけではないのが、さすがジブリ作品です。中3という人生の1つの区切り目に立つ2人は、それぞれの将来への不安を抱えています。 眩しいほど真っすぐな恋と進路の悩みという思春期を丁寧に描いた『耳をすませば』は、きっと忘れていた初恋を思い出させてくれるはずです!

「カントリー・ロード」/本名陽子

主題歌は、主人公・月島雫の声優を担当した本名陽子が歌う「カントリー・ロード」。オープニングで使用されたオリビア・ニュートン=ジョンが歌う楽曲「Take Me Home, Country Roads」の日本語カバー曲です。 劇中では雫が訳詞した設定で、聖司が弾くヴァイオリンに合わせて雫が歌うシーンがあります。

10.『もののけ姫』(1997年)

自然と人間を描き社会現象に/興行収入192.1億円

もののけ姫
©Miramax Films/Photofest
Dora 地上波ノーカット。久々にちゃんと観たがジブリやたしかにすごいと素直に思えた。伝えたいことが直球でかつ抜け目も妥協もなく深く突っ込んで描ききる。景色は美しいし森の神は神聖だし触手はトラウマもの。こういうのもっと難解に魅せるよりここまで噛み砕いて質を落とさないほうが難しいのかもなあ。或いは自分が見られてない範囲で考察も沢山できるんだろうけど。自然は美しく恐ろしい。人間は女性を大事にしつつ自然と共存して、戦わずに生きていきたい。ストレートで美しい映画だった。

1997年に公開された、宮崎監督が構想に16年、制作に3年も費やした大作『もののけ姫』。当時の日本映画の興行収入記録を塗り替えた作品です。 エミシ一族の長の家に生まれた青年・アシタカは国を捨てて旅に出ました。その先で彼はタタラ場と呼ばれる場所で製鉄を営む人々と、また彼らと敵対する立場であり、森で神々に囲まれて暮らす「もののけ姫」ことサンと出会います。両者が共に生きる術はないのかとアシタカは悩むのですが……。 本作の見どころは、魅力的な登場人物たちや荘厳な世界観だけでなく、「人間と自然とが共生することはできるのか?」という重いテーマに宮崎駿なりの回答を示したというところ。彼は以前『風の谷のナウシカ』でも類似するテーマを扱っていました。 公開当初から20年以上が経っていますが、現在もなお愛されている名作です。

「もののけ姫」/米良美一

主題歌は、世界的カウンターテナー歌手の米良美一が歌う「もののけ姫」。作詞を監督の宮崎駿が、作曲を久石譲が手掛けました。 壮大な作曲と見事な美声で聞くものを魅了し、米良美一はこの映画公開を機に世間的にも人気を獲得することとなります。神秘的で美しく、映画共にいつまでも心に残る名曲です。

11.『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)

なんだかほっこりする家族の物語/興行収入7.9億円

momoko1126 おもしろかった! 子どものころに戻りたい〜 おばあちゃん素敵 暴走族まじうっぜー とてもほっこりした いい家族だなぁ

1999年公開の『ホーホケキョ となりの山田くん』。いしいひさいち原作の4コマ漫画をもとに映画化された作品で、監督・脚本を高畑勲が務めています。 どこにでもある家庭を面白おかしく描いたコメディ作品。クスリと笑える程度ではありますが、綺麗にまとまっています。ジブリらしい何気ない動作にまでこだわっており、絵柄は独特ですがぜひ見てほしい一作です。 日本テレビ会長だった氏家齊一郎は本作を愛好しており、大きな赤字を出しても構わないから高畑勲監督の作品をもう一度見たい、と思っていたそう。後に氏家の意向で『かぐや姫の物語』が誕生することになります。

「ひとりぼっちはやめた」/矢野顕子

主題歌は、作詞・作曲・歌を矢野顕子が務めた楽曲「ひとりぼっちはやめた」です。彼女は「春咲小紅」などのヒット曲を生み出してきたシンガーソングライター。本作では、山田家の長女・のの子が通う小学校の担任藤原先生の声も担当しています。 矢野顕子の優しい歌声がほっこりする映画の雰囲気にぴったりとマッチ。ジブリ映画の隠れた名曲として愛されています。

12.『千と千尋の神隠し』(2001年)

