ドラマ『同期のサクラ』最終回までのネタバレあらすじ!キャスト紹介も【遊川和彦脚本】
『家政婦のミタ 』で知られる脚本家・遊川和彦が脚本を担当したドラマ『同期のサクラ』。主演を務めたのは、NHKの朝ドラ『ごちそうさん』(2013)で注目を集め、2016年には朝ドラ『とと姉ちゃん』に主演した高畑充希です。 本記事では、ドラマのキャストや登場人物、全10話のあらすじをネタバレを交えて紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
『同期のサクラ』のあらすじ
『同期のサクラ』は、遊川和彦によるオリジナル脚本です。 離島育ちの北野サクラは、大手ゼネコンに入社と同時に上京。入社式で「私の夢は故郷と本土を結ぶ橋を架けること!」と大きすぎる目標を社長に宣言します。脇目も振らずに夢に向かって突き進むサクラに、最初は冷めていた同期たちも次第に巻き込まれていきます。 しかし配属に影響する大事な新人研修で、社長の理不尽な言動に、サクラの「忖度できない」性格が思わぬ事態を引き起こすことに……。 本作では、どんな逆境にも自分を貫いたサクラと、その同期たちの10年間を描きます。
第1話のあらすじネタバレ
病院のサクラ(高畑充希)のベッドの周りには、百合(橋本愛)、葵(新田真剣佑)、菊夫(彦星涼)、蓮太郎(岡山天音)が集まり、「生きていてサクラ」と願っています。 10年前の2009年。サクラは田舎の島から上京し花村建設の入社式に向かいます。サクラはいきなり話の長い社長(西岡徳馬)に向かって「話が長い」などと指摘します。それを人事部長の黒川(椎名桔平)がフォローするなど、サクラは空気が読めない新人として周りに印象づけました。 5人の班になって研修し、最後には模型製作をすることになります。サクラはなぜかリーダーになり、百合、葵、菊夫、蓮太郎と班になります。入社式の帰り、皆で食事に行くことに。 サクラは故郷の島に橋を架けることが夢で、どうしてもこの会社の土木部に入りたいと夢を語ります。皆はサクラのマイペースさに驚きつつも、仲を深めていました。
ネタバレ
その後、模型のテーマを決めることになり、サクラは地元に架ける橋を提案します。案を描いてきたものの絵が下手なため、設計部希望の蓮太郎が代わりに描きます。 サクラは納得がいくまで何度も蓮太郎に手直しさせて、ようやく希望のデザインが完成します。色を決め、橋なのに島がないという理由で材料を買ってくるなど突飛な行動が多く、他のメンバーは困りつつも付き合います。 サクラは橋があれば自分の両親は死なずに済んだことを話し、この話をプレゼンで話すことにします。ようやく完成というところでサクラは耐荷重が足りないと言い出し、何度もやり直しばかりするサクラについに百合がキレたのです。他のメンバーも「もう子供じゃないんだから」と言い、サクラはそのまま帰ってしまいました。 審査の日、サクラは来ていませんでした。黒川はサクラの班の作品を見て耐荷重を確認しようとしたとき、サクラは一人で手直しした橋を持って現れます。 しかし、結果は褒められたものの社長賞は獲れず。その結果にサクラは「優勝した作品は忖度で決められたもの、A班の保育園が相応しい」と意見します。 班の意見か個人の意見か尋ねられ「個人の意見です」と答えたサクラ。配属発表では班のみんなは希望部署になり、サクラはクビにはならなかったものの人事部扱いになってしまいました。 心配するメンバーに、「私には夢がある」と強く語ったのでした。
第2話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、菊夫(彦星涼)が仕事がきつかったときサクラに助けられた話をしていました。 2010年5月。2年目になったサクラは変わらず人事部にいました。サクラの先輩の火野(相武紗季)は、部長の黒川(椎名桔平)に残業しないよう各部署に通達するよう言われます。 火野とサクラは各部署を回ると、菊夫が部長の桑原(丸山智己)に強い口調で仕事の指示を受けていることを知ります。そして桑原はサクラに、営業部は24時間働いていて残業を減らすのは無理だと豪語します。 桑原は菊夫に対しても図書館の建設現場の工期を1ヶ月早めるよう指示するも、作業員には無理だと言われ菊夫は板挟みになってしまうのでした。 