2024年1月4日更新

『約束のネバーランド』の鬼たちを一覧解説!人間を食べて知性を保つ特殊な存在【ネタバレ注意】

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約束のネバーランド
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社

※この記事は『約束のネバーランド』の重要なネタバレを含みます。

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【一覧表】「約ネバ」食用児たちに牙をむく鬼を解説

『約束のネバーランド』に登場する、エマたちが「鬼」と呼ぶ怪物たちは、特徴や強さ順にいくつかの種類に分類されます。 まず知性が低く言葉がわからない野良の下等種。次にある程度の知能を持った動物のような姿を持つ鬼。続いて人間に似た姿と高度な知能を持ち、言葉や文化を獲得した鬼。さらには鬼の世界を統治し、人間を育成する農園の運営を手掛ける鬼まで多種多様です。 鬼は基本的に人間が最大の好物で、人を食べ続けなければ姿かたちや知能を保っていられません。しかし例外として、人を食べなくても人型の形状と知性を保てる超特異個体の鬼の存在も明らかになっています。 鬼は個体差がありますが脅威の再生能力を持ち、通常の攻撃ではすぐに復活してしまいます。弱点である目を狙うことで絶命しますが、知性を持つ鬼は固い仮面を被って弱点をガードしています。

ソンジュ

約束のネバーランド ムジカ ソンジュ
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会

ソンジュ(画像1枚目)は、ムジカと行動を共にしている鬼。人間のことを食べたいと思う気持ちはあるものの、宗教上の理由から人を食べません。初めて外に出たエマたちが鬼に襲われているところを助けてあげました。移動は馬の形をした鬼に乗り、大きな槍を携えています。 儀祭(ティファリ)で起きている戦争を止めるべく、ムジカと共に王都に向かったソンジュ。ノーマンの毒により暴走した鬼たちを、ムジカから与えられた邪血の力で助けます。そして、ついに女王レグラヴァリマと対峙し、女王を殺すことを宣言したソンジュに女王は衝撃的な言葉を口にしました。 なんとソンジュは女王レグラヴァリマの弟だったのです。

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ムジカ

約束のネバーランド ムジカ
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会

ソンジュと一緒に旅を続ける鬼の少女。心優しく人間思いで、鬼の追ってから逃げるエマたちを助けたことから友だちになります。彼女との別れ際にお守りを渡したり、七つの壁を探すよう助言したりと、エマたちをサポートします。 ストーリーが進むと、実はムジカは「邪血の少女」と呼ばれる、人間を食べずに生存を維持できる超特異個体の鬼であることが明らかになります。 その上、ムジカの血をたった一口飲むだけで、飲んだ鬼をムジカと同じ体質にする力を持っていたのです。しかしムジカの血の力を恐れた王や貴族たちに、一族全員を喰い殺されてしまいます。ムジカはその一族の生き残りでした。 邪血の力は王族にとってもノーマンたちにとっても計画を脅かす存在となるため、どちらからも命を狙われることになります。その後ノーマンの刺客に襲われるも、刺客が起こした発作により危機を脱することができました。そして争いを終わらせるために、ソンジュと一緒に王都へ向かうのでした。

バイヨン卿

約束のネバーランド バイヨン卿
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社

バイヨン卿は、人間を養殖し収穫する“農園”24か所に出資、12の農園を管理、6つの農園の責任者を務める貴族鬼。 ゴールディ=ポンド(GP)という秘密の遊び場を作り、人間狩りを主催しています。GPの中ではレウウィス大公の次に強く、狩りではいつも手下を2匹連れて行動するのが特徴。戦略的な交渉術を得意とし、丁寧で物腰の柔らかい話し方が印象的です。 圧倒的な強さで子どもたちを一蹴していたバイヨン卿ですが、ペペたちによって地下壕におびき寄せられ待ち伏せ攻撃をくらいます。ルーカスに狙撃されるも、槍の攻撃をフェイクにオリバーに会心の一撃を与えるバイヨン卿。左腕の斬撃によりオリバーに致命傷を与え、自らも絶命します。

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レウウィス大公

約束のネバーランド レウウィス大公
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社

人間と互いに命をかけた戦いを切望してスリルを楽しむ、ゴールディ=ポンド最大最強の鬼。わざと人間の怒りを買い、憎しみを増長させて自らを殺すよう挑発するなど、狡猾で残忍な性格の持ち主です。パルウィスという猿のようなペットをいつもお供として連れています。 13年前にルーカスと行ったゲームを再度提案してきたエマを気に入り、エマとの命がけの狩りを心から楽しんでいます。 レウウィス大公はエマたちとの戦いの中で、優れた先読み能力を利用されてしまい、動きを封じられてしまいます。そこから間髪入れずに仮面の狙撃、閃光弾を浴びて大ダメージを受けるも、死を感じたことにテンションが上がり強さは増す一方。 しかし再生限度回数という弱点を見抜かれて総攻撃を受け、命を落とします。その後、レウウィス大公の死体が消えていることから生存の可能性が伺えるものの、真相は謎のままです。

