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『ホテルローヤル』のあらすじ
原作は北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた七編からなる連作小説です。 映画では、原作の持つ静謐な魅力をそのままに、ホテルの経営者家族の一人娘・雅代を中心に物語が展開。閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉をひらく男と女、問題を抱える経営者家族や従業員、それぞれの人生模様が繊細に綴られます。
映画の登場人物・キャスト
田中雅代役/波瑠
一人娘の雅代は美大受験に失敗し、家業であるラブホテル「ホテルローヤル」の経営を手伝うことに。ラブホテルの娘であることに反発して過ごしてきた彼女でしたが、後に女将になり……。 演じているのは、人気俳優・波瑠。2006年にドラマ『対岸の彼女』で俳優デビューして以降、NHK連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『あなたのことはそれほど』など多くの作品で主役を務めています。
宮川聡史役/松山ケンイチ
松山ケンイチさんコメント(1/2)
— 映画『ホテルローヤル』公式|Blu-ray&DVD 5月7日発売決定 (@hotelroyalmovie) June 25, 2020
/雅代が恋⼼を抱くアダルトグッズ会社の営業・宮川役
「自分にとって心を落ち着かせるという事をとても大切にしていて、武さんのおかげで現場はとてもスムーズに静かな雰囲気で無駄な力が入る事なく出来ました。」#ホテルローヤル pic.twitter.com/EnNSX8tVE2
アダルトグッズの製造販売業・豪島商会で営業をしており、雅代たちからは「えっち屋さん」と呼ばれています。物腰が柔らかく、穏和な性格の既婚者です。 演じているのは、人気俳優・松山ケンイチ。2002年に俳優デビューした彼は、映画『デスノート』のL役で大ブレイクを果たしました。その後も多くの作品に出演し、2016年には映画『聖の青春』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。
田中大吉役/安田顕
安田顕さんコメント (1/3)
— 映画『ホテルローヤル』公式|Blu-ray&DVD 5月7日発売決定 (@hotelroyalmovie) June 25, 2020
/雅代の父親 ホテルオーナー・大吉役
「原作、脚本と拝読し、登場人物それぞれの人間模様の絡まりに、深く感じ入りました。
原作の桜木紫乃さんには、何年も前からこの作品への出演を打診していただいておりました。」#ホテルローヤル pic.twitter.com/4FhC91kFR4
ホテルローヤルの創立者であり、経営者。雅代の母親・るり子と出会ったことで、ホテルの開業を決意しました。現在は仕事をるり子に任せ、自由気ままな生活を送っています。 演じているのは、実力派俳優・安田顕。北海道出身の彼は、森崎博之・大泉洋・戸次重幸・音尾琢真と共に演劇ユニット「TEAM NACS」を結成しています。 またこれまでにドラマ「下町ロケット」シリーズや、映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』などに出演しています。
原作小説『ホテルローヤル』とは?
原作は2013年に第149回直木賞を受賞し、電子書籍も含めて累計発行部数85万部を超える桜木紫乃の代表作。発売元の集英社で“ここ5年で発売した中で最も売れた”単行本・電子書籍としても知られ、今なお性別を超えて多くの読者を獲得しています。 桜木紫乃による小説の映画化は、2015年の『起終点駅 ターミナル』につづいて2作目となりました。
監督は『百円の恋』『全裸監督』の武正晴 脚本は「わた定」の清水友佳子
本作のメガホンをとったのは、『百円の恋』(2014年)で日本アカデミー賞やブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした武正晴。同作は、第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品としてもエントリーされました。 また、2019年には話題を読んだNetflixオリジナル映画『全裸監督』でも、総監督を務めています。 彼は今回の『ホテルローヤル』映画化について、「桜木紫乃さんの名作を映画化できるとお話しをいただき5年。ようやく映画が完成でき、ホッとしている。」としたうえで、桜木はシナリオに自由を与えてくれたとも語りました。 さらに「この原作に惚れ込んだ素晴らしいキャストとスタッフが集結して挑んでくれた。僕の敬愛する啄木が、さいはてと呼んだ土地での仕事を僕は一生忘れないだろう。釧路、札幌、北海道の土地のおかげで、唯一無二の映画が創れたと自画自賛している。」と自信をのぞかせています。 脚本を担当した清水友佳子は、2017年のドラマ『リバース』で、第93回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞・最優秀作品賞などを受賞。2019年にはドラマ『わたし、定時で帰ります。』の脚本を担当し、2020年放送予定のNHK朝の連続テレビ小説『エール』でも共同脚本を務めています。
映画の舞台・ロケ地が気になる!
本作は「原作の世界に忠実でいたい」という製作陣の熱い希望もあり、全編北海道で撮影されました。その中でも釧路では多く撮影されており、北海道三大市場の一つである和商市場や商店街・釧路港などが登場します。 また原作に登場するホテルローヤルは2012年まで釧路に実在していたラブホテルで、原作者の桜木紫乃の実家でもあります。本作の撮影では、2012年まで実在した本ホテルの外観や内装を忠実に再現しました。 ちなみに相模湖にあり今は廃墟となっているラブホテル「ホテル ローヤルA館」は、本作とは全く関係ありません。
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