2022年6月27日更新

『メイドインアビス』を最新話までネタバレあらすじ解説!作中の伏線や謎も徹底考察

メイドインアビス
© 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

壮大な世界観と、複雑に練り込まれたストーリーが魅力の大ヒットファンタジー『メイドインアビス』。2022年7月より待望のアニメ第2期が放送されることになり、再び大きな話題を集めています。 この記事では原作がどこまで進んでいるのか、最新話までネタバレを紹介!作中に張られた伏線や謎も徹底的に考察して紹介していきます。

※この記事は『メイドインアビス』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『メイドインアビス』の基本情報

『メイドインアビス』の魅力とは?

『メイドインアビス』は、謎に包まれた大穴アビスの探索に挑む少女リコと、機械の体を持つレグの冒険を描くファンタジー漫画です。可愛らしい絵柄とは裏腹にかなりシリアスな展開が多い内容で話題になりました。 本作には毒のまわったリコの腕を、麻酔もかけずにレグが折り骨ごと切断しようとするシーンがあったり、呪いにより人の形や魂を失った人のなれ果てのような生物が現れたり、絵柄からは想像もつかない展開が待ち受けています。 しかしそのギャップこそが『メイドインアビス』の魅力であり多くのファンを獲得した要因といえるでしょう。 作者のつくしあきひとは過去に10年もゲーム制作会社であるコナミに勤めており、そこで培ったファンタジーの世界を創り上げる能力もこの漫画で十分発揮しています。 シリアスでありながら引き込まれる世界観、そして可愛いキャラクター達のギャップを含めて全巻ネタバレあらすじを解説します。

アニメではどこまで描かれる?

2022年7月現在アニメ2期が放送中の『メイドインアビス』は、原作の6巻39話からの内容が放送されています。ファンの間では区切りのいい9巻54話まで2期として放送するのでは?と考察されていますよ。

【1巻】あらすじネタバレ

第1巻ではリコの登場からレグとの出会い、そして母親からのメッセージを便りに2人でアビス深層へと旅立つところまでを描いています。 ここではアビスの謎や、アビスの呪いについてなど今後の物語を読み進めるにあたって理解しておかなければならないポイントが多くでてきますのでゆっくりと読み進めるのがおすすめです。 ある日アビスの奥深くから無人で届いた遺物の数々、その中にはリコの母ライザからと思われる「奈落の底で待つ」というメッセージがありました。 これを見たリコはアビス深層へと旅立つことを決意します。まだ探窟家見習いである「赤笛」のリコにとってアビスの深層へ向かうということは二度と地上には戻れないことを意味します。 それでも深層へ向かうことを決めたリコとレグは友人のナットとシギーに見送られながらゆっくりとアビスの内部へと降りていくのでした。

【2巻】あらすじネタバレ

リコとレグは、アビスを下へ下へと歩みを進めていきます。アビスの中には原生生物といわれるモンスターが生息しており、それらに襲われたりしましたが、何とか深界2層「誘いの森」まで辿り着きました。 リコとレグは探窟家の中でも見習いである「赤笛」というランクなので、これより先に進めば自殺とみなされもう助けがくることもありません。 それでも2人は歩みを進め、深界二層最深部である「逆さの森」に辿り着きます。ここにある観測基地にいるのが白笛「動かざるオーゼン」でした。 オーゼンはかつてリコの母、ライザの師匠であった女性でリコ出生の秘密をも知っていました。しかしとても友好的な態度ではなくレグにいたってはオーゼンにボコボコにされてしまいます。 しかしこれはオーゼンが2人にこれからアビスの深層へ向かう力があるのか試すためだったのです。

【3巻】あらすじネタバレ

3巻は物語のシリアス色がより一層強くなる巻でもあります。かなりグロいシーンや辛いシーンもあるので覚悟して読まないといけません。 毒を持ったモンスターに遭遇し、運悪く刺されてしまったリコの左腕をレグが切り落とそうとするシーンなどは、思わず目を背けてしまいたくなります。 更にこの巻ではメインキャラクターであるナナチも登場します。ナナチは過去に白笛「ボンドルド」の実験により「成れ果て」にされてしまった少年で、このボンドルドの実験も重く苦しい話になります。 そんな実験の被害者であるスライムのような「成れ果て」であるミーティーをナナチに頼まれて殺すなどキツいシーンが多いです。しかし『メイドインアビス』という物語の深みに触れられるのもこの巻であり、ここ以降更に面白くなってきます。

