2020年6月11日更新

『約束のネバーランド』エマの結んだ約束とは!鬼説は本当?正体考察も【ネタバレ】

『約束のネバーランド』
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会

少年ジャンプで連載され、アニメ化もされた人気作『約束のネバーランド』。主人公のエマについて、彼女の正体が鬼なのでは?など噂が飛び交っています。今回は、エマについて人物像を掘り下げつつ、彼女の正体に迫っていきたいと思います。

目次

『約束のネバーランド』主人公エマ、鬼説が囁かれる謎の人物を考察【ネタバレ】

『約束のネバーランド』(略称は「約ネバ」)は、2016年に少年ジャンプで連載開始となった、白井カイウ(原作)と出水ぽすか(作画)の漫画作品です。連載して間もなく人気に火が付き、2019年1月にはアニメ版が製作されました。 架空の世界で繰り広げられる、鬼と人間たちとの物語。主人公は人間のエマなのですが、彼女の正体が鬼ではないか、という噂があります。 今回はエマが鬼であるという説を検証しつつ、彼女に関する情報を整理していきたいと思います。 ※この記事では、2020年6月現在での『約束のネバーランド』最新情報に触れています。ネタバレには十分に気を付けて読み進めてください。

「約ネバ」のあらすじは?鬼と人間との闘いを描くSF作品

物語の始まりとなる舞台は、孤児院「GF(グレイスフィールド)ハウス」。この孤児院ではママと呼ばれるシスター・イザベラのもとで、血のつながらない沢山の子供たちが、家族として幸せな暮らしを送っていました。 しかしこの孤児院には風変わりな点がいくつかあったのです。子どもたちの首元には、それぞれ異なる番号が刻印されていること。そして、定期的に行われる知能テスト。そして高い壁で囲まれた院の外に、出てはいけないこと。 これらの妙な決まりはあったものの、年長で天才児の3人エマ、レイ、ノーマンを筆頭に、子どもたちは仲良く過ごしていました。ある日、6歳になったコニーという少女は、里親のもとへ出されることに。エマとノーマンはコニーの忘れ物に気づき、ママに内緒で彼女に届けてあげることにしました。 しかし2人が孤児院の門で目にしたのは、すでに息絶えたコニーの姿と、人間とは異形の「鬼」という存在でした。ママは鬼と繋がっていて、鬼の食用となる人間を育てていたのです。 孤児院の秘密を知ったエマとノーマンは、脱出を決意。この時から、人間サイドと鬼サイドの命を懸けた戦いが幕開けとなったのです。

エマの基本的なプロフィール

エマはGF(グレイスフィールド)の最年長。公式プロフィールの誕生日は2034年8月22日です。 彼女と同じく最年長であるノーマン、レイと特に仲が良く、知能テストでは3人そろってフルスコアをたたき出す天才児とうたわれています。また運動能力も非常に高く、いつも「鬼ごっこ」では最終的にノーマンと一騎打ちになっていました。 基本的には家族思いで優しいエマですが、鬼の存在や孤児院の秘密を知って以来、レイやノーマン、鬼に対して恐ろしい表情を見せるようになっています。

エマの正体は鬼?噂の真相に迫る

ファンの間でささやかれる「エマ=鬼」説は、何に由来しているのでしょうか。 いくつか理由はありますが、主なものは3つ。一つは、異常な身体能力の高さ。もう一つは、“特殊な”鬼の存在。そして最後は、時々みせる怖い表情やセリフです。 これらについて検証していきます。

異常な身体能力の高さ

エマの身体能力は、GFにいた頃からかなり高いものでした。鬼ごっこでは、緻密な戦略で追い込むノーマンに対し、身体能力だけで粘るほどです。 その後のエピソードで、エマの更なる身体能力が明かに……。

GFからの脱獄に成功したエマたちは、食用児の味方を名乗るウィリアム・ミネルヴァを探して旅をしていました。その途中でゴールディ・ポンド(GP)という地に訪れることに。 GPにミネルヴァがいると思っていたエマたちですが、そこは鬼であるバイヨン卿たちが人間の狩りを楽しむ「狩場」だったのです。GPに集落を作っていた子供たちと共闘し、鬼を倒すことを決意したエマ一行。 エマが対峙した相手はレウウィス大公。1000年以上生きている鬼で、互いに命を懸けた戦いを好みます。鬼の中でも戦闘能力が高いレウウィスは、多方向から乱射された銃弾をすべて躱したり、目に見えないほどの速度で相手の背後に回り込んだりできるほどの強者です。 そんなレウウィスとの戦いで、エマの異常ともいえる身体能力が発揮されました。目で追いきれないほどのスピードで動くレウウィスを捕らえて、互角に戦闘していたのです。さらに、レウウィスに腹部を貫かれても、死には至りませんでした。 確かに、エマの身体能力は異常なほど高いかもしれません。ですがこれは、エマの驚異的な学習能力に関係する能力だと考えるほうが妥当でしょう。彼女は弓の使い方を覚えてすぐに、小さい的に命中させることが出来るようになるなど、驚異的な学習能力を持っています。 ノーマンが鬼ごっこで体よりも頭を使っていたことを学んだりと、これまでの様々な経験を活かして戦うことで、肉体の限界以上の動きを可能にしたのではないでしょうか。

