映画「クワイエット・プレイス2/破られた沈黙」結末までのネタバレあらすじと感想考察 怪物の正体は明らかになったのか

2018年に大ヒットした『クワイエット・プレイス』の続編『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2021年)。 前作の衝撃のラストから、アボット家の物語はどのようにつづいていったのでしょうか。この記事では、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の結末までのネタバレあらすじを紹介！また怪物の正体や今後の展開について予想していきます。 この記事は前作、続編の結末までのネタバレを含みます。未鑑賞の場合はご注意ください。

怪物の襲来から474日、母エヴリンがなんとか息子を出産したその夜、一家は聴覚障害を持つ娘のリーガンの補聴器を使って、怪物の弱点を露出させ殺害できることを発見します。しかし家族を守るため、父リーは命を落としてしまいました。 翌日。隠れ家も崩壊してしまい、新たな地を目指すことを余儀なくされた一家は、ニューヨークへと向かいます。 途中で発見した廃工場に入ろうとしますが、マーカスが仕掛けられていたトラバサミに引っかかり、足を負傷。叫び声を聞きつけて怪物がやってきますが、補聴器作戦で撃退します。さらにその音でほかの怪物が襲ってきますが、廃工場に住む男に助けられ、彼らはその地下へと案内されます。 一家を助けたのは、怪物の来襲前に彼らと親しくしていたエメットでした。しかし彼は、妻や子どもたちを失い、人間不信に陥っていたのです。

エメットの隠れ家で、リーガンはラジオから「ビヨンド・ザ・シー」が流れていることに気づきます。エメットは数ヶ月前からくり返し曲が流されていると言い、ほかにも生き残った人間がいることを示唆しますが、同時に生き残った人間は危険だと忠告しました。 その夜リーガンは、この曲を流しているのが近くの孤島の放送局だと突き止めます。廃工場から徒歩1日程度で行ける波止場から見えるその島の放送局から補聴器の高周波を流すことができれば、生き残っている人間を助けられるとマーカスに言いますが、彼は危険すぎると反対しました。 翌朝マーカスが目を覚ますと、リーガンは1人波止場に向かって廃工場を出ていきました。娘がいないことに気づいたエヴリンは、エメットに彼女を連れ戻すように頼みます。しぶしぶリーガンを探しに行った彼はリーガンが怪物に襲われているところを助け、廃工場に連れ戻そうとしますが、彼女の意思は固く一緒に島を目指すことにします。

波止場にたどり着いたエメットとリーガンは、小さな女の子が桟橋の先で座り込んでいるのを見つけます。エメットは彼女を助けようとしますが、それはほかの生き残りたちの罠でした。リーガンが拉致されそうになり、エメットはわざと大きな音を出して怪物をおびき寄せます。 海に潜りボートで脱出した2人は、同時に怪物は泳げないことを知ります。 孤島に上陸した2人は、住民たちに暖かく迎え入れられました。彼らは怪物が来襲した初日に島にやってきた人々でした。エメットが島のリーダーにリーガンの作戦を伝えると、彼はその実行を承諾。 一方、廃工場では酸素ボンベが底をつき、エヴリンは物資の調達に出ます。しかし彼女の留守中に怪物が襲来し、マーカスと赤ん坊は焼却炉に閉じ込められてしまいました。

駆けつけたエヴリンは酸素ボンベを爆発させ、怪物の気を引いている間にマーカスたちのもとへ。3人で焼却炉に隠れます。 一方島では、エメットが自分たちが乗ってきたのとは別の船が海岸に漂着しているのに気がつきます。怪物が船で島にたどり着いたことを悟ったエメットは、住民たちに避難を呼びかけますが、時すでに遅し。多くの人が怪物に襲われてしまいました。 島のリーダーは、エメットとリーガンを車に乗せ、クラクションを鳴らしながらラジオ放送局を目指します。局の入り口でリーダーが犠牲になりますが、エメットとリーガンは放送室に急ぎます。しかしその扉の音で怪物に気づかれ、リーガンをかばったエメットが負傷。彼はとどめを刺されそうになりますが、リーガンが補聴器の高周波を鳴らしたことで苦しみはじめます。 さらに彼女は補聴器をマイクに近づけ、外のスピーカーから大音量で高周波を流しました。マーカスのラジオもそれを受信し、彼らのそばにいた怪物も苦しみはじめます。弱点が露出した怪物を、リーガンとマーカスはそれぞれとどめを刺したのでした。

