アガサ・クリスティー最高傑作「ねじれた家」が待望の映画化 一族全てが怪しい殺人ミステリーの幕が上がる
映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』が待望の日本公開!
1949年に発表された『ねじれた家』はミステリー作家アガサ・クリスティが自身の最高傑作と誇る本格殺人ミステリーです。 そんな名作ミステリーが、『サラの鍵』で知られるジル・パケ=ブランネールにより、映画化されました。映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』は、2017年にイギリスで公開されていましたが、いよいよ日本でも2019年4月19日待望の封切りとなります。 本記事では、本作のキャスト、あらすじなど最新情報を一挙に紹介していきます。
『アガサ・クリスティー ねじれた家』あらすじ【一族全員怪しい】
舞台は、1950年代後半のイギリス、ロンドン。冒頭は、伝説的な大富豪アリスティド・レオニデスが急逝したという驚きの訃報が、イギリス全土に響き渡るところから始まります。 レオニデスは、ギリシャで生まれ、若い頃に身一つで渡英。その後、レストランやホテルの経営で大成功を収め、とてつもない財産を築いた人物です。 激震がまだ止まぬ中、探偵事務所を営むチャールズの元に、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアが訪れます。そこで、彼女の口から、祖父の死因は心臓発作ではあるが、家族の誰かに毒殺されたのではないか、という衝撃の話を打ち明けられることに……。そのまま捜査を依頼され、彼は引き受けることにします。
大豪邸に到着したチャールズは、早速聞き込みを始めますが、レオニデスの亡き前妻の姉で一族を取りまとめているイーディスや、愛人がいると思われる若い後妻のブレンダ。また、映画製作の資金繰りがうまく行かずお金に困っている長男夫妻や父親から承継した会社が倒産・破産寸前の次男夫婦と、全ての人物が怪しく殺害の動機が存在する、という困惑の事態に。 推理に苦慮する中、レオニデスの遺言書が実は無効である、ということが発覚したことにより、チャールズは閃き、事件の真相が分かったと確信します。 ところが、その推理を覆す第2の殺人が起こり、さらに事件は深い霧の中に……。
アガサ・クリスティー自身が最高傑作と評した『ねじれた家』
彼女は生前、自身がもっとも満足している作品は『ねじれた家』と『無実はさいなむ』だと、自伝で語っています。 また、読んでくれたほとんどすべての人々が『ねじれた家』に好印象を持ってくれたとし、これが自身のベスト作品の一つであるという確信は間違っていない、と明かしています。
映画「ねじれた家」の豪華キャスト陣を紹介
強烈な個性を持つイーディス役を演じるのは『ガープの世界』で知られるグレン・クローズ
本作で一族を統率するイーディス役を演じるのは、ロビン・ウィリアムズ主演『ガープの世界』で映画デビューを果たし、見事アカデミー助演女優賞にノミネートされた、アメリカの大女優グレン・クローズです。 『天才作家の妻 -40年目の真実-』では、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー賞主演女優賞にノミネートもされており、経験豊富で貫禄たっぷりの名女優です。 2011年公開映画『アルバート氏の人生』では、脚本兼プロデューサーを務めるなど、裏方としても幅広く活躍しています。
チャールズを演じるのは『赤ずきん』出演のマックス・アイアンズ
ソフィアの元恋人で事件の真相を追う探偵のチャールズ・ヘイワード役を演じるのは、イギリス出身の俳優マックス・アイアンズです。2011年公開アマンダ・サイフレッド主演映画『赤ずきん』で、ヴァレリーの婚約者ヘンリーを好演していました。 主演のグレン・クローズとは、『天才作家の妻-40年目の真実-』以来、2度目の共演となります。
ソフィアを演じるのイギリスの注目若手女優ステファニー・マティーニ
チャールズの元恋人ソフィア役を演じるのは、イギリス出身で1990年生まれの若手女優ステファニー・マティーニです。イギリスの文芸TVドラマ『ドクター・スローン (原題)』でマリー役を演じたことで知名度を上げています。
ブレンダを演じるのは『マッドメン』で知られる女優クリスティーナ・ヘンドリックス
アリスタイドの妻ブレンダを演じるのは、広告業界を描いた人気ドラマ『マッドメン』ジョアン・ハリス役で多くの人を魅了した、1975年アメリカ出身のクリスティーナ・ヘンドリックスです。 高校を卒業後、ニューヨークでモデルとして活動するかたわら、芝居のオーディションを多数受け、1999年TV映画「Sorority (原題)」で女優デビュー。その後「マッドメンシリーズ」で一躍脚光を浴び、『ケイト・レディが完璧な理由』『ダーク・プレイス』『ネオン・デーモン』等の映画にも出演しています。
ソフィアの母・マグダを演じるのはジリアン・アンダーソン
ステファニー・マルティニ演じるソフィアの母を演じるのは、ジリアン・アンダーソンです。ドラマ『Xファイル』の知的なダナ・スカリー捜査官役を演じたことで広く知られ、同ドラマも卒業していましたが、2016年に復活登場したことで話題になりました。 その他『ラストキング・オブ・スコットランド』『シャドー・ダンサー』『英国総督 最後の家』等の映画に出演しています。
タヴァナー主任警部を演じるのはテレンス・スタンプ
ウィリアム・ワイラー、フェデリコ・フェリーニ、ピエル・パオロ・パゾリーニなど、数々の監督作品に出演してきた大物英俳優テレンス・スタンプは、チャールズなどとともに事件を追っていくタヴァナー主任警部を演じます。 彼は、『奴隷戦艦』で映画デビューしアカデミー助演男優賞にノミネート。続く『コレクター』では、カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞し、一躍スターの仲間入りを果たします。 本作では、事件の謎を解く鍵の一端を握る、重要な役どころに注目です。
監督・スタッフ陣を紹介
監督は、東京国際映画祭受賞歴のあるジル・パケ=プランネール
本作でメガホンをとるのは、2011年公開の映画『サラの鍵』で東京国際映画祭監督賞、観客賞を受賞するなど高い評価を獲得した、フランス人監督ジル・パケ=ブランネールです。『サラの鍵』では、アメリカで外国映画として公開された作品では、全米最高の興行収入を記録しました。 その他、『ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンによる小説を映画化した『ダーク・プレイス』や、『美しい妹』『マルセイユ・ヴァイス』『クラッシュ・ブレイク』等があります。 また、本作の脚本は『ゴスフォード・パーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞した、ジュリアン・フェロウズが担当しています。
映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』に対するプロデューサーの熱い想い!
プロデューサーのジョー・エイブラムスは本作について、『ねじれた家』はアガサ・クリスティが特に気に入っていた作品の1つであり、今回が初めての映画化であるとした上で、『ねじれた家』を映画化出来ることについてとても興奮している、と語っています。
『サウンド・オブ・ミュージック』のジュリー・アンドリュースが出演する可能性があった!?
製作のある時点までは、監督はジル・パケ=ブランネールではなく2006年公開70年代のカルトムービーをニコラス・ケイジ主演でリメイクした『ウィッカーマン』の監督ニール・ラビュートでプロジェクトが進んでいました。 また、当時は『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役として知られる大女優ジュリー・アンドリュースの起用が考えられていたそうです。
映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』は2019年4月19日(金)より全国ロードショー
待望の日本公開となる映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』は、4/19(金)より全国公開します。