【4巻】あらすじネタバレ

第4巻では、リコとレグの危機を救ってくれたナナチを仲間に加え、3人で再び深層へ向けて進みはじめます。そして実験と称してナナチやミーティを「成れ果て」にした張本人、白笛「ボンドルド」との対立を描く回でもあります。 この巻でボンドルドの秘密の多くが明らかになり、ボンドルドの圧倒的な強さを前に勝てるわけがないと絶望にも似た雰囲気を感じることでしょう。事実この巻でもボンドルドを追い詰めるものの、倒すまでには至っていません。 この巻ではボンドルドの娘であるプルシュカも登場しますが、レグ達に追い詰められたボンドルドはあろうことか実の娘にすらも改造手術を施しはじめたところでこの巻は終わりを迎えます。 ボンドルドの強かさや異常性を描いているので全体的に暗い雰囲気の巻でした。

【5巻】あらすじネタバレ

5巻はボンドルドの謎が明らかになり、ボンドルドと再戦をする巻になります。 ボンドルドは第5層に加工所を作り、そこで人間の脳と脊髄、それに数日間だけ生きられる分のはらわただけを残し箱に詰めカートリッジを作っていました。これによりボンドルドはアビスの呪いの影響を克服していたのです。 リコ達はこのカートリッジを消耗させる作戦でボンドルドに挑みます。パワーアップしたレグがボンドルドを徐々に追い詰めますがそこでボンドルドが出してきたのが、カートリッジにした娘のプルシュカだったのです。 レグはそれを見て激昂し、更に攻勢を強めますが、とうとうボンドルドに捉えられてしまいます。ボンドルドがレグにとどめを刺そうとした時に聞こえてきたのは喧嘩をやめてというプルシュカの声でした。 その隙にリコがレグのもぎとられた腕を抱え、ボンドルドに目掛けて火葬砲を放ち、勝負は決するのでした。

【6巻】あらすじネタバレ

ここからリコ達はとうとう第6層に足を踏み入れます。第6層の上昇負荷は「人間性の喪失」です。つまりこれより上昇することは、ここまでに見てきた「成れ果て」になってしまうことを意味しており絶対に後戻りできない領域に到達したことになります。 そんな第6層にあったのは、アビスの呪いによって成れ果てになったもの達が集まる成れ果ての村でした。成れ果ての村には貨幣制度が存在せず、「価値」を交換することを基本としています。 ここでリコ達は成れ果て達と交流し、彼らも元はアビスの魅力に魅せられた探窟家たちであったことを知り、親近感のようなものを覚えるのでした。 しかしここで、成れ果ての姫と呼ばれるファフタにレグが誘拐されてしまうという事件が起こります。

【7巻】あらすじネタバレ

レグがファプタに誘拐され、ナナチもいなくなり、3人は成れ果ての村でバラバラに行動することになってしまいます。 ナナチはミーティーが生きているという情報を聞き、成れ果ての村の三賢のひとり・ベラフの元を訪れ、なんと自分の身を対価にミーティを売ってもらっていたのです。 リコはそんなナナチを救うためにベラフの元を訪れますが、両目か両足か臓器の半分を対価として請求されてしまいます。 どうすればいいか迷ったリコは三賢のひとり・ヴエコへ相談にいきますが、ここで突然村が侵略者に襲われてしまうのです。

【8巻】あらすじネタバレ

第8巻は成れ果ての村がどうやってできたのかという過去の話がメインになります。 この話もまた、いつになく重く苦しい話になっており、読み進めるのが辛いほどです。しかしこういう重い話をしっかりと描くところが『メイドインアビス』の魅力のひとつ。そういった意味でこの巻は非常に『メイドインアビス』らしい1冊といえるのではないでしょうか。 成れ果ての村はかつて、人類がまだ第6層に到達していない時代、アビスの黄金郷を目指した決死隊「ガンジャ」が作った村だったのです。ヴエコもこの決死隊のメンバーの1人でした。 しかし、この決死隊は第六層に到達したところで絶望的な被害に遭いそれ以降探求を続けることが難しくなってしまいます。 そんな時に見つかったのが「願いが叶う卵」という遺物でした。 しかし決死隊のメンバーであるワズキャンの陰謀により、これまた決死隊のメンバーであるイルミューイは願いの卵の力により巨大化、そして最終的にその体内が成れ果てに――。