“特殊な”鬼の存在

エマは旅の途中で、ある“特殊な”鬼と出会うことになります。その鬼の存在が、今後の『約束のネバーランド』ストーリーで、重要なカギを握ることになるのですが……。

エマたちが出会ったのは、ソンジュとムジカという2人の鬼です。ソンジュは大きく男性のような口ぶりの鬼で、ムジカは小柄で女性のような口ぶりの鬼です。 ムジカは「宗教上の理由で人間を食べない」という鬼でした。彼女はエマと打ち解け、少しの間一緒に過ごすことに。 ムジカが人間を食べなくても生きている事実から、彼女は人間に近しい性質を持つ鬼であるとか、鬼と人間のハーフである、という考察がなされました。そして、仮にムジカがそういった存在だとしたら、エマも人間と鬼のハーフである可能性が否定できないのです。 しかし後に、鬼は人間を食べなければ知性を保つことが出来ない、ということが明らかになります。そのためムジカは、「宗教上の理由」で人間を食べないのではなく、「人間を食べる必要がない」鬼だったことが分かりました。 この事実によって、エマが鬼に近い生き物である可能性は、限りなくゼロに近くなっています。しかし、ムジカの存在が後に物語のカギを握ることとなるので、重要な人物であることには変わりありません。

恐怖を感じさせる表情と言動

エマが鬼だと考察できる最後の要因は、彼女の表情や言動にあります。彼女は時々、レイたち仲間ですら驚くような、怖い表情や言動をすることがあるのです。

エマの最も怖い表情が見られたのは、GP(ゴールディ・ポンド)でのこと。レウウィスと対峙するエマは、命を懸けた戦いの中で、どんどん表情が強張っていきます。 その表情は、まるで「鬼」の形相。レイやノーマンが怒りをあらわにしたときにも、エマほど怖い表情になることはありません。 また、レイはもともとノーマンとエマだけが助かればいいと思っていたのですが、エマがそれを知った時も、恐ろしい表情でレイに諭しています。 これらのような描写から、エマが鬼ではないかと考えた読者が多いようです。

エマの身体能力や表情、特殊な鬼の存在から、彼女が鬼である可能性について考察してきました。しかし、この説は物語が進むにつれて、信ぴょう性の低いものだということが明らかになっていますね。

『約束のネバーランド』過去編で描かれた重要な伏線【ネタバレ】

『約束のネバーランド』過去編では、エマにそっくりな人物が……?

鬼と人間の世界は、1000年前に交わされた「約束」によって2つに分かれていました。「約束」の詳しい内容は、過去編で明らかになります。 かつて、人間と鬼は一つの世界に共生しており、激しい戦いを繰り広げていました。人間サイドのトップは6人。彼らが鬼たちに打ち勝つため、作戦会議をしている場面があります。 その中で、ある男が「和平という道はないだろうか」と発言。しかしこの提案は、鬼サイドが飲まないだろうということで破棄になります。するとユリウスと呼ばれる金髪の男が「一部の人間を差し出す」という提案をするのです。 もちろん、これにはみんな反対します。しかしユリウスはその後、勝手に鬼と密約を交わし、一部の人間を鬼に差し出すことにしてしまったのです。そして犠牲になったのは、ほかの幹部6人でした。 この時に鬼サイドに差し出された幹部のうち、鬼との和平を提案した赤毛の男が、どことなくエマと似ているのです。さらには、鬼も人間も救いたいと考えているエマと、思考も似ているような……。 もしかしたらエマは、赤毛の男の子孫なのかもしれません。

ついに人間の世界へ!?物語のクライマックスは……

??と“約束”を交わす!しかしノーマンは止まらず……

気の遠くなるような道程を経て、ついに「七つの壁」を越えたエマ。子鬼のような姿をした「??」(鬼語の名前のため以下??と記述)と対面し、1000年前に結ばれた“約束”を結び直すことにも成功しました。