アカデミー賞まで受賞したジブリ映画の代表作/興行収入304億円

千と千尋の神隠し
©Studio Ghibli/Disney/Photofest
Pocky 2014/11/21 金曜ロードショー 何度も見ていますが、何気ないように思えるシーンに注目してみると改めて素敵な作品だなと思います。ラストで2人の繋いでいた手と手が離れるところは毎回感動します。自分が小さい頃は不思議な世界観をもつこの作品を少し怖いと思っていましたが、いまでは非現実的な世界に面白さを感じます。個人的に千尋とハクが花に囲まれた道を歩くシーンがとても好きです。

2001年に公開された『千と千尋の神隠し』。ジブリ作品のみならず、日本映画全ての中で歴代No,1の興行成績を記録した作品です!宮崎駿が監督を務めました。 アカデミー長編アニメ映画賞を受賞し、イギリスBBCによる「21世紀の偉大な映画ベスト100」では第4位になるなど、海外でも高く評価されています。 神々の世界に迷い込んでしまい、両親とも離れ離れになってしまった千尋はハクという不思議な少年に助けられます。彼に教えられて千尋は神々の通う湯屋である「油屋」で働き始め、その中で成長していきます。しかしある日油屋に化け物が現れて大騒ぎになり、ハクの身も危険が……。 本作はその人気から何度もテレビ放送されており、そのたびにファンの間では本作に込められた謎についての考察が交わされています。不思議で美しい世界観とハクや釜爺、カオナシなど魅力的なキャラクターたち、そして成長していく千尋の姿など、様々な面に楽しみを見いだせる名作です。

「いつも何度でも」/木村弓

主題歌は、歌手で作曲家の木村弓が歌う楽曲「いつも何度でも」。木村はライアーという竪琴を使い、ソプラノの歌声で弾き語りをするミュージシャンです。 この曲はもともと、宮崎駿が企画していた『煙突描きのリン』という作品の主題歌として制作されていました。企画が没になり、しばらく経ってこの曲を聞き返した宮崎駿は、『千と千尋の神隠し』の内容とリンクしていることに気がつき、急遽採用することに決めたと言います。 作詞は、作詞家で詩人の覚和歌子が手がけています。この曲も大ヒットを収め、日本アカデミー賞協会特別賞や日本レコード大賞金賞を受賞しました。

13.『猫の恩返し』(2002年)

『耳をすませば』と繋がった世界観/興行収入64.6億円

猫の恩返し
©︎BUENA VISTA
YassC いつまでも恩を忘れず恩人のピンチに全力を尽くす猫の姿と、別れ際、お互いに後ろ髪引かれる心情が切ない。相手を思いやる気持ち、困っている人を助ける心、じんわりと胸にきます。

あとは 大泉洋さんと安田顕さんがチョイ役で出てて声とキャラが良かったのと、 猫の事務所の3匹のああいう関係性がなんとも良い

2002年に公開された『猫の恩返し』は、『耳をすませば』の主人公“月島雫が書いた小説”という設定の物語。そのためバロンが登場するなど『耳をすませば』と世界観を共有している点があります。 女子高生のハルは、車に轢かれそうになった猫を助けたことをきっかけに、猫の国に連れて行かれてしまいます。そこでハルは猫の国の王子・ルーンとの結婚を決められてしまったうえ、耳や尻尾が生え始め猫になりそうになってしまうのです。猫のバロンやユキはハルを助けるために奮闘するのですが……。 なんとか元の世界に戻ろうとするハルと猫のバロン、ムタの冒険を通して彼女が成長していく姿を描いています。監督は2012年のテレビアニメ『ONE PIECE エピソードオブルフィ 〜ハンドアイランドの冒険〜』を手がけた森田宏幸が務めています。

「風になる」/つじあやの

主題歌は、シンガーソングライターつじあやの作詞・作曲・歌の「風になる」です。さらりと通り過ぎる風を感じるような、ナチュラルで爽やかな癒しボイスが特徴です。 台湾やマレーシアでもカバーされています。エンディングで流れますが、映画で使用されたのは原曲とは違いアコースティックバージョンでした。

14.『ハウルの動く城』(2004年)