各部署の残業の結果は営業部だけがむしろ増えていて、サクラは直接桑原に伝えに行きます。すると菊夫が怒鳴られており、「工期が早まるまで戻ってくるな」と言われていました。 それを見たサクラは桑原の前に出て「今日は菊夫を定時で帰らせてください」と言い、残業データを見せます。怒った桑原は黒川に文句を言い、サクラが二度と営業部に来ないよう注意します。 サクラはフラフラの菊夫を見て再度桑原に対し、過労死したら責任は取れるのか問います。菊夫は「桑原は大学の先輩で見捨てられたら困る」と、桑原とまた出かけてしまいます。 落ち込むサクラは爺ちゃん(津嘉山正種)にFAXで、「大人になるとは自分の弱さを認めること」と教えてもらいます。しかし、菊夫はついに倒れてしまうのでした。
ネタバレ
どうしたらいいか分からない菊夫に、サクラは爺ちゃんからの言葉を伝えました。翌朝、菊夫はサクラにお尻を叩いてもらい部長に話をします。 自分の仕事にしっかり向き合いたいと言ったところ、図書館の水道管が破裂したと連絡が入ります。急いで向かう菊夫の元に、昼休みサクラは差し入れをします。そして笑顔で「私より菊夫くんは強くなります」と言いました。 桑原はなんと土木部の担当役員に異動になりました。エレベーターで会ったサクラに桑原は、俺の目の黒いうちは絶対土木に入れないことを宣言します。するとサクラは「オーデコロンの匂いが強い」と桑原に言い返して去っていったのでした。
第3話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、百合(橋本愛)が娘をサクラに見せていました。そして大喧嘩したときのことを思い出します……。 2011年3月。サクラは相変わらず人事部にいました。百合とサクラは来年用の採用冊子を作るため一緒に仕事をすることに。同じ3年目の社員に話を聞き、百合もインタビューされるも「広報は天職じゃない。転職したい」と裏の顔で話すのでした。 百合は取引先の専務に誘われうんざりしつつも、サクラとも一緒に食事に行きます。3人で食事をするも、専務は百合と二人きりになりたいから、とサクラに帰るようお金を渡します。するとサクラは、百合が嫌がっているから誘わないで欲しいと言ったのです。百合は「余計なことしないで」と怒って帰ってしまいました。 翌日、広報部長が人事部に乗り込みサクラの言動を叱ります。そしてサクラが謝罪しようとしたその時、東日本大震災が起こりました。女子社員は早く帰れと言われ、自分の家に帰れなくなった百合はサクラの家に泊まります。 百合は一流企業に受かったのが花村建設だけで仕方なく入社したこと、いつも無理にニコニコしているが本当はサクラのように言いたいことを言いたいとこぼします。
ネタバレ
後日、サクラは百合が結婚退職すると聞きます。サクラは辞めないよう説得するも、いい子のふりして笑顔でいるのに疲れたと百合は反論。「私には夢があります」と語るサクラに対し、百合は激怒します。 するとサクラは「ブス!ブス!ブス!」と大声で叫び、「無理して笑うのはやめれ!」と方言で百合に言いたいことをぶちまけたのです。しかし百合は「同じ空気を吸いたくない」と去ってしまいます。 爺ちゃん(津嘉山正種)はFAXで「彼女と別れるな」とアドバイスします。退職当日、サクラは「私の友達になってくれませんか」と百合に頭を下げます。会社を出ようとすると、同期たちもその場に来ていました。 最後に写真を撮りたいというサクラは「いい友達を作ってください」と言います。すると百合の足が止まり涙が溢れます。そして「あんたのせいで会社と婚約者に頭下げないと」と言うと、サクラは百合の退職願を取り出し預かっていたことを伝えます。 サクラと百合は写真を撮り、百合は結婚を取り止めバリバリ働くようになります。しかしサクラは大事なクライアントを怒らせたことで、人事から社史編纂室へ異動になってしまったのです。
