「ファイナル・デスティネーション」シリーズの繋がりや死亡シーンを徹底解説 【リブート化決定】
「ファイナル・デスティネーション」シリーズ徹底解説【ネタバレ注意】
死の運命からは絶対逃げられない……フラグ回収しまくりDIEジェスト映画
1996年に公開された『スクリーム』を筆頭に、2000年代前半まで青春スラッシャーホラーが流行しました。その中でも、特に異彩を放っていたのが『ファイナル・デスティネーション』から始まる、“グロ死”連発の映画シリーズです。 何故かグロシーンはオールカットで、テレビ放映もされていた人気(?)っぷり。実は、作品内でお決まりのルールがあったり、繋がりがある部分もある本シリーズを登場人物の死に様っぷりDIE(ダイ)ジェストと共に解説します。 ※本記事には、「ファイナル・デスティネーション」シリーズのネタバレを含むため未鑑賞の方はご注意ください。
「ファイナル・デスティネーション」シリーズ、基本的な死のルール
全5作に渡るシリーズには、毎作において「決められた死のルール」が存在します。 まず、主人公は必ず自分や友人が巻き込まれる何らかの事故による死を予知夢で見る。そして、主人公が彼らを事故から遠ざけて死を回避します。しかし、事故で死ぬはずだった若者たちが謎の力(死神)によって引き起こされる死の運命に抗うというもの。また、死に詳しい者から助言を得る中、連鎖を断ち切ろうします。 次に、死の順番です。作品ごとにこれはルールが変わりますが、通常その事故で死ぬはずだった順番ごとに「死のリスト」が作られます。もし、誰かが再び死を回避すると次の人に順番がうつります。 また印象的なのは、彼らは事故と同じ体験をして死ぬわけではなく、身の回りの考えうる全ての“死亡の可能性”によって死ぬこと。彼らが劇中「予兆」と呼ぶフラグが積み重なり、それがピタゴラスイッチのように作動すると最終的に悲惨な死を迎えるのです。 そして最も重要なルール、それは死を免れた全ての若者が一人残らず“絶対死ぬ”という結末。基本全て作品ごとに完結しますが、シリーズをまたいで登場する人物やルール変更があるため、その関連性を紐解いていきたいと思います。加えて、それぞれの作品の若者がどのような死を体験するかもまとめました!
第1作『ファイナル・デスティネーション』(2000)
免れたのは飛行機事故
主人公のアレックスは修学旅行でパリに向かう際に乗った飛行機180便が、離陸直後に爆発する夢をみます。その場で発狂した彼は取り押さえられ、飛行機から強制退去。しかし、飛行機は予知夢の通り爆発します。アレックスと、付き添いで来た仲間、そして一人の教師を合わせた計7名がこの事故を回避することができました。 しかし、それから次々とこの7名が怪死を遂げて行きます。アレックスとクレアは異変に気づき、「死のリスト」の順番を仮定。さらに、死の運命に詳しい謎の葬儀屋ウィリアム・ブラッドワースから助言を受けて呪いを断ち切ろうとします。
「死のリスト」順番(※ネタバレ注意)
本作では飛行機事故で座っていた座席に炎が回った順番が、死のリストの順番になっています。以下の通りです。 トッド:アレックスの親友の高校生。 テリー:カーターの彼女。正直喧嘩ばかり起こす彼に嫌気がさしている。 ルートン先生:アレックスたちの引率の先生。 カーター:体育会系でアレックスとすぐに揉める高校生。 ビリー:出発ギリギリのタイミングで搭乗した時、アレックスの騒動に巻き込まれた男。 クレア:アレックスの警告を唯一信じた女子高生。 アレックス:本作の主人公。冴えない高校生。 予知夢でアレックスはトッドの横に座っていたので、クレアの前に死ぬ予定だと彼自身は考えていました。しかし、実際は席を移動する前に飛行機を降りたのでこのような順番になっています。
登場人物の死に方と映画の結末
