「シャザム2/神々の怒り」の結末をネタバレ解説！あらすじの評価・ラストの伏線・DCUとのつながりを徹底考察

「シャザム2/神々の怒り」は、1作目同様、DCヒーロー映画としては珍しい明るく楽しいアクションコメディになっています。ストーリーのテンポの良さ、その隙間に挟まれる小ネタ、迫力のアクションシーンなど、前作のファンであれば絶対に楽しめること間違いなし！ また、心温まる家族の物語としても良作です。

日本での「シャザム」の認知度が低かったためか、前作の日本語吹き替え版の演出・監修を実写「銀魂」シリーズで有名な福田雄一監督が担当し、コメディ色を前面に押し出していました。 この吹き替え版に対して炎上騒ぎがあったことは周知の事実ですが、主に「銀魂」俳優・声優ばかり出ている点や演出への批判だったようです。実際のところ、吹き替え版の出来栄えには賛否両論あり、今作ではシャザム役の声優が宮野真守に交代しています。 今作の吹替版について、SNSでは「プロの声優の演技で安心して観れたし、すごく笑えた」「続編で変更して本当に良かった」との声があがっており、好評のようです。

「シャザム！」という魔法の言葉を唱えると、心は子どものままで見た目は大人のヒーロー・シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)に変身できるビリー(アッシャー・エンジェル)。 彼の5人の養兄弟たちも魔術師から同じ力を与えられ、それぞれが好き勝手に力を使っていたため、神々を怒らせてしまいます。ついに巨大モンスターを連れた神々の娘たちが地球へ襲来し、力を奪おうとビリーたちに襲いかかり……。

前々から囁かれていた今作へのワンダーウーマン登場の噂。実際に予告動画のワンカットには、ワンダーウーマンと思しき人物がいました。 今作のヴィランが神アトラスの娘三姉妹であるため、神の出自を持つワンダーウーマンもこの戦いに無縁ではありません。彼女らしい、かっこいい見せ場に注目です！

スタジアムに「生命の樹」の種を植え、その威力で人間界を滅ぼそうとするカリプソ。ビリーはヘスペラと協力し、街を覆っていたドームをスタジアム周辺まで縮小します。その中で魔法の杖に限界までパワーを吸収させ、オーバーロードで爆発させる作戦です。 作戦は成功し危機は去ったものの、爆発の衝撃でビリーは死亡してしまいました。家族と魔術師は彼を手厚く埋葬。杖に神の力が戻ればビリーを生き返らせることができますが、地上にはもう神はいません。 と、そこへ「ここに1人いる」とワンダーウーマンが登場！半神である彼女が杖に力を与え、荒れ果てた土地に緑が戻ります。するとビリーも墓から這い出して復活。家族との再会を喜びました。 その後、ビリーたちのもとへ魔術師が訪ねてきます。ビリーが彼に自分のヒーロー名を聞くと、「シャザムだ」と言って彼は去っていきました。

ミッドクレジットシーンでは、シャザムが森の中で力を使って遊んでいるところに、2人の人物が現れます。それは、アマンダ・ウォーラーのもとで働くエイモスとハーコート。彼らはシャザムにヒーローチームに所属する気はないかと持ちかけます。 ジャスティス・リーグに参加できると思ったシャザムは、速攻で了承。しかし彼らがシャザムを入れようとしていたのは、ジャスティス・ソサエティでした。 エイモスとハーコートは、ドラマ『ピースメイカー』に登場したキャラクターで、現在製作中のドラマ『ウォラー(原題)』にも登場しそうです。またジャスティス・ソサエティは、映画『ブラックアダム』に登場したヒーローチームです。シャザムがこのチームに参加することになれば、今後の映画やドラマでも彼の活躍が期待できます。

『シャザム!』のエンドクレジット中に、投獄されたドクター・シヴァナのもとにあるイモムシが現れ、謎めいたメッセージを告げるシーンがあります。実は、このイモムシが、コミックで有名なヴィラン“ミスター・マインド”ではないかといわれています。 今作のポストクレジットシーンでも、ドクター・シヴァナのもとにイモムシが現れます。彼はある計画を進行中のようですが、詳細は明かされず、2年も待たされていたドクター・シヴァナは「まだ待たせるのか！」と激怒しました。

