猫が印象的な映画11選 ネコ好き悶絶のおすすめ作品を厳選
愛猫家悶絶!猫が印象的なおすすめ映画を紹介
むかしからペットとして身近な存在である猫。SNSなどでも、猫の動画をアップすればたちまち大人気となるなど、近年その存在感は増すばかりです。 今回は、そんな猫が印象的に登場するおすすめ映画を紹介しましょう。映画全体を通して猫がメインになっている作品から、片隅でいい味を出している作品まで9本を紹介。映画自体の評価も高い、おすすめ映画をピックアップしました。 またciatr編集部が厳選した、猫がとても重要な存在となっているおすすめ作品も紹介します。
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013年)
売れないミュージシャンと名前も知らない猫の旅
『ノー・カントリー』(2007年)や『トゥルー・グリット』(2010年)などのコーエン兄弟が、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」。売れないミュージシャンの1週間を描く作品です。 1961年。ニューヨークに住む売れないミュージシャンのルーウィン・デイヴィスは、友人の家を泊まり歩き、なんとか成功のチャンスをつかもうともがいていました。このままでは食べていけないと悟った彼は、音楽をやめようかと悩みますが、友人たちに手を差し伸べられ……。 本作冒頭、友人宅から逃げ出した猫を追い、家から閉め出されてしまったルーウィン。彼は仕方なく猫を連れて大都会ニューヨークをさまよいます。そのときの猫の姿がたまらなくかわいいので、要注目です。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年)
野良猫との出会いがホームレスの青年の運命を変える
実話をもとにしたベストセラー小説の映画化作品『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は、野良猫との出会いによって、新たな人生を歩みはじめるホームレスの青年を描いた作品です。 プロのミュージシャンを目指していたジェームズは、ロンドンでどん底の生活を送っていました。そんな彼はある日、1匹の野良猫と出会います。ボブと名付けられたその猫と行動をともにするようになってから、ストリートライブも仕事も絶好調。そして彼は、ボブのために最後の試練を乗り越えようと決意します。 おとなしく芸達者なボブがとにかくかわいい本作。驚きなのは、ボブを演じているのが“本猫”だということです。2020年3月現在も、実際のボブとジェームズは仲良く暮らしているとか。鑑賞後はボブに会いたくなること間違いなしです。
『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)
猫好きは衝撃シーンに注意!アカデミー賞受賞のファンタジーロマンス
未知の生物と口の利けない女性とのラブストーリー『シェイプ・オブ・ウォーター』。ギレルモ・デル・トロ監督によるアカデミー賞受賞作品です。 研究所の清掃員として働くイライザは、ある日そこに運び込まれた奇妙な生き物を見てしまいます。彼女は“彼”に不思議な魅力を感じ、少しずつ距離を縮めていきますが、研究所の所長が彼を解剖させようとしていることを知り……。 イライザの友人であるジャイルズは、たくさんの猫を飼っています。部屋のなかを自由に動き回る猫たちは、ただいるだけで目を引く存在。しかし、ショッキングなシーンもあるので、猫好きは注意が必要かもしれません。
『旅猫リポート』(2018年)
愛猫の新しい飼い主を探す理由とは?
「図書館戦争」シリーズや『植物図鑑』などで知られる有川浩の同名小説を映画化した『旅猫リポート』。強い絆で結ばれた猫と飼い主の、別れの旅を描いています。 野良猫として誇り高く生きてきたナナ。彼は人間を信用していませんでしたが、定期的に食べ物をくれる悟のことだけは気に入っていました。ある日大怪我をしてしまったナナは悟に助けられ、それ以降一緒に暮らすことになります。しかし、悟はある事情からナナを手放すため、新しい飼い主を探す旅に出ます。納得がいかないナナは、悟以外の人間には愛想が悪く……。 悟を福士蒼汰が、ナナの心の声を高畑充希が演じた本作では、「人に懐かない」といわれている猫と飼い主の愛情に溢れた関係に、心動かされます。
『世界から猫が消えたなら』(2016年)
余命わずかな青年は悪魔と取引をして……
脳腫瘍のため余命わずかな30歳の郵便局員。ある日、彼の前に自分と瓜二つの悪魔が現れ、「世界からなにかひとつを消すと、1日寿命が延びる」と告げます。そこで彼は“電話”や“映画”など、悪魔の提案に従い周囲のものを消しながら、生き延びていきました。しかしある日、悪魔は世界から“猫”を消してはどうか、と提案します。キャベツという猫と暮らす主人公は、その提案を受け入れることに迷いを覚え……。 主人公の飼い猫であるキャベツは、疎遠になっていた家族と彼をつなぐ重要な役割を担います。残り少ない主人公の人生に静かに、そしてそれまでと変わらない様子で寄り添うキャベツの魅力は、まさに猫ならでは。 また、劇中で雨に濡れたキャベツを乾かすためにタオルを巻いた“キャベツ巻き”も、SNSで真似をする人が続出するなど、話題になりました。
『ねことじいちゃん』(2019年)
人気コミックを「世界ネコ歩き」の動物写真家が映画化!