ノウスとノウマ

黒く光沢のある全身タイツのようなフォルムで、常にペアで行動しています。ノウスは気性が荒く好戦的な男の鬼で、ノウマは興奮しながら人狩りを楽しむ残虐な女の鬼です。 ノウマはソーニャとサンディ戦で、獲物であるソーニャに夢中になっているところをサンディに射殺されます。ノウマを失った悲しみに嘆き発狂するノウスは、なんと彼女を食べてしまうのです。 ノウマを吸収したノウスはノウマと一心同体に。強靭な力を手に入れて暴れまわります。しかし、助っ人として現れたユウゴに目を狙撃され、命を落とすのでした。

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ルーチェ

ルーチェはGPの鬼たちの中で最も弱く、攻撃されると癇癪を起こすなど子どもっぽい言動が目立ちます。その証拠に自ら雑魚の蹂躙を望み、強そうな人間の相手はしません。人間狩りをゲーム感覚で楽しんでいて、「10秒あげるよ」と煽って逃がしてから襲うこともしばしば。 ナイジェル、ジリアンとの戦いにおいて、仮面の頑丈さと手下の再生能力を過信して調子に乗り、手下は全滅します。丸腰の状態で逃げ惑うも、捕まって仮面をはがされてしまいました。 バイヨン卿の匂いを察し、助けてもらうことを画策。命乞いの最中に発した「ただの遊び」という言葉がナイジェルとジリアンの逆鱗に触れて、滅多打ちにされ命を落とします。

女王(レグラヴァリマ)

鬼の世界の王で、“あのお方”の次に位が高く多くの臣下を従えています。人民の命をまったく大切にしない王であり、プライドの高さは人一倍。農園設立以来、最高品質だと言われているノーマンの肉をあのお方に献上したくないため、ノーマンを出荷させずにラムダへ移送したのも女王レグラヴァリマの策略です。 戦闘能力は極めて高く、するどい伸縮性の爪で簡単に鬼たちを切断する力を持っています。王族の中でも希少と言われる2つの核を有しているため、一撃では死なないことが判明しました。 自分の手下たちを殺めたギーランをあっさり殺し、ノーマンの部下たちをも圧倒していた女王。しかしノーマンが作った鬼を強制退化させる薬の作用により弱体化してしまいます。トドメを刺され絶命したかに思われた女王ですが、顔のない姿で再生。 しかしその後、鬼たちを食べ過ぎたことにより体の許容上限を超えてしまい、死に至りました。

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ギーラン

ギーラン家は元貴族で旧五摂家の一員でしたが、700年前に現五摂家と王家の裏切りにより野良鬼落ちしてしまいました。ギーランは鬼たちに貴族の食糧を与えるべきだと提唱しますが、それを疎ましく思われたため追放刑にあったのです。 現五摂家に復讐を誓ったギーランはノーマンと組んで、王家と現五摂家の首の献上と全食用児の解放を引き替えに同盟を結びます。実は本心ではノーマンを利用し、復讐を遂げた暁にはノーマンを食べることを画策していました。 ギーランは最上の食事を準備し、あのお方に献上する祭典「儀祭(ティファリ)」で復讐を計画。手下の鬼に五摂家の家族を食べさせ、家族に成りすまして侵入させます。手下に殺させた五摂家のプポの肉を食らい、本来の姿を取り戻したギーラン。 手下とともにバイヨン卿(当代)、ノウム卿、ドッザ卿を次々と殺害していきます。ついに宿敵の女王レグラヴァリマと対峙しますが、力の差は歴然。ギーランに忠実な家臣たちの肉を食べてパワーアップを図るも、あっけなく女王にバラバラにされてしまうのでした。

五摂家の鬼たち

王家に次ぐ権力を持つ5つの貴族で、全ての農園の運営と管理を任されています。人肉の供給を自由に操作して鬼たちの社会バランスを支配し、莫大な富を築く五摂家。女王レグラヴァリマに忠誠を誓っています。 イヴェルク公は五摂家で最も権力を持ち、メンバーをまとめるリーダー格。「鬼の頂点」へ行き約束を結んだのもイヴェルク公で、女王レグラヴァリマからも信頼されています。 ドッザ卿は下賤の成り上がりで、五摂家の新参者です。横暴で不敬な性格から五摂家内からもよく思われておらず、反感を買われています。以前はギーランに仕えていましたが、寝返って五摂家入り。ちなみにルーチェはドッザ卿の配下でした。 プポ卿は小柄な子どもの鬼で、五摂家の中では最弱です。 ノウム卿は羽根のような装飾品を身にまとう女性の鬼。ドッザ卿の態度や言動がいちいち勘に触るようで、苛立ちを抱いています。 バイヨン卿(当代)はバイヨン卿の息子で、ギーランのことを陰で慕っていました。性格は真面目で堅苦しいとドッザ卿に揶揄されます。