2019年12月20日更新

『映像研には手を出すな!』の魅力を全巻ネタバレ紹介!2020年アニメ化も決定した大注目作品

映像研には手を出すな! 1巻

2020年冬期アニメとして放送予定の話題作、『映像研には手を出すな!』。原作者の感性が大爆発した本作はひとクセもふたクセもあります。ここではそんな本作の魅力を、あらすじネタバレありで紹介!

目次

『映像研には手を出すな!』アニメ・実写化決定で話題の大人気作品!

『映像研には手を出すな!』は、大童澄瞳(おおわらすみと)の漫画が原作の作品。2016年から「月刊!スピリッツ」誌で連載中の本作は、大童の商業デビュー作品であり、「このマンガがすごい!」などで紹介されるほどの注目作。 本作を原作とした映像化が決まっており、アニメと実写映画の制作が決定しています。アニメは2020年1月から放送が始まり、映画も同年初夏には全国公開の予定です。 3人の女子高生が出会い、アニメーション作品の創作に奮闘する物語。彼女たちはアニメーションを作るために、新たに「映像研」を設立。そして頭に無数のイマジネーションを浮かばせながら、「最強の世界」を形にするため、力を合わせていきます。 アニメでは、主人公役として女優の伊藤沙莉(いとうさいり)が声優に初挑戦。実写では、「乃木坂46」メンバーがメインキャラ3人の役を務めるとのこと。いずれも、軽妙なセリフ回しをどこまで演じきれるか、要注目です。

『映像研には手を出すな!』メインキャラクターは個性派な3人の少女!

個性派揃いの本作においてまず紹介すべきは、主人公の3人でしょう。 最初は、浅草みどり。芝浜高校1年生、迷彩帽と軍用リュックが特徴的。空想世界を想像しては設定ラフを描き溜めており、アニメ制作は「設定が命」と豪語。アニメ研に入ろうと尻込みしていた中、水崎と出会い、金森とともに「映像研」を結成しました。 続いて、金森さやか。浅草と同じ中学出身で、電車に乗ると人目を引くほどの長身であり美脚。 金儲けが大好きで、利益の出ないことには関心を寄せません。浅草と水崎に映像研の立ち上げを提案し、マネジメント役として動きます。 最後は、水崎ツバメ。カリスマ読モながら実はアニメーター志望、家は裕福。アニメ研に入りたいと思っているも、両親に反対されケンカ中。こっそりとアニメ研に入り込んだところで浅草たちと出会い、映像研に参加します。 その他、映像研に口出しする生徒会メンバーなど、周辺のキャラも個性的です。

『映像研には手を出すな!』の魅力はズバリ、これまでにない独自性!

本作の魅力はなんといっても、今までの作品には見られない独自性でしょう。 描かれた世界観は現代とも近未来ともいえず、なんとも独特。ディティールまで緻密に描きこまれており、作者のこだわりの強さがうかがえます。とにかく作者の好きなもの、描きたいものをありったけ詰め込んだ作品です。 特に顕著なのは、3人の口から紡がれる言葉の数々。彼女たちの会話は作者の信条にも似た想いそのものであり、そこには妙な説得力が存在し、心に突き刺さるものばかり。 本作アニメの監督を、湯浅政明が務めることも大きな魅力です。彼の主な監督作品といえば、『四畳半神話大系』やアニメ版「ピンポン」など。その作風は極めて“尖って”おり、他作品には見られない色彩感覚やキャラデザなど、唯一無二の世界観を有しています。 この両者による化学反応には、いやでも期待が高まります。本作がどのように料理されているのか、今から楽しみです。

『映像研には手を出すな!』1巻あらすじネタバレ

浅草みどりは、アニメーション作品を作るためにアニメ研に入りたいと思う女子高生。しかし、引っ込み思案の彼女は尻込みし、アニメ研に入れないでいました。 意を決してアニメ研に顔をのぞかせたところ、そこには有名読モの水崎ツバメの姿がありました。アニメーター志望の水崎が描く人物絵は、作品に必要だと感じた浅草と金森。彼女が親からアニメ研に入ることを反対されていると知った金森は、新しい研究会の設立を提案します。こうして、新たに「映像研」が誕生したのでした。 学内活動の一環である以上、映像研は当然ながら、生徒会の干渉を受けます。活動実績のない映像研は、本当に活動しているのか疑う生徒会を納得させるため、ショートアニメを制作することに。学校に寝泊まりしながら発表会前日まで作り続けた結果、アニメは無事完成。 上映された作品は、予算がついたらさらに良くなると思えるほどの出来でした。

