『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の魅力を全巻ネタバレ紹介!文芸部の女子が繰り広げる思春期ストーリー
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』とは?
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』は、原作・岡田麿里と作画・絵本奈央により、2017年から連載された漫画作品です。2019年には連載が終了し、単行本は全8巻刊行されています。また、アニメ化もされており、2019年7月~9月まで放送されました。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の魅力は“まっすぐな青春”!
性的表現が含まれる小説の音読シーンから始まる『荒ぶる季節の乙女どもよ。』。少しトリッキーな始まり方ですが物語はどこまでもまっすぐで、登場人物それぞれが恋愛や性について悩み、答えを見つけようともがく、みずみずしい青春作品です。 物語の中心となるのは、文芸部の5人です。主人公はどこかパッとしない小野寺和紗。彼女は幼馴染・典元泉との関係に悩んでいました。 そして、和紗の親友・須藤百々子、ミステリアスな美少女・菅原新菜、恋愛を嫌悪する部長・曾根崎り香、作家の卵・本郷ひと葉の4人も、それぞれが恋と性に関する壁にぶつかることに。 物語が進むにつれて四角関係になったり、先生と生徒の恋かとも思われるような描写もあったりと、複雑さも見せる本作。そんな中、文芸部員たちが最後に見せる答えは、まさに青春そのものといえるものです。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』1巻あらすじネタバレ
とある高校の文芸部。女生徒5人からなるその部では活動の一環として、純文学を朗読する読書会を行っていました。ある日、官能的な表現のある作品を読み上げていましたが、文芸部の面々はまだ男性との交際経験はなく、頬を赤らめる部員も。 主人公・和紗はこれまでファンタジーや児童文学を好んで読んでおり、入部後は純文学という大人の世界に触れるようになって、そのギャップにまだタジタジのようす。さらに、密かに意識している幼馴染・泉との関係にもわだかまりを感じはじめていて……。 そんな中、部員全員が好きな作家の新作タイトルの情報をキャッチし、死ぬ前に何をしたいかというテーマで書かれていることが判明。部員のそれぞれは死ぬ前に何をしたいかと盛り上がる中、菅原の「セックス」という衝撃の発言に皆固まってしまうのでした。 そしてその一件以来、性に関してリアルに考えることを避けていたような文学部の面々は、性を意識せざるを得なくなるのでした。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』2巻あらすじネタバレ
部員にとって大切な居場所だった文芸部にピンチが。卑猥な文章を大声で音読しているというクレームが入り、廃部の通達がやってきます。また、文芸部は以前の顧問が定年退職してから顧問のいない状態で活動しており、それも原因となっていました そんな中、小説家志望・本郷はチャットルームで出会ったミロと名乗る男性と直接会う約束をし、大人の階段を登ろうと決意します。待ち合わせ場所へ向かった彼女ですが、そこにいたのは高校の国語教師・山岸。このことをきっかけに山岸は文芸部の顧問になり、ミロ先生というあだ名で親しまれることになるのでした。 文芸部が存続となり、一安心の面々。その一方、曾根崎はクラスの男子・天城の一言をきっかけにイメチェンし、百々子は予備校で小学校のときのクラスメイト・杉本と再会。和紗は泉の部屋で如何わしいDVDを見つけて戸惑っていたのでした……。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』3巻あらすじネタバレ
アダルトDVDの一件で泉から「これっぽっちもしたくない」と言われ、涙を流して逃げるようにその場を後した和紗。それからの和紗は情緒が不安定で、いつも何か悩んでいるようすを見せていたのでした。 そんなモヤモヤとした感情を抱えていたある日、和紗は泉と菅原が一緒にいる姿を見かけ、動揺を隠しきれずにいました。そこで親友の百々子に相談し、どうにかいつもの和紗に戻るのでした。 一方、天城に告白された曾根崎はそれに応え、交際を始めることに。そして本郷はミロ先生と観念的なエロを追求し、百々子は杉本とのデートで何か違うと悟り、それぞれが恋と性について悩み考えていたのでした。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』4巻あらすじネタバレ