第4話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、蓮太郎(岡山天音)が入社4年目の時のことを話し始めます。 2012年9月。サクラは社史編纂室から人事部に戻ってくることになりました。メンタルヘルスケアプロジェクトの仕事を任されたサクラは、同期のストレスチェックをしに行きます。 蓮太郎はイライラしながら回答し、サクラはそれが気になっていました。蓮太郎は1級建築士の試験に2年連続で落ち、設計部でも浮いてしまっていたのです。 蓮太郎は日々のストレスや愚痴をネットに書き込んでいました。そして社内コンペに向けて準備を頑張っていましたが、部長がコンペの時間が変更になったことを伝えなかったため、蓮太郎が会場に着いた時には誰もいませんでした。 蓮太郎はカッとなってカッターを取り出しますが、それを止めたサクラは手に怪我をしてしまったのです。 サクラは蓮太郎の実家のラーメン屋に行くも、彼はもう会社に行かないと引きこもってしまいます。サクラは蓮太郎がコンペに出そうとした設計を見て、率直な意見を伝えます。 帰れと言われ、ニコニコラーメンを作っている家族にも何も分からないと言い部屋にこもってしまいました。
ネタバレ
何日も無断欠勤している蓮太郎がそろそろクビになりそうだということで、サクラは同期のメンバーを集めて蓮太郎の家に向かいます。みんなで励ますも、何かにつけて文句を言う蓮太郎。 サクラは新人研修の思い出を話し、「あなたには才能があります。遅咲きだっていいじゃないですか」と伝えます。しかし蓮太郎はぐしゃぐしゃになったコンペの設計図を投げ捨て、また引きこもってしまいました。 爺ちゃん(津嘉山正種)にFAXで「辛い時こそ自分の長所を見失うな」と言われたサクラは翌日、設計部の部長に言いたいことをぶちまけていました。 それを見た蓮太郎は「1級建築士になってサクラに認めてもらえるものを作りたい。またここで働かせてくれませんか」と頭を下げます。家に帰るとサクラがラーメンを食べていて、一緒に食べることに。サクラと蓮太郎は写真を撮りました。 翌日黒川(椎名桔平)は、サクラの夢である島に橋を架けるという話が無期延期になってしまったことを伝えます。
第5話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、葵(新田真剣佑)が「たいへんよくできました」シールを見せ、語りかけていました。 2013年9月。サクラたちは入社5年目になります。サクラの故郷に架かる橋は未だに延期中のままでした。サクラは葵が社長賞を獲ったことを知るも、自分で推薦して獲ったということに疑問を感じます。表彰式で葵は社長(西岡徳馬)に「お父さんによろしく」と言われます。 というのも、葵の父親(矢島健一)は国交省の官僚でした。葵が部署に戻ると都市開発プロジェクトの予算が凍結したことを知るも、お父さんに頼んでほしいと上司に言われたのでした。 いつものお店で同期と食事をしていると、葵の上から目線の発言で場の雰囲気が悪くなり同期たちは帰ってしまいます。一方のサクラはお酒を飲んで大泣きしたと思うと、そのまま寝てしまいました。 葵は帰宅し父親に都市プロジェクトの件を話そうとするも、仕事を見下され何も言えません。翌日職場では上司に期待を向けられますが、他の方法を提案するも「お前はコネ入社」と言い切られショックを受けます。やる気がなくなった葵はお酒を飲みながらサクラに不満をぶちまけるのでした。
ネタバレ
酔った葵を家に連れて帰ったサクラは、父と兄(木村了)に会います。するとサクラは故郷の橋の嘆願書や葵のプロジェクトの提案書を渡します。葵も一緒になって頼んでみますが、「いい加減にしろ!」と怒鳴られます。 そして帰宅したサクラは爺ちゃん(津嘉山正種)にFAXで相談すると、「大切なのは勝ちではなく価値だ」と言われます。 翌日、葵はフラフラの状態でトラックにひかれそうになります。そんな葵を見たサクラは昼休み、同期を集めることに。サクラは新人研修で葵が話した言葉をもう一度言い、「あなたには価値がある」と伝えます。 昼休みも終わりに近づいた時、上司から葵の父と兄が会社に来ることが伝えられ急いで戻ります。葵はプロジェクトのこと、なぜ父は官僚になったのかを泣きながら訴えますが受け入れてもらえず、「お前が変わったのはサクラのせいか」と聞かれ「そうです」と答えます。 その帰り、サクラは葵に「たいへんよくできました」シールを貼るのでした。 しかし、葵とサクラは異動に。葵は土木部へ、サクラは官僚を怒らせたとして子会社へ出向になってしまったのでした。