キムタクが声優を務め話題に/興行収入196億円

ハウルの動く城
© Studio Ghibli/Walt Disney Pictures
akuyaku12 決して悲しい話ではないのだけれど、話の節々で泣きたくなる、そんな作品 --- 2014/12/22&26(DVD) 久々に借りて観ました。やっぱり素晴らしい。ジブリ作品の中で一番この話が感情を動かされます。 何回みても絶対飽きないのは素晴らしい事だなあと思う作品。観れば観るほど新しい発見がある。 ソフィーが元の年齢に戻るのは感情の起伏とか正直である事と関係があると思うんですが、なんにしろ背中だけで年齢が変化していく様を描いた宮崎駿は凄いなあ。表情はおばあちゃんなのにその一つ前の背中だけのシーンでは少女の背中で、この時ソフィーは感情を動かされたのか…?と考えると面白い。

2004年に公開された『ハウルの動く城』。宮崎駿監督が"作品の説明はすべてはぶいてある"と言った通り、上級者向けの作品でもあります。 帽子屋の少女・ソフィーは荒地の魔女の怒りを買い、老婆の姿に変えられてしまいました。彼女はかかしのカブに導かれ、魔法使いのハウルが暮らす動く城にたどり着きます。そうして彼女はハウルと城の住人である火の悪魔・カルシファー、そしてハウルの弟子・マルクルと共に城で暮らし始めるのでした。 ファンタジー色の強いストーリーや、幻想的なシーンの美しさが魅力的な作品。老婆の姿に変えられてしまったソフィーと美しい魔法使いのハウルとの淡い恋が見どころです。

「世界の約束」/倍賞千恵子

主題歌はソフィーの声を担当した女優で歌手の倍賞千恵子が歌う「世界の約束」。『千と千尋の神隠し』の主題歌も歌った木村弓が作曲を、編曲を久石譲が手がけました。また、詩人として著名な谷川俊太郎が作詞を担当しています。 この曲は木村弓が“大切な人との別れの歌”として作曲し、自身のアルバムに収録するため谷川俊太郎に作詞を依頼していたもの。それを監督の宮崎駿が気に入って主題歌として起用したのだそうですよ。

15.『ゲド戦記』(2006年)

宮崎駿の息子・宮崎吾朗の初監督作品/興行収入76.5億円

ゲド戦記
©DISNEY/zetaimage
tmmyon 金曜ロードショーで

批判されがちな本作品ですが、前回見てそんなに悪くないな~と思った記憶がありました。でも、どこが良かったのかと言われるとすごく曖昧だったので、もう一度見てみました。

見てみて、やっぱり私は好きだなと思いました。正直、「トトロ」のさつきとかって、小学4年にしてはしっかりしすぎていて親近感一切湧かないし、むしろ自己嫌悪に陥る。けど、アレンは最初からまあ「病んで」いて、プレッシャーに耐えられずに父を殺してしまう。ここは親近感はわかないですけど、なんとなく理解出来る気がする。しかも、その「病み」から一向に立ち直れない。そんな簡単な問題じゃないんですよね。 そんなアレンが、最後には世話になった人の為に戦うのですが、欲を言えば彼らとのドラマが中盤にもう少し欲しかったかな。あまり濃いエピソードがないままクライマックスに行く為に印象が薄い作品になっているのだと思いました。でも、アレンの性質を考えても、あの「間」は必要だったとも思いますが…。 たぶん、三部作くらいにしたらいいんだと思います(笑)台詞も内容もいいこと言っているので、もっと評価されてもいいのにな、と思いました。

2006年に公開された『ゲド戦記』は宮崎駿の息子・宮崎吾郎監督のデビュー作品です。アメリカの小説『ゲド戦記』を原作としています。 均衡を失った世界で、巨大な国の王子であるアレンは自らの父親を殺してしまいました。国を捨てて逃げた彼はその道中で賢者・ハイタカに命を救われ、2人は世界の均衡を奪っている災いの原因を探る旅に出るのです。そしてその旅の途中で、アレンは顔の半分が赤い少女・テルーに出会いました。 父を殺したアレン。両親に虐待され捨てられたテルー。他にも様々な事情や傷を抱えたキャラクターが多く登場します。壮大なストーリーで隠されてしまっていますが、現実世界を生きる私たち誰もが抱えている苦しさ、孤独などが描かれている作品です。 キャラクターたちが共に生き作り上げる人間関係は、非常にリアルです。ファンタジー作品だと決めつけるのではなく、壮大な世界観の中に詰め込まれた現実にぜひ目を凝らしてみてください!