トッド:洗濯中、バスルームに浸った水で足を滑らせて、バスタブの中に倒れる。そのとき洗濯糸が首に絡まってしまう。体勢を整えようとするも、バスタブ内にあった石鹸で滑って立ち上がれず、そのまま絞殺される。 テリー:カフェに生存者で集まった際、口論になって一人道路の方に出た瞬間、猛スピードで突進してきた大型バスに跳ねられて死亡。 ルートン先生:熱湯を入れていたコップに、冷えたウォッカを入れてコップにヒビが入る。パソコンの作業をしながら飲んでいると、ヒビから漏れたウォッカがパソコンにかかり、ショートを落としてモニターが爆発。破片が首に刺さり、慌てて取ると出血がひどくなる。台所は火が回ってしまい、倒れていた彼女が台の上の布巾を取ろうとするとナイフに引っかかり、そのまま腹に落ちて刺さる。アレックスがその場に出くわすが助けられず、結局家ごと爆発する。 カーター:踏切に車で侵入し、自殺を図るが考えをかえる。しかし、車から出られなくなってしまい死にそうになっていたところを、アレックスに救出される。(回避) ビリー:カーターの車が列車に潰されて接触事故が起きた際に吹き飛んだ金属片が頭部に直撃。上顎から上が削られて死亡。 クレア:自宅で感電死や爆死をしかけるが、アレックスによって救出される。(回避) 結果、カーターとクレアをアレックスが救い、クレアを助ける時に死にかけたものが自分の死とカウントしたアレックス。半年後に三人が本来向かうはずだった、パリに行きます。しかし、そこでバスが追突して吹き飛ばされた標識の直撃を受けて落下した、「MIRO81」の看板の半分がアレックスに向かって飛んできます(これがアレックスの死の運命だった)。これを、カーターが代わりに受けて死亡。 カーターが自分の命を救ったことで、死の順番を飛び越えたことを理解するアレックス。順番が一周で済むとは限らないという疑念の中、ひっくり返った看板には「18O」という文字が書かれていました(事故にあった飛行機の便番)。 生存者:アレックス、クレア
第2作『デッドコースター』(2003年)
免れたのは車両追突事故
飛行機事故から一年後。本作の主人公の女子大生キンバリーは、友達と一緒に旅行に出かけようとしていました。しかし、彼女は高速道路23号線に差し掛かったとき、前を走っていたトラックから丸太が落ちてきたことが原因で玉突き事故が起こり大惨事になる、という予知夢を見るのです。キンバリーはこれを受けて回避するも、事故は発生。彼女のおかげで回避できた、その場にいた人々が今回の登場人物となります。
前作との繋がり、180便の事件が全ての始まりだった
前作の生き残りであるクレアが登場。アレックスは、本作で屋根から落ちてきたレンガが頭に直撃し、死亡したことが明かされます。クレアはその後、自らの意思で精神病院に入っていました。また、前回クレアたちにアドバイスをした葬儀屋が再び登場。キンバリーに新たな助言(新ルール)を提案します。 そして、そもそも本作の生存者が全員180便の事件に関わっていたのでした……。
「死のリスト」順番と新ルール(※ネタバレ注意)
先述の通り、キンバリーを含む本作の生存者は180便の事件によって、実は一度死を免れていたことが映画の後半で判明します。それぞれが免れた死は以下の通りです。 キンバリー:街中でトッドの事故死(自殺と報道される)を見て足を止めていたため、銃を持った車泥棒と鉢合わせずに済んだ。 バーク:列車事故に巻き込まれたビリーの現場に向かっていたため、他の現場で死なずに済んだ。 ユージーン:死んだルートン先生の代わりに転任したため、元いた学校の刺殺事件に巻き込まれずに済んだ。 キャット:テリーを轢いたバスに乗車していた関係で、ホテルのチェックインが遅れ、ガス漏れ事故に遭わずに済んだ。 ローリー:前作のラストで起きた看板事故の現場に遭遇したため、その後向かう予定だった劇場で起きた事故に遭わずに済んだ。 つまり、彼らは180便のメンバーより先に死ぬべきだった人物たちなのです。その結果、予知夢とは逆の順番で死ぬことになっていました。