第6話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、火野(相武紗季)が娘のつくし(粟野咲莉)の写真を見せています。火野はサクラがいなければ娘と一緒にいられなかったと話していました。 2014年10月、サクラは入社6年目ですがまだ子会社の花村ホームに出向したまま。火野は相変わらず人事部におり、黒川(椎名桔平)から女性活躍推進セミナーのリーダーを押し付けられます。早速打ち合わせをするも、そこに参加していたサクラがいきなり女子だけのセミナーに異議を唱えました。 するとセミナーの講演をする椿(筒井真理子)のマネージャー、米田(宍戸美和公)が来ることになり、椿が提出した数々の要望書を全て受け入れるよう求められました。サクラは米田につっかかるも、社長(西岡徳馬)が現れ火野をたしなめます。 そしてサクラはセミナーのチームから外されることになり、落ち込んでしまいます。いつものお店で同期に会っても元気がありません。 一方火野は米田からの要望にイライラしていました。そこにつくしの学校から連絡が入り、つくしが友達を殴ったというのです。つくしは言いたいことを言っただけでしたが、火野は「人はいつまでも好きなことをやっていられない」と話します。 椿は火野を食事に誘い、その間サクラがつくしを子守することに。つくしは「大人になるのは辛いか」をサクラに問うも、「わかりません」と答えます。 同期もサクラの家に集まっていたところ、火野が迎えに来ます。帰るのを嫌がり「お母さんの仕事は謝ることなの?」と聞いたつくしを、火野は思わず叩いてしまいます。 そしてつくしは「お母さん大嫌い!」と出て行ってしまいました。サクラは爺ちゃん(津嘉山正種)に相談すると、「一番辛いのは自分にウソをつくことだ」というFAXが。
ネタバレ
セミナー当日、椿はあれだけワガママを言ったにも関わらず講演は予定より早く終わり、しかも本の宣伝を始めました。それを見た火野はついに怒りを露わにします。 その姿を見たつくしは「かっこいい」と褒め、仲直り。火野はサクラにも「何があっても自分の生き方を貫いて」と言い、サクラは火野と一緒に写真を撮るのでした。 サクラは爺ちゃんに出向になったことを隠していましたが、きちんと伝えます。しかし爺ちゃんも心臓の調子が悪いことを隠していました。 火野は社史編纂室に異動になるも、サクラの故郷に橋が架かることが決まります。しかし爺ちゃんからFAXで「橋は架からない」と届く夢を見て、サクラは飛び起きたのでした。
第7話のあらすじネタバレ
サクラ(高畑充希)の病室では、黒川(椎名桔平)が4年前のことを後悔していました。 2015年11月、入社7年目になったサクラは変わらず花村ホームで働いていました。そしてついに地元の島に橋がかかることが決定したのにも関わらず、「橋は架からない」と爺ちゃん(津嘉山正種)からFAXが届く夢をみてしまい、不安な日々を過ごしていました。 ある日サクラは黒川から、地元の島の橋の件で本社に呼び出されます。そこには土木部部長の桑原(丸山智己)の姿も。そして、住民への説明会にサクラも出席して欲しいと黒川から頼まれます。基礎工事に不備があるのではないか、と島民が不安がっていると言うのです。 同期で集まると、なんと蓮太郎(岡山天音)が火野(相武紗季)と付き合っていることがわかり、みんなで喜びました。そして同期みんなでサクラの島に行き、さっそく爺ちゃんに会いに。爺ちゃんはコロッケを作って待っており、みんなで盛り上がります。 その後サクラがお風呂の用意をしている隙に、爺ちゃんは同期たちにあるお願いをします。それは、「自分はもうすぐ死ぬ。だから、サクラをよろしく頼む」というものでした。 翌朝、葵(新田真剣佑)は橋の基礎のコンクリート強度が弱いことをサクラに伝えます。桑原は利益を重視していて、これを島民に説明するかどうかはサクラにかかっていました。
ネタバレ
