2017年12月17日更新

ペニーワイズって何者?知っておくべき6つのこと【IT/イット】

『 I T/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ペニーワイズは1990年と2017年に映画化された「IT/イット」に登場する恐怖のピエロです。90年版とリメイク版のどちらでも猟奇的な怖さを誇る、彼の正体や特徴について6つのことを紹介します。

目次

ペニーワイズの正体とは?「IT/イット」の殺人ピエロを徹底紹介

ペニーワイズとは、1986年にスティーブン・キングが発表した小説『IT』に登場する殺人ピエロです。1990年にトミー・リー・ウォーレス監督により映画化されることで、小説の世界だけではなく映像としても世界中へ広まっていきました。 「ペニーワイズは30年に一度復活する」と作中でも語られていましたが、小説が発刊されたのが1986年。2016年にその節目となる30年を迎え、31年目となった2017年に『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』としてリメイクされました。 そして2019年11月には続編であり完結編となる『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が公開です。本記事では引き続き登場する、ペニーワイズについての魅力を紹介。気になる正体や特徴、トリビアなどもお教えします。 ※本記事では「IT」シリーズのネタバレを含んでいます。ご注意ください。

1.ペニーワイズはなぜピエロなのか モデルが実在する?

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©NEW LINE CINEMA

スティーブン・キングはなぜ恐怖のピエロ、ペニーワイズを描いたのでしょうか。 彼はピエロ恐怖症を公言しています。作中でも同じくリッチーがピエロ恐怖症だと告白しています。つまりスティーブン・キングは根源的な恐怖の対象としてピエロを選んだのです。 またペニーワイズは実在したジョン・ゲイシーという人物がモデルとされています。彼は、キラークラウン(殺人ピエロ)と呼ばれ、少年ばかりを狙って1972年から1978年の間に33人もの殺人を犯しました。また、彼は平時にはピエロの扮装をしてパーティに参加していたことが多かったと言われています。この子供ばかり狙うという点と、ピエロの格好という点の2つからペニーワイズは着想を受けているのです。 世界中でピエロ恐怖症だという人たちは少なくなく、本来子供を楽しませる存在であるピエロという性質を逆手に取った結果だということがわかります。 ペニーワイズという名前自体の起源は語られていませんが、90年版・リメイク版共に自分でペニーワイズと名乗っています。さらに90年版ではペニーワイズという名前を子供たちが“見つける”シーンがありました。ルーザーズ・クラブの少年たちが大人になったストーリーである、リメイク版の続編「THE END」では描かれるか要注目です。 ペニーワイズの狙いは基本的に子供たちです。そこから作品内でピエロを基本的な姿としているのは、子供たちに近づきやすくするためだと考えられます。実際に子供たちに近づいて以降は、姿を変えることもありました。

2.ペニーワイズは子供にしか見えない?大人にも見える?

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一般的にペニーワイズは幼い子供たちにしか見えないと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。 ペニーワイズが誰に見えて誰に見えないのかについては、90年版ではかなりアバウトな認識でした。リメイク版でも大人がどう認識しているか明確にされていませんが、ペニーワイズが多くの事件を起こしても、物語の舞台となる町・デリーでは騒ぎになっていません。ベバリーの家の洗面所から血があふれ出した際にも、父親にはペニーワイズが引き起こしたとされるその様子を認識できていませんでした。つまり狙われた子供たちにしか、その存在が認識されないのではないかと考えられます。 そもそもペニーワイズの目的はわかっていませんが、子供たちの恐怖を求めていることは確かです。子供の感じる恐怖というのは、大人と違って純粋なもの。そんな子供の純粋な恐怖をペニーワイズは求めているのではないでしょうか。そのために子供の前にばかり姿を現すのです。 実際ペニーワイズは子供たちばかりを狙っており、大人たちの前には現れませんでした。つまり大人となったルーザーズ・クラブの面々の前には再び現れることからも、子供にしか見えないというよりターゲットとなった人間にしかペニーワイズは認識されないと言えるでしょう。

3.ペニーワイズの住処はどこなのか 地下に潜んでいる……?

ペニーワイズはいつもどこからともなく現れます。そんな彼は普段、一体どこに身を潜めているのでしょうか。 90年版やリメイク版の冒頭では、雨の中ジョージーの手作り小舟が水の流れに乗って下っていき、そのまま排水溝へ落ちてしまうシーンがあります。 残念な様子で見つめるジョージーでしたが、排水溝の中から突然ペニーワイズが姿を現します。言葉巧みに誘われ、小舟を受け取るために手を伸ばすジョージ―。90年版では手を掴まれそのまま中へ引き込まれますが、リメイク版では腕を食いちぎられ排水溝に引きずり込まれます。 なぜそのようなところに潜んでいたのか。実はペニーワイズの住処とは、まさにその下水道そのものなのです。リメイク版では、地図を広げて下水道が街の至る所に張り巡らされていることに子供達が気づきます。突如として様々な場所に姿を表すペニーワイズ。それを可能にしていた理由は、下水道を住処にしていたからだったのですね。

4.【ネタバレ】ペニーワイズの正体とは?「IT」とは何者?

