2019年5月30日更新

『メン・イン・ブラック3』はタイムトラベル映画の傑作だ!意外な伏線やラストを徹底解説

©️COLUMBIA PICTURES/zetaimage

人気SFアクションコメディ「メン・イン・ブラック」シリーズの3作目『メン・イン・ブラック3』。本作はタイムトラベルをテーマとし、トミー・リー・ジョーンズ演じるKの若い頃をジョシュ・ブローリンが演じました。シリーズのなかでも人気が高い本作を徹底解説します!

『メン・イン・ブラック3』徹底解説 過去に遡ってKを救え!!

ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ主演で大人気となったSFアクションコメディ「メン・イン・ブラック」シリーズ。前作から10年の沈黙を破り、2012年に3作目『メン・イン・ブラック3』が公開されました。 JとKのコンビ復活にファンは喜び、新たに若い頃のKを演じるジョシュ・ブローリンを迎えたことでも話題に。そしてシリーズ最大のヒットを記録し、批評的にも成功をおさめています。 この記事では、『メン・イン・ブラック3』を徹底解説しています。 ※本記事には、「MIB」シリーズに関するネタバレ情報を含んでいるため、未鑑賞の方はご注意ください。

『メン・イン・ブラック3』のあらすじ

月面のルナマックス銀河系刑務所から、かつてKが逮捕した凶悪犯ボリスが脱獄。Kに恨みを持つボリスは過去にさかのぼってKを殺害するため、タイムマシーンを手に入れようと地球に降り立ちます。 一方、MIBのトップエージェントとして活躍をつづけるJとKは、ある日中華料理店でのエイリアン騒ぎの収拾に行き、そこでボリスに遭遇。激しい攻防の末、ボリスは「お前は過去で死ぬ」とKに言い残して姿を消してしまいました。翌日いつもどおり出勤したJは、自分以外は誰もKを知らないことに驚きます。上司のOから「彼は40年前に死んだ」と告げられ、過去が書き換えられていることに気づきました。 Kを救うためボリスと同じタイムマシーンを手に入れたJは、彼が殺された前日にタイムトラベルし、若き日のKと出会うのですが……。

「MIB3」の主要キャストを紹介

ウィル・スミス/J

ウィル・スミス
WENN.com

シリーズ1作目から主演を務めてきたウィル・スミスは、もちろん本作でもJを演じています。 ニューヨーク市警の刑事だったジェームズ・エドワーズは、1作目でKからスカウトされ、エージェントJとしてMIB(メン・イン・ブラック)に入所。エイリアンやMIBのハイテク機器に驚きながらも、次第に頭角を現していきました。2作目では引退していたKを呼び戻し、再びコンビを結成します。 本作では過去を隠そうとするKに反感を抱いていましたが、彼が過去に殺されてしまったことを知ると必死に彼を救おうと奮闘します。

トミー・リー・ジョーンズ/K

トミー・リー・ジョーンズ
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スミスと同じく1作目からシリーズに出演しているトミー・リー・ジョーンズ。彼が演じるKは、Jとは正反対の性格。寡黙なKはおしゃべりなJを適当にあしらっていますが、2人のコンビはMIBのなかでもトップの成績を誇っています。 JをMIBにスカウトし一度は引退したものの、彼に呼び戻されるかたちでMIBに復帰したK。本作では脱獄囚ボリスに過去で殺されてしまい、40年前にすでに死んだものとされていました。そのため映画では冒頭とラストにしか登場しませんが、それでもJとのコンビは健在です。

ジョシュ・ブローリン/若い頃のK

ジョシュ・ブローリン
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

1985年に『グーニーズ』で映画デビューを果たし、その後『ノーカントリー』(2007)などに出演し、2008年には『ミルク』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたジョシュ・ブローリン。本作では若い頃のエージェントKを演じています。 1969年にタイムトラベルしたJはボリスを探してコニーアイランドを訪れ、そこで29歳のKと出会いました。最初はJのことを怪しんでいたKですが、彼がMIBの様々な内部情報を知っていたために信用するようになり、ともにボリスを追います。

エマ・トンプソン/O

エマ・トンプソン
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1993年の『ハワーズ・エンド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したイギリスの女優エマ・トンプソンは、本作でKと昔なじみのエージェントO役で出演しています。 本作の冒頭、MIBニューヨーク本部のトップだったエージェントZが他界し、その後任になったO。Kとは昔からの知り合いで、一時期はお互いに惹かれ合っていたようです。

アリス・イヴ/若い頃のO

アリス・イヴ
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若き日のOを演じたのは、のちに『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)に出演することになるアリス・イヴ。 1969年の世界では秘書のような仕事をしていました。Kとはお互いに惹かれ合っていたようですが、2人の間にその後なにがあったのか、なにもなかったのかは不明です。

