2019年11月30日更新

『転生したらスライムだった件』の魅力を全巻ネタバレありで紹介!

『転生したらスライムだった件』

伏瀬のライトノベル『転生したらスライムだった件』。異世界転生して強力なスライムになった主人公が、テンポ良く世界を制覇していく娯楽作です。この記事では、アニメ化もされた本作の魅力を、ネタバレありで紹介します!

目次

「転スラ」とは?“なろう系”発の異世界転生ストーリー!

伏瀬のライトノベル『転生したらスライムだった件』。異世界に転生して強力なスライムになった主人公が、テンポ良く世界を制覇していく作品で、略称は「転スラ」です。 元々は「小説家になろう」に投稿されたweb小説でしたが、2014年には加筆修正されてマイクロマガジン・GCノベルズで書籍化。2015年に漫画版、2018年にアニメ1期、2020年にアニメ2期が公開され、外伝ストーリーも多数出版されている人気作です。 web小説版は完結していますが、書籍版と漫画版の刊行は、2019年現在も継続中。この記事では、そんな「転スラ」の魅力と各巻のあらすじを、ネタバレありで紹介していきます。(web小説と書籍版では設定が異なりますが、今回は書籍版を基準としました。)

「転スラ」の魅力をひとことで言うと……

シリーズ累計発行部数1000万部を突破している「転スラ」。人気の理由は、かわいくて最強のスライムが、次々にファンタジー世界を制覇し、強大な魔王に成り上がる痛快さでしょう。 物語の導入は、もはや定番となった異世界転生。主人公は便利なスキルを持ったスライムとなり、ドラゴンやゴブリンの悩みを聞いてやります。序盤からサクサクと問題解決できるので、テンポが良くて飽きません。 また、コメディシーンが多いのですが、実はある種のピカレスクロマン(悪者小説)としても楽しめます。 主人公は倒した敵を部下にして、武器を作らせ、町を作り、勢力を拡大するのです。鬼人やゴブリンに命令を出し、玉座に腰掛けるようになると、主人公の姿はまるで悪の王様。実際、魔王の力に目覚めていく展開もあります。 タイトルの印象とは異なり、構成が秀逸で設定も膨大です。思わぬキャラの再登場や伏線回収もあり、引き込まれるストーリーになっています。

『転生したらスライムだった件』1巻あらすじネタバレ

37歳の会社員だった主人公は、通り魔から部下を庇って死亡。目覚めると異世界に転生しており、自分がスライムになっていると気付くのでした。 しかも、元から便利なスキルを獲得済みのスライムです。中でも、食べた敵の能力を奪える「捕食者」のスキルは強大。回復も攻撃も自在にできるように急成長します。 ドラゴンの「ヴェルドラ」と友達になり、捕らわれの彼を助けるため、同意の上で捕食。主人公は、さらに圧倒的な力と「リムル」という名前を手に入れます。 大森林に入ったリムルは、知恵と力を使って、ゴブリン族や牙狼族の騒乱を収めてやり、町づくりを支援。「ドワーフ王国」の鍛冶師も雇い入れ、実質的な指導者になっていきます。 そんな中、リムルと同じく日本から異世界に来た女性・シズと出会います。喜びもつかの間、シズの体内にいた炎の精霊が暴走。シズは亡くなってしまいますが、遺志を聞くことはできました。 シズを想って彼女の身体を取り込んだリリムは、彼女に似た人間の姿へ変身できるようになったのでした。

『転生したらスライムだった件』 2巻あらすじネタバレ

引き続きリムルたちが町づくりを行っていると、6人の大鬼族(オーガ)が襲いかかってきました。 しかしオーガたちは、リムルが彼らの里を壊滅させた敵だと勘違いしていただけ。誤解を解いたリムルは、オーガを鬼人族へと進化させて、仲間にします。 鬼人族たちの本当の敵は、豚頭帝(オークロード)だったと発覚。オークロードは、次は蜥蜴人族(リザードマン)がいる湿地帯へと侵攻しようとしていました。 そんなリザードマンの中には、聡明な首領と、愚か者の息子・ガビルがいました。ガビルが敵軍とリムルを侮ったせいで、内乱が起きて一大事になります。しかし、リムルと鬼人族たちは、リザードマンを助け、オークロードを撃退。 豚頭(オーク)と蜥蜴人族(リザードマン)も、リムルに感謝し配下に入ってくれました。森の平和のため「ジュラの森大同盟」を締結させて、リムルが盟主となったのでした。

