2023年10月13日更新

ドラマ「監察医 朝顔2」1・2期のネタバレあらすじ!最終回と原作結末の違いと真犯人は?

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『監察医 朝顔 2019』 
©香川まさひと・木村直巳・佐藤喜宣/実業之日本社 ©フジテレビジョン

2019年7月から放送された月9ドラマ『監察医 朝顔』。2020年11月からは、2クールにわたって続編が放送されました。 この記事では1・2期の全話あらすじを、最終話までネタバレありで紹介します! ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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タップできる目次

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「監察医 朝顔」の原作は漫画

『監察医 朝顔』は、原作・香川まさひと、作画・木村直巳による漫画が原作となっています。2006年から「漫画サンデー」で連載がスタートし、2013年に30巻で連載が終了しました。すでに原作は完結しています。 原作漫画とドラマでは、設定や結末が異なる部分があります。主人公の朝顔が法医学者であること、母が震災で被災したこと、夫・桑原との結婚などの大まかな設定は同じです。しかし結末が大きく異なるため、ぜひ原作とドラマを見比べて違いをチェックしたいですね!

そもそも監察医ってどんな仕事?

法医学とは、医学と社会学(法律)が関わる分野を調査・研究する学問です。この世界では、病死や自然死、交通事故死から、死因が分からない「不詳の死」まで人間の死因を12に分類しています。 法医学者は、医師免許を取得し、大学の法医学教室に籍を置いている人たちのこと。彼らは遺体の死因の究明=検死を行い、その死因を12分類のどれかに合致させます。 一方で監察医とは、法医学者によって事件性がないと判断された遺体に対して、死因を特定する人たち。人手不足によって、法医学者が監察医を兼任している場合もあります。

【2期】各話のあらすじ・ネタバレ

ここからは2020年11月から放送開始された2期のあらすじを、全話ネタバレありで紹介していきます。 1期の簡単なあらすじ&全話の詳しいあらすじは記事後半にあるので、振り返りたい人はぜひチェックしてみてくださいね!

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第1話のあらすじ・ネタバレ

群衆雪崩の原因や犯人にされた男性の死因は?

法医学者の朝顔(上野樹里)は父で刑事の平(時任三郎)、夫で刑事の真也(風間俊介)、娘のつぐみ(加藤柚凪)と暮らしていました。 朝顔はある日、出勤途中に群衆雪崩を目撃。近くのスタジアムで火災報知器が鳴り、パニックになった人々が歩道橋に押し寄せたことで、4人が死亡、1人が重体という大事故に発展します。 事故はテロの可能性もあるとして、マスコミも大騒ぎになりました。 翌日、群衆雪崩で妻を亡くしたという金髪の男・佐藤祐樹(松田元太)が、マスコミのインタビューに対し、これは殺人事件だと言います。

ネタバレ

今回亡くなったうちの身元不明の1人が、祐樹の妻に痴漢行為をし、体重をかけていたことが原因だと言い始めたのです。その身元不明の人物は佐々木拓郎(一條恭輔)で、ネットでも拓郎が犯人扱いされてしまいました。 教授の茶子(山口智子)も帰国し、早速解剖を開始。拓郎への誹謗中傷が広がる中、祐樹は拓郎の母を責め、母は謝り続けます。 朝顔たちはこのまま拓郎が犯人になること、そしてきちんと死因が判別できていないことから再度解剖をすることに。そこで拓郎が、他の3人とは明らかに違う死因であることが判明したのです。 その頃警察は、拓郎を被疑者死亡で立件しようとしていました。ようやく脳の解剖も終了し、拓郎はエコノミークラス症候群で亡くなっていたことが分かります。 引きこもりだった拓郎はいつの間にかエコノミークラス症候群を発症しそれが脳に到達、脳震盪を起こしたままイベントの群衆の中で倒れ、祐樹の妻にもたれかかったことから雪崩が起きたことが判明したのです。 警察も拓郎への容疑を否定し、歩道橋が狭くなっていたことなどイベント主催者に過失があったことを世間に公表したのでした。 翌日朝顔は東北へ。津波で逃げ遅れた人が亡くなった沼の埋め立てが決定し、あまり時間は残されていません。朝顔は今までの資料やメモから母親の手がかりを探し、母親のものと思われるマフラーを発見します。そして朝顔は「私たち家族に残された時間はそう長くはない」と感じていたのでした。

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第2話のあらすじ・ネタバレ

双子をおそった衝撃の死因とは!

朝顔(上野樹里)はつぐみ(加藤柚凪)と遊ぶ約束をしていましたが、急な解剖依頼が入り、法医学教室に向かいます。 空き地で男子中学生の諒(池田優斗)が遺体となって発見され、強い衝撃がみぞおちに当たり心臓震盪を起こして亡くなったと推測されました。 さらに諒の父親は遺体確認に向かう途中に階段から落ち、意識不明の重体に。代わりに祖母の咲江(柳谷ユカ)と双子の兄、一馬(池田優斗)が遺体確認にやってきます。

ネタバレ

まず練習が厳しいと有名な、双子が所属する野球チームの監督が疑われます。そして父親も仕事終わりから明け方家に戻るまでのアリバイがなく、父親も参考人として浮上してしまったのです。 茶子(山口智子)は双子が似ていないと言い始め、朝顔は双子が入れ替わっていたのではないかという仮説を立てます。しかし双子はDNAも同じで医学的に判別することができず、その証拠を示せずにいたのです。 野球チームの監督は保護者と不倫していてアリバイが成立、平(時任三郎)が一馬の家に行くと1年前に事件現場を描いた絵が貼ってありました。 捜査が難航する中、突然一馬は警察に出頭。一馬の金属バットと諒のみぞおちの傷が一致しますが、しっくりこない朝顔は、現場を見て二人が描いた絵との違和感に気づいたのでした。 実は亡くなったのは諒ではなく、一馬でした。2人はユニフォームを入れ替えて練習していて、金網に引っ掛かったボールを取ろうとした一馬に諒が悪ふざけをして金網を揺らし、一馬は咄嗟に電線を握り感電死していたのでした。 諒の絵には電線が描いてあり、一馬の絵には描いていなかったため一馬はそこに電線があることを知らなかったのです。 諒は一馬より野球が下手な自分が生き残ってしまったことに罪悪感を感じ、周りの誰も入れ替わりに気づかなかったため、言い出せずにいました。しかし父親が目を覚ますと、父親はしっかり「諒!」と言って諒を抱きしめたのです。 朝顔はまた東北に向かいます。母の遺品を探し、祖父の浩之(柄本明)の元へ。しかしあまり食欲のない様子の浩之が気になります。そして家に帰ると驚きの人物が。帰宅した真也(風間俊介)も驚愕するのでした。

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第3話のあらすじ・ネタバレ

ミイラ化した遺体は指名手配犯?

万木家にやってきたのは山倉(戸次重幸)で、「自分は異動になる」と涙ながらに話し始めます。他県から優秀な人材が来るから自分は左遷されるという山倉に、真也(風間俊介)は朝まで付き合います。 翌朝朝顔(上野樹里)の元にミイラ化した遺体が発見されたと連絡が入ります。丸屋(杉本哲太)はこの遺体は神奈川県警がずっと追っている指名手配犯・佐竹かもしれないと山梨県警の伊東(三宅弘城)と遺体の取り合いになりますが、何とか神奈川県警が捜査を担当することに。

ネタバレ

朝顔は早速解剖しますが、歯の治療記録から佐竹ではないことが判明。全員で少しずつ手がかりを調べ、62~68歳くらいで肺高血症を患っていた吉野という男性が浮上します。 吉野の娘、佳奈(佐久間由衣)はミイラ化した父親の遺体を確認しますが、なぜ吉野がタキシードと蝶ネクタイをして亡くなっていたのか見当もつかないと言います。朝顔は佳奈のために、吉野の亡くなる前の行動を知りたいと茶子(山口智子)に訴えます。 茶子は「我々の仕事はここまで」と言いますが、休日返上でやってきた朝顔に許可を出します。朝顔は本当は大じいじこと浩之(柄本明)のところへ行く予定でしたが、突然「来なくていい」と言われてしまったのです。吉野の胃の内容物を調べ、吉野は亡くなる前高級フランス料理店でカエルを食べていたことが判明。 なぜ廃小屋で亡くなったかは分かりませんでしたが、同い年くらいの女性と仲良く食事をしていたのでした。それを知った佳奈は満足した表情を浮かべます。 結局神奈川県警に異動してきたのは伊東で、丸屋は伊東の部下になることに。山倉は異動することなく笑顔を取り戻します。そして夜、朝顔は浩之に電話をしやっぱり会いに行くと伝えます。すると浩之は「朝顔にずっと隠してきたことがある」と衝撃の告白をしたのです。

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第4話のあらすじ・ネタバレ

絞殺遺体は自殺?他殺?大じいじの秘密も!