NHKのドキュメンタリー番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』で猫好きにはおなじみの岩合光昭。彼が初めてメガホンを取った『ねことじいちゃん』は、累計発行部数36万部を超える大ヒットマンガが原作となっています。 2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマとふたり暮らしの大吉。タマとの散歩が日課の彼は、妻が遺したレシピノートを完成させることを趣味としていました。島にカフェをオープンした美智子や、幼なじみの巌たちと、のんびりした毎日を送っていた大吉でしたが、友人の死や自身の体調不良などで生活に変化が現れはじめます。そんな矢先、タマがどこかに行ってしまいーー。 大吉を演じる立川志の輔とタマを演じるベーコンの、本当に長年一緒に暮らしてきたような自然な演技に心温まる本作。タマのほかにもたくさんの猫が登場し、猫好きにはたまらない映画です。
『魔女の宅急便』(1989年)
主人公キキの成長の鍵を握る黒猫のジジ
言わずと知れたスタジオ・ジブリの名作『魔女の宅急便』。親元を離れ、知らない街で魔女修行に励む少女キキの葛藤と成長が描かれます。 彼女の相棒は、人間の言葉を話す黒猫のジジ。軽口を叩きあう2人の関係性が微笑ましく、楽しいシーンがたくさんあります。しかし、物語中盤からジジは話さなくなってしまい、ほかの魔法もうまく使えなくなったキキは悩みます。 言葉を話していたときのジジも、話さなくなり猫らしさが増したジジも、どちらもキュート。 また、ジジが話さなくなった理由を多くの人が考察しているので、それを考えてみるのも楽しみ方のひとつかもしれません。
『長ぐつをはいたネコ』(2011年)
「シュレック」シリーズの人気キャラクターが主人公に!
大ヒットを記録した「シュレック」シリーズの人気キャラクター、プスを主人公としたスピンオフです。 ある日ふらりと街の酒場に立ち寄った、お尋ね者の「長ぐつをはいた猫」ことプス。そこで彼は、長年探していた魔法の豆を悪名高きジャックとジルの夫婦が手に入れたことを知り、それを盗み出すことに。それからプスの生い立ちや、親友との出会いと別れが明かされます。 アニメーションだからこそできる擬人化された動きから、猫っぽいアクロバティックな動きのアクションシーンなどに注目です。
ciatr編集部厳選!おすすめ猫映画
ここからは、ciatr編集部が厳選したおすすめ猫映画を紹介しましょう。 自由気ままでありながらも飼い主と猫の確かな絆を感じさせる作品や、猫と暮らすとどんなことが起こるのかがわかる作品を選びました。
『ある女流作家の罪と罰』(2018年)
孤独な生活に寄り添う気ままな猫
かつてベストセラー作家だったリー・イスラエルは、今では酒に溺れ、仕事もつづかず家賃も滞納。飼い猫の病院代も払えない生活を送っていました。どん底の生活から抜け出すため、彼女は大切にしていたキャサリン・ヘプバーンが書いた手紙を古書店に売ることに。それが予想外に高値で売れたことで味をしめた彼女は、有名人の手紙を偽造し、コレクター相手の商売をはじめますが……。 実話をもとにした本作では、リーの孤独な生活、そこから抜け出すために犯罪に手を染めていく様子が痛快ながらも胸を絞めつけます。また、そんな生活に寄り添う愛猫との自然な雰囲気に注目。リーが本当に飼い猫を大切に思っている姿が涙を誘います。
『ペット2』(2019年)
笑える猫あるある満載!3つの冒険が同時進行
2016年に公開された『ペット』の続編。今回は、飼い主ケイティの結婚・出産によって家族が増えたマックスと、彼の留守を守るギジェット、そしてスーパーヒーローとして巨悪に立ち向かうスノーボールの物語が同時進行で描かれます。 なかでも猫好き注目なのが、ギジェットの冒険。彼女は、マックスから彼の留守中に預かってほしいと頼まれた大切なおもちゃを、あろうことか猫屋敷のなかに誤って投げ込んでしまいました。おもちゃを取り戻すため猫屋敷に潜入することにした彼女は、猫のクロエに頼んで“猫になる”訓練をはじめます。 猫を飼っている人なら思わず笑ってしまう「猫あるある」が満載です。
猫好きもそうでない人も猫映画で癒される!
おすすめの猫映画を、感動作から笑える作品まで、合わせて11本を紹介しました。すでに観たことのあるものや、気になるものはあったでしょうか。 自由気ままで飄々とした猫の姿は、適度な距離感が観る者の心を癒やしてくれます。猫好きもそうでない人も、ぜひお気に入りの猫映画を見つけてください!