『転生したらスライムだった件』3巻あらすじネタバレ

リムルは「ドワーフ王国」「武装国家ドワルゴン」とも友好関係を結び、平和な国づくりを目指していました。圧倒的な戦闘力を持つ魔王の少女ミリムとも友達になることに成功。勢力拡大は順調でした。 すると魔王カリオンの部下・フォビオが町に来ました。ファビオは町で喧嘩を起こし、暴力沙汰に。ミリムが制裁すると、フォビオは屈辱を覚えた素振りで去ります。 ミリムへの復讐心を持ったフォビオは、道化師の格好の魔人に出会い、彼らの口車に乗ってしまうのでした。巨大な魔物「暴風大妖渦(カリュブディス)」を操るようにとそそのかされますが、フォビオは制御失敗して身体を乗っ取られます。 フォビオを取り込んだ暴風大妖渦(カリュブディス)が町に侵攻。リムルですら太刀打ちできず、一晩以上の激闘となりましたが、ミリムが撃退してくれました。 事件の裏に、狡猾な魔王クレイマンがいるとリムルは知り、警戒心を持つようになります。

『転生したらスライムだった件』4巻あらすじネタバレ

主人公の勢力「ジュラ・テンペスト連邦国」は安定し、貿易も順調に進みました。余裕のできたリムルは、1人で「イングラシア王国」に向かうことに。 目的は、シズが心残りに想っていた、5人の子供たちを救うこと。自由組合総帥(グランドマスター)のユウキが保護しているその子供たちは、異世界へ「不完全召喚」された人間です。魔力が制御できずに、寿命の減る持病があります。 リムルは教師役となり、子どもたちに上位精霊を宿すことで、短命の運命から救う計画を考案。上位精霊の獲得のため、子どもたちと魔王ラミリスの棲家に潜入します。 試練の末に、上位精霊を宿すことに成功しますが、クロエという子には、精霊ではない謎の存在が憑依しました。不穏な気配があったものの、このときは何も起きません。 そしてリムルが町に帰ろうとしたとき、女聖騎士ヒナタが襲いかかってきます。ヒナタも異世界転生してきた人間で、リムルがシズの仇だと誤解していたのです。リムルは作中で初めて敗北し、意識を失います。

『転生したらスライムだった件』5巻あらすじネタバレ

リムルがいない間に、ジュラ・テンペスト連邦国は複数の勢力から襲撃されます。 1つ目は、貿易や技術面で対立した「ファルムス王国」。2つ目は、魔物の存在を認めない「西方聖教会」。そして3つ目は、魔人ミュウランです。ミュウランは、テンペストの冒険者ヨウムと愛し合う仲になっていたのですが、魔王クレイマンに脅されて町を攻撃。 結果、リムルが仲間たちの元に帰ったときには、3勢力の襲撃で町が壊滅。大量の死傷者が出ており、リムルは呆然とします。 絶望しかけたとき、偶然聞いたおとぎ話をキッカケに「敵を大量虐殺して、自分が魔王に覚醒すれば、死傷者を復活させられる」と知ります。そこでリムルは、敵兵2万人を1人で殺傷。魔王への覚醒して、死んだ仲間を蘇生するのでした。 リムルは今までの自分の甘さを認識し、敵との徹底抗戦を覚悟。パワーも精神性も魔王となります。敵の盟主である魔王クレイマンや、西方聖教会との戦争がはじまろうとしていました。

『転生したらスライムだった件』6巻あらすじネタバレ

魔王クレイマンの目的は、かつて強大な力を持っていた「呪術王(カースロード)」を復活させることでした。そのために邪魔な存在である、魔王カリオンやリムルを消したかったのです。 彼はリムルを抹殺するための会合、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を開催。しかしリムルは、逃げずに自ら宴に出向き、直情対決することにします。 クレイマンの作戦は、宴の席で他人を操できる「支配の宝珠」を使うことでしたが、リムルはその策を見破っていました。演技を交えて逆に罠にかけ、魔王カリオンと連携攻撃。 また、リムルの配下の鬼人は、クレイマンの手下であるアダルマンとの戦闘に勝利。連合軍もクレイマン軍を撃退しました。クレイマンは最後まで抵抗しましたが、敗北し消滅。 リムルは「八星魔王」の1人として公に認められ、フレイとカリオンも手下となりました。

