2020年2月18日更新

英語の勉強におすすめの映画を元通訳者のライターが紹介します。

魔法にかけられて
© Walt Disney Pictures/zetaimage

映画好きの皆さん、映画を観るときに英語のセリフをそのまま理解できたらいいなぁ、と思うことはありませんか?今回は、元通訳者のライターが英語学習におすすめの映画を、レベル別に紹介します。映画を観ながら、楽しく英語を学びましょう!

目次

映画で楽しく英語を勉強しよう

レオン
© 1994, Sony Pictures Home Entertainment.

皆さん、映画は好きですか?映画は、字幕で観る派ですか? 現在、日本で公開される洋画の多くは英語作品となっています。映画を観ながら「セリフの意味がしっかりわかったらいいなぁ」と思うこともあるのではないでしょうか。 そこで今回は、通訳の経験もあるライターが、英語学習におすすめの映画をレベル別で紹介します。映画を楽しみながら、英語を身につけていきましょう!

【初級編】セリフが少なく、聞き取りやすい発音、中学レベルの単語の作品がおすすめ

まず、初級編としておすすめの映画の条件は、「セリフが少ない」「発音が聞き取りやすい」「簡単な単語が多い(中学レベル)」の3つです。 「セリフが少ない」という点では、基本的にはアクション映画もおすすめです。ただし、銃撃戦のなかで怒鳴り合うような会話は、聞き取りにくいので注意が必要。 一方、ディズニー作品などは子供も理解できるように作られているので、「発音が聞き取りやすい」「簡単な単語が多い」の条件を満たしています。

『魔法にかけられて』(2007年)

2007年に公開されたディズニーのミュージカル映画『魔法にかけられて』。おとぎ話の世界から来たお姫様ジゼルが、現代のニューヨークで価値観の違いに困惑しながらドタバタ劇をくり広げます。 簡単な単語、はっきりした発音、ゆっくりした話し方など、リスニングの練習におすすめ。オーバーアクションの演技やくり返しの歌詞などで、日本語字幕なしでも楽しめるでしょう。

『レオン』(1994年)

いまや名作映画のひとつとして、必ず挙げられるといっても過言ではない『レオン』。1994年に公開された本作は、家族を殺された少女マチルダと孤独な殺し屋レオンとの、淡い心の交流を描いています。 寡黙で英語が苦手なレオンと、ませてはいますがまだ少女であるマチルダの会話は、簡単な単語が多いので理解しやすいでしょう。また、ゲイリー・オールドマン演じる刑事のスタンスフォードも、脅しを効かせるため、比較的ゆっくり話すシーンが多いので聞き取りやすいと思います。

【中級編】専門用語のない日常会話、高校レベルの単語の作品がおすすめ

中級編では、「専門用語のない会話」「日常でよく使う単語(高校レベル)」の作品がおすすめです。会話のスピードは初級編より少し早く、ネイティブが話すのとだいたい同じくらいになります。 ロマコメ映画も上記の基準を満たしていますが、ジョークなどは英語の言葉遊びがあったり、文化的な背景を理解している必要があるので少し難しいかもしれません。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)

ロック様ことドウェイン・ジョンソンがオタク高校生を演じ、大ヒットとなった『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、中級の英語学習におすすめです。 比較的聞き取りやすい発音で、日常会話レベルのセリフが多い本作。ゲーム用語はありますが、それについては劇中で解説があるので安心です。ただ、ケヴィン・ハート演じるフランクリン・“ムース”・フィンバーは、甲高い声で早口でしゃべるので、少し分かりづらいかもしれません。 また、本作では現代の若者が話すような、くだけた英語表現も特徴です。

『マダム・イン・ニューヨーク』(2012年)

2012年に公開された『マダム・イン・ニューヨーク』は、ニューヨークで英語を学ぼうと奮闘するインド人の専業主婦が主人公。 家族で唯一英語が話せないシャシは、あるとき姪の結婚式を手伝うため単身渡米。しかし、英語ができないことでつらい思いをした彼女は、一念発起し外国人のための英語教室に通うことにします。 主人公とともに英語を学ぶ感覚を得られる本作。セリフ自体は難しくありませんが、シャシの教室の仲間たちは、さまざまな国のアクセントで英語を話しますので、中級に分類してみました。

【上級編】専門用語あり、英語の言葉遊びがある、しゃべり方が早い作品に挑戦!