前作に引き続き、本作でも怪物の正体や目的は明らかにされませんでした。新たにわかったことは、彼らは泳げないということです。 また怪物が来襲した1日目には、空から何か巨大なものが落下し、ショッピングモールが崩壊するなどの被害が出たというニュースが流れていました。またアボット一家が暮らしていた町でも、空から落下してきたと思われるなにかによって雲が光り、その後、怪物が姿を現しています。 このことから考えると、怪物の正体は地球外生命体ではないかと思われます。しかし地球にやってきた目的は不明のままです。 今後、それらが明かされることを期待したいですね。

2023年2月、「クワイエット・プレイス3」の製作が2025年の公開に向けて準備中であることがわかりました。脚本は1作目と2作目で監督・脚本を務めたジョン・クラシンスキーが脚本を手掛けるとのことで、シリーズの正当な続編となるようです。 3作目となる最新作の内容はまだ不明ですが、多くの人が期待するのは怪物の正体とその目的が明かされることではないでしょうか。 2024年には、ルピタ・ニョンゴ主演でスピンオフ『クワイエット・プレイス：デイ・ワン(原題)』の公開が予定されており、そちらの内容も気になるところ。 続報に期待しましょう！

本作で家族の母親エヴリン・アボットを演じるのは、前作から引き続きエミリー・ブラント。2018年には『メリー・ポピンズ リターンズ』でメリー・ポピンズを演じました。 本作では夫リーのいなくなった状況で生まれたばかりの息子を抱え、さらなる窮地に立たされることなります。

聴覚障害を持つ娘のリーガンを演じるのは、『ワンダー・ストラック』などの新星ミリセント・シモンズ。自身も役柄と同じ聴覚障害を持ちながらも、確かな演技力を誇っています。 前作では自分の行いを悔いている様子が描かれましたが、本作ではリーガンの補聴器が大きなカギとなりました。

息子のマーカス・アボットを、ノア・ジュプが演じます。前作でブレイクを果たし、2019年には映画『フォードVSフェラーリ』にも出演。 幼く臆病ながらも、いざという時には勇気を見せるマーカス。本作では生まれたばかりの幼い弟を守ることになりますが、家族のために奮闘しています。

エメットを演じるのは、『インセプション』(2010年)などへの出演で知られるキリアン・マーフィです。 エメットは怪物が来襲する前からアボット一家の友人でしたが、その後、妻や子どもたちを亡くし、たった1人で廃工場で暮らしていました。最初は一家と関わることを拒んでいましたが、物語のキーパーソンになります。

音に反応し人間を襲う怪物によって荒廃した世界が舞台。生き残った5人家族のアボット一家は手話などの音の出ない工夫を重ねて、どうにか暮らしていました。 ある日、思わぬ事故で末っ子のビューが死亡。 1年後、父親のリーとマーカス、リーガンが留守の中、エヴリンは音を出してしまいました。それによって怪物が住居に侵入する中、産気づいたエヴリンは決死の出産を果たします。リーとマーカスは異変に気付き、怪物を外へおびき出しました。 子供たちを怪物から守るため、大声を上げたリーは命を落とします。地下へ隠れたものの、怪物に追い込まれていくエヴリンたち。 その中でリーガンの付けている補聴器の音が怪物の弱点だと判明し、怪物の撃退に成功するのでした。

大ヒットホラー映画の続編となった『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』では、アボット家の子どもたちが立派に成長している姿が描かれました。 今後、スピンオフや3作目も公開されるとのことですので、今からおさらいしておきましょう！