『転生したらスライムだった件』7巻あらすじネタバレ

西方聖教会は、ミリムに暗殺の濡れ衣を着せたり、手紙を改変したりして、様々な行為でテンペスト側を悪者に仕立て上げてきます。 ミリムは話し合いでの解決を望んでいましたが、デマを信じた100人の聖騎士が戦闘をはじめてしまい、戦わざるを得なくなります。 ヒナタとミリムが一騎打ちをはじめると、ヒナタの剣が突然爆発。西方聖教会は、味方もろともミリムを倒すための罠を仕掛けていたのです。ヒナタは敵であるはずのミリムを庇い、重症を負います。 そうした裏工作をしていた者の正体を、ルミナスやディアブロが特定。暗躍していた者たち――「七曜の老師」を一瞬で粛清します。その後、ヒナタを治癒し、聖剣士たちと和解します。 平和が訪れたかに思われましたがが、老師のうち1人は、グランベルという精神体に憑依されていました。この精神体の主は生き延び、孫娘のマリアベルとともに、また次なる暗躍をはじめるのでした。

『転生したらスライムだった件』8巻あらすじネタバレ

8巻と9巻は、いわゆる日常回です。ミリムの正式な魔王就任を祝って、「開国祭」の開催を決めたテンペスト。世間ではミリムを危険視する声も出ていましたが、多くの同士が信頼して祭りに参加してくれるのでした。 また、ラミリスが町に引っ越してきたので、彼女の能力を使って、迷宮の冒険アトラクションを作ることに。ゲーム形式のルールや賞品を決めて、楽しく準備をはじめます。 そんな中、奴隷売買で苦しんでいたエルフが、「勇者マサユキ」という青年に救出されたという情報が入ります。 「勇者マサユキは魔王ミリムの討伐を計画している」という噂もありましたが、ミリムは名前からして、その勇者が転生者だろうと踏みます。会話で解決したいミリムは、マサユキには攻撃しないように、部下に命じるのでした。

『転生したらスライムだった件』9巻あらすじネタバレ

勇者マサユキには、敵対の意思が全くありませんでした。 マサユキは「英雄覇道(エラバレシモノ)」というスキルのせいで、周囲が勝手に自分を「勇者」と崇めてくる毎日に疲弊。スキルの影響を受けないであろう魔王ミリムに、むしろ助けを求めてきたのです。 もちろん、ミリムはマサユキを迎え入れ、「開国祭」で遊んでもらいます。そしてマサユキが武闘大会に出場すると、ゴブタが自身の技で自滅。マサユキが勝利し、やはり「勇者だ!」と喝采が……。 また、各キャラがごちそうを食べたり、アトラクションでドタバタ騒ぎになったりします。その他、ミューゼという貴族がいじわるし、通貨に関するトラブルを起こしますが、リムルの機転で事なきを得るのでした。 楽しい時間を過ごしていたリムルでしたが、仲良くしていた自由組合総帥(グランド・マスター)のユウキが、実はクレイマン以上の黒幕だと勘付きます。平穏な日々は、続きそうもありません。

『転生したらスライムだった件』10巻あらすじネタバレ

物語は前半は、9巻の続きのギャグパートですが、途中から一気にシリアス展開になります。 「東の大国」は、リムルの存在を邪魔に感じていました。自身の支配欲のためにリムルを失墜させたかったマリアベルは、「東の帝国」と連携。古代遺跡調査の日にリムルを騙し討ちします。 マリアベルの能力は、他人の欲望を操る「強欲者(グリード)」。ミリムには効きませんでしたが、ユウキをスキルで洗脳して、リムルに攻撃させます。ユウキの能力は、スキルをキャンセルする「封殺能力(アンチスキル)」。リムルの強大な魔法さえも、一瞬でかき消してしまう能力です。 しかしリムルは、スキルに頼らなくても武器を使えば応戦できると気付きます。格の違いを感じたマリアベルは、退却しました。 実は、ユウキは最初から洗脳されてなどいませんでした。利用されていたのはマリアベルだったのです。遺跡跡地で、ユウキはマリアベルからスキルを奪い、心臓を貫き殺害。「この世界の王になる」という闇の野望を口にするのでした。