また、今回キンバリーは葬儀屋から「新しい命」が死の運命に打ち勝つ方法だと言われます。そのため、事故現場で生き残った妊婦のイザベラが子供を産めば状況が変わるはずでした。しかし、彼女はもともと死ぬ運命にない人間だったことがわかります。そのため、最終的な死の順番は以下の通りになります。 キンバリー:本作の主人公である女子大生。 エバン:最近宝くじが当たった幸運の持ち主。 ティム:ノラの息子。 ノラ:ティムの母親で、シングルマザー。 キャット:キャリアウーマン。 ローリー:コカイン中毒の若者。 ユージーン:黒人の教師。 クレア:前作に登場した、生存者。 ブライアン:ローリーに命を救われた少年。 キンバリーは「一度死んでから蘇生する」ことが「新しい命」になると考え、実践したことで死を免れました。
それぞれの死に方と映画の結末(※ネタバレ注意)
キンバリー:予知夢を見たことで高速の入り口を封鎖。しかし、直後後ろを走っていたトラックが突っ込で友人たちの乗った車が爆発。その時ちょうど外に出て警官のバークと話していた彼女は、彼に助けられた。(回避) エバン:残り物のパスタを窓から捨て、料理を作り電子レンジで温めようとする。この時、冷蔵庫に貼ってあったマグネットが皿に混入したため、レンジが爆発。驚いた拍子に指輪を排水溝に落としてしまい拾おうとするも、腕時計が引っかかって抜けなくなる。その間に火が周り、ついに腕が抜けたて窓から脱出する。非常はしごで降りて助かった、と思いきや先程捨てたパスタで足を滑らせ転倒。そこに落ちてきたはしごが右目を貫通して、死亡。 ティム:歯医者で治療中に、鳩がガラスを割って乱入したせいで一時放置される。その時に、治療室の金魚の水槽から水が漏れ、コンセントにかかって漏電しかける。さらに、麻酔の機械が壊れて酸素が送られなくなり、最終的に頭上にぶら下がっていた魚のモビールが口の中に落ちてきて、窒息死しかける。しかし、看護師が戻ってきてモビールを取り除いてくれたことで死を免れる。と、思いきや病院を出たところの工事作業現場で、頭上にあったガラス板が落下し、跡形もなく押しつぶされて死ぬ。 ノラ:エレベーターに乗っていた老人の持っていたマネキンに髪の毛が絡まり、パニック状態に。そうこうしているうちに、首がエレベーターのドアに挟まれる。そのままエレベーターが上昇したため、首が切断された。
キャット:イザベラの出産が鍵だと気づいたキンバリーや残りの生存者を乗せて、車を走らせる。しかし、タイヤが突然パンクしたせいで牧場に侵入。パイプ置き場に後ろから突っ込んで、車が止まる。その時、パイプがキャットのヘッドレストまで貫通するが、幸いにも助かる。しかし、彼女だけ木材が足に挟まってしまったせいで動けなくなり救助隊に助けてもらう。しかし、隊員が手をかけた時衝撃でエアバッグが作動。その反動で、パイプに頭が貫通して死ぬ。 ローリー:キャットが死ぬ直前に吸っていたタバコが地面に落ち、パイプが刺さってオイル漏れをしていた部分に引火し車が爆発。その爆風で飛ばされた柵の有刺鉄線がローリーめがけて飛んでいき、彼の胴体を3つの輪切りにした。 ユージーンとクレア:キャットの事故の際、大怪我をおったユージーンが入院。イザベラと同じ病院で、彼女の出産手術中に部屋のコンセントが引きちぎられたり、換気口がしまったり、酸素供給装置が止まったことで窒息死しそうになる。しかし、イザベラの子供が生まれた瞬間、装置が復旧。ところが、クレアがユージーンの病室に入った瞬間、先ほどのコンセントから引火が起き、バックドラフト状態が生まれて二人とも爆死。 ブライアン:ローリーが死ぬ直後に偶然車に轢かれそうになったのを助けた少年。映画のラストでBBQ中、コンロが爆発して死ぬ。 生存者:キンバリー
第3作『ファイナル・デッドコースター』(2006年)
免れたのはジェットコースター脱線事故