英語は結構わかる、という方にはビジネスや法律などの専門用語が登場する映画をおすすめします。ビジネスを題材とした映画は専門用語に加え、セリフが早口な傾向があるので上級者向け。 また、科学的な用語が並ぶSF映画や、独特な造語が登場するファンタジー映画は世界観を理解したうえで観るといいでしょう。世界的な大ヒット作である「ハリー・ポッター」シリーズは、英語の言葉遊びが多い作品なので、そういった点まで理解できれば上級者です。

『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)

世界的ソーシャル・ネットワーク・サービス、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグが同サービスを開始するまでと、その後の法廷闘争が描かれる『ソーシャル・ネットワーク』は、IT用語や法律用語満載で、上級者向け。 ただしIT用語は、英語の単語がそのままカタカナになって日本でも使われている場合が多いので、同業界の人は比較的理解しやすいかもしれません。 また、本作の難易度を上げているのは主演のジェシー・アイゼンバーグの話し方。とにかくめちゃくちゃ早いです!これが完璧に聞き取れたら、ネイティブレベルの英語耳といっていいでしょう。

「007」シリーズ

『ワールド・イズ・ノット・イナフ』デニース・リチャーズ、ピアース・ブロスナン
© MGM/Photofest/zetaimage

“殺しのライセンス”を持つ英MI6のスパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する「007」シリーズは、アクション映画ですが英語学習の教材としては上級。 本シリーズには、スパイや犯罪関連の専門用語はもちろん、さまざまな国出身の悪役やヒロインが登場します。しかしもっとも重要なのは、セリフに英語の言葉遊びが多いこと。ファンのなかには、これも「007」シリーズの大きな魅力のひとつと考える人も少なくありません。 是非、お気に入りのボンド俳優を見つけてチャレンジしてみましょう。

さらに学習効果を上げるおすすめの方法は?

英語音声のみ→英語音声+英語字幕で鑑賞

PC Netflix 動画 フリー画像

外国の映画を観慣れている私たちは、「字幕を読むのに慣れている」ともいえます。字幕があるとつい目が行ってしまいますので、最初は思い切って英語音声だけで観賞してみてください。ここでストーリーの大筋をつかみ、どれだけ聞き取れたか把握することができます。 その後、英語音声+英語字幕でもう一度観てみましょう。聞き取れた部分を確認し、聞き取れなかった部分を文字でチェックすることで、語彙も広がります。

同じ作品をくり返し観る

英語に限らず、外国語は習得するときには、とにかく耳を慣らすことが必要です。そのために一番効果的なのは、同じ内容を何度も何度も聞くこと。映画で英語を学ぶ場合には、同じ作品をくり返し観ることがおすすめです。 次々に違う作品を観ていくと、わかったような、わからないような、という状態で止まってしまう可能性があります。セリフのひとつひとつをきちんと聞き取り、理解できるようになれば、他の作品を観たときにも応用がきくようになるでしょう。 くり返し観ても飽きない映画を選ぶことはとても重要なので、好きな作品であれば、多少レベルの高いものを選んでも問題ありません。

英語が理解できれば映画がもっと楽しくなる!

フリー素材 映画館

英語に対して苦手意識のある人も、好きな映画から学ぶことができれば、楽しく英語を習得できるかもしれません。 字幕や吹替では伝わりきらない英語独自のニュアンスを理解することができれば、映画はもっと楽しく、味わい深いものになります。 英語学習には、ぜひ今回のおすすめ作品や方法を参考にしてみてください!