【9巻】あらすじネタバレ

巨大な村となり、産んだ子どもを食べられてしまったイルミューイ。彼女の最後の娘がファプタだったのです。逃げのびた彼女は、村を破壊し“母を永遠の眠りにつかせる”日を待ち望んでいたのでした。 ファプタの身体では村を出入りすることができないため、レグに体の一部を貸す代わりに村の入り口を破壊してもらうようにと交渉。ジェロイモーという怪物を倒した際、村の入り口は破壊され、ファプタが突入してきます。 次々と殺される村人たち。止めに入るレグに、ファプタは「レグが忘れてしまった記憶」を語り始めます。なんと、レグとファプタは意味深な関係にあった様子。 全て忘れてしまったレグに、ファプタは悲願の達成を邪魔されてしまいます。

【10巻】あらすじネタバレ

怒りに任せてレグを倒し、次の標的をリコに定めたファプタ。迫りくる脅威からリコを救ったのは、ファプタの忠臣であるガブルーンでした。そこへナナチとベラフが駆け付けます。 ベラフは自分の命と引き換えに、ファプタに母・イルミューイの記憶を残しました。母の幸せな記憶を垣間見て、ファプタは暴走をやめます。しかし村の守りが解けたことで、巨大な原生生物たちが侵入。あたりは再び戦場と化してしまいました。 原生生物たちの力の前に苦戦を強いられるファプタは、村人たちが差し出した肉体を取り込みながら応戦を続けます。一方無事に合流したリコ・レグ・ナナチの3人は村からの脱出を試みますが、ファプタの呼び声を聞き援護に駆け付けるのでした。

【最新ネタバレ】10巻〜第63話

ファプタを仲間に加え、奈落の底まで残り一層半の所まで来たリコたち一行。ファプタが、リコの母親・ライザが所持していた白笛の声を聞いたことで、彼らは7層でレグと関りのある者が待っていることを知ります。 さらに一行は道中で、黒笛を持つ探検家の遺体を発見しました。探検家の名前はクラヴァリ。彼はある理由から後輩のテパステとともに6層まで来ていましたが、その過程で怪我をして力尽きてしまったのです。さらに1人先へ進んだテパステも、追っ手に追いつかれてしまい……

『メイドインアビス』の用語を解説!

メイドインアビス
©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

アビスとは?

アビスとは、およそ1900年前に南海ベオルスカの孤島で発見された謎の大きな縦穴です。直径が約1㎞もある巨大な穴ですが、その深さは未だにハッキリと解明されていません。また発見から1900年の時を経た現在でも、その存在理由や内部の詳しい情報などの多くは謎に包まれています。 1900年もの長い時を経ても未だに謎が多い大きな理由はアビスの上昇負荷、通称「アビスの呪い」です。アビスに入っていく分には何ともないのですが、アビスから出ていく際、つまり上昇する時には深さに応じて様々な負荷が人体にかかるのです。 負荷は深ければ深いほど大きくなり、ある程度の深さまで降りてしまうと上昇する際に人体に申告なダメージを受けてしまいます。そのためまともな調査ができず、今でもアビスは謎に包まれたままなのです。

遺物とは?

アビス内には、様々なアイテムが埋蔵されています。その多くは外の世界の技術では造り得ない謎の技術で造られたアイテムです。 これを「遺物」と呼び、この遺物を外の世界へと持ち帰ることがアビス探窟家の使命のひとつになっています。アビス内の深く潜れば潜るほど特殊な効果を持ったアイテムが多く、中でも特級遺物と呼ばれる遺物は時を止めるなど大きな能力があります。

『メイドインアビス』に登場するメインキャラを紹介

リコ

メイドインアビス
(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

アビスの周辺にあるオースという街に住む12歳の少女であり、アビスの探窟家の中でも最高峰である「白笛」を持つライザの実の娘です。 ライザはアビスの深部へと旅立ったまま行方不明になっています。しかしリコは母親の生存を信じ、自身もアビスの深部へと向かうことを目標に探窟家の見習いである「赤笛」として日々勉強中です。

レグ

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(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