茶子(山口智子)は若林(大谷亮平)という男性と車の中で会い「今ははっきり答えをもらうまで帰さない」と言われます。翌日朝顔(上野樹里)が出勤すると茶子が車に閉じ込められたから休むと連絡が入り、それを聞いた藤堂(板尾創路)は「絶対嘘や」と気にしていない様子でした。 その頃野毛山署に忍(ともさかりえ)が配属され、なんと忍は真也(風間俊介)の姉でした。38歳になってようやく刑事の夢を叶えた忍は早速亜衣(椚ありさ)という女性の殺人事件を担当します。 朝顔も現場に向かい亜衣は密室で首を絞められたことで亡くなったと分かります。すぐに解剖をするも、首を強い力で絞められたことは間違いないが痕が薄くはっきりとした死因を特定できずにいました。

ネタバレ

亜衣の姉・美優(高梨臨)は夜中の2時に亜衣から連絡があったが出れず、亜衣の交際相手・岸川が殺したと証言。部屋の合鍵を持っているのは大家と美優と岸川のみで、殺人なら美優か岸川が疑われることに。 その時遺体の爪から青の繊維が見つかり、亜衣は現場にあった青いタートルネックを着て首を絞められたことが判明します。 翌日亜衣の部屋から大家の指紋が見つかり、大家は亜衣の下着を盗むために侵入したがもうすでに死んでいたと証言。朝顔は再び現場に向かい、そこでリボンを見つけます。そして解剖書の「他殺」に丸をつけたのでした。 朝顔は美優に事件の真相を打ち明けます。亜衣を殺したのは岸川で、リボンで首を絞めて自殺に見せかけていました。しかし亜衣は一度息を吹き返しタートルネックを脱いで、美優に電話をかけそのまま亡くなったのでした。 美優は電話に出られなかったことを後悔し涙を流します。その頃茶子の元に再び若林が現れ、「あなたが必要だ」と迫りその様子を光子(志田未来)が見ていました。 休日、朝顔はつぐみ(加藤柚凪)と浩之(柄本明)の元へ。すると朝顔は母・里子(石田ひかり)の仏壇にハンカチに包まれた歯を見つけます。浩之は「里子の歯だ」と認めました。その頃真也の携帯には聖奈という女性から「会いたい」と連絡が入っていたのでした。

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第5話のあらすじ・ネタバレ

寝たきり母の死因は?真也が発砲?

朝顔(上野樹里)はつぐみ(加藤柚凪)と浩之(柄本明)の住む仙ノ浦に来ていて、ある遺体に解剖の必要があるか判断してほしいと依頼が入ります。 朝顔が向かうとそこには丸屋(杉本哲太)がいて、8年前に脳梗塞で倒れそれからずっと寝たきりだった女性の遺体がありました。死後2日経過しているにも関わらず通報した女性の娘、奈々子(池津祥子)が通報したのは今朝。朝顔はすぐに解剖の必要があると判断します。 そのころ神奈川でも事件が起きていて、ある男性が強風で飛ばされてきた看板が窓を突き破りガラス片に刺されて亡くなったというのです。 藤堂(板尾創路)はガラスが太ももに刺さったことで亡くなったと判断しますが平(時任三郎)は違和感を感じ、ガラス片と遺体の傷を全て照合することに。

ネタバレ

そして平はついに辞表を山倉(戸次重幸)に出したのでした。 朝顔の解剖には光子(志田未来)と絵美(平岩紙)も行くことになり、解剖の結果、睡眠薬の過剰摂取で亡くなっていたことが分かりました。 そのころ真也(風間俊介)は聖奈(中村里帆)という女性とカフェで会っていました。そして神奈川の事件は平が見つけた包丁で刺されたあとガラス片が飛んできて刺さったことが分かり、恋人が包丁で刺していたことが判明します。 朝顔は亡くなった女性が自分で睡眠薬を飲んで自殺したと結論づけました。ずっと睡眠薬を飲むふりをして口の中に溜めこんでいて、その時に口内炎ができたというのです。疑われていた奈々子は「もっと早く死んでくれれば」と強がりますが、涙を抑えることができませんでした。 浩之は里子(石田ひかり)の手袋が見つかった場所で歯を見つけ、それをずっと隠していました。ですが里子のものだと分かるのが怖く自分が死ぬまで調べないで欲しいと朝顔に頼みます。 朝顔は自宅で平と真也に話し、歯を調べないことにしました。翌日真也はずぶ濡れの聖奈に銃を向け「その銃を捨てろ!」と叫んだ瞬間銃声が鳴り響き、聖奈はその場に倒れてしまったのです。

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第6話のあらすじ・ネタバレ

真也が発砲!?殺人容疑のかかる夫

真也(風間俊介)が朝になっても帰ってこず朝顔(上野樹里)は不安になります。ニュースでは男が警官から拳銃を奪って逃走したと放送されていて、心配した平(時任三郎)は朝顔に電話をし「心配するな」と安心させます。 そのころ港で、聖奈(中村里帆)の遺体が見つかりました。頭を拳銃で撃たれていて聖奈と頻繁に連絡を取っていた真也が疑われることに。 つぐみ(加藤柚凪)の保育園が休みになったため、朝顔は法医学教室に一緒に出勤しました。聖奈の解剖依頼が入りますが朝顔は解剖から外れるよう言われてしまいます。

ネタバレ

真也は監察官の五十嵐(松角洋平)から厳しい事情聴取を受けます。真也は聖奈を撃ったのは桐谷(坂本慶介)という男で桐谷が聖奈に銃を向けたので自分は桐谷の足を撃ったと証言。 しかし防犯カメラには桐谷の姿は映っておらず真也は疑われることになってしまいます。聖奈の解剖では撃たれた方向までは判別できず脳を切り出さなければ分からないとのこと。真也は着替えを持ってきた山倉(戸次重幸)に「桐谷という男が犯人です」と伝え、山倉たちは早速桐谷を探し始めます。 真也を心配する朝顔の元に忍(ともさかりえ)がやってきます。忍は「真也は絶対にやってない」と朝顔を元気づけます。その頃岩手にいる平は浩之(柄本明)に里子(石田ひかり)のものと思われる歯を見せられます。体調が悪い浩之はそのうち入院すると言い、平に今の家を譲ろうと考えていました。 翌日身元不明の焼死体が発見され朝顔が解剖します。するとその人物があの桐谷であることが判明し、なんと桐谷は聖奈が撃たれる前に死亡していたことが分かったのです。 しかも聖奈の脳を切り出すと前方から撃たれていたことが判明し、一気に真也の容疑が強まってしまいます。これを聞いていた朝顔は呆然とし立ち尽くしてしまうのでした。

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第7話のあらすじ・ネタバレ

第1章完結!真也の発砲容疑……そして平の出発

真也(風間俊介)の容疑がますます強まってしまい、朝顔(上野樹里)は丸屋(杉本哲太)に頼んで桐谷(坂本慶介)の殺害現場に向かいます。しかし捜査一課に追い返されてしまい、丸屋と朝顔はこの事件の担当から外されてしまいました。 茶子(山口智子)は光子(志田未来)を後任に指名し朝顔は光子のサポートに回ることに。その頃真也は五十嵐(松角洋平)の厳しい取り調べを受け、聖奈(中村里帆)との関係を追及されていました。 事情を聞いた平(時任三郎)は山倉(戸次重幸)に銃殺事件の現場周辺の防犯カメラ映像を手配し、同じく捜査から外された忍(ともさかりえ)はつぐみ(加藤柚凪)の面倒を見ることに。