「時の歌」/手嶌葵

『ゲド戦記』の主題歌は、テルーの声を担当した歌手の手嶌葵が歌う「時の歌」です。作詞を監督の宮崎吾朗と音楽家の新居昭乃が、作曲は新居昭乃と保刈久明が手がけました。 手嶌葵は当時まだ無名の新人。彼女が歌う『おもひでぽろぽろ』主題歌の原曲「ローズ」のカバーを聞いた鈴木敏夫プロデューサーや宮崎吾朗監督が気に入り、主題歌の歌い手に抜擢されました。映画公開年の2006年にはメジャーデビューを果たしています。

16.『崖の上のポニョ』(2008年)

キャッチーな主題歌が話題に/興行収入155億円

崖の上のポニョ
©Studio Ghibli/Disney/Photofest
igagurichan 劇場で観て、DVDも持っていてTV放映される度に観てるけど飽きません。はちみつドリンクとラーメンのシーンが大好き。ポニョが津波に乗ってニコニコ走って来る所で背筋が「ゾワ~っ」とする。宮崎氏もドキュメンタリーで「ここは怖いですよ~」って言いながら描いていた記憶が…。昔いろんな人の考察を読んでふむふむと思い、物凄くおっかない話しかもしれないと思ったのだけど(またそれを考えるのも面白いのですが)子供はフツーに楽しんで観ているし、純粋で真っ直ぐなファンタジー。

2008年に公開された『崖の上のポニョ』は後期の宮崎駿作品では珍しい、まさに子供向けアニメという作品です。 海の女神である母と魔法使いである父を持つ魚の女の子・ポニョは空き瓶から出られなくなっていたところを人間の男の子・宗介に助けられ、彼のことが好きになります。その後ポニョは父によって海に連れ戻されてしまいますが、魔法を使って人間の姿になり、宗介に会いに行こうとするのでした。 藤岡藤巻と子役の大橋のぞみによる主題歌『崖の上のポニョ』も人気を博しました。ポニョ達が暮らす海底の風景の美しさと、主人公のポニョと宗介の無邪気な可愛らしさがたまらない作品です。

「崖の上のポニョ」/藤岡藤巻と大橋のぞみ

『崖の上のポニョ』の主題歌は「藤岡藤巻と大橋のぞみ」が歌う楽曲「崖の上のポニョ」。頭に残るキャッチーな曲で、今でもくちずさむことができる人も多いのではないでしょうか? 当時8歳の子役・大橋のぞみと“2人のおじさん”藤岡藤巻が歌を担当し、作曲・編曲を久石譲、作詞を作画監督の近藤勝也、補作詞を監督の宮崎駿が手がけました。 曲のイメージをつかむために試しに歌ってもらうことになり、児童劇団に所属していた大橋のぞみが偶然呼ばれ、彼女の歌声を聞いた宮崎駿の強い希望で本番でも歌ってもらうことになったのだそうです。

17.『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

ジブリ若手監督の米林宏昌デビュー作/興行収入92.5億円

借りぐらしのアリエッティ
© Walt Disney Studios Motion Pictures
amano_yui 登場人物がアリエッティ一家と翔とその家族だけ。こんなにも少ない人数で展開されるジブリってあったでしょうか。 ドンパチなし 神秘的で落ち着いた雰囲気と織りなす人間模様だけ。なのに、満腹。 ハウルの動く城、ナウシカ、もののけ姫とは全然作風が違いました。

2010年に公開された『借りぐらしのアリエッティ』は、今後のジブリを支えるであろう米林宏昌監督のデビュー作で、宮崎監督以外の作品の中では興行収入1位の作品です。 14歳の小人の少女・アリエッティは家族とともにある古い屋敷の床下でひっそりと暮らしていました。彼らの間では「自分たちの姿を絶対に人間に見られてはいけない」という掟がありました。しかし、アリエッティはある日その姿を屋敷に新しく住み始めた人間の少年・翔に見られてしまうのです。 アリエッティの声優を務めるのは、本作が声優初挑戦であった志田未来です。そして、翔役は『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』などに出演している神木隆之介でした。他にも藤原竜也や樹木希林など豪華な俳優陣が声を担当しています。 声優とはまた違った俳優たちによる声の演技に注目してください。

