「青ブタ」牧之原翔子は2人いる!?謎多き劇場版のヒロイン【ネタバレ注意】
牧之原翔子(まきのはらしょうこ)は4月10日生まれの女の子。TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』に登場する謎めいたキャラクターであり、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』ではヒロインを務めます。 彼女は物語の主人公である梓川咲太(あずさがわさくた)に、人生観を変えるほどの影響を与えた人物。アニメ版では咲太の口から女性の名前が出る度に引き合いに出されるほど。本作の重要人物なのは明らかです。 咲太は牧之原翔子を追いかけて高校に入学します。しかし、誰に聞いてもそんな人物は存在しておらず、在籍記録を見てみますが、彼女の名前はありませんでした。咲太の初恋の相手は、謎めいた存在のまま思い出の存在になってしまうのでした。 そんな咲太はある日、捨て猫を世話していた中学1年生の翔子ちゃんと出会います。名前だけでなく、容姿や雰囲気も初恋の相手、翔子さんとそっくりな彼女。捨て猫と少女を無視することもできず、咲太は彼女と関わっていくようになります。 同性同名で見た目もそっくりな2人の牧之原翔子。彼女は一体何者なのか謎は深まるばかりです。真相は『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で明らかにされています。 ※本記事では「青ブタ」シリーズのネタバレ情報を扱っています。注意して読み進めて下さい。
「青ブタ」牧之原翔子は咲太の初恋相手であり、逆初恋相手でもある?
梓川咲太の初恋相手である牧之原翔子は、年上らしい優しい包容力を持っている女性です。一方でいたずらっぽい様子もあり、あえて空気を読まないところがあります。 咲太が翔子さんとは再会したのは、彼の妹である梓川花楓(あずさがわかえで)が目覚めた後のこと。19歳の大学生になった翔子さんは、落ち込む彼を勇気づけるために現れます。咲太は再び、翔子さんに救われるのでした。 一方、中学1年生の翔子ちゃんは、大人しくて控えめな性格です。捨て猫を発見した時に咲太と出会い、それから猫の育て方を彼から教わるようになりました。ずっと猫を飼いたいと思っていますが、なかなか両親に言い出せない様子が描かれています。 また、翔子ちゃんにとって咲太は初恋の相手。定期的に彼の家に遊びに来て、楽しく過ごしている様子が描かれています。
「青ブタ」の謎、2人の牧之原翔子について解説!
「青ブタ」における大きな謎が、なぜ牧之原翔子が2人存在するのかということ。結論から言ってしまえば、翔子さんも翔子ちゃんも同一人物です。 同じ世界線上に2人の牧之原翔子が存在している理由は、思春期症候群が原因しています。 心臓に重い病気を患っている翔子ちゃんは、時間が流れていくにつれて、待ち受けている“死”を怖いと感じるようになりました。その感情が思春期症候群を発症させ、時間が流れるスピードを変えて成長した自分の姿を生み出します。 翔子ちゃんにとって梓川咲太は初対面の人ですが、翔子さんからすれば、彼はすでに出会っている人物。だからこそ、翔子さんは彼の身に起きるこれからのことを知っており、救うために行動していきます。
牧之原翔子の正体は……?咲太の運命とも関係している!
【最終話放送まであと1時間!】
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TVシリーズ最終話「明けない夜の夜明け」はこのあと23:30放送スタート!
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成長した姿の牧之原翔子には、胸に大きな傷があります。これは心臓の移植手術を受けたことによるもので、無事にドナー提供者が見つかったことを示唆しています。 そのドナー提供者は梓川咲太。桜島麻衣(さくらじままい)とのデートを前に交通事故に遭ってしまいます。翔子ちゃんのお見舞いを終えた後に書いたドナーカードが、幸か不幸か活かされたのでした。 そして咲太の心臓を移植されて生きることになった翔子さんは、自分を救ってくれた彼を助けるために、交通事故に遭わない未来を作ろうとします。それは自分のためではなく、咲太と桜島麻衣の2人が幸せになる未来を作るためでした。
咲太と麻衣、それぞれ別の心臓を移植された別人の翔子さんが存在する
梓川咲太の心臓を移植された牧之原翔子は、彼を交通事故に遭わない未来を作ろうします。その結果、代わりに桜島麻衣が交通事故に遭ってしまうのでした。 愛する彼女を亡くした咲太の前に、やはり翔子さんが手を差し伸べます。この時現れた翔子さんは、麻衣から移植された心臓を持っていました。 この翔子さんは結婚指輪をしており、それを見た咲太は自分と結婚した“梓川翔子”ではないかと推測しています。そして翔子さんは、自分ではなく麻衣と結婚する咲太の将来を望み、麻衣が死なないよう彼を過去に送り出すのでした。 心臓移植を無事に受けられた2人の翔子さんは別人です。しかしどちらも、咲太が本当に幸せになれる未来を願っており、彼女が自分よりも彼の幸せを優先していることが分かります。
牧之原翔子の温かさあふれる名言を紹介、心に留めておきたいセリフ3選
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中学生の翔子ちゃんも、心臓移植を受けた翔子さんも、どちらも同じ牧之原翔子です。 翔子さんは大人になるにつれていたずらっぽい部分を持つようになりますが、根本的には優しい性格の持ち主。作中で梓川咲太に大きな影響を与えているように、どのセリフを見ても彼女の優しさを感じられるでしょう。 そんな牧之原翔子の名言について、印象深いものを3つピックアップしました。 どのセリフも人生の教訓にできるほど、心温かいものです。各名言がどんな意味を持っているのか、どんなシーンで使われたのかまで詳しく紹介。