マッキンレー高校に通う、卒業間近の高校三年生たちが遊園地を訪れます。仲間で楽しむ中、「Devis's Flight」というジェットコースターにみんなで乗ることに。しかし、そこでコースター走行中に安全バーが外れたり、脱線、自分を含む仲間が転落死する予知夢を、主人公のウェンディは見ます。パニックになった彼女を含む10人がそこから降りるも、最前列に乗っていたウェンディの彼氏のジェイソンとキャリーが予知夢通り事故に遭って死にました。 事故の原因はフットボールをするため体格の大きいルイスを安全バー内に押し込む際、油圧装置のパイプから油漏れがしたこと。加えて、アシュレーとアシュリンを盗撮するフランキーのカメラが落ち、レールに亀裂を入れたこと、合わせて車輪に致命的なダメージを負わせたことが原因でした。
前作との繋がり
過去2作品と、本作はそこまで関わりはありません。また、前作で登場した「新しい命で死の運命を回避」ルールもなかったことになっています。とはいえ、シリーズの発端である180便の事故は周知の物となっており、今回もウェンディは生存者の不審死がこの事故と関連していることを見抜き、連鎖を食い止めようとするのです。 そして映画内では語られていませんが、実は前作の生き残りであるキンバリーとバークのその後が本作のDVDに収録されている未公開シーンで明かされています。彼らは、あの事件から4年後に偶然ブライアンの父の農場近くで再会。しかし、近くにあった木材粉砕機ににキンバリーのコートが巻き込まれ、キンバリーと彼女を助けようとしたバークが引き込まれて死亡した、という新聞記事が登場するのです。
「死のリスト」順番(※ネタバレ注意)
本作では遊園地で撮った写真に、死の順番や死に予兆の手がかりが隠されています。そして順番は、ジェットコースターの席順(隣り合って座っている人は、右側の人から)であり、以下の通りです。 アシュレー、アシュリン(例外的に同時):ギャルの二人組。 フランキー:すでに高校を卒業しているが、ギャルの追っかけをしている盗撮魔。 ルイス:黒人のアメフト部。 イアン:ゴスカップルの彼氏側。 エリン:ゴスカップルの彼女側。 ジュリー:ウェンディの妹。 ペリー:ジュリーの友人。 ケヴィン:ウェンディの親友キャリーの彼氏。 ウェンディ:本作の主人公。ジェットコースター事故で彼氏と親友を失う。
それぞれの死に方(※ネタバレ注意)
アシュレー、アシュリン:日焼けサロンの日焼けをしている時、飲んでいたジュースの結露によってマシンの機械が故障。温度がどんどん上がっていくようになる。加えて、エアコンの風によってコート掛けが倒れたことで棚の板がマシンの上に落ちてしまい、蓋が開かなくなる。二人はそのまま、丸焼けになった。 フランキー:ウェンディとケヴィンがドライブスルーで止まった時、横と後ろを他車に囲まれて身動きが取れなくなる。後ろからは無人暴走トラックが坂道を勢いよく突っ込んできたが、二人はなんとか車から脱出する。しかし、ケヴィンの車が潰された際に飛び出したエンジンが、たまたま前の車に乗っていたフランキーの後頭部を直撃、脳みそをえぐられてしまう。 ルイス:アメフトの合宿中、ウェンディとケヴィンが心配になって訪ねに行く。その際、ウェイトマシンを使っている時に壁にかかっていた本物の剣がたまたま外れて頭をかすめそうになる。しかし、これを回避し安心したところで、ウェイトマシンの重りを支えるワイヤーを剣が切っていたため、重りが左右から降り落ち頭部を粉砕する。 イアン:バイト先のホームセンターで木材の下敷きになりかけるが、ケヴィンによって救われる。(回避) エリン:イアンに向かって倒れた木材によって砂袋が破れ、砂を浴びて転倒。その時、近くにあったネイルガンが誤作動を起こし、複数の釘が後頭部から顔面を貫通して死亡。