「Arrietty's Song」/セシル・コルベル

『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌は、フランス出身の女性シンガーソングライター、セシル・コルベルの「Arrietty's Song」。作詞・作曲を彼女が手がけ、ハープの演奏と日本語での歌唱も担当しています。 セシル・コルベルの曲が主題歌に抜擢されたのは、彼女が2009年に「昔からジブリ映画の大ファンで、私の音楽はジブリ映画から大きな影響を受けています」と書いた手紙と自身のCDをジブリに送ったことがきっかけになったそう。 美しいハープの音色と透明感溢れる歌声が、ファンタジックな映画の世界観にぴったりです。

18.『コクリコ坂から』(2011年)

1960年代の学生の青春を描いた/44.6億円

コクリコ坂から
©DISNEY/zetaimage
honeycandybaby 劇場で一度観てから、二度目の鑑賞!何かに無我夢中に一生懸命になるのは本当に素敵なことだなぁと思わせてくれる映画でした。ストーリーはシンプルといえばそうだけど、音楽と昭和の映像は素敵でした。メルにはしあわせになってほしい、、告白シーンは、きゅんと来ます。わたしは口調といい、まとめ役の水沼くんのほうが魅力的に感じました!

佐山哲郎と高橋千鶴による漫画を原作に、2011年に宮崎吾朗によって映画化されました。 由緒ある高校の部室棟を、老朽化により取り壊すかどうかという論争の中で出会った、松崎海と風間俊。ふたりは惹かれ合いますが、実は父が同一人物かもしれないという事実にぶつかります。 甘酸っぱい青春をプレイバックできる作品で、手嶌葵の歌が完璧にマッチしています。高校生たちの青春をさわやかに、切なく描く。作中の学生たちは活気にあふれており、見ていて自身の学生時代を思い起こす方もいるでしょう。 本作ではフランス語が多く活用されており、タイトルの「コクリコ」はフランス語で「ヒナゲシ」を意味します。また、主人公・松崎海は「メル」と呼ばれています。これは海はフランス語で「ラ・メール」、これを縮めてメルとなりました。 さらに、高校の文化部部室棟「カルチェラタン」が登場しますが、カルチェラタンはフランス・パリの地名のことです。フランス語で「カルチェ」とは「地区」、「ラタン」とは「ラテン語」のことで、ラテン語を話す学生が集まる地区を言います。

「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」/手嶌葵

『コクリコ坂から』の主題歌は、手嶌葵が歌う「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」。『ゲド戦記』主題歌を歌った手嶌葵が再び抜擢されました。 この曲は元々歌手の森山良子が歌っていた楽曲で、1976年にリリースされた「さよならの夏」のカバーです。美しく切ない歌声とメロディーが心に響きます。 手嶌葵は劇中でも主人公・海の友人である悠子の声や、挿入歌3曲の歌唱も担当していますよ。

19.『風立ちぬ』(2013年)

宮﨑駿監督の引退作品?/興行収入120.2億円

『風立ちぬ』
© Touchstone Pictures
rxoxoe 良かった。 描き方が宮崎駿らしくて地震はポニョを思い出した。 主人公とヒロインの声も良かった。 駿さんと主人公のひたむきさに惹かれた。 ヒロインの覚悟の持ち方が天才的。 主題歌のひこうき雲もユーミンの声もこの映画用かと思う程ぴったり。

2013年に公開された、宮﨑駿監督の長編映画引退作品『風立ちぬ』。ゼロ戦の設計者である堀越二郎の半生を描いた本作は、宮崎監督作で唯一、実在した人物をもとにした映画作品です。 飛行機の開発会社で海軍の戦闘機を開発する二郎は、休養に訪れたホテルで菜穂子という女性と出会います。彼女は学生時代の二郎が関東大震災の時に助けた女性でした。それから2人は親密になり、二郎は菜穂子に結婚を申し込みます。しかし菜穂子は結核に侵されていたのでした。 『風立ちぬ』は空に魅了され取りつかれた1人の男の物語です。美しい飛行機を作るという夢に人生を捧げる二郎ですが、その夢を叶えるには多くの事を犠牲にしなければなりません。 美しい飛行機を作ったとしても戦争の道具になってしまうという戦時中。夢に盲目な二郎の人生は、私たちの生き方に多くのメッセージをくれます。