夢を叶えるか真実を島民に打ち明けるか悩んだサクラは、この島に安全ではない橋を架けてはいけないと泣きながら島民に謝ります。桑原はサクラに「会社にいられなくなる」と言い、サクラの夢は叶わなくなってしまいました。 家に戻ると、倒れている爺ちゃんの姿が。サクラは泣きながら必死にしがみつくも、爺ちゃんはそのまま帰らぬ人となってしまいます。そして爺ちゃんが、サクラの仕送りに手を付けていなかったことを知るのでした。 葬儀を終えたサクラが家に戻ると、亡くなる前に爺ちゃんが送ったFAXが届いていました。「サクラは枯れない、たとえ散ってもたくさんの人を幸せにする。」それに対し返信しようとするも、FAXは爺ちゃんのもとには届きません。サクラは泣きながら、何かが爆発したように部屋で荒れるのでした。 そんな彼女を心配し部屋を訪れた百合。そこには一箇所に纏められた爺ちゃんからのFAXや本と、ポツンと座り込んでいるサクラの姿がありました。百合が声をかけるとサクラは「会社に行かなければ。」と呟き、部屋をあとにします。 2019年、黒川は1年以上出社していないサクラの枕元に「解雇通知書」を置きました。
第8話のあらすじネタバレ
2019年12月、サクラ(高畑充希)はこれ以上回復が望めないということで、同期たちは専門の病院へ移るよう決断を迫られます。そこにサクラのアパートの隣人である草真(草川拓弥)と小梅(大野いと)が現れ、サクラがこうなったのは自分たちのせいだと言うのでした。 2016年11月、爺ちゃん(津嘉山正種)が亡くなってから1年が過ぎるも、サクラはまだ立ち直れていませんでした。 そして2018年1月、部屋は荒れ果て会社にも行けず、サクラは解雇になりかねない状況でした。そこで同期たちはなんとかしようと思い、百合(橋本愛)がサクラを外に連れ出します。 菊夫(竜星涼)は自分が思い出の図書館でサクラにプロポーズしようとするも言い出せずじまいに。次に蓮太郎(岡山天音)が次に担当する設計図をサクラに見せ意見を求めるも、なにも思い浮かばないとサクラは泣き出してしまいした。 葵(新田真剣佑)は連れ立って歩きながら、サクラにプロポーズします。しかしサクラは笑いが止まらなくなりうやむやに。百合は元気づけようとショッピングに誘うも、いつものように言い合いになってしまいました。 サクラは自分の感情が制御できないため、放っておいて欲しいと頼みます。そして「もう仲間なんて思わないで」と去っていきました。サクラが遠くに行ってしまったと泣き出す百合を、葵はそっと抱きしめるのでした。 家には解雇通知書が届き、黒川(椎名桔平)がサクラを呼び出します。専務になっていた黒川に、サクラは退職届を提出しました。そしていつもの喫茶店を訪れるも、もう店を畳むから注文は受けられないと言われてしまいます。帰り道、サクラはひとつのAIスピーカーを見つけます。 2019年3月、部屋にはAIとサクラのみ。サクラはAIに話しかけていました。サクラに1年以上会っていない同期たちは、それぞれの道を歩んでおり……。
ネタバレ
菊夫は会社を辞めボランティア団体で活動しており、蓮太郎は火野(相武紗季)とすでに結婚。そして百合は、葵との子供を出産していました。しかし百合は葵からのプロポーズを断ります。そんな折、百合は同期を集め、ある作戦を提案するのでした。 サクラの誕生日である3月31日。サクラの玄関のドアの下から、FAXのように紙が流れてきました。同期たちの思いが綴られた紙を見て、サクラはついに一歩踏み出します。 外へ出ると、隣人の子供がバイクにぶつかりそうになっていたのを見つけ、サクラは咄嗟に子供を庇いました。よろけながら部屋に戻るサクラでしたが、同期の写真を見つめながら倒れてしまいます。 そして時は戻り現在。「また明日」と同期たちが去っていくと、サクラはついに目を開くのでした。
第9話のあらすじネタバレ
2019年12月、サクラ(高畑充希)は目を覚まし、事故に遭ったことなどを思い出します。 同期たちが集まり、いつものサクラに戻った様子に安心していました。退院したサクラはAIしかなかった家に家具が置いてあることに感謝します。そして隣室の小梅(大野いと)は事故のことを謝罪。 百合(橋本愛)は子供を預けながら仕事をしていて、起業して働く女性が気軽に子どもを預けられる場所を作りたいとサクラに話すのでした。 葵(新田真剣佑)は百合にプロポーズを断られたこと、蓮太郎(岡山天音)は火野(相武紗季)との子供を授かるも、会社から営業に行けと言われこのまま働くかを迷っていました。菊夫(竜星涼)はボランティアの代表に抜擢されますが、自分に務まるのかで悩んでいました。 結局みんなサクラに相談するように。そのサクラ自身は就職先が見つからずコンビニでアルバイトをしまていましたが、他に何かしたいと思い立ちます。そして自分がみんなの悩みを解決しようと考えるのでした。 サクラは家で鍋をしようと同期を誘います。しかし葵以外は忙しくて参加できません。自分に頼らずとも答えを見つけようとしている同期の姿を見て、サクラは寂しさを感じます。そしてアルバイト先のコンビニではお客さんを怒らせ、クビになってしまいました。 落ちこむサクラに故郷のおばちゃんから連絡が入り、島へ帰っておいでと言われます。