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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

子供たちを襲うペニーワイズの正体とは何でしょうか。また「IT/イット」とは何者なのでしょうか。 「IT/イット」は様々な姿に化けて出る存在。行方不明となったジョージーや戦死したはずのベンの父など人間に化ける場合や、ゴリラのような怪物など人間以外のものに化けることもありました。このようにどのような姿にもなることができるペニーワイズは、正体不明の「IT」が化けた仮の姿。子供たちを震え上がらせる基本スタイルとして、ペニーワイズの姿でよく現れるのです。 それでは気になる「IT/イット」の正体とは何なのでしょう。90年代版のクライマックス、下水道の奥へと歩みを進める大人となった彼らの前に現れたのは、辺り一面に蜘蛛の糸で張り巡らされた空間でした。

実は、「IT/イット」の正体とは巨大な蜘蛛の化け物だったのです。飛翔する能力を持ち、腹部から明るくきらめく光を放つことで、人間の魂を奪う特長を持っています。90年版では弱点となっている下腹部に、パチンコで飛ばした銀のイヤリングをぶつけることで撃退できました。 リメイク版でも子供たちからの反撃を受けるシーンで、一瞬腕を蜘蛛の脚のようにしていることから、90年版と同じく正体が蜘蛛であることが予想できます。 そして同じくスティーブン・キングによる小説『ダーク・タワー』では、ペニーワイズのさらなる正体が示唆されています。『ダーク・タワー』はスティーブン・キングの様々な作品の集大成となっており、ペニーワイズによく似たピエロも登場します。その正体は太古の昔に地球にやってきた未知の生命体。悪魔に類する存在とされているため、「IT」でのペニーワイズの弱点が銀だったことも頷けます。 ペニーワイズの不気味さの根元は、その存在自体が悪魔であることに由来しているのかもしれません。

5.各時代でペニーワイズを演じた俳優たち

作中で恐ろしい姿をしているペニーワイズ。ここでは映画内ではメイクをしているために、なかなか素顔がわからない俳優たちを紹介します。

90年版ではティム・カリーが演じた

90年版は、1946年4月19日生まれのティム・カリー。恐ろしい殺人ピエロとなって子供たちを震え上がらせました。 ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』で主演に抜擢され絶賛を受けた彼は、1975年の同名映画でもフランク・フルタ―博士を演じました。歌手でもある彼は持ち前の特徴的な声で、『ホームアローン2』では特徴的なホテルの接客係を演じたことでも有名です。アニメ作品にも声優として多く参加しています。 2012年の脳梗塞以降は車椅子に乗り、声以外の出演は控えています。

リメイク版はビル・スカルスガルド、「THE END」でも続投!

ビル・スカルスガルド
WENN.com

リメイク版では続編も含め、1990年8月9日生まれのビル・スカルスガルドがペニーワイズを演じます。同じく俳優のステラン・スカルスガルドを父に持ち、2人の兄も俳優という俳優一家で育ちました。2017年の『アトミック・ブロンド』などに出演しており、これからの活躍が期待される俳優です。 見ただけで恐怖を感じるペニーワイズの顔ですが、それには秘密があります。ペニーワイズの目は焦点が合っておらず、両目とも外側を向いています。この離れた目はCGやメイクではなく、ビル・スカルスガルドの特技によるもの。こういった細かなこだわりが、彼の演じるペニーワイズの怖さに繋がっていると言えるでしょう。

6.ペニーワイズの90年版とリメイク版の違い

90年版の怖さは豊かな表情にあり

【90年版】 髪:色は赤で、毛先は全体的に垂れ下がり気味 歯:獣のように尖った形状 鼻:赤いつけ鼻 眉:黒眉毛 服:黄色をベースに差し色で紫といった戯けたいかにもピエロのような衣装

リメイク版は不気味な笑みの中に真の恐怖を秘めている

【リメイク版】 髪:ブラウン系で、毛先は逆立っている 歯:人間と同じ形状 鼻:直接インクをペイント 眉:一切無くなり全剃り 服:白を基調としたコーディネートで、クールで狂気的な印象

ペニーワイズは各時代それぞれの怖さがある

顔を白く塗っている点は90年版とリメイク版どちらも同じ。涙のメイクはリメイク版だと口の端から伸び、より強調されたものとなっています。さらに90年版では睨みつけたような怖い顔をしていることが多かったですが、リメイク版では口角の上がった笑顔でいることが多く、より不気味に感じます。またリメイク版では子供たちの殺害方法が90年版と比べるとやや過激になっています。 細部は違っても、どちらのペニーワイズも時代に合わせて世界中の人々の恐怖心を煽る姿をしているといえるでしょう。

「IT/イット」ペニーワイズの恐怖に魅了される

本記事では「IT/イット」に登場する恐怖のピエロ、ペニーワイズを紹介しました。彼に関する6つのことを通しておさらいできたことや、新たに知る情報が多くありました。これを機に、もう一度90年版とリメイク版を見比べてみてはいかがでしょうか。