『転生したらスライムだった件』11巻あらすじネタバレ

政治を進めながら、ルミナスとの約束で神聖法皇国ルベリオスへ訪れたミリム。以前助けたクロエたち子供5人が、成長していて感心します。 そんな中、孫娘のマリアベルを殺された失意のグランベルが、大聖堂でミリム一派に挑んできました。全盛期の力を取り戻したグランベルは、リムルでも苦戦する強さです。 グランベルが放った「霊子崩壊」が、子どもたちに命中しかけ、ヒナタがクロエを庇って被弾します。ヒナタが絶命しかけたそのとき、2人の身体が発光。突如「伝説の女勇者クロノア」が出現し、見境なく攻撃してくる大混乱に。 そして、クロエには無自覚の時間跳躍の能力があり、世界を救うため、2000年以上の過去と未来を繰り返し行き来していたと判明。クロエにヒナタの魂が入って成長した姿が、勇者クロノアだったのです。上位精霊ではなく未来の自分が、クロエの中に宿っていたと分かります。 リムルはクロエを信じて精神干渉し、彼女らを救出。ルミナスがグランベルを倒し、ヒナタもクロエも無事復活したのでした。

『転生したらスライムだった件』12巻あらすじネタバレ

勇者クロノアとして未来を見てきたクロエから、リムルは不吉な予言を聞きます。 ある時間軸では、東の帝国には強大な存在現れて、リムルが死亡。テンペストも崩壊するというのです。リムルは警戒し、さらに軍備を整えることとします。 一方、東の帝国では、ユウキが暗躍していました。クーデターを起こして帝国を乗っ取り、世界を手中に収めようという計画です。 また、その東の帝国からは、大魔法使いガドラたちがテンペストに訪れます。当初、ガドラはテンペストをスパイするはずでしたが、リムルの強大さを見て亡命したいと言い出すのでした。ガドラに悪意はないようですが、悪巧みをするユウキと繋がりがあり……。 各勢力の策謀が繰り返される中、侵攻してくる帝国軍との戦争がはじまります。

『転生したらスライムだった件』13巻あらすじネタバレ

東の帝国軍は、大将カリギュリオをの指揮の下、テンペストへ侵攻してきます。リムルが降伏勧告を出しても、帝国側は応じません。 リムルは以前、自身の甘さで仲間を危険にさらした失敗を後悔していたため、今回は魔王らしく「全力で叩き潰せ」と命令。敵兵をラミリスの迷宮に誘い込みます。 結果、リムルはあせりました。敗北ではなく、勝利しすぎてしまったことに対してのあせりです。テンペスト勢は、原初の悪魔3体を筆頭に文字通り怪物揃い。東の帝国の群勢94万人を完全に虐殺して、地獄絵図を作ってしまったのです。 そこでリムルは、倒した敵の大半に「擬似魂」を入れて蘇生します。寛容さを示しながら、蘇った敵兵を配下にして、さらに自軍の強化をはかったのでした。

『転生したらスライムだった件』14巻あらすじネタバレ

ラミリスの迷宮戦があまりにも圧勝だったため、リムルたちは自ら帝国の都に出陣することにしました。「これ以上の戦争はごめんだ」と、皇帝の座を奪い早期終戦させることを狙います。 しかし、帝都にいた真の精鋭たちは、先行部隊とは比較にならない強さでした。立ちはだかったのはヴェルドラの姉である、ヴェルザードとヴェルグリンド。ドラゴンという不老不滅の最強種を前に、ラミリス迷宮では無敵だった原初の悪魔3体すらもが、戦闘不能に。 そして、東の帝国の皇帝ルドラと、帝国皇帝近衛騎士団(インペリアルガーディアン)団長の近藤が出現。転生初期からリムルと共にいたヴェルドラが、彼らの精神支配を受けて、連れ去られてしまいます。 ミリムは友達を奪われた怒りと後悔を抱え、ヴェルドラを救い出す覚悟を決めたのでした――。

『転生したらスライムだった件』の今後の展開にも注目!

スライムが魔王に成り上がる物語、「転スラ」。 「主人公がスライム」という奇抜な初期設定はもちろん、ギャグとシリアスの絶妙なバランスや、続きが気になる物語構成も秀逸です。主人公がゼロから巨大勢力のリーダーに成長するサクセスストーリーとしても、普遍的な面白さがあると言えるでしょう。 web版は完結していますが、加筆修正された書籍版は刊行中です。アニメや漫画、スピンオフなども展開しています。ぜひ「転スラ」の世界観を楽しんでみてください!