その内容とは、シスター達を含む全食用児の人間世界への移動を最後に、鬼の世界と人間界を完全に分断させること。また、“約束”の履行については準備が整うまで待ってもらうようにとも付け加えます。 その対価として「エマの大切なもの」を求められましたが、自分よりも他者を思いやる彼女にとってのそれは食用児達のことでした。ここで生じた矛盾を受け、??は食用児が被った1000年そのものを対価にすると決めます。 こうして、“約束”を改定したエマは無事レイ達の元へ戻れましたが、一方でノーマンは儀祭(ティファリ)のために集まった鬼を皆殺しにしようと目論んでいました。彼女の成功を問わず、彼は当初から王都の鬼達を殲滅するつもりでいたのです。 ノーマン達を止めるべくエマとレイも王都へ向かいますが、その到着は一歩遅く、五摂家達は既に殺されていました。変わってしまったように見えた彼ですが、それでも彼女は「一緒に生きよう」と手を伸ばし彼の本音を引き出します。 彼は、ヴィンセント達に押されつつも弱みを見せまいと計画を主導してきており、それ以上の無用な殺生は避けたがっていました。寿命が迫ることを打ち明け、助けを求めたノーマンをエマは「何とかしよう」と言い抱き締めます。 やがて女王の崩御が鬼達に伝わると、各農園と五摂家の家臣達による合議制へ移行することが宣言されました。しかし、その裏ではラートリー家が糸を引いており、彼らはアジトで待機していた子供達をグレイス=フィールドハウスへ連行したのです。

再会したママも味方に!ピーターを崩す

グレイス=フィールドハウスにて展開された最終決戦では、なんとママ(イザベラ)が登場し……。

グレイス=フィールドハウスにて展開された最終決戦では、鬼以外にもグランマとして生きていたママ達飼育監が立ちはだかるなど、厳しい展開が予想されました。しかしエマ達は、捕まった人質を救出後、施設内のネットワークをハッキングすることで戦況を有利に進めました。 ついには黒幕のピーター・ラートリーをも追い詰めましたが、そこへ銃で武装したママ達が現れ囲まれてしまいます。万事休すかと思いきや、実は彼女達の狙いもピーターにあったため、彼を打ち負かすことができました。 本当の「自由」を求めていたママもこの時を待ち構え、密かに準備をしていたのです。しかし無惨にも、ママは生き残った鬼によって殺されてしまいます……。辛い別れを経て、エマたちはついに人間の世界へ――!

そして人間の世界へ……

ピーターにとどめを刺すと思われたエマでしたが、銃を下ろし殺意がないことを表明します。

ピーターにとどめを刺すと思われたエマでしたが、銃を下ろし殺意がないことを表明します。彼のことは憎んでいたものの、立場が違った故のすれ違いであることを認識していた彼女。ラートリー家歴代の務めを終えて一緒にシステムから解放されようと、彼に持ちかけたのでした。 もちろん、残忍な彼を生かすことに対してはジリアンなどが反対していました。それでもエマは、 たとえ鬼でも必要以上に殺すことを避け、未来に禍根を残さず極力対話で解決しようと試みたのです。しかしラートリーは彼女の手を取らず、人間世界の現実を告げて自害する道を選びました。 その後、“約束”の実行により飼育監を含むすべての食用児が人間の世界に送られます。ただ、エマのみはほかの子達とは別の場所に、1人だけで転送されてしまいました。

声優・諸星すみれがアニメ版「約ネバ」でエマを演じる

アニメ『約束のネバーランド』でエマ役を演じるのは諸星すみれです。諸星は、1999年4月23日生まれの声優。3歳のときから劇団ひまわりで活動しています。 2009年アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』ニーナ・タッカー役や、2014年アニメ『東京喰種 トーキョーグール』笛口雛実役などが主な出演作です。 2009年「鋼の錬金術師」でのニーナ役に挑んだ諸星は、当時9歳ながら、スタッフや共演者から演技力を称賛されています。 幼い声と高い演技力を併せ持つ声優です。エマの幼さと作品のシリアスさを、見事に表現しています。

エマは今後どうなる?『約束のネバーランド』には予想できない展開が待っている

今回はエマの正体について考察してきました。彼女が鬼ではないか、という説は確かに多いものの、物語の進行とともにその可能性は薄くなりつつあります。 しかしエマの行動は、ノーマンやレイだけでなく、読者をも驚かすようなものばかり。彼女が普通の人間でないとだけは言えるかもしれません。 心優しいエマが、鬼と人間との戦いにどんな結末をもたらすのか、今後の『約束のネバーランド』の展開に注目です。