文化祭を盛り上げるため、恋の伝説をでっち上げて欲しいと頼まれた文芸部。しかしなかなか良い案は浮かばず、ミロ先生の別荘で合宿を開くことになります。 そんな中、部員それぞれは相も変わらず恋に性に振り回されているようす。曾根崎は天城からのメッセージに浮かれ、本郷はミロ先生に迫るもあっけなくかわされ、百々子は天城からのしつこい連絡に呆れていたのでした。 一方、和紗と菅原はお互いが抱えていたモヤモヤを枕投げでぶつけあい、何か吹っ切れた和紗は泉に想いを伝えることを決意します。 結局、恋の伝説は最初に文化祭の運営委員に提案された案をアレンジしたものになり、文芸部はその伝説を広めるために朗読劇を行うことに。そして、和紗はその主役に立候補するのでした。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』5巻あらすじネタバレ
文化祭当日。文芸部の朗読劇は好評な中、曾根崎は天城が他の女子と仲良く話している姿を見てざわめき、百々子は杉本の馴れ馴れしい態度にモヤモヤしていました。そして菅原は、かつて所属していた劇団の演出家・三枝に相談し、泉への気持ちが恋だと気付いたのでした。 朗読劇が何度か上映され、ついに泉が朗読劇を見に来てくれた回のこと。そこには三枝や天城の姿もありました。それぞれが複雑な気持ちを抱えたまま、上映が開始します。緊張の中、物語が終盤に。しかしそこで事件が起きます。菅原が台本にない行動を取り、周りは騒然。泉と菅原は2人で教室を出て行ってしまう事態に。 泉への恋心を諦めようとしていた菅原ですが、三枝につまらない女になるなと言われ、自分の気持ちを諦めないことを決意。しかし一方、菅原の予想外の行動により、泉も自分の気持ちに気付くのでした。
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物語を振り返りましょう!
今回は第8話。
恋の伝説に登場したキャンプファイヤーが始まる。り香は天城に、和紗は泉に、告白する決心を固め…。
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そして後夜祭。曾根崎はこれまで冷たい態度を取っていた天城へ謝罪し、自分の口から好きだと告げます。それに対し、嬉しそうな表情で返す天城。2人の周りにいる生徒たちもざわめきだし、それぞれが自分の好きな人へ想いを伝え始めるのでした。 そんな中、泉を見つけた和紗は告白しようとするも、話し始めたのは彼の方でした。そして、「どんな和紗でも好きだ」と言われ、2人は付き合うことに――。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』6巻あらすじネタバレ
文化祭が無事に終了し、恋に順調な和紗と曾根崎はどこか浮ついたようす。そんな中、泉に対する気持ちに執着すると決めた菅原に諦めるよう言う百々子。彼女とのやり取りの中で、百々子は新たな気持ちに気付くのでした。 ミロ先生との進展を望む本郷は、ついに勝負に出ることに。そして、一緒にラブホテルへ行くことになるのでした。そんな2人を見かけた曾根崎と天城はその後をついて行き、ラブホ街で戸惑っていたのでした。 一方の菅原は、泉に相談に乗ると言い、電車に乗りながら話そうと誘います。しかし、ちょうど帰宅ラッシュに巻き込まれてしまい、密着する2人。そこで痴漢に巻き込まれた菅原は泉に守ってほしいと言い、彼の手を自身のお尻へ持ってきます。しかしその後エスカレートしていく菅原に驚き、泉は電車を飛び出るように後にするのでした。
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ひと葉と山岸の車を追いかける、り香と天城。ついにひと葉は山岸を押し倒し…。一方、満員電車では、泉が新菜に…。
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追うようにしてついてきた菅原は、泉と共に飛び出したホームで性についての言葉を交わします。そこで泉は自分の気持ちに迷いが生じていることを痛感するのでした。 ラブホテルにいる本郷はどうにか先生に自分自身を刻み付けたいと思うも上手くいかず。泣き始めた彼女の頭を、ミロ先生は優しく撫でるのでした。 杉本に呼び出された百々子は、うやむやなこの関係にケリをつけることに。そこで彼に呼び止められて腕を掴まれた百々子は、触れられたことに驚くほど嫌悪感を感じます。そして、自分は本当は菅原のことが好きだと気付き、彼女に電話をして告白するのでした。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』7巻あらすじネタバレ