ジュリー:市の300年祭にて、花火に怯えた馬が暴走。馬を繋いでいた縄が首に巻きついてしまい、引きずり回される。最終的に脱穀機に突っ込みそうになるも、ケヴィンが縄を切ったことで救われた。(回避) ペリー:ジュリーを引きずり回した馬を警備員がポールに繋ごうとするが、再び馬が暴れたことでポールが折れて吹き飛び、ペリーが串刺しになる。 ケヴィン:暴走した馬に蹴られてBBQテントに突っ込み、その拍子に爆発が発生。巻き込まれて火傷をするも、ウェンディの救出によって一命は取り止める。(回避) ウェンディ:本来は彼女が死ぬ順だったはずが、イアンの死によって何事も起きなかった。(回避) イアン:もともと「最後の人間が先に死ねば順番が狂って他の人間が助かる」という説を提示していた、イアン。恋人のエリンがホームセンターで悲惨な死を遂げたことが、最後の人間(ウェンディ)が死ななかったせいだと逆恨みし、300年祭にやってくる。その時、ウェンディに向かって暴発した花火がイアンを掠めるが、後ろの見張り台に当たる。再び死を回避したことで調子に乗った直後、見張り台の看板が倒れて、体の半分が粉砕される。
映画の結末(※ネタバレ注意)
半年後、ウェンディとジュリー、ケヴィンは偶然同じ電車に乗り合わせます。しかし、その電車の様子がおかしく、脱線事故を起こす。ジュリーは脱線による衝撃で圧死し、ケヴィンは破れた窓から放り出されて轢かれました。線路に投げ出されたウェンディには、対向列車が近づいてくる……。 という、予知夢を再び電車の中で見るウェンディ。三人で列車を止めようとしますが、時すでに遅しでした。 生存者:なし
第4作『ファイナル・デッドサーキット 3D』(2009年)
免れたのはサーキット事故
今回はサーキットで起きる事故になります。レーシングカーの整備に使われていたドライバーがコース上に放置され、それを踏んだレーシングカーのパンクによって追突事故が発生。クラッシュした車のタイヤやエンジン、ボンネットが次々と客席に降り注ぎ、若者たちの命を奪っていきます。また、爆発によって観客席の天井が崩れ始め、多くの人が下敷きになるという大事故に発展。主人公のニックは爆風に飛ばされ、壁から突き出ていたパイプに胸を貫かれて死ぬ、という予知夢を見るのでした。 毎度お馴染みのように、ニックが注意喚起したことで仲間や周りにいた人間と警備員が会場外に避難。その背後のサーキットでは、予知夢通りの事故が起き、大勢の人が死亡しました。それから数日後、生存者たちが変死を遂げていきます。彼らが死ぬ直前、ニックはビジョンを見るようになり、死の連鎖を止めようとすることに。
前作との繋がり
前作の『ファイナル・デッドコースター』と同じように、過去作との繋がりはほぼなく、単独の作品となっています。しかし、事故が起きたサーキットがマッキンレー・スピードウェイということで、前作のマッキンレー高校と同じマッキンレー市での出来事だということが伺えます。
「死のリスト」順番(※ネタバレ注意)
ニックが予知夢で見た時の死亡順が以下の通りになっています。また、毎回ニックが何らかのビジョンを見たり、そこに必ず「It's here」という文字が潜んでいる特徴があります。 カーター:人種差別主義者、事故によって妻を失う サマンサ:二児の母 ジャネット:ローリの友達 ハント:ジャネットの彼氏 ジョナサン:ニック達の隣に座っていた男 ジョージ:サーキットの黒人警備員 ローリ:ニックの彼女 ニック:主人公
それぞれの死に方(※ネタバレ注意)
カーター:事故の時に妻を救いに行く自分を止めた黒人警備員のジョージを逆恨みする。そして真夜中にジョージの家の庭に嫌がらせをしようとするが、レッカー車のブレーキが壊れて、勝手に動き出す。そのまま、レッカー車の鎖に足が絡まり、引きずられてしまう。加えて、車のオイルが地面に滴り、カーターが起こした摩擦によって点火。全身が燃えながら、最終的に車の爆発に巻き込まれて死亡。 サマンサ:美容室から出た瞬間、自分の子供達が遊びで投げていた石が近くにあった公園の芝刈り機によって跳ね飛ばされ、そのまま彼女の右目を貫通。 アンディ:ニックたちと整備工場の外で話している最中、整備していた車を吊るしていた金具が外れ、車が転がり落ちてくるが、回避。しかし、金具が外れた影響でウィンチのローラーが外れる。そのまま空気ボンベの栓にあたり、ボンベがアンディ目指して吹き飛ぶ。ボンベを体に受けてフェンスにたたき釣られたアンディは、そのまま金網状にミンチとなる。
