石神千空を徹底解説!声優や名言、父親との過去まで【Dr.STONE(ドクターストーン)】
『Dr.STONE(ドクターストーン)』の石神千空はジャンプ漫画の主人公ながら知識量と思考力で困難を打開していく頭脳系キャラクターです。本記事ではそんな千空の能力や名言、発明品などを紹介。さらに父・白夜やコハクとの気になる関係なども徹底解説します! 文明が失われた世界を科学で再建する千空の物語は2022年3月に完結しましたが、アニメは続編が放送決定。改めて本記事で千空への理解を深めてみてはどうでしょうか。 「ドクターストーン」のネタバレを含む可能性がありますので、まだ未読の人は注意して読み進めてください。
「ドクターストーン」石神千空のプロフィール
『Dr.STONE』の主人公、石神千空(いしがみせんくう)はネギのようなグラデーションの色と逆立つ長髪が特徴の男子高校生。ほぼすべての人類が石化した世界・ストーンワールドにて最初に目覚めた日本人とされ、その並外れた知識量と考察力で他人の石化を解除し文明レベルの復活に努めています。 また数学や化学をはじめとする理系分野において優れた能力を発揮しながら、他人のために役立つような使い方を心がけるなど、善良な科学者でもあり続けてきました。科学者らしく合理的な性格でもある一方、時として人命を優先させる優しさや情熱も持ち合わせています。 「そそるぜ、これは!」や「100億%〜〜だ」といったフレーズが口癖です。ラーメンが好物であり、嫌いなものは特にない様子。ちなみに石化当時は16歳でしたが、本編での年齢は他のキャラクター達と同様に3700歳を越えています。
身長 | 171.4cm |
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体重 | 61kg |
誕生日 | 1月4日 |
年齢 | 16歳(+3,718年) |
口癖 | 「そそるぜ、これは!」「100億%〜〜だ」 |
声優 | 小林裕介 |
「ドクターストーン」のあらすじ
現代社会に突如降り注いだ謎の光線によって人類は石化。高校生だった千空も部活中に石化しますが、石化中も意識はありました。 約3700後、意識を保ち続けた千空はついに目覚めます。千空は科学の力で文明をゼロから再建することを決意。さらに石化の原因究明や人類70億人の復活を掲げ、仲間とともにサバイバル&クラフトを繰り広げます。
千空の父はどんな人?千空の過去と石神村を解説
千空の過去を紹介!宇宙に夢を持つ科学少年だった
幼少期から自然現象全般、とりわけ宇宙に関して強い関心を持っていた千空。彼は小型のロケットをエンジンから自作して打ち上げるほどの計画力と行動力を持っていました。科学の知識を身につけるうちに、関連する様々な分野においても造詣を深め、やがては大人顔負けのレベルに達していったのです。 養父の百夜(びゃくや)もそんな彼の旺盛な好奇心に応えようと、車を売ってまで可能な限りの部品や機械を買い与えるなどして、能力向上に大きく貢献してきました。彼のポテンシャルを伸ばそうと理解を示す百夜がいたからこそ、千空はその才能を開花させることができたと言えます。 ストーリー本編の大部分では失われた文明の再興に主眼を置いていますが、その最後には彼が夢見ていた宇宙への進出がついに果たされたのです。
千空の父・白夜は宇宙飛行士だった!
幼少期から千空に愛を注いでいた父・百夜はもともと大学講師でした。宇宙飛行士への夢を持っていましたが、水泳が苦手だったため採用試験に落ちた過去があります。しかし千空の応援に心動かされ一念発起、見事採用試験に合格します。 千空が高校生の頃、百夜はソユーズに搭乗しISS国際宇宙ステーションに行っていました。石化光線が地球に降り注いだ際、彼は宇宙にいたため石化を逃れたのです。 百夜は千空の養父で、千空の実の両親についての言及は最後までありませんでした。千空曰く、彼は「親友の子供」とのこと。小学生の頃にはすでに百夜に育てられているので、千空の実の両親はすでにこの世にいないと考えるのが自然でしょう。
千空と石神村の関係は?