ネタバレ
島に帰ることを決め、みんなへの別れの挨拶の練習をするサクラ。 同期たちが集まると、サクラに壊れてしまった眼鏡と同じものをプレゼントしました。お礼を言った後、サクラは島に帰ることを早口で報告。しかし同期たちは島で就職するというサクラのウソを見抜きます。 サクラが島へ帰る日、同期たちはサクラをある場所へ連れていきます。そこは新人研修の際に、サクラが絶賛した保育園でした。10年かかってやっと着工したことで、サクラの言葉でこの保育園はできたんだと伝えます。 仲間たちの言葉にサクラは爺ちゃん(津嘉山正種)からのFAXを思い出し、「私には夢があります」といつもの言葉を話し始めます。そして「これからも北野サクラであり続けます」と誓いました。 後日面接を受けるサクラの前に黒川(椎名桔平)が現れ、花村建設に戻ってこないかと伝えるのでした。
最終回のあらすじネタバレ(第10話)
2020年4月1日。同期たちは桜の木の下で集まりました。 その1ヶ月前。サクラ(高畑充希)は副社長になった黒川(椎名桔平)に花村建設に戻って来いと言われ、新しいプロジェクトリーダーに抜擢されます。また葵(新田真剣佑)も同じチームに選ばれていました。 いつものように会議で思ったことをそのまま発言するサクラ。黒川も彼女の意見に同調し、次第にいつもサクラの意見が会社で採用されるようになっていきました。 サクラは仕事に追われる中、百合(橋本愛)、蓮太郎(岡山天音)、菊夫(竜星涼)から相談を持ち掛けられます。しかし自分の仕事が気になり、なかなか彼らに向き合うことができません。サクラの意見のせいで他の部署は残業が続いているという中、取締役会で社長(西岡徳馬)が解任され、外資系の会社と合併することが発表されます。 黒川にはめられたと言う社長ですが、社員のための会社を作ると黒川は豪語。そしてサクラは黒川に影響されすぎて会社でも浮いてきていました。心配した同期が彼女を説得するも、聞く耳を持ちません。
ネタバレ
そんな時火野(相武紗季)がリストラされることが分かります。黒川に直談判するサクラは火野の代わりに自分が辞めるとまで言い出しますが、黒川は「大きな犠牲のためには小さな犠牲は構わない」と意見を変えることはありませんでした。 内定者研修の女子社員に「この会社は大丈夫でしょうか」と聞かれたことで目を覚ましたサクラは、再び自宅に籠ります。同期の仲間が集まり、百合と葵も結婚し、蓮太郎も就職が決まり、菊夫も仙台の仲間と頑張ることを誓います。 そしてサクラは黒川に退職届を提出。サクラは建物のアイデアが書かれた資料を黒川に見せます。「私だけで考えたものではない、仲間たちと考えたものです」と、サクラは自宅に籠りながら、同期に相談しそれを作っていたのです。「私の力は仲間です」と言い残し、サクラは会社を去っていきました。 就職活動をするサクラは、以前受けた小さいけれどいいものを作っている建築会社に就職が決まります。そして桜の木の下で集まった同期たちは、自分の夢を叫びみんなで写真を撮りました。最後は「じゃ、またいつか!」とそれぞれの道へ進んで行くのでした。
北野サクラ役/高畑充希
故郷の島に橋を架けることを夢見て、北野サクラは大手ゼネコン・花村建設の新入社員として入社します。 忖度できない性格で、社長に対しても臆せず意見するなど、入社早々トラブル続き。月村ら同期の社員は当初サクラを冷めた目で見ていましたが、夢に向かって突き進む姿に、しだいに影響を受けていきます。 しかし、曲げられない性格が災いしてサクラの夢である「本土とつなぐ橋を架ける」仕事は遠のくばかり。果たしてサクラは悲願を叶えることはできるのでしょうか。 演じるのは2022年のドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』で主演を務めた高畑充希。脚本家の遊川和彦とタッグを組むのはドラマ『過保護のカホコ』以来の2度目。カホコに続き、今作でも特徴あるキャラクターを演じきっています。