ジャネット:アンテナをしまい忘れたまま、洗車機に入って洗車をしていると、アンテナのせいで配管が壊れる。その影響で洗車機が動かなくなり、勝手にあいたサンルーフから水が流れてきて溺死しかけるも、ニック、ローリー、ジョージによって助けられる。(回避) ハント:子供から取り上げて置いてあった水鉄砲が排水溝の排水(給水)装置の上に落ちて、作動させる。その時大事にしていたコインがプールに落ちて、拾おうとする。しかし、取りに潜っていたハントは吸い込まれて尻が排水溝にハマる。そのまま、尻の穴から内臓を吸い上げられて死亡。 ジョナサン:サーキットの事故で怪我を負い入院していたが、上の階の浴槽が水の重さに耐えきれず、床が抜けてそのままジョナサンを下敷きにした。 ジョージ:何度か自殺を試みたが、死ぬことはできなかった(ジョナサンが生きていたから)。しかし、ニックと会話している途中、突然救急車に轢かれて死亡。
※映画の結末(ネタバレ)
ジョージが死に、自分のローリや自分の死が近づいてきたことを悟ります。それと同時に、呪いが終わったと勘違いしたジャネットとローリがショッピングセンターの映画館で映画を鑑賞中に火災が発生し、周囲で爆発が起きます。ジャネットが死に、ローリもエスカレーターに巻き込まれて死ぬ、という予知夢をニックは見ました。 幸い、すぐ現場に駆けつけた彼が爆発前に火を消化したおかげで二人の命は無事でした。 しかし、一週間後、三人がカフェで死の運命を逃れたことを祝福していると、テーブルの上に死の予兆である「It's here」の文字がでます。そして、次の瞬間彼らに向かって外から暴走トラックが突っ込むのでした。 生存者:なし
第5作となる完結編『ファイナル・デッドブリッジ』(2011年)
免れたのは吊り橋崩壊事故
シェフを夢見る主人公のサムが、セールスマンとして務めるプレサージ・ペーパー社の社員旅行でのこと。路面の一部に穴を開ける工事が行われていた橋。しかし、強風によって穴をあけるために作った切れ込みから亀裂が生じます。さらに、吊り橋を支えていたワイヤーの一部が外れ、倒壊しはじめました。 唯一サムの恋人のモリーが予知夢で死ななかったこともあり、これまでの主人公に比べて自責的に死の運命を変えようとしないサム。しかし、予知夢で死んだ人物たちは次々に変死を遂げていきます。
過去作との関連性と新ルール
本作は過去「3」「4」と比べると、過去作と深い関わりのある作品となっています(ネタバレになるため、映画の結末部分に記述)。さらに、「1」と「2」で登場した謎の葬儀屋の黒人ウィリアム・ブラッドワースが登場します!彼は本作では葬儀屋ではなく、検死官に変わっています。しかし、相変わらずサムたちに死の運命について語ります。 さらに、彼はこれまでにない新ルールを彼らに伝えました。それは、「違う人間の命を捧げれば、その人間の寿命を生きられる」というもの。このルールによって、これまでにない展開が本作では起こります。
「死のリスト」順番
キャンディス:ピーターの恋人、社のインターンで、体操選手でもある。 アイザック:サムの同僚。太っていて卑屈な性格。 オリヴィア:サムの同僚。セクシー担当で、視力が悪くメガネが必須。 ネイサン:社が運営する工場の副工場長。 デニス:サムの上司。人を平気で犠牲にする、威張り屋。 ピーター:サムの同僚であり親友。エリート社員だが、恋人の死をきっかけに正気を失う。 サム:本作の主人公。パリでシェフになる夢を叶えるために、セールスマンとして働く。
それぞれの死に方(※ネタバレ注意)