ネタバレ

朝顔は心配する平に声を荒げてしまうも少し寝てまた手がかりを探します。するとある仮説を発見。聖奈の脳をもう1度調べると、運動野の部分は破損していなかったため撃たれたあともしばらくは歩けていたことが発覚したのです。 さらに桐谷がいた半グレ集団を調べ、丸屋は桐谷の現場にあったすべてのものを法医学教室に持ち込みました。その中にタイに生息するハエが見つかり、桐谷を殺害した望月という犯人を突き止めたのです。 聖奈を撃ったのは桐谷、桐谷を殺したのは望月でした。望月は桐谷の先輩で、聖奈が桐谷が銃を奪ったことに気づきそれを真也に相談したため望月は聖奈と真也を殺すよう桐谷に指示。 聖奈を撃ち真也を撃とうとしたところ、先に真也が桐谷の足を撃ち逃げたのでした。望月はその桐谷を殺害し焼却。コンテナで密閉された桐谷の遺体は腐敗が進み死亡推定時刻が狂っていたのでした。つまり真也の証言がすべて正しかったことが証明されたのです。 万木家は一家だんらんを過ごします。そして翌日平は岩手に出発。しかし朝顔はもう2度と会えなくなるような予感を感じていました。その頃真也は長野への異動を告げられてしまい、ついに万木家はバラバラになってしまうのでした。

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第8話のあらすじ・ネタバレ

バラバラになった万木家と、30年前のバラバラ遺体

真也(風間俊介)が長野に異動になり、平(時任三郎)は岩手に移住。家族がバラバラになってしまった朝顔(上野樹里)ですが、法医学教室に牛島(望月歩)という大学生がアルバイトにやってきます。 そこに60代後半と思われる男性の遺体が運び込まれ、解剖すると身元不明だったこの男性が30年前に亡くなった栞里の父・忠(森下能幸)であることが判明します。 茶子(山口智子)は30年前に栞里のバラバラ遺体を解剖し、仲井戸という男が逮捕されたことを話し始めました。栞里の遺体が見つかるたびに忠は法医学教室にやってきましたが、右手だけ見つからないまま捜査は打ち切りとなってしまったのです。 そして今度は切断された左足だけが見つかり、この左足は仲井戸の可能性が高いと考えます。その後左手も見つかり、朝顔たちは見つかるたびに解剖をします。しかし30年前と同様、右手だけが発見されなかったのです。 左手に皮膚片が残っていてそれが忠のものと判明し、忠が仲井戸を殺害。バラバラにして右手以外を埋めたあとに自殺をしたと考えられました。 忠は亡くなる前マスコミに遺書を送っていて、偶然見かけた仲井戸が幼女に声をかけていた、自分のことを何も覚えてなかったので殴り殺した、右手だけは絶対に見つからない場所に隠したことが書かれていました。 朝顔は忠の生前の願い、髪を黒く染めて欲しいという願いを叶え、忠の息子に遺体を返却しました。 朝顔はお泊り保育に行っていたつぐみ(加藤柚凪)を迎えに行きます。その頃平は里子(石田ひかり)の同級生、美幸(大竹しのぶ)の定食屋で夕食を済ませます。平が帰ったあと美幸は公衆電話から電話をし、「もしもし、里子ちゃん…あのね…」と話し始めたのでした。

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第9話のあらすじ・ネタバレ

遺体写真が流出!?茶子の辞任と平の異変!

朝顔(上野樹里)の法医学教室にある女子大生の解剖依頼が入ります。殺害された真由(愛甲ひかり)は人気の読者モデルで、既にSNSでは真由のモデル仲間の明日花(水野瑛)、交際相手の橘(宮内伊織)が疑われ始めていました。 しかし法医学教室は水道管の破裂で解剖ができなくなってしまい、朝顔は有給消化で岩手に向かったのです。 入院している浩之(柄本明)のお見舞いに行った朝顔は、浩之から里子(石田ひかり)と思われる歯を鑑定してほしいと頼まれます。その頃真也(風間俊介)は刑事部長に呼び出され自主的な降格を示唆されてしまいました。

ネタバレ

翌朝、朝顔の元に新たな解剖依頼が入り、なんとその遺体は明日花でした。真由と同じ死因だったため、ますます橘に対する誹謗中傷がエスカレート。 その後真也の発砲事件で拳銃を奪われた山田巡査部長が亡くなります。拳銃を奪われた際に襲われた傷が致命傷となり、真也は刑事部長に「命を軽く見ないでいただきたい!」と怒りを爆発させます。 その時真也を厳しく取り調べた五十嵐(松角洋平)が現れ真也をフォローし、真也も「自主降格する気はない」と刑事部長に宣言したのでした。 真由と明日花が殺害された事件はますます橘への風当たりが強くなり、ついに橘が自殺してしまいます。翌朝朝顔が出勤するとなんと橘の遺体の写真がSNSに流出していました。流出したのはアルバイトの牛島(望月歩)でした。 朝顔は真由と明日花の再解剖をし、橘ではなく人体の構造に熟知した人物が犯人であると分析していて、なぜこんなことをしたのかと冷静に怒りをぶつけます。それを聞いた牛島は泣き崩れたのでした。 翌日茶子(山口智子)は朝顔たちを呼び出し辞任することを打ち明けます。茶子は牛島を辞めさせずこの失敗から学び、やり直すことを提案。牛島の責任を取ったのではなくあくまでも自主的なものと説明しその場を立ち去りました。 朝顔が茶子の辞任を平(時任三郎)に電話で伝えると、「じゃあな里子」と言って電話を切る平。つぐみ(加藤柚凪)と遊んだ時も平は道を間違えていて、徐々に平の体に異変が起こり始めていたのです。

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新春SPのあらすじ・ネタバレ

朝顔と真也の出会いから、つぐみの出産まで

8年前、朝顔(上野樹里)がまだ法医学者になったばかりの頃。交番に勤めている真也(風間俊介)とある事件で出会い、食事に誘われます。しかし「予定があるので」と朝顔は誘いを断りました。 特殊造形作家の小林という男性の解剖依頼が入り、朝顔は初めて執刀助手を務めることに。遺体の第1発見者は小学生のミキトという少年で、ミキトは現場の鍵の位置を知っていたことから遺体で遊んだのではないかと疑われていました。

ネタバレ

しかし解剖の結果、小林は工具箱を取ろうとした瞬間にめまいを起こし、工具箱が運悪く心臓に落ちて亡くなったことが判明します。ミキトは小林を清めようとしましたが、誤って砂糖を使ってしまったため現場には砂糖が落ちていたのでした。 真也は事件後もミキトのケアをしていると知り、朝顔は真也をもんじゃ焼きに誘い2人は急接近。 結婚し朝顔が妊娠した5年前、2人は育児教室であゆみという女性と知り合います。翌日朝顔が出勤すると大野という男性の遺体の解剖依頼が入りました。大野には甲殻類アレルギーがあるにも関わらず、その出汁を使ったラーメンを食べたことが判明します。 捜査を進めると大野の先輩たちが大量の食べ物を食べさせ大野にパワハラをしていたこと、大野がパワハラを辞めてほしくてわざと甲殻類のラーメンを食べたことが分かったのでした。 その頃平(時任三郎)はあゆみの父親を訪ねます。あゆみの父親が匿名の通報者で大野の遺体を動かしていたのでした。第1発見者になればあゆみの結婚式に間に合わないということで、平は父親の気持ちを汲み式に出席させたのでした。 数日後、朝顔の陣痛が始まり無事つぐみを出産。真也と平と3人で新たな命の誕生を喜び合ったのでした。 平が警察を退職後、つぐみ(加藤柚凪)を真也に預け朝顔と平は箱根旅行に向かいます。朝顔は自分がいい母親になれるか不安だと打ち明けると、平は里子(石田ひかり)が「朝顔は私たちの子だから大丈夫。いいお母さんになれる」と言っていたことを話します。 笑顔になった朝顔と平は親子水入らずの時間を満喫したのでした。そして平が東北に引っ越す時、平が朝顔と里子の名前を間違えて呼び、朝顔は衝撃を受けます。

第10話のあらすじ・ネタバレ

光子が狂犬病!?変化する平の様子に朝顔は……

解剖が立て込んだ朝顔(上野樹里)は、つぐみ(加藤柚凪)を延長保育に預けます。 翌日出勤すると光子(志田未来)と高橋(中尾明慶)は徹夜明けでしたが、そんな中で清掃員・坂口という男性の解剖依頼が入ります。朝顔はまだ仕事が残っていたため、光子に執刀を依頼。これが光子の執刀デビューとなったのです。 しかし解剖中眠気に襲われた光子は、誤ってメスで手を切ってしまいます。彼女はそれを誰にも言わず隠しました。すると坂口が何かの感染症にかかっていたことが判明したのです。

