『ファイナル・デッドブラッド』ネタバレ解説！ステファニーは生き残れた？登場人物の死因からシリーズ内での繋がりまで紹介

2000年に公開された『ファイナル・デスティネーション』に始まった人気シリーズの最新作『ファイナル・デッドブラッド』が2025年10月10日から公開されています。 この記事では、『ファイナル・デッドブラッド』のネタバレあらすじを解説します。結末までのネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。

死神が計画した「死の連鎖」から逃れられない恐怖を描く「ファイナル・デスティネーション」シリーズ最新作。 祖母の壮絶な最期を夢に見るようになった大学生のステファニーは、その原因を突き止めようと本人に話を聞くことに。すると祖母は若い頃に死神の計画を狂わせてしまい、その後「命の精算」が始まったとのこと。家族や自分の死を回避するため、ステファニーは運命に立ち向かっていきます。

1968年、スカイビュー・レストラン・タワーで食事を楽しんでいたアイリスは、突然レストランが崩れ去る幻視を見ます。その後、本当にガラスの床が崩壊し、タワーにいた人々が全員命を落としました。 2024年、アイリスの孫娘ステファニーは、祖母の壮絶な最期を何度も夢で見ていました。悪夢の原因を探るため、故郷に戻った彼女は叔父ハワードに祖母のことを訪ねます。彼いわく、スカイビューでの事故以来アイリスは死に執着し、家族を守ろうと異常な行動を重ねていたとか。 ステファニーはアイリスの住む山奥の小屋を訪ねます。実はアイリスはスカイビューの事故で、多くの人を救っていました。しかし彼女の行動は死神の計画を邪魔することであり、その後、事故の生存者とその血縁者が次々と命を落とす「死の連鎖」が始まったと語ります。 話を信じようとしないステファニーに、アイリスは証明すると言って外に出ます。すると背後から鉄の杭が飛んできて、彼女の顔を貫通しました。祖母の凄惨な最期を目にしたステファニーは、死神の存在を信じるしかなくなってしまいます。

アイリスの死をきっかけに、ステファニーの家族の「死の連鎖」が始まります。最初はハワードが芝刈り機に切り刻まれて死亡。ステファニーはハワードの葬儀に集まった親戚一同にアイリスが遺した資料を見せ「命の精算」の話をしますが、誰も信じてくれません。 その後、ハワードの息子エリックのタトゥーショップで火災が起こりますが、彼は奇跡的に生き延びます。しかしエリックの妹ジュリアがゴミ収集車に巻き込まれて圧死してしまいました。 なぜエリックが生き残ってジュリアは死んだのか？調べてみるとエリックは浮気相手との子どもで、アイリスの純粋な血統ではありませんでした。 気まずい事実が明らかになるなか、ジュリアの葬儀に集まった親族は、アイリスの手帳に書かれた「JB」なる人物を探すことにします。

「JB」ことウィリアム・ブラドワースは、末期がんで死の淵にいました。彼は死の運命を覆すには、2つの方法があると言います。1つは誰かを殺しその寿命を奪うこと。もう1つは1度死んで、医学的措置により蘇生することです。 エリックとボビーは後者を試すことに。ピーナッツアレルギーのボビーがピーナッツを食べ、意図的にアラフィラキシーショックで心停止したあと、エピペンで蘇生させる計画です。 病院のMRI室でピーナッツを食べ始めるボビー。するとMRI装置が誤作動で強力な磁力を帯び、エリックの全身のピアスが磁力によって一気に引きちぎられ、背後にあった車椅子がエリックを装置内部に押し込み、彼は圧死してしまいます。 一方、ボビーは計画通りエピペンで蘇生しますが、立ち上がった直後、MRI装置に引き寄せられた自動販売機のコイルが彼の頭を貫通しました。

最後に残ったステファニーと弟のチャーリー母のダーリーンはアイリスの小屋に避難します。 すると突然小屋が大爆発を起こし、ダーリーンのキャンピングカーが転覆。閉じ込められ、シートベルトが首に巻き付いたステファニーは瀕死の危機に。チャーリーが必死に人工呼吸をして姉を救い、2人は死の連鎖を断ち切ったと確信しました。 数日後、ステファニーを救助した隊員が彼女はあのとき気絶していただけでよかったと言って立ち去ります。つまり彼らは死神の計画から外されていなかったのです。 この少し前、脱線した貨物列車が住宅地に突っ込んできました。ステファニーとチャーリーは走って列車本体を回避することができましたが、貨物車両から大量の丸太が転がり落ち、彼らはその下敷きになってしまいました。

本作はシリーズ第1作『ファイナル・デスティネーション』をはじめとする、これまでのシリーズ全作の前日譚です。 アイリスはスカイビューの事故で多くの人を救いましたが、その生存者や血縁者が死神の「命の精算」の対象になったため、これまでのシリーズで死亡した登場人物たちも、スカイビューの生存者やその血縁者である可能性が示唆されています。

祖母アイリスから過去の事故の話を聞き、「命の精算」を回避するために行動を起こすステファニー。 彼女は1度瀕死の危機に陥り、死の連鎖を断ち切れたかに思われましたが、その後貨物列車から転がり落ちた丸太に押しつぶされて圧死してしまいました。

ステファニーの弟であるチャーリー。 ステファニーと一緒に転がってきた木材の下敷きになり、圧死しました。

火事に巻き込まれるものの、不倫相手の子だったため、1度は死を免れたエリック。 しかしボビーと死を回避する方法を実行した際に死神の怒りを買い、MRIの誤作動で全身のピアスが引きちぎられ、最後は飛んできた車椅子に押される形で装置に押し込まれ、圧死しました。

ピーナッツアレルギーを利用して1度死に、蘇生して死を免れようとしたボビー。 この計画は一見成功したかのように思われましたが、蘇生したあとMRI装置の磁力によって飛んできた自動販売機のコイルが頭を貫き、死亡しました。

エリックの妹であるジュリア。 ボールをぶつけられてゴミ箱のなかに転倒し、ゴミ収集車の圧縮機に巻き込まれて命を落としてしまいました。

ステファニーの叔父であるハワード。祖母アイリスに関する家族の暗い過去を教えてくれた彼は、家族のバーベキュー中にガラス片を踏んでしまい転倒。芝刈り機の進路上に倒れ込み、回転する刃で無惨に切り刻まれてしまいました。

56年前のスカイビュー・レストランでの被害を食い止めたステファニーの祖母アイリス。しかし彼女の行動によって死神の計画が狂い、生存者やその血縁者が次々と死亡する「死の連鎖」が起こる様になってしまいました。 スカイビュー・レストランの事故で鉄の杭に顔を貫かれて死ぬ予定だった彼女は、ステファニーが会いに来たとき、立てこもっていた小屋から出て、その予定通りの死に方をしました。

大人気シリーズの最新作にして前日譚として、注目を集めている『ファイナル・デッドブラッド』。グロテスクな死に方のバリエーションが豊富で、観ていて飽きないのがいいところです。 『ファイナル・デッドブラッド』は、2025年10月10日から公開中です。