キャンディス:体操中に、ネジを踏んだ他の選手が滑り止め用の石灰を巻いてキャンディスの視界を奪ったせいで、車輪をしていた彼女は着地失敗。体が折れ曲がってしまった。 アイザック:中国マッサージ屋にいる際に、店で火災が発生。ベッドから落ちた際に鍼治療の針が刺さったり、床一面が炎に包み込まれても命に別状はなかった。しかし、頭上の棚に負いてあった仏像が落下し、頭部が潰れて死亡。 オリヴィア:視力の治療に訪れたが、水の漏電によって機械が故障。レーザーが高出力されたことで、片目と手を焼いてしまう。しかし、無事脱出したと思いきや目の固定用の金具を踏んでしまい、転倒したと同時に窓を破って転落死。転落後、無事だった片目も車に潰されてしまう。
ネイサン……の身代わりになったロイ:工場で頭上のクレーンが危ないというネイサンの忠告を無視。すると、クレーンが落ちてきて足場に直撃したので、転落。クレーンのフックに首から頭が貫通して吊られた状態で死亡。これによってネイサンが死を回避した。 デニス:工場にて、高速で飛んできたレンチが頭にめり込んで死亡。 ピーター……に殺されたブロック捜査官:恋人の死後、正気を失ったピーター。予知夢の事故で唯一死を免れたモリーを逆恨みし、彼女を殺すことで自分の死を回避しようとしていた。しかし、気がおかしくなった彼を尾行していた捜査官が止めに入り、ピーターに射殺されてしまう。これによってピーターは死を回避。 サム……のはずが、ピーター:しかし、再びモリーを殺そうとするピーターをサムは刺殺。これによって、サムは自分の死を回避した。
映画の結末(※ネタバレ注意)
事件から2週間後、死を免れたサムは遂にシェフとして修行するために恋人モリーとパリに向かう飛行機に乗り込みます。しかし、フライト間際になって乗客のアレックスという高校生が暴れているのです。そして、無事離陸するも「高校生が悪い夢を見たと言っていた」と話すキャビンアテンダントの話を聞いて、悪い予感が過ぎるサム。 そう、実は彼は第1作目で事故が起きた180便に乗っていたのです!次の瞬間、モリーは機体に空いた穴から外に放り出されて翼に激突し、身体が真っ二つになって死亡。サムは爆発に巻き込まれて、焼死しました。 その頃、もう一人死を回避した人物であるネイサンがバーで飲んでいました。そこで、彼の身代わりになったロイが実は余命わずかだったことを友人から聞きます。彼がいつ死んでもおかしくなかったことを知った瞬間、墜落した180便の残骸が彼の頭上に落下し、死亡。 時系列としては本作は一作目の前になり、それは映画に登場する電子機器の古さなどから実は伺えるのです。また、本作で登場したブラッドワースは、今回の件で検死官をやめて葬儀屋に転職したことが考えられます。
シリーズがリブート決定!「SAW」チームが参加
本シリーズは、2019年1月にリブートされることが発表されています。これまでの過去作を世に送り出してきた製作・配給会社ニュー・ライン・シネマが再び本作を手がけることに。また、脚本家には「SAW」シリーズ、そして傑作ぶっとびB級映画「ザ・フィースト」シリーズを担当してきたパトリック・メルトン、マーカス・ダンスタンが起用されます。 これまでの作品から数えて、6作目となる新作は恐らくリブートとして製作されることが明らかになっており、再びシリーズ化をすることも考えられます。
「ファイナル・デスティネーション」を観ると、日常が怖くなる
映画を観終わって、街中を歩けば工事現場の近くを通るのが怖くなったり、信号待ちの時車が突っ込んでこないかそわそわしたり。家の中に引きこもっていても、電子レンジを使うのが怖くなったり、水がどこからか漏れていないか確かめたり。 現実的にはありえない、死神による死の筋書きだとしても、改めて日常に溢れるものが一瞬で自分の命を奪う狂気になり得る可能性を感じる映画シリーズ「ファイナル・デスティネーション」。スプラッターホラーではありますが、仲間でワイワイ観るとフラグ回収コメディのように楽しめる一面もあります。リブートも決定しているとのことで、今後も末長く愛されるシリーズとなるでしょう。