ネタバレ

焦った光子はすぐにシャワーを浴び、朝顔は様子のおかしい光子に気付いて問いただします。光子はすぐに検査を受けますが、ネットでは監察医が感染したかもしれないと瞬く間にニュースになってしまったのです。 中朝顔がつぐみを迎えに行くと、つぐみは友だちと喧嘩をして泣いていました。どうしても理由を言わないつぐみに苦戦する朝顔ですが、ようやくつぐみは「ママが病気と言われた」といじめられたことを告白。朝顔は「ごめんね」と言うことしかできませんでした。 さらに高橋から坂口が狂犬病に感染していたという連絡を受け、朝顔は絶句します。狂犬病は発症すると100%助からない病気。すぐに光子はワクチンを打ち、検査結果を待つことに。 朝顔は光子のこと、つぐみのことでいっぱいになり真也(風間俊介)に電話をします。真也は4時間かけて朝顔に会いにきて、抱きしめました。翌朝絵美(平岩紙)が光子に狂犬病の事実を打ち明けます。涙を流す光子を、朝顔は懸命に励ましたのでした。 最終的な検査の結果、光子は陰性。朝顔たちは坂口の遺体を消毒し、家族に対面させてあげたのでした。つぐみも朝顔に「ごめんなさい」をして仲直り。 その頃東北では平(時任三郎)が、美幸(大竹しのぶ)の店に頻繁にキーケースを忘れるように。朝顔は電話で美幸に平が最近忘れっぽい様子がないか問いますが、彼女は「いいえ、全然」とキーケースのことを言わず朝顔に嘘をついたのでした。

第11話のあらすじ・ネタバレ

トンネル事故が発生するなか、つぐみが行方不明に

朝顔(上野樹里)たちは、薬物の過剰摂取により中毒死した若い男性の遺体の解剖に追われていました。 朝顔が帰宅すると、浩之(柄本明)から留守電が。浩之は里子(石田ひかり)の歯の検査結果を知りたがっていました。翌日朝顔は、つぐみ(加藤柚凪)と東北へ向かいます。前から気になっていた平(時任三郎)の物忘れが続いていて、朝顔は気になるようになります。 さらに浩之は歯を調べないなら返してくれと涙を流し、朝顔は浩之の手を握ることしかできませんでした。

ネタバレ

朝顔は平の代わりに里子の歯を預かることにし、平に健康診断を勧めます。しかし平は「もういい!」と朝顔を怒鳴りつけたのでした。 翌日美幸(大竹しのぶ)にも「こっちのことは心配しないで」と言われ、モヤモヤしたまま朝顔は家に戻ります。翌日長野でトンネル事故が発生し、朝顔はつぐみを忍(ともさかりえ)に預け長野へ。つぐみはなかなか朝顔と離れず、悲しそうな顔をしたまま別れます。 朝顔は現地で法医のリーダーを任されますが、真也(風間俊介)がトンネルに行ったまま連絡が取れないことが判明します。動揺する朝顔ですが、真也はかすり傷で済んだと連絡を受け安心したのでした。 一方万木家では、つぐみが心配そうにトンネル事故のニュースを見ていました。そこで忍が買い物に行こうと少し目を離した隙に、つぐみは家から出て行ってしまったのです。忍はつぐみを探すも見つからず朝顔に連絡。その場にいた真也と朝顔は、驚きとショックを隠せずにいたのでした。

第12話のあらすじ・ネタバレ

つぐみはどこへ?最強の助っ人が戻ってくる

つぐみ(加藤柚凪)がいなくなったと忍(ともさかりえ)から連絡が入り、朝顔(上野樹里)と真也(風間俊介)はすぐ家に向かいます。必死に家の周りを探していると、警察からつぐみを保護したと連絡が。 幸い怪我もなく無事で、トンネル崩落事故も死者が出ずこちらも無事に引き上げることができたのでした。 家に戻ると、真也はつぐみにどうして1人で出ていったのかを問います。つぐみはママが大変そうだからという理由で、平(時任三郎)のいる東北に行こうとしていました。 朝顔はつぐみに謝り、つぐみももう1人で外には出ないと約束。自分を責める朝顔に、真也は「何でも話して」と語りかけます。朝顔は平の症状が思いのほか進行していることを相談し、真也は「辛いときに傍にいる為に結婚した」と朝顔に寄り添ったのでした。

ネタバレ

翌日、法医学教室ではまた薬物中毒死した遺体が運び込まれます。亡くなった松野紗英という少女も薬物中毒で体はボロボロ。遺体の確認にきた両親は、変わり果てた娘の姿に茫然としました。 その頃平は里子(石田ひかり)の歯がないと家中を探していて、偶然電話をかけた真也に「歯を無くした」と相談。真也は歯は朝顔が持っていることを知っていたため、驚きつつも1度電話を切ります。そして平に「こっちに歯ありましたよ」とだけ折り返したのです。 一方で高橋(中尾明慶)は好意を抱くパン屋の愛菜(矢作穂香)とのデートにウキウキしていましたが、神奈川県警に呼び止められます。どうやら愛菜は、薬物中毒死した男の元交際相手で紗英の友人でもありました。 そして高橋は、デートのあと借りたマフラーに付着していた愛菜の髪の毛をこっそり鑑定します。すると覚せい剤陽性反応が。しかし高橋はその結果を削除してしまうのでした。

第13話のあらすじ・ネタバレ

薬の恐ろしさ……あの人物が法医の道に!?

薬物中毒で亡くなった紗英(依田ゆい)の遺体は、ボロボロになってしまっていました。 戻ってきた茶子(山口智子)と朝顔(上野樹里)は、すぐ紗英の両親の家に向かいます。実は茶子は若林(大谷亮平)にヘッドハンティングされ、エンバーマーとして活動していました。 エンバーミングに最初は抵抗していた紗英の両親ですが、幼少期の話をして紗英をなるべく生前の姿に戻したいとエンバーミングをお願いしたのでした。 一方高橋(中尾明慶)は悩みつつも、愛菜(矢作穂香)が薬を使っていることを朝顔に打ち明けます。すぐに警察に通報し、愛菜の身元を拘束するよう指示が出ました。

ネタバレ

愛菜は紗英の友人で、覚せい剤の売人であると疑われます。高橋は愛菜に直接薬の恐ろしさを伝え、愛菜もかつて薬を使っていたことを認めました。元彼に勧められ使い始めた薬でしたが、まさか紗英まで薬をやっているとは知らなかったと涙を流します。 その頃、法医学教室では丸屋(杉本哲太)が警察を辞めて法医を目指していたことが発覚。今後朝顔たちの元で、見習いとして働くことに決まりました。 そんな中アパートで老人が亡くなったという一報が入り、朝顔に解剖依頼が入ります。死因は病死で、1人暮らしとは思えないほど冷蔵庫に作り置きがありました。 隣に住む宮田(赤楚衛二)は、毎日のように作りすぎた食料を持ってきてくれたと故人を惜しみます。朝顔はその食料が気になり微生物検査を行いました。 特に食料から菌は検出されず、食料を宮田に返しにいった朝顔たち。「実は正直迷惑していた」という宮田に、丸屋は「遺体は牛肉アレルギーがあり、それでも牛肉の料理を作っていたのは宮田のためだ」と伝えました。 決して余りものではなく、宮田のために作っていたことを知っておいてほしいという思いがあったのです。 その夜、朝顔は平(時任三郎)に連絡。平は明日病院に行くと言い、朝顔も安心します。しかし次の日朝顔が電話をすると、平は病院に行くと言ったことすら忘れており朝顔はある決意を固めたのでした。

第14話のあらすじ・ネタバレ

平が万木家に戻る……!?家族の決断は?