「ひこうき雲」/荒井由実

『風立ちぬ』の主題歌は、『魔女の宅急便』のオープニング&エンディングにも起用された荒井由実の楽曲、「ひこうき雲」。1973年にリリースされた荒井由実のファーストアルバム『ひこうき雲』に収録されていた曲で、若くして亡くなった友人のミュージシャンのことを歌った曲です。 このアルバムは、当時の日本の音楽シーンを変えたとも言われる歴史的名盤。40年の時を超え、若い世代にも知られる名曲となりました。

20.『かぐや姫の物語』(2013年)

筆のようなタッチのジブリ渾身の一作/興行収入24.7億円

bonkuraman69 文句なしの大傑作。とんでもなかった… オープニングが溝口や小津映画のようなクレジットで古きよき日本映画を思い出しグッと背筋が伸びました。 竹取物語を昔話としてしか印象なかったのですが素晴らしいドラマになってて凄いアプローチだと関心しきりです。躍動するキャラクターや同じメロディを音階を変えたりコード変えたりして使うあたりにスキがありません。 物語も親子愛や生きる目的を気づかされハッとなるシーンがあり、また日本の古典をやっているのですが新しいという素晴らしいリミックスでした。 何十年も生き残る傑作なのは間違いないです。

昔話でお馴染みの『竹取物語』をジブリが2013年にアニメ映画化。企画開始から公開まで8年もの時間がかかった、難産の作品と言われています。 高畑勲が監督を務め、登場キャラクターには朝倉あき、高良健吾、上川隆也など有名俳優が声を当てました。 アニメーションは『ホーホケキョ となりの山田くん』と同じ技法を使い、筆のようなタッチを表現。宮崎駿が描くジブリとは一味違った作品となっています。 『かぐや姫の物語』の注目ポイントは何と言ってもキャラクター! かぐや姫に求婚する御門はあえて顎が長く描かれており、その行動は今で言うとセクハラといえるほど狂気じみています。 また、かぐや姫の理解者である女童の1人はかわいらしいビジュアルが注目され、自分を押し殺して生きるかぐや姫を気遣う行動が視聴者をほっこりさせました。 かぐや姫の苦悩を描いた作品ですが、彼らのようなキャラクターが多く登場し物語のアクセントになっています。

「いのちの記憶」/二階堂和美

『かぐや姫の物語』の主題歌は、広島県出身のシンガーソングライター二階堂和美が歌う「いのちの記憶」。彼女自身が作詞・作曲も手がけました。 二階堂和美は僧侶の父を持ち、自身も浄土真宗本願寺派僧侶の資格を持つ現役僧侶という異色の肩書きの持ち主。その存在感に以前から魅力を感じていた高畑勲監督が主題歌の制作を依頼したのだそうです。透き通るように美しくも力強い歌声が印象的です。

21.『思い出のマーニー』(2014年)

ジブリ若手監督が児童文学を映画化/興行収入35.3億円

『思い出のマーニー』英語版ポスター
© Gkids/Photofest/zetaimage
pin_mc 観た当時の自分の心情が主人公のアンナとそっくりですごく感情移入した。 ラストの所でも自分と母とぴったり重なって、びっくりするくらい号泣してた。 正直あまり波風ない部分があってちょっとつまらないなって感じるかもしれないけど 私にはすごい思い入れのある映画! ジブリで1番なくらい好き 主題歌も素敵

2014年に公開された『思い出のマーニー』。イギリス人作家のジョーン・G・ロビンソンによる児童文学が原作です。原作とは違い、舞台を日本に変え、主人公アンナは日本人の杏奈に変更されました。 ジブリ初のWヒロインの本作。人とうまく関われず自己嫌悪する杏奈と、無邪気な表情に垣間見えるもの悲しさがあるマーニーが惹かれあう様子は、性別を超えた本物の愛を感じることができます。 空や彼女たちのちょっとした表情や行動に杏奈の感情の変化が表されている点や、張り巡らされた伏線など、物語の深みを味わいたい方にはぴったりな作品になっています。 杏奈とマーニーの間にある「好き」という感情は何なのか、マーニーの正体は何なのか、ぜひストーリーに隠された「謎」を解き明かしてみてください!