翌朝、どこかギクシャクし始めた和紗と泉。曾根崎と天城は良好に関係が進んでいるようすでした。そんな中、曾根崎は仲の良かったギャル・十条が妊娠を理由に退学していたことを知り、ショックを受けます。 一方、菅原は三枝に少女の自分を終わらせてもらおうと、彼に抱き着きます。しかし、三枝に触れられた彼女はいつの間にか彼を殴っており、謝りながらその場を後にするのでした。 そして、泉へ告白することを決意した菅原は、和紗に相談。和紗は焦りを感じながらも告白することを止めず、菅原の背中をそっと押すのでした。
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“少女の自分”を終わらせようと、新菜は三枝を訪ねる。そして翌日、新菜は和紗にあることを打ち明け…。
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そんなある日、全校集会で男女の交際を禁ずる校則ができたことを伝えられ、生徒たちは戸惑いや怒りを覚えているようす。 しかしこの校則ができるまでには、十条の妊娠だけでなく、曾根崎と天城も関係していました。本郷とミロ先生がラブホテルへ向かうその後を追っていた曾根崎と天城ですが、その姿を目撃されていたのでした。そして2人は退学処分の危機に。 そこで直感的に自分のせいだと分かった本郷は文芸部員にも協力を得て、ミロ先生を人質にとることに。そして、曾根崎の退学処分の撤回を求めて、校舎で立て篭もることに……。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』8巻あらすじネタバレ
見せしめとして退学処分の危機に陥る曾根崎を救うために立ち上がった文芸部は、ミロ先生を人質にとって校舎に立て篭もることに。立て篭もりを聞きつけた曾根崎や天城、校長や他の教員たちは校舎に集まってきます。曾根崎は部員に止めるよう伝えるも、教頭の一言で逆に闘志が燃え、部員と共に立て篭もりをすることを決意。 そんな中、明日は休日ということもあって教員たちは楽観的。ひとまず解散とそれぞれが帰宅してしまうのでした。 それでも文芸部員たちは俄然やる気。そこへ、曾根崎から連絡を受けた泉が学校へやって来ます。そこで、今が告白のときだと思った菅原は、彼に想いを伝えます。
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『荒ぶる季節の乙女どもよ。』はこれにて完結となります。
乙女どもが過ごした、荒ぶる季節。お楽しみいただけましたでしょうか。
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しかしそこで再び事件が。好きなのは和紗だけど性的な興奮を覚えるのは菅原だと、泉は答えるのでした。その途端、それを聞いた部員たちの間では驚きや軽蔑などさまざまな感情が入り混じり、その場は混乱状態に。 そこで和紗は「戦いませんか」と言ってその場を制し、ミロ先生の助言から色鬼をすることになります。そして、それぞれが自分の心情を表すかのような色を言いあうのです。百々子の色を菅原が、菅原の色を和紗が探し、和紗と泉は同じ色を一緒に探し求めるのでした。 そんな色鬼の中で感情を吐露し、それぞれの中にあったモヤは晴れていきます。その後、ミロ先生や天城らは解放し、文芸部員のみが校舎に残りました。そしてそれぞれの色を携えて、言葉を書き殴った垂れ幕を校舎のいたるところへ吊るすのでした。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の感動をもう一度!アニメ2期はあるのか?
笑えて泣けて、リアルな描写もあって、青春を過ぎた人も真っただ中の人もグッとくる作品『荒ぶる季節の乙女どもよ。』。アニメでは既に最終巻までの物語が描かれているため、オリジナルストーリーでない限り、第2期の放送はないと思われます。 しかし、あんなにも晴れやかで清々しい最終回を見てしまうと、登場人物たちがその後どうなったのか、観たくなってしまいますよね。ぜひ漫画と併せてアニメもチェックしてみてくださいね。