真也(風間俊介)は休日のたびに、朝顔(上野樹里)のもとに戻る生活をしていました。神奈川県警にも異動を打診しますが、なかなか戻れそうにありません。 朝顔は1週間休暇を取り、平(時任三郎)と今後のことを話し合おうと決めました。真也は朝顔に2人目について話しかけますが、洗い物をしていた朝顔は聞いていません。 そして朝顔とつぐみ(加藤柚凪)は、翌朝東北に向かったのです。

ネタバレ

平の家には、メモがそこら中に貼ってありました。朝顔は浩之(柄本明)に里子(石田ひかり)のものと思われる歯を調べることを伝え、浩之は朝顔に感謝します。 しかし朝顔は「どんな結果が出ようと浩之には歯は里子だったと伝える」と決めていました。平は沼の埋め立ても迫り、里子を探す時間はもう残されていないことを実感。美幸(大竹しのぶ)に「子供に迷惑はかけたくない」とこぼしたのです。 朝顔も美幸と話し、今後のことを考えます。そして美幸から、里子の高校時代のカセットテープをもらいました。夜、平は朝顔に「迷惑をかけたくない」と言いますが、朝顔は「迷惑なんて思わない。お父さんはお父さんだよ」と伝えます。 すると平は「カセットテープを聞きに帰ろうかな」と言い、平は万木家に戻ることになったのでした。 万木家でカセットテープを聞く4人。里子のピアノに感動しつつ夜はクリスマスパーティーをしました。 平は病院で「アルツハイマー型認知症」と診断を受けたことを朝顔と真也に告白。「4人で楽しく生きていこうね」と約束し、平は「今十分幸せだからサンタさんにお願いすることは何もない」と涙を浮かべて話したのでした。

第15話のあらすじ・ネタバレ

遺体からのメッセージと里子の歯の真相

平(時任三郎)が朝顔(上野樹里)たちの家に戻り、万木家では賑やかな年末年始を過ごしていました。すると朝顔のもとに、茶子(山口智子)から承諾解剖の依頼が入ります。 家族が捜索願を出していた猿渡という男性が、海外のホテルで亡くなっていました。現地で自殺と断定されますが娘の優香(菅野莉央)は納得がいかず再解剖してほしいと強く依頼してきたのでした。

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翌日、朝顔は猿渡の再解剖を行います。すると遺体の中に「もう調べないでください」と紙が入っていました。死因は窒息死で間違いなく、朝顔は紙のことは伏せて優香に死因を報告。 すると優香は「父が自殺なんてありえない!もう一度解剖を!」と取り乱します。その頃万木家では、何かあるとすぐに謝る平に真也(風間俊介)が「そういうの辞めませんか」と告げます。 そして「ごめん」と言ったら罰金千円という「ごめん箱」を作ることにし、ごめんではなくありがとうを言おうと家族で約束したのです。 翌日紙の筆跡鑑定の結果、紙を書いたのは猿渡本人と判明。猿渡は現地の解剖医に、死後紙を入れておいて欲しいと頼んでいたのでした。 妻の佳織(美保純)を呼んだ朝顔たちは真実を話し、佳織は優香が猿渡の子どもではないこと、それを打ち明けたら海外に失踪し自殺してしまったことを明かしました。優香はその事実を知りませんが、これ以上解剖はすべきでないと朝顔は説得。佳織が優香に説明する形で事件は幕を閉じました。 つぐみ(加藤柚凪)は幼いながら、なぜ平が同じことを何度も聞くのか疑問に思っていました。朝顔は平が病気になったことを説明し、それでもつぐみのことが好きなのは忘れないからと強く伝えます。 すると朝顔に、里子(石田ひかり)の歯の鑑定結果が届きます。結果歯は里子のものではありませんでした。そして翌日、朝顔のもとに浩之(柄本明)が危篤だと連絡が入ったのです。

第16話のあらすじ・ネタバレ

真実を伝えるか、10年前の惨殺事件が再び

浩之(柄本明)が危篤だと連絡を受けた朝顔(上野樹里)は、すぐに病院へ。薬で眠っている浩之に、「歯は里子(石田ひかり)のものだった」と伝えようと心に決めます。 しかしまだ目を覚まさなかったため、朝顔は一旦帰宅。その頃真也(風間俊介)は以前窃盗で逮捕した今野(上島竜兵)という男から、10年前に起きた三田村一家殺人事件の犯人らしき人物を見たと連絡を受けます。 そしてその三田村一家殺人事件と同様の手口で、50代の男性が三田村家で殺害されていたのです。

ネタバレ

戻った朝顔は「平(時任三郎)さんに協力をお願いしたい」と、伊東(三宅弘城)から依頼を受けます。平は当時捜査に参加していました。 しかし認知症のことを警察には明かしておらず、平はこれを機に病気のことを伝え、当時の捜査ノートを伊東に手渡したのです。 その後朝顔と平は、歯の女性の遺族・下井(野間口徹)に会って歯を返却。すると下井は浩之に話すときに手元にあったほうがいいと、一旦歯を朝顔たちに貸してくれたのでした。 そして目を覚ました浩之のもとに向かった朝顔は、歯のことを伝えようとします。しかし嘘がつけず、言い出すことはできませんでした。 朝顔は三田村家で殺害された男性の顔の傷が、切られたのではなく皮膚を切り取ってあることを発見。家に戻った朝顔が家族で夕食を囲んでいる時、フードをかぶり右頬に大きな痣のある男がナイフを手に笑みを浮かべていたのでした。

第17話のあらすじ・ネタバレ

新たな命と、失われていく命

朝顔(上野樹里)がつぐみ(加藤柚凪)とクッキー作りを楽しんだ翌日、生後8ヵ月の咲良ちゃんの解剖依頼が入ります。死因はおもちゃが喉に詰まったことによる窒息死。 しかし母の直子(岡崎紗絵)はどこか上の空で、警察は虐待を疑いはじめます。

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その翌日、今度は生後10ヶ月の杏奈ちゃんの解剖依頼が入りました。階段から落ちたことは間違いなく、両親は号泣しています。 すると母親が突然、杏奈ちゃんの遺体の写真を取り始めました。さらに茶子(山口智子)がエンバーミングを勧めたところ、「お金がない」と拒否したのです。朝顔たちはこの行動に疑問を持ちます。 その後、光子(志田未来)は杏奈ちゃんの母親がSNSに娘の遺体の写真をアップしているのを発見。詳しく調べると遺体の肋骨の骨折、脳の腫れが見つかったことから杏奈ちゃんの虐待は決定的となりました。 そして朝顔は直子を呼び出します。咲良ちゃんは虐待の可能性はなく、直子はただ死を受け入れられずにいました。茶子と朝顔は直子に寄り添い、「誰かを頼っていいんですよ」と優しく声をかけたのでした。 帰宅後、平(時任三郎)は朝顔に誰かから大事な連絡を受けたとメモを渡します。朝顔が連絡すると相手は青森県警で、里子(石田ひかり)の骨が見つかったと言うのです。 平は自分がそんな大事な内容を忘れてしまったのかとショックを受け、翌日2人は急いで青森へ。無事里子の骨を受け取り、その足で浩之(柄本明)の病院に寄ります。朝顔は浩之に「お母さん見つかったよ」と声をかけ、それぞれの里子に気持ちを伝えたのでした。 万木家に戻り、真也(風間俊介)は改めて里子に挨拶をします。そして朝顔はこのタイミングで2人目を授かったことを家族に報告。万木家は里子の帰宅と新しい命に喜んだのでした。しかしその頃、病院では浩之が涙を流しながら静かに息を引き取ったのでした。

第18話のあらすじ・ネタバレ

松本教授が犯人?森本刑事の安否は……!