ジェマイン・クレメント/ボリス・ジ・アニマル

ジェマイン・クレメント
©️WENN/zetaimage

Kの命を狙う凶悪犯ボリス・ジ・アニマルを演じているのは、ニュージーランド出身のジェマイン・クレメントです。彼は『マイティ・ソー バトル・ロイヤル』(2018)のタイカ・ワイティティ監督と学生時代に出会い、コメディ一座などをともに立ち上げた人物です。 ボリスはKに片腕を奪われ刑務所に入れられたことを恨んでおり、過去に戻って彼を殺すために脱獄します。過去では地球を宇宙人の侵略から守るアークネットの設置を妨害し、Kを殺害するため過去の自分と協力します。

レディガガにジャスティン・ビーバー、えっあの人も!?豪華カメオ出演が話題に

ティム・バートン
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本作は、数多くのカメオ出演でも話題になりました。シリーズキャラクターでは、Zの葬儀のシーンで前作までZを演じていたリップ・トーン本人がエイリアン役で出演。また、2作目まで「ユニバーサル質店」の店主ジーブスを演じたトニー・シャルーブが、本作では露店で新聞を売る男役でカメオ出演しています。 また有名アーティストや著名人もカメオ出演しており、エイリアン役でレディ・ガガ、MIB本部のモニターにはジャスティン・ビーバーや映画監督のティム・バートンらが映っています。

メン・イン・ブラック2
©Columbia Pictures/Photofes/zetaimage

一方、前作『メン・イン・ブラック2』に登場し、人気を博したパグ犬エイリアンのFことフランクは本作に出演していません。残念ながら、Fを演じたムシューは3作目撮影前に亡くなってしまったのです。 しかし、Jの部屋にフランクと思われる大きなパグ犬の写真が飾ってあったり、Jがタイムスリップした1969年のシーンではパグの絵が描かれた大きな看板が登場したりと、フランクの存在を思い出させる演出がされています。

【ネタバレ】地球を救うためには過去をどう改変すればいい?ラストも解説

ジェマイン・クレメント『メン・イン・ブラック3』
©️COLUMBIA PICTURES/zetaimage

Jと若いKは予知能力をもつ宇宙人グリフィンから、アークネットを6時間後に発射されるアポロ11号に取り付けるようにと言われます。ロケットが発射されるのは、フロリダ州ケープ・カナベラル。

そこはなんと、Kがボリスを逮捕した場所、改変された過去ではKがボリスに殺害された場所と同じでした。 ケープ・カナベラルに到着した3人は不審者として軍隊に拘束されてしまいますが、グリフィンが大佐に未来を見せて信用を得ることができました。解放されたJとKは、ロケット発射台でそれぞれ現在のボリスと1969年のボリスと格闘します。Kはボリスの腕を凍らせて叩き割ったあと、アークネットをロケットに取り付けることに成功。現在のボリスはロケット発射時のブースターで焼死します。アークネットは無事に宇宙空間で展開されました。 発射台から戻ってきたKは自分を迎えた大佐をMIBにスカウトしますが、突然現れた1969年のボリスからKを身を挺して守り、命を落としてしまいます。Kはすかさず反撃し、今回は逮捕せずに殺害しました。

Jは幼少期にKに会っていた!?

大佐が殺害された後、車のなかから彼の幼い息子ジェームズが出てきました。彼が持っていた父親の懐中時計を見て、Jはそれが幼いころの自分だと気づきます。Kはジェームズに大佐の死を知られないように記憶をニューラライザーで消し、彼の父親は英雄だと伝えました。 本作の冒頭でJが「父親のことはあまり覚えていない」と言ったことや、過去で殺されてしまう前のKがJに電話で伝えようとしていたことは、このシーンの伏線だったのです。

Kは現代でも地球を救った?

現代に戻ったJはKと食堂で待ち合わせます。彼らが食事を済ませ食堂を出ると、別の席にはグリフィンがいました。

彼はKがチップを置いていけば地球は安泰だと言いますが、チップは置かれていません。そのとき宇宙空間では小惑星が地球に迫ってきます。 しかしKが戻ってきてチップを置くと、小惑星は人工衛星にぶつかり軌道が変わります。小さな変化が大きな影響を及ぼす「バタフライ効果」で、Kはこのときも地球を救ったのでした。

『メン・イン・ブラック3』はタイムトラベルものとしてクオリティ高し!

エイリアンの造形やリアルな映像、ハチャメチャな展開などで人気を博してきた「メン・イン・ブラック」。そのなかでも、本作はシリーズ最高傑作ともいわれています。前作から10年が経った後リブートではなく続編として製作され、成功した作品はそう多くはないのではないでしょうか。 ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズ演じるでこぼこコンビ、文句を言いながらもお互いに1番信頼している相棒であるJとKはとても魅力的ですね。本作では、若きKを演じたジョシュ・ブローリンの違和感のなさも評価されています。 ひねりの効いた展開もあり、何度でも観たくなる作品です。