【キャスト】2009年入社の同期
月村百合役/橋本愛
サクラの同期社員の月村百合は波風立てず楽して生きたい今ドキ女子。周囲との衝突を避けるために、周りの空気を敏感に読んできました。 自分とは正反対で妥協を一切しないサクラに度々反発するも、揺るがないその姿にどこか憧れも感じているようで――。 演じるのは朝ドラ『あまちゃん』をきっかけにブレイクした橋本愛。遊川和彦が脚本担当の2022年7月に放送されたドラマ『家庭教師のトラコ』では主演を務めました。
木島葵役/新田真剣佑
サクラの同期社員の木島葵は世渡り上手の出世頭。社長賞を受賞するなど順調に出世街道を歩んでいきます。 しかし周囲の木島に向ける期待は、父親が国交省の官僚という後ろ盾があってこそ。木島は自分自身が評価されていないことに次第に悩んでいくようになり――。 演じるのは映画『ブレイブ -群青戦記-』で主演を務めた新田真剣佑。映画『パシフィック・リム:アップライジング』に出演するなど、海外にも活躍の場を広げています。
清水菊夫役/竜星涼
サクラの同期、清水菊夫は大学時代に応援部に所属していた熱い男。仲間や頑張る人のために役立ちたいという心優しい性格です。 配属先では長時間労働が当たり前の過酷な日々を過ごす清水。応援部仕込みの気合でなんとか食らいついていきますが、しだいに疲弊していってしまい――。 演じるのは朝ドラ『ひよっこ』やドラマ『ライオンのおやつ』などに出演した竜星涼。2022年放送の朝ドラ『ちむどんどん』ではヒロインの兄役を務めました。
土井蓮太郎役/岡山天音
サクラの同期、土井蓮太郎は一級建築士を目指し勉強に励む努力家です。コミュニケーション能力が低く、何でも悪い方向に考えるネガティブ思考の持ち主。 内向的な性格からなかなか配属先にも馴染むことができず、苦悩の日々を過ごします。同期たちが励ましの声をかけ続けるも、なかなか自分の殻を破れず――。 演じるのはドラマ『最愛』などに出演していた岡山天音。2022年放送のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』には内村克巳役で出演していました。
その他のキャスト
火野すみれ役/相武紗季
火野すみれは花村建設の人事部所属、働く母として仕事と子育ての両立に奮闘中です。サクラの新人研修を担当しており、トラブルメーカーのサクラが何かやらかさないよう、常に気を張っています。
黒川森雄役/椎名桔平
黒川森雄は花村建設の人事部長です。新入社員の配属先を決定する立場であり、サクラに「会社とは何か」を教えます。面倒ごとを嫌う質で、部下の火野に仕事を丸投げしてしまう一面も。
脚本は遊川和彦!『過保護のカホコ』チームが再集結
本作は、前述した遊川和彦をはじめ『過保護のカホコ』のスタッフが再集結することも注目ポイント。 高畑は今回の再集結について、「『過保護のカホコ』でご一緒した信頼できる方々と、またご一緒させていただくことができて大変光栄です。よく知っているチームの皆さんとやるからこそ、新たに『飛び込んでいく勇気』をもってドラマを作っていけたらいいなと思います」と語っています。 また、プロデューサーの大平太は公式サイトに「50歳を過ぎても、つい『忖度』してしまう自戒の念を込めてドラマを作りたいと思います。『小さな巨人』の10年間の記録を目撃して頂けたら幸いです」とコメントを寄せています。
『同期のサクラ』最終回までのネタバレ!あらすじやキャストも紹介
主演・高畑充希、脚本・遊川和彦という『過保護のカホコ』コンビの再タッグで注目された『同期のサクラ』。 遊川によれば、本作は人の成長を描きながらも、人は一体いつ「大人」になるのか?、「大人」になるとは何なのか?ということをテーマにしているとか。 「この主人公は周囲の声など気にせず、10年間変わらない。そんな人間がどうなっていくのか?そんな人間がいてほしいという思いを込めて、作っていきたいと思います」と公式サイトにコメントしています。 困難を跳ねのけ、夢に向かって突き進むサクラの姿は、コロナ禍で閉塞感の漂う私たちの日常に一筋の光を差し込んでくれます。おうち時間のお供に今一度『同期のサクラ』を視聴してみてはいかがでしょうか。