浩之(柄本明)が亡くなり、朝顔(上野樹里)たちは葬儀に参列します。 その頃、真也(風間俊介)は「三田村一家殺人事件」の捜査にあたり、管理官の五十嵐(松角洋平)から今後は平(時任三郎)と同期の糀谷(肥後克広)と動くように、と指示を受けました。 葬儀から戻った朝顔はすぐ、新井千秋という女性の遺体が見つかったと連絡を受け、すぐに現場へと向かいます。 自殺と思われた新井ですが、なぜか広い駐車場ではなく狭い裏路地で発見されたことに朝顔は疑問を持ちます。解剖の結果、死因は墜落死で腕に注射痕があることが分かりました。

ネタバレ

すると野毛山署に、興雲大学社会心理学教授の松本(片桐はいり)が出頭してきたのです。新井はもともと松本の秘書で、新井のマンションに侵入して麻酔薬と筋弛緩剤のパンクロニウムを注射し、屋上から突き落としたと、新井の殺害をほのめかしたのでした。 しかし朝顔は、松本の証言には無理があると感じます。麻酔薬のあとにパンクロニウムを打つのは、安楽死の方法。苦しまずに死のうとしているのに、屋上から落とすのはおかしいと考えました。 さらに光子(志田未来)が駐車場に珍しい蟻の巣を発見し、朝顔は新井は自殺をしたと結論づけました。新井は自殺するためにパンクロニウムを自分で打ったが死にきれず、屋上から飛び降りました。その時、新井は蟻の巣があることを知っていて、松本のことを思い場所を変えて飛び降りたのでした。 松本は、新井がかつて人を傷つけその方が亡くなったことで苦しみ、自殺を図ろうとしていたことを知っていました。 新井が購入した麻酔薬とパンクロニウムを捨てたのに、新井はもう1つパンクロニウムを購入し、それで自殺を図ってしまいます。松本は新井に「生きていてほしかった」と嘆きました。 家に戻った朝顔は、平から「結婚式はちゃんとしろよ」と言われます。平は記憶が錯綜し5年前のことを話し始めました。 つぐみ(加藤柚凪)の存在も忘れかけている平に、朝顔と真也は結婚式をすることを提案しました。つぐみが帰宅すると、平は何もなかったかのようにつぐみを思い出します。 その頃刑事の森本(森本慎太郎)は、町で女性に絡むフードを被った男に話しかけます。すると男に刺され、倒れてしまったのです。

最終回のあらすじ・ネタバレ

感動の最終回!森本の運命と、万木家のその後

森本(森本慎太郎)がフードを被った男に刺され、連絡を受けた真也(風間俊介)はすぐに捜査本部へ向かいます。すると平(時任三郎)も事件現場に行きたいと言い出し、翌日朝顔(上野樹里)とともに現場へ。 森本を刺した犯人も顔にあざがあるということで、三田村一家殺人事件との関連が疑われました。しかし朝顔は三田村一家殺人事件と今回の事件は、凶器の断面が違うと判断。 さらに森本は顔を傷つけられていないことから、別の線での捜査が始まったのです。

ネタバレ

そんななか今度は小学校に刃物を持った男が押し入り、教師とボランティアの大学生を殺害し逃走しました。すぐに朝顔たちは2人を解剖し、ボランティアの大学生がかつて心臓移植を受けていたことを知ります。 その頃、真也は小学校で人質を取って立てこもっている男を発見。乱闘の末に男を取り押さえます。その男・北村(りんたろー。)こそ森本を刺した犯人でした。 北村は三田村一家殺人事件を模倣し、「人を殺してみたかった」と語ります。森本は無事に意識を取り戻し、犯人の顔のあざはフェイクだったと証言。北村のあざも描かれたもので証言と一致したのでした。 万木家では結婚式の日程を3月11日にすると決め、準備に取り掛かります。そして当日、披露宴にはたくさんの人が集まりました。 平のサプライズスピーチが始まり、「毎日が楽しいんです」と語ります。さらに「毎年憂鬱になる3月11日を素敵な日にしてくれて感謝している」と、朝顔に感謝を述べました。平は認知症ながら立派なスピーチを披露し、「今日を忘れたくないな」とこぼしたのでした。 1年後、今日はつぐみ(加藤柚凪)の卒園式。朝顔は出産した次女のさとみと真也、平とともにつぐみを見つめていました。 平の症状は進行していましたが、つぐみの歌声に手拍子をします。朝顔は「生きていると辛いこともある。幸せなことばかりじゃないけれど、それでも私たちは生きていく。この世界で」と語ったのでした。

原作の結末をネタバレ!桑原が死亡?

原作とドラマでは、結末が大きく異なりました。最も大きな違いは、原作では朝顔の夫・桑原は亡くなってしまいますが、ドラマでは亡くなっていませんね。 原作の桑原はかつて結婚歴があり、妻・君子を犬井という犯人によって殺害されています。その犬井は次に、朝顔の前に現れます。桑原は朝顔を命がけで守ろうとし、拳銃で撃ち合いに。 そして桑原は、犬井の発砲によって命を落としてしまいました。その時朝顔は桑原の子を身ごもっており、女手1つでつぐみを育てます。 また原作では、朝顔の母・里子は阪神淡路大震災で被災しました。ドラマでは東日本大震災でしたね。里子は原作では行方不明にならず、病院で亡くなっています。ドラマでは行方不明となり、平と朝顔で里子を探すシーンが印象的でした。 このように原作とドラマでは、結末が異なる展開となっています。

【1期】各話のあらすじ・ネタバレ

1期の結末までの簡単なあらすじ

主人公の万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県の興雲(こううん)大学法医学教室に勤める法医学者です。遺体の死因を解き明かし、その人の“生きた証”を見つけ出すためならば、法医学者の範疇を超えてまで故人と向き合う強い信念を持っています。 朝顔の“遺体を「不詳の死」にさせない”という決意の裏には、東日本大震災で母を失い、遺体すら見つかっていないことへの深い悲しみが影響していました。 朝顔の父であり、野毛山署強行犯係に勤めるベテラン刑事の平(時任三郎)も、事件の手がかりを掴むためならどんなささいなことでも聞き込みを諦めません。 朝顔が母・里子(石田ひかり)の故郷である東北に行けずにいるのに対し、平は時間の許す限り東北へ向かい、妻の遺体を探し続けています。 朝顔たちが検死を通して見つけた故人の“生きた証”は、闇に葬られかけた犯罪や遺体の最期の想いを明らかにし、時には遺族の悲しみを癒しました。朝顔自身も恋人との結婚、娘の出産などを経て、少しずつ心の傷を癒していくのですが……。

ネタバレ

朝顔は幼なじみの妻の遺体を解剖できなかったため、法医学者として自信を失うことに。そんな時、夫の桑原(風間俊介)が土砂災害に巻き込まれてしまい、一時は生死不明になります。 大切な人が生きている喜びを噛み締め、現場で無事に解剖を終えたことで、朝顔はまた前を向くことができました。 東日本大震災以来、足を運べずにいた東北の地に降り立ち、祖父の浩之とも再会した朝顔。母の“生きた証”が見つからない悲しみを抱えながらも、新たな一歩を踏み出したのでした。

第1話のあらすじ・ネタバレ

倉庫内で女性の溺死遺体を発見

興雲大学に勤務する新米法医学者の万木朝顔は、母親を亡くして父親の平と2人暮らし。刑事をしている平はある日、野毛山署の強行犯係への異動を命じられます。 そんな折、野毛山署管内の倉庫で女性の遺体が見つかり、平と新米刑事の桑原真也が現場へ向かうことに。 検視官から「頭部に外傷があるが、死因は解剖をしないとわからない」と聞き、興雲大学の法医学教室に解剖依頼をすることになりました。解剖を担当することになった朝顔は、恋人の桑原と共にやってきた父を見て驚きます。さらに桑原も、朝顔と平が親子だと知って驚くのでした。

ネタバレ

朝顔が解剖を行うと、死因が溺死である可能性が浮上。倉庫内で亡くなっていたのに、溺死が死因であることに困惑する朝顔たち。そんな中、女性が桜井恵子と言う名前で、夫婦で工場を営んでいることが判明します。 さらに亡くなる前に、百貨店で買い物をしていたこともわかりました。その百貨店の紙袋が発見され、さらにその紙袋に指紋が付着していたことから犯人が逮捕されました。 恵子は買い物をした後にひったくりに遭い、犯人ともみ合いになった末に亡くなったのでした。湖畔で1度は意識を失った恵子でしたが、最後の力を振り絞って家へと向かいます。しかし途中で力尽きて、倉庫で亡くなってしまったのです。 事件が解決し、朝顔と平は東北にある祖父の家を訪ねることに。しかし東北に着いた朝顔は、気分が悪くなって1人で自宅へと帰ることにしました。実は彼女の母親である里子は、東日本大震災で亡くなっていたのです。