『映像研には手を出すな!』2巻あらすじネタバレ

予算審議委員会で上映されたショートフィルムが好評を博した映像研。念願の予算も貰えることが決まり、その名は一気に知れ渡りました。そんな中、彼女たちの元にロボット研究部、通称ロボ研から依頼が届きます。内容は、文化祭で流すロボ研PRアニメの制作をお願いしたいというもの。 打ち合わせの中、3人は理想と現実のギャップにぶち当たります。依頼主のロボットへの情熱は確かで、彼らはやりたいことを次々と主張。一方で、「プロデューサー」の金森は、現実的でない部分を切り捨て、作品の完成を第1とします。 浅草と水崎は、ロボ研の想いからクリエイターの本質を感じ取り、胸を打たれました。最終的に両者はまとまり、金森は“クリエイターたち”に愛想を尽かして折れつつも、制作をまとめます。 こうして完成した、映像研制作の巨大ロボットと怪獣の作品。クリエイターの主張が詰まった作品が、文化祭当日、ついに上映されたのでした。

『映像研には手を出すな!』3巻あらすじネタバレ

文化祭の上映を終えた映像研は、ネタ探しのために「冒険」へ。その途中出会った百目鬼(どうめき)は、音響部に所属する音のプロフェッショナル。3人は彼女と業務提携し、クリエイションの幅は一気に広がっていきます。 その後、活動資金を集めるため、金森は自主制作品即売会への参加を画策。しかし、学校という「世界」の外に出ようとする彼女たちを、教師たちや生徒会が止めようとします。 その抵抗を振り切って、彼女は読モの水崎の名前を使ったり、SNSを駆使して宣伝戦略を展開。彼女たちのこれまでの「遊び」を凝縮させた作品の円盤は、見事完売します。 そんなマネタイズに執着する金森の性分は、過去の出来事が原因でした。彼女はいくら頑張って作っても、知ってもらって売れなければ生きてはいけないことを、そのとき悟ったのです。一方、浅草は今まで自分がやってきたことが“演出”だと気づき、覚醒の兆しを見せ始めます。

『映像研には手を出すな!』4巻あらすじネタバレ

学校は冬休みに入り、浅草は水崎の知り合いの農家のところへ遊びに行くことに。そこでたぬきの里の伝説を聞いた彼女は、すぐさまインスピレーションをふくらませていきます。こうして彼女は、初のストーリー作品「たぬきのエルドラド」を着想しました。 設定を固めていく過程で、ネックだった内容の地味さは水崎の発想によって好転。キャラクターデザイン視点の彼女の意見は、ストーリーに厚みを重ねていきます。 一方、ストーリー作りから監督としてディレクションを担う浅草は、悪戦苦闘していました。「やりたいこと」はいつしか「やるべきこと」へと変わり、「成し遂げること」が目標となっていたのです。自分の頭の中の空想を、どこまでやりたいこととして形にできるのか。彼女はこの葛藤から脱却し、クリエイターとしてまた一歩成長を遂げます。 その後、再び依頼を受けた映像研。今度は、近所の本屋の立て直し兼映像研用の拠点を作るというものでした。

『映像研には手を出すな!』は突き抜けまくった面白さ!作者のこだわりにも注目

本作のキャッチコピーは、「女子高生がアニメ制作に挑む青春冒険譚(ぼうけんたん)」。ですが、浅草と水崎の姿は、さながら男子中学生のよう。内容も非常にクリエイティブライクで、アニメ制作を通じて、ものづくりの本質に迫っています。 そしてそれ以上に見事なのは、金森から見られる、ものづくりの現場におけるバランス感覚でしょう。現実的な視野を含め、ファンタジー要素をことごとく排除している点は注目です。 また、マニアックなこだわりが作中の随所に散りばめられている部分も見逃せません。彼女たちのセリフの内容が、どう聞いても女子高生のそれには聞こえないところや、珍妙な言い回しの数々もなかなかに中毒性高め。作者のオタクぶりが如実に表れた内容であるため、ある種人を選ぶ作品ともいえるでしょう。 いろいろと突き抜けた『映像研には手を出すな!』。間もなく放送開始のアニメに、今から目が離せません。