「Fine On The Outside」/プリシラ・アーン

『思い出のマーニー』の主題歌は、 L.A.を拠点に活動するシンガー・ソングライターのプリシラ・アーンが歌う英語歌詞の楽曲「Fine On The Outside」です。 プリシラ・アーンはスタジオジブリアニメの大ファンで、2013年末に三鷹の森ジブリ美術館でミニコンサートを実施。感銘を受けた館長がプロデューサーの西村義明に推薦したことがきっかけで主題歌の制作を依頼されました。 しかし、この曲は新たに書かれた曲ではなく彼女が21歳の時に作った曲。中学生の頃に抱いた孤独感を表した曲で、主人公アンナとリンクするものを感じこの曲を選んだそう。ピュアな歌声が映画の雰囲気によく合っています。

22.『レッドタートル ある島の物語』(2016年)

アニー賞ノミネートの大人のジブリ作品/興行収入0.9億円

レッドタートル
©SONY PICTURES CLASSICS/zetaimage

2016年に公開された『レッドタートル ある島の物語』。スタジオジブリ始まって以来の、外国人監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットを起用し、海外プロダクションでの制作となりました。 ジブリ作品としては珍しい無声映画で、アートや芸術の路線に近い作品です。主人公は、漂着した無人島で1匹のウミガメと出会います。そして、そのウミガメがなんと人間の女性に変身するのです。その後2人は結ばれ、1人の子どもをもうけ幸せに暮らしていましたが、やがて子どもが巣立っていく、という生命の自然な姿が描かれていきます。 上映時間81分間の間に、身体が自然に海に同化していく感覚を味わえる本作。全編セリフはありませんが、登場人物の表情や自然から発せられる音、挿入曲などのこだわりが私たちの目や耳を支配します。 情報過多なこの時代に、海や嵐などの自然の音に耳を澄まし、画面の中で懸命に生きる登場人物の一挙一動に夢中になる経験をしてみてはいかかですか?

『レッドタートル ある島の物語』サウンド/ローラン・ペレズ・デル・マール

『レッドタートル ある島の物語』は主題歌やテーマソングの無い映画です。映像と効果音、そして美しい音楽で物語は進みます。 音楽を担当したのは、フランスの映画音楽家で作曲家のローラン・ペレズ・デル・マール。映画『ザ・スクワッド』(2015)や『バーバラと心の巨人』(2018年)などで音楽を担当している人物です。身も心も委ねたくなるようなゆったりとした時間が流れます。

23.『君たちはどう生きるか』(公開日不明)

引退したはずの宮崎駿の復帰作!?

『風立ちぬ』で引退宣言をした宮崎駿が、再び手がける作品『君たちはどう生きるか』。原作は1937年に戦争経験者の作者吉野源三郎によって書かれた児童文学書で、近年漫画化されヒットしたのが記憶に新しいと思います。 中学二年生の主人公、本田が精神的に成長をする過程を描いた本作。宮崎駿が映像化するのは、もしかしたら本作ではなく、本作を手に取った主人公の物語かもしれません。というのも、朝日新聞に対して「その本が主人公にとって大きな意味を持つという話」と話しているからです。 また、制作には3〜4年かかると言われています。

ジブリ映画作品は永遠に愛され続ける

千と千尋の神隠し
©Studio Ghibli/Disney/Photofest

ジブリ映画作品を興行収入と共に紹介しましたが、人気作である『となりのトトロ』の興収が不振だったように意外な結果になっている作品も少なくありませんでした。 ジブリ作品はいつの時代もそのストーリーの幅広さや奥深さ、そして映像の美しさが突き抜けているところが魅力的です。鑑賞するたびに新しい発見ができたり、1つの作品を様々な面から楽しめたりするのも嬉しいところ。 これを機に、今までのジブリ映画作品をもう一度振り返ってみてください。