第2話のあらすじ・ネタバレ

桑原がプロポーズ!平は2人の結婚に大反対

興雲大学の法医学教室に、アルバイト希望の医学部生・安岡光子がやってきました。周りの空気を読めない光子に、戸惑いを隠せない朝顔たち。しかし法医学教室の主任教授・茶子だけは、そんな光子を気に入って採用を決めます。 ある日、繁華街の路地裏でスーツ姿の男性の死体が発見され、平と桑原が現場へ向かうことに。しかし身元不明のため、興雲大学の法医学教室に解剖を依頼することになります。

ネタバレ

朝顔らが解剖を行うと、男性は30℃以上の暑さの中で凍死していたことが判明。さらに検査の結果、男性の体内からフグの毒であるテトロドトキシンが大量に検出されました。 平と桑原が捜査を進めると、男性は河川敷で生活するホームレスだったことが明らかに。さらに、自ら釣ったフグを鍋にして食べていたことも判明します。毒の量やホームレス仲間の証言から、男性は自殺をするためにフグを食べていたことが分かったのでした。 事件が落ち着き、桑原は正式に朝顔にプロポーズをすることに。朝顔もそのプロポーズを受け入れました。しかしそれを聞いた平は、桑原からの挨拶も紹介もされていないと激怒します。2人は結婚を反対されてしまうのでした。

第3話のあらすじ・ネタバレ

雑居ビルで火災が発生

桑原からプロポーズされた朝顔。朝顔は父の平に報告しますが、桑原からの挨拶がないと言って、交際を反対されてしまいます。 そんな中、雑居ビルで火災が発生。多数の死傷者が出たという連絡が入ります。 朝顔らは遺体の解剖を頼まれますが、損傷が激しく身元を特定するのに苦戦。しかし4人目の遺体に、運転免許証のICチップが付着しているのを発見します。さらにその遺体が、井上幸二という名前であることが判明しました。

ネタバレ

そこで平が井上の自宅を捜索すると、井上雄一と書かれた病院の診察券を見つけます。連絡を受けた桑原がその病院を訪ねると、火災が発生した翌日に雄一が受診していたことがわかりました。実は雄一と幸二は兄弟で、弟の幸二が雄一の名前を使って病院を受診していたのです。 その後の捜索で、幸二が暴力団組織・鬼塚組からアポ電強盗に加担させられており、それを知った雄一が話をつけに事務所を訪れていたことが分かります。そこで鬼塚組の準構成員である笠原に、殺害されてしまったのです。 笠原から雄一の死体処理を命じられた幸二は、工場から薬品を盗んで事務所を放火。 朝顔と桑原の交際に反対していた平ですが、今回の事件での桑原の働きぶりを見て桑原を見る目が変わりました。そして朝顔と結婚を前提に交際していると報告を受けた平は、「娘をよろしく」と伝えます。

第4話のあらすじ・ネタバレ

朝顔に命の危機?青酸カリ自殺の真相

野毛山署の管轄内にあるマンションで、女性の遺体が発見されます。亡くなっていたのは女子大生の松田千佳で、解剖した結果、青酸カリによる自殺の可能性が高いと結論付けられました。 実は最近、青酸カリによる自殺が近くで数件発生。警察は関連性を疑い始めていました。桑原は千佳のパソコンの解析を依頼。履歴やメールは削除されていたものの、解析を進めた結果「おクスリ学院」というサイトから青酸カリを入手していたことを突き止めます。 平は、思い切ってこの情報をメディアに公表し、注意喚起を促しました。すると「おクスリ学院」のサーバーはダウンし、サイトは閉鎖せざるを得ない状況に。警察はこれを見越して情報を世間に公表したのでした。

ネタバレ

数日後、野毛山署管内にある公園のベンチで男性の遺体が発見されます。男性は頸動脈まで達するほど大胆に刃物で首を切っており、自殺と思われました。 朝顔が男性の胃の中身を解剖しようとした瞬間、胃の中に大量のカプセルを発見。瞬く間に解剖室に青酸ガスが広がり、朝顔は意識を失ってしまいます。すぐに病院に運ばれ、しばらくして意識を取り戻した朝顔。 朝顔が入院している間に、茶子が解剖を再開します。胃の中をよく見ると、カプセルが何重にも細工されており、青酸カリが溶け出す時間をコントロールしていたようでした。さらに遺体の解剖を進めると警察バッチが出てきます。 実はこの男性は、「おクスリ学院」のサイト運営者でした。警察の公表によってサイト閉鎖に追い込まれたことを恨んで、警察に復讐をするつもりで、青酸ガスが発生するような細工をした上で自殺をしていたのです。 体調が安定してきた朝顔は退院の準備を進めていました。そこに平と桑原がやってきます。朝顔はこの際だからと言って、2人に妊娠していることを伝えます。嬉しさから涙する桑原に対して、平は少し複雑な心境で病院を後にするのでした。

第5話のあらすじ・ネタバレ

白骨化した遺体の身元が判明

心霊スポットで白骨化した遺体が発見され、興雲大学法医学教室に運ばれることになりました。遺体を見た朝顔は1人分の骨ではなく、小さな骨が混ざっていることに気づきます。 詳しく調べると、その小さな骨が犬のものであることが判明。しかし遺体の身元を特定することはできませんでした。 ある日、野毛山署に1人の男性がやってきます。その男性は白骨化した遺体の息子だと言うのです。しかし男性は父親とはしばらく会っておらず、遺骨も引き取らないと言います。

ネタバレ

それを聞いて複雑な想いを抱いた朝顔。「せっかくご家族がいるのだから遺骨を引き取ってもらえませんか?」と、男性の説得を試みます。それでも男性は遺骨の引き取りを拒否し、結局行政が引き取ることになりました。 結婚が決まった朝顔ですが、実家を出ることに寂しさを感じはじめます。しかし桑原には、自分の気持ちを素直に話すことができません。桑原はそんな朝顔の様子に気づき、実家で一緒に暮らそうと提案します。 喜ぶ朝顔ですが、平は大反対。そんな平に朝顔は「私が寂しいからみんなで一緒に暮らしたい」と思いの丈をぶつけます。朝顔の強い思いを理解した平は、その提案を受け入れることにしました。

第6話のあらすじ・ネタバレ

夫婦殺人事件が発生!

野毛山署管内で男女の変死体が発見されました。亡くなっていたのは家の主人である黒岩雅樹と妻の多江で、第一発見者は次女の友里。長女の美咲は看護学生で、寮生活を送っていました。 雅樹は事業を失敗してから荒れた生活を送っており、借金をしていることが判明。桑原と平は、娘たちから話を聞くことにしましたが、彼女たちは何も知らないと言うのです。しかし夏でも長袖を着ている友里に対して、違和感を感じます。

ネタバレ

捜査は難航しましたが、ついに長女の美咲が自首をします。母親が父親に殺害され、カッとなって父親の首を締めたと告白する美咲。しかし遺体を解剖した朝顔は、多江の遺体に違和感を覚えます。そこで現場となった一軒家を調べることに。 そこで、死亡推定時刻が間違っていたことが判明します。美咲の発言とは真逆で、実際には多江より先に雅樹が亡くなっていました。 実は雅樹の暴力に耐えきれなくなった多江が、雅樹を殺害した後に自殺していたのです。美咲は母親をかばうためにエアコンをつけて、多江の死亡時刻をずらそうとしたのでした。 事件が解決して安堵する朝顔のもとに、1本の電話が入ります。母が震災当時にはめていた手袋が見つかったという連絡でした。突然のことに驚く朝顔。さらにその手袋の中に骨らしき物が見つかったと言うのです。 同じ頃、桑原は上司の山倉から捜査一課への異動の内示を受けていました。

第7話のあらすじ・ネタバレ

母親の手袋が見つかったという連絡が……

警察から里子の手袋が見つかったという連絡が入りました。さらにその中に骨のようなものもあると言われた朝顔は、激しく動揺します。 平に報告すると、彼は手袋を確認するためにすぐに東北へ向かうことに。しかしDNA検査の結果、遺骨は里子のものではありませんでした。

ネタバレ

その頃、朝顔はある事件の控訴審に鑑定証人として出廷していました。その事件とは、10億の美魔女と呼ばれる白川亜里沙が、資産家の夫を立て続けに亡くして10億円に及ぶ遺産を手にしたというもの。 白川は状況証拠から逮捕されましたが、一審では無罪に。そこで検事の石田希子は、2人目の夫について朝顔に再鑑定を依頼したのでした。 朝顔は夫の死因は病死ではなく、3ヶ月という長い期間にわたって水銀を摂取させられたことによる、慢性水銀中毒だと主張。さらに警察の調べで、白川の実家から高濃度の水銀が含まれた防腐剤が発見されたことから、白川は有罪になりました。 平が東北から持ち帰ってきた手袋を見た朝顔は、当時のことを思い出してしまいます。しかし平の前で涙は見せられないと我慢する朝顔。部屋に戻り、桑原に優しく声をかけられた朝顔は、そこで初めて涙を流すのでした。