アビスの深界第1層で倒れているところをリコに発見された機械の身体を持つ少年です。記憶を失っておりレグが一体何者なのかは謎に包まれています。 腕が伸びたり、すべすべなのに刃も通さない強い皮膚に包まれていたり、人間には重大な致命傷を与えるアビスの呪いの影響を受けなかったりと人外の力を持ち、リコがアビスの深部へと向かう手助けをします。

ナナチ

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(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

アビス深界4層に暮らしていた兎のような容姿の「成れ果て」です。 成れ果てとは、アビス深界の呪いにより人の形を保てなくなったもの達の総称ですが、通常は知性も人格も失われてしまいます。しかしナナチに関しては知性や人格を保ったまま成れ果てになっていました。

【考察①】レグの過去や正体は?

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(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

アビスの呪いを受けず、ロボットのような構造をしている謎の少年・レグ。彼の記憶は未だ戻っていませんが、成れ果て村編にてファプタと面識があったことが判明しました。またレグにライザの記憶があることや、口癖が一致していることから2人は長い間行動を共にしていたと考えられます。 他にもオーゼンがレグに対して「思い出す前に処分しないと」といっていたので、彼らは面識がありレグは何か都合の悪い真実を知っているのでしょう。ボンドルド戦のように大暴走をして、何か事件を起こしてしまった可能性もありますね。 少しずつレグの足取りが見えてきましたが、まだ本質的な部分はほとんどわかりません。ただし61話で彼の関係者が7層にいることがわかりました。いよいよ本格的にレグの正体が明らかになっていきそうです。

【考察②】リコの出生に関する謎

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(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

リコはライザがアビス深層で任務についている時に死産という形で産み落とされました。そして遺体を手近にあった遺物「呪い除けの籠」の中に入れると、リコは息を吹き返します。 アビスの呪いを無効にすると思われていた「呪い除けの籠」には、生物を生き返らせる効力があったのです。こうしてライザとオーゼンによって地上まで運ばれたリコは、普通の女の子として成長します。 しかし「籠に入れた生き物はただ動くだけ」とオーゼンが話す通り、籠には呪いを防ぐ力はありませんでした。しかし眼鏡を外すと頭痛がするという後遺症以外、リコには呪いの痕跡がありません。籠から出た途端アビスに向かったという記述からも、何か特別な意味を持った存在だと考えられます。

【考察③】アビスの呪いの「祝福」とは?

アビスにはそれぞれの層ごとに「呪い」と呼ばれる上昇負荷が存在します。層が深くなるほどに呪いは重くなっていき、6層にもなれば少し上っただけで命の危険があります。ナナチたち成れの果ても、この呪いによって生み出されました。 しかしボンドルドによれば、アビスは呪いだけでなく「祝福」も与えているそうです。さらにナナチこそ祝福を受けた存在だと続けました。ナナチといえば呪いの元である力場を見分けられます。彼の言う祝福とはアビスに適応する力なのかもしれませんね。

『メイドインアビス』はいつ完結する?徹底予想

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(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

いよいよ新章に入り、7層近くまで歩みを進めたリコたち。ファンの間では「もうそろそろ完結するな」といった声や、「まだまだ終わらなそう」という声など、さまざまな憶測が飛び交っています。では実際のところ、あとどのくらいで完結するのでしょう? 2022年現在、第10巻まで発売している本作。11巻から始まる新章は、リコたちのスタート地点から考えても最終章の可能性が高いでしょう。中盤以降の1章は20話程度なので最終章は同等、もしくはそれ以上だと予想できます。 つまり大体85話前後が最終回で、単行本は全15巻といったところでしょうか。今現在1年に1巻ペースで出版しているので、休載がなければ2026年の夏頃に最終巻が発売されると思われます。

『メイドインアビス』の世界に首ったけ!癖になる骨太ファンタジー

2022年6月現在発売中である『メイドインアビス』の1~最新話のあらすじをざっくり紹介していきました。こうやってまとめてみると、本作の魅力は徹底した物語のいたたまれなさにあることが再確認できます。 ただ絵がグロいとか、誰かが痛ましい目にあうといった浅はかなものではなく、綿密に作り込まれた、胸を締め付けられるような物語で見るものを飽きさせません。 またアビスというしっかりと作り込まれた世界観、そしてアビスの呪いという絶対的なルール、これらを上手く物語に取り込むことで、骨太なファンタジー作品に仕上がっています。是非読んでみてくださいね。