「知ってますか?人の目の高さから見える水平線までの距離は約4kmなんですよ」
牧之原翔子が梓川咲太に初めて話しかけたセリフです。 届きそうにもないほど遠いところにある水平線ですが、翔子さんは高校数学で勉強する知識で計算できると説明。そして咲太は再び水平線を見つめると、今度は急に手が届きそうで近くにあるように感じます。 咲太は慣れ慣れしく話しかけてくる彼女をウザい人だと思っていました。しかし水平線の話を聞いて心が少し軽くなった咲太は、翔子さんに心を許すように。なぜ海岸でやさぐれていたのか、自身と妹の身に起きた思春期症候群について、話すことにします。 彼の両親や医者たちは信じようとしませんでしたが、翔子さんだけは真剣に聞いていました。咲太は起こったできごとを包み隠さず話していくようになります。 すっかり心を閉ざしてしまった少年が、突然現れた年上の女性に惹かれていくきっかけとなった名言です。
「『ありがとう』と『がんばったね』と『大好き』が、わたしの好きな言葉。三大好きな言葉です」
【このあとメ~テレ放送!】
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心臓の病気で長く生きられない幼い牧之原翔子は、どうしても悲観的な部分が見え隠れしています。そのせいか、捨て猫を飼いたいと両親に言い出せない翔子ちゃん。それを見た咲太は、翔子さんから教えてもらった言葉を翔子ちゃんに教えていました。 妹を救えなかった時にかけられた言葉でもあり、自分が前を向いて進むようきっかけを翔子ちゃんにも教えてあげているのです。 翔子ちゃんもまた、この言葉によって両親に猫を飼いたいという想いを伝えられるように。字面からも優しい気持ちが溢れていますが、実際に言葉にするとさらに深い温かみを感じられるセリフです。
「昨日のわたしよりも、今日のわたしがちょっとだけやさしい人間であればいいなと思いながら生きています」
こちらも傷心中の梓川咲太を立ち直らせた言葉です。現状を悲観していた少年にとって、牧之原翔子がかけた言葉の影響力は、計り知れません。 翔子さんがどういった人物なのかが、このセリフに集約されていると言えるでしょう。重い病気を患った彼女だからこそ、言葉の重みも増していくというものです。 また、その後には「人に理解されない苦しみを知った咲太君なら、きっと誰よりも優しくなれます」というセリフも残しています。 「青ブタ」のヒロインたちは、軒並み思春期症候群を発症していきますが、彼女たちのためなら労力を惜しまない咲太。他人に対して優しく接してあげようとする彼のパーソナリティが形成された瞬間で、翔子さんの影響力の大きさを実感します。
アニメ版「青ブタ」牧之原翔子を演じた声優は誰?
牧之原翔子を演じているのは水瀬いのりです。大人の翔子さんと中学生の翔子ちゃん、その両方を見事に演じ分けており、特に翔子さんのセリフには温かみが感じられます。 2010年のソニー・ミュージックアーティスツ主催のオーディション「アニストテレス」でグランプリを受賞すると、アニメ『世紀末オカルト学院』岡本あかり役で声優デビューを果たしました。 水瀬いのりの活躍は目覚ましく、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』ヘスティアや『Re:ゼロから始める異世界生活』レムなど、代表作はいずれも人気キャラクターばかり。 また歌手活動のかたわらで、2013年には連続テレビ小説『あまちゃん』に出演。実写出演は『心が叫びたがっているだ。』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などこちらも名作揃い。歌手や女優などマルチに活躍している声優の1人です。
劇場版「青春ブタ野郎」は牧之原翔子の魅力が盛り沢山!!
【本日最終話放送!】
— アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式 (@aobuta_anime) December 29, 2018
本日23:30からは #青ブタ TVシリーズ最終回「明けない夜の夜明け」がいよいよ放送!
■23:30~:TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ
■26:44~:メ~テレ
どうぞお見逃しなく!
あらすじ→https://t.co/WIdShcpz8u pic.twitter.com/LBdLVO9KzQ
牧之原翔子は主人公の梓川咲太に大きな影響を与えている人物。 作中では様々な牧之原翔子が登場することから、ややこしく感じる部分もあるかもしれません。しかしいずれも同一人物で、翔子さんは咲太を助けるために現れているその気持ちは変わりません。 また、物語序盤から翔子さんの存在が語られていますが、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』では未知数な部分が多いため、ミステリアスな人物です。 そんな彼女の正体が明かされている『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、アニメ版では見ることのできなかった牧之原翔子の魅力がたくさん詰まっています。「青ブタ」ファンは勿論、知らなかった人でも楽しめる内容なので必見です。