第8話のあらすじ・ネタバレ

仕事を詰めて気を紛らわそうとする平

平は東北から戻って以来、働きづめの日々を送っていました。朝顔はそんな平の体を心配しています。それでも平は休もうとはしませんでした。 そんな中、法医学教室に解剖依頼の電話が入ります。遺体は23歳の主婦・山本莉奈で、自宅で倒れているところを夫の達哉が発見していました。

ネタバレ

朝顔たちが解剖を行うと、脳底部の内頸動脈が細くなっていたものの、外傷や病変は発見できませんでした。茶子が確認したところ、莉奈が「もやもや病」を患っていたことが判明します。しかしそれが直接の死因にはつながらず、結局不詳の死として処理されることになりました。 朝顔は、死因を特定できずにショックを受けている光や茶子を自宅に誘って、一緒に夕飯を食べることにしました。そこへちょうど平も帰宅。平は茶子に、誰にも言えなかった本音を口にしました。 平は里子の手袋が見つかって以来、どうしていいかわからずに無理やり仕事を入れて東北に行けない理由を作っていたのです。それを聞いた茶子は、たまには立ち止まることも必要だとアドバイス。茶子と話をしたことで、平は里子の行方を捜し続ける決意を固めることができました。 ある日、法医学教室に解剖依頼が入ります。しかし運び込まれた遺体を見た朝顔は驚愕。遺体は、朝顔の幼なじみである三郎の妻・結衣だったのです。

第9話のあらすじ・ネタバレ

遺体で発見された幼なじみの妻

法医学教室に結衣の遺体が運ばれてきました。動揺した朝顔は手が震えてメスを落とし、茶子から外に出るように命じられてしまいます。 結衣は自宅の階段前で頭を打って亡くなっているところを、夫の三郎に発見されました。2階から落ちたにも関わらず背中の傷が少なく、上腕に傷がなかったために他殺を疑う検視官の丸屋。 それを聞いた朝顔は、三郎がそんなことをするはずがないと涙ながらに訴えました。三郎は朝顔の幼馴染だったのです。

ネタバレ

半年前、三郎の家に児童相談所が訪れていたことが判明します。三郎の家庭内暴力を疑った警察は、自宅を調べることに。平が検証令状を取ってこようとしますが、上司の山倉から捜査から外れるように命じられてしまいました。 朝顔は三郎や結衣本人のためにも死因を明らかにしたいと考え、茶子に再鑑定をさせて欲しいと懇願。 茶子から、もう手は震えないかと問われた朝顔は、わからないと答え、もし震えたらみんなに助けて欲しいと頼みます。そんな朝顔の姿を見た茶子は、再鑑定を行うことを決めました。 その頃、平も山倉に捜査に参加させてほしいと依頼。そして、今回の案件に納得できない丸屋とともに実況見分を行うことになります。

第10話のあらすじ・ネタバレ

結衣の死因がついに明らかに

朝顔たちは結衣の死因を特定するために、ダミー人形を使って落下実験を行うことにしました。すると、三郎の証言も警察の見立ても、遺体の損傷の仕方や倒れていた姿勢と矛盾することが判明。 朝顔たちが頭を悩ませていると、そこへ警察がやって来ました。実況見分の結果、結衣は2階に上がろうとした時に倒れたことがわかったと言うのです。 それを聞いた茶子は、ひ臓を調べるために結衣の再解剖を行うことに。朝顔が担当を申し出ますが、手が震えて結局解剖を行うことはできませんでした。

ネタバレ

心配した茶子は、自分の代わりに朝顔に学生たちの講義をやってもらうことにしました。学生から「承諾なく解剖を行うのは、人間の尊厳を傷つけていないか」と質問された朝顔。 その質問に対して朝顔は、自分の母親が震災で亡くなったことを涙ながらに話し、解剖の大切さを訴えました。学生たちはそんな朝顔の言葉に真剣に耳を傾けます。 その頃、桑原は上司の神崎とともに国江建設について調べていました。国江建設では社員の自殺が相次いでいることから、捜査に乗り出したのです。 そして情報提供者からの話で、国江建設の役員が鮫島組と繋がっていること、反社からの依頼で産業廃棄物の不法投棄を行なっていることが判明。そこで、その現場を見にいくことにします。 しかし途中から雨が降り出したことで、現場で土砂災害が発生。朝顔や平は、帰りの遅い桑原のことを心配していました。

最終回のあらすじ・ネタバレ

朝顔は里子の故郷を訪れることができるのか?

国江建設について調べていた桑原と神崎は、国江建設が産業廃棄物の不法投棄をしているという情報を掴みました。 現場監督をしている赤井の案内で現場を訪れた2人ですが、そこで土砂災害に遭ってしまいます。なんとか自力で脱出しましたが、その土砂崩れが原因で老人ホームなどが下敷きになり、大きな被害が出てしまいました。 応援要請を受けた朝顔たちは現場に向かうことに。次々に運ばれてくる遺体の対応に追われます。

ネタバレ

そこへ赤井がやってきました。今回の土砂崩れは自分たちのせいかもしれないと言う赤井の話を聞き、朝顔は平に連絡することに。 警察も今回の土砂崩れが人的災害の可能性があることを掴んでいました。平たちが国江建設と鮫島組の関係を調べると、国江建設が鮫島組から依頼されて不法投棄をしていたことが発覚。土砂崩れも、それが原因で起こっていたことが判明します。 任務を終えた朝顔たちは東京に戻ってきました。今回の件で、大切な人が生きていることのありがたみを改めて感じた朝顔。さらに現場で解剖を行えたことで、自信を持つことができました。 朝顔たちは、震災以来訪れることができなかった母・里子の故郷へみんなで行くことに。そしてやっと里子に近況報告をすることができました。

特別編「〜夏の終わり、そして〜」のあらすじ・ネタバレ

里子の故郷で近況を報告し、一歩踏み出すことができた朝顔。ある日、彼女が法医学教室に出勤すると、光子たちがミーティングの準備をしていました。 運ばれてきた遺体は推定70~80歳の高齢者で、外傷や身元の特定に繋がる所持品はなし。指紋はなく、歯すら1本もないため、このままでは「不詳の死」扱いになります。 朝顔は無縁仏にすることは避けたいと願いながら解剖を担当。山倉たち強行犯係も少しでも手がかりを掴めないかと、解剖に望みをかけていました。 身元不明の遺体を前に、2017年に起きた育児放棄(ネグレクト)事件を思い出す朝顔。法医学教室で保護された兄妹は身なりが汚く、食べる物も充分に与えられていませんでした。

ネタバレ

妹は虫歯によって歯がボロボロになっており、感染症を引き起こして死に至る可能性も。血液検査の結果、妹に敗血症が発見され、兄弟を保護した警官は2人の境遇に号泣しました。この警官こそ桑原で、朝顔がハンカチを差し出したのをきっかけに交際に発展したのです。 朝顔は高齢者の遺体が、兄妹と同じように介護放棄されていた可能性があると考えます。警察には1人暮らしではなく、一般家庭で該当者を探すべきだとアドバイス。 夏休みに朝顔は、娘のつぐみを連れて家族で祖父・浩之の家を訪ねました。浩之はひ孫を溺愛し、つぐみの動画を送って欲しいとせがむように。晩酌を楽しむ平と朝顔に、桑原とつぐみも合流し、家族で夏休みの動画を楽しむのでした。

月9ドラマ『監察医 朝顔』のあらすじネタバレ!原作の結末も紹介

東日本大震災という重いテーマを取り上げ、医師と刑事の視点から遺体の“生きた証”に迫るストーリーを描いた月9ドラマ『監察医 朝顔』。 2020年には続編の制作・放送が発表され、30年以上におよぶ月9の歴史において初めて、2クール連続で放送されました。震災や母の死と向き合う朝顔を通して、生きることを考えさせられます。