ミスター・マインドとは、シャザムの古くからの宿敵で、金星から地球の宇宙船に乗って密航してきたイモムシ。人類以上の知能の持ち主で、人間をマインドコントロールすることで悪事を行わせます。そのほか、テレパシーや念動力といった能力も持っています。 コミックで彼はヴィランたちを束ね、”モンスター・ソサエティ・オブ・イーヴル”というチームを結成しました。続編では、このヴィランチームが登場することも考えられます。

今作のキーアイテムとなるのは、前作で魔術師がビリーに神々の力を与えるときに使った「魔法の杖」です。 ビリーはその杖を使って、兄弟姉妹たちにもスーパーパワーを与え、ドクター・シヴァナに悪用されないように杖をへし折りました。しかしその残骸を放置していたため、今回アトラスの娘たちがそれを探しにやってきます。

「シャザム！2/神々の怒り」では、オリュンポス神の1人であるアトラスの娘たちがヴィランとして立ちはだかります。 アトラスはシャザムの能力の1つ「不死に近い耐久力」に由来した神です。今作に登場するのはその娘たちで長女へスペラ、次女カリプソ、三女アンシアの三姉妹。 彼女たちは「生命の樹」の種を探すため、それぞれ超自然的な力を操ってビリーたちを追い詰めます。

シャザムは、魔術師から与えられた6人の神の力を使って戦います。2022年11月に公開した『ブラックアダム』の主人公、ブラックアダムも同じ魔術師から力を与えられています。

2019年12月に開催された東京コミコンで、「(続編を)もうすぐやれたらいいなと思っています」としたザッカリー・リーヴァイ。共演者たちとの再会も楽しみにしていると語っていました。 そして2022年7月に開催されたサンディエゴ・コミコンにて、ザッカリー・リーヴァイがシャザム役を続投することが明かされました！

シャザムに変身する前のビリー・バットソン少年を演じるアッシャー・エンジェル。リーヴァイとは2人で1人の役ということもあり、彼も続投が決定しました。

また『シャザム！』のもうひとりの主人公ともいえるフレディを演じるジャック・ディラン・グレイザーも、続投が決定しました。ビリーの義理の兄弟であり親友、そしてヒーロー・シャザムのアドバイザーである彼なしには、新たな物語を作り上げることは難しいでしょう。

アトラスの娘・ヘスペラを演じるのは、『クィーン』(2006年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。オスカー女優がヴィランを演じるということで、注目が集まっています。 予告では謎の杖を持ってシャザムの前に現れ、彼の力を奪おうとしていました。

前作のヴィラン、ドクター・シヴァナを演じたマーク・ストロングも、これまでのインタビューで続編について「準備はできています」と語っていました。 実際には本編に彼は登場しませんでしたが、ポストクレジットシーンで再びミスター・マインドと接触。今後、また登場することが期待できます。

「シャザム2/神々の怒り」の監督は、かねてから「(続編の)準備はできています」と語っていたデヴィッド・サンドバーグ監督が再びメガホンをとることが明らかになりました。 また、前作にひきつづき、ヘンリー・ゲイデンが脚本を執筆中とのこと。1作目が大好評だっただけに、キャスト・スタッフの再集結に期待が高まりますね！

両親がいない15歳の少年・ビリーは、新しい里親に引き取られることになります。ある日、ビリーは養兄妹のフレディがイジメられている現場に直面。ビリーは彼を守り無事に逃げ切りますが、電車に乗った瞬間突如目の前が真っ暗に……。 気がつくと目の前には魔術師を名乗る男が。彼はビリーの勇敢な行動を認め、シャザムとして平和を守る使命を与えます。 現実世界へ戻ったビリーは、シャザムの力を盗もうと企むドクター・シヴァナと遭遇。圧倒的な力を持つドクター・シヴァナに苦戦するシャザムですが、彼が持つ杖の力を奪ったことで養兄妹たちもヒーローの姿に変身します。 6人は力を合わせてドクター・シヴァナの弱点を見破り、なんとか撃破。シャザムたちは強い絆で結ばれ、平和な日常を送るのでした。

異色の設定とコミカルな作風で話題となった『シャザム!』。DC映画のなかでは毛色の違う作品として、続編もその魅力を引き継いでいます。全員がスーパーパワーを持つ兄弟姉妹の活躍にも注目！ 神の娘三姉妹と半人前ヒーロー、シャザムの戦いをぜひ劇場で見届けてください。「シャザム2/神々の怒り」は2023年3月17日から公開中です！