石化時、宇宙にいたソユーズのクルー6人が人類最後の生き残りとなりました。地球に戻った百夜たちは後に石神村となる無人島で生活を開始。その子孫が石神村に住んでいたコハクやクロムたちになります。百夜が結婚して子を設けたという描写はなく、彼の血が受け継がれているかは不明。 百夜は何年かかっても絶対に千空が復活し、この村にやってくると信じていました。そのため、石化で失われた知識やサバイバル術を「百物語」として村で伝承させ、その最後には息子・千空へのメッセージを残していたのです。 石神村の住人が日本語を話すのも、最後まで生き残った百夜とリリアンが日本語を使っていたから。村の名前が千空の苗字と一緒なのも、偶然ではなかったのです。
天才科学少年・千空の強さを解説
能力
頭脳系キャラらしく運動は苦手な彼は「ミジンコ」並みの体力だとされ、復活当初は道具を作るのにも苦労していました。しかし石化していた3700年以上もの間、常に経過時間を数え続けるという驚異的な精神力を有しているほか、何事も諦めずにトライアンドエラーを繰り返す忍耐力もあります。 そして彼の最大の強みは、科学全般に関する幅広い知識と洞察力です。石化解除に必要な「復活液」を作るために必要なものが硝酸(しょうさん)とエタノールであることを突きとめたほか、火薬や電池、ケータイなどまでも、原始的ながら次々と発明していきました。 石けんやサルファ剤の制作といった衛生面や医学分野の知識もあり、複雑な計算を瞬時に解くこともできます。高校時代には科学部の部長を務めていました。
体力
思考力にステータスを極振りしているため、体力はミジンコ並。持久力もなく、非力です。 しかし合理的な思考ができるゆえに、自分が苦手なことは無理せず、早々に諦めて適切な人物に担当させることでストーンワールドを生き抜いています。 当初は体力担当の親友・大樹に力仕事は任せっきりでした。俊敏性や身軽さが必要な場面ではコハク、戦闘力が必要な場面では獅子王司、といった具合に、体力方面は全面的に仲間に頼っています。
千空と関係の深いキャラクター
千空に恋人?気になるコハクとの関係
大木の下敷きになっていたコハクを、非力ながらも滑車を作り出して見事に救出した千空。思わぬ方法に驚いた彼女でしたが、頭を使った彼の斬新さや科学の魅力に惚れ込んだ様子でした。 本人に直接「なかなかの色男」とまで言うも、合理主義者の千空は恋愛事には全く興味がない様子。その後の彼女は、科学を使った数々の企みを考え不敵な笑みを浮かべる彼に対し呆気に取られることもありましたが、発明の手伝いなどには得意の力技で積極的に協力していました。 2人の距離が縮まることは当分無さそうですが、必要な時にはお互いに助け合う良きパートナーであるようです。 完結時点で、2人の関係が深まった様子はありません。あまり連絡もとりあっていない様子。千空は相変わらず科学が恋人のようで、コハクも恋より食い気のようです。
Dr.ゼノは千空の恩師?元NASAの科学者
アメリカで復活した集団を率いる謎の人物・Dr.Xeno(ゼノ)は、かつてNASAに所属していた優秀な科学者でした。幼い頃の千空は、独学中の疑問点などを彼にメールで質問するなどして徐々に学力を向上させてきたため、事実上彼にとっての恩師でもあります。 しかし科学を純粋な好奇心の対象として見なす千空に対し、冷徹なゼノは人々を支配する道具として使おうとしていました。千空とほぼ同時に復活したものの、ストーンワールドにて優れた科学力を駆使する千空を邪魔な存在と考えた彼は、その殺害を計画することに……。 ゼノとの最終決戦で、科学王国は石化装置を駆使してゼノに勝利。ゼノの親友で軍人のスタンリーの罪を問わないという条件と引き換えに、ゼノはロケット開発担当として千空の仲間になりました。その後は2人の科学者が切磋琢磨して月行きを叶えます。 石化装置の正体が判明した後は、地球帰還を果たした千空と引き続き科学に明け暮れている様子。千空の研究のメンバーとして共に次なるクラフトをしている姿が描かれています。
大樹・杠
千空の中学時代からの親友、大樹と杠。それぞれ千空の手によって初期の段階で復活しています。千空にとっては2人は大事な友人で、誰よりも信頼している仲間。それぞれの持つ体力や手の器用さも買っていて、司帝国との戦いでは2人をスパイとして帝国に送り込んでいました。 ホワイマンとの決着がついた後、最終話で2人は結婚。第1話で大樹が杠への告白を千空に宣言したときのように、最終話でも大樹が千空のラボへ押しかけて結婚の宣言をしていました。
獅子王司
獅子王司は千空が大樹の次に復活させた霊長類最強の高校生。仲間になるかと思いきや、文明復活への思想の違いから千空とは決裂。その後両陣営の直接対決へと発展しますが、司の脳死状態の妹・未来を千空が救ったことで和解します。 さらに致命傷を負った司を、千空が科学の力と石化装置を駆使して蘇生。以降は千空の味方として科学王国きっての戦力として活躍しました。最終話時点で千空との交流があるかは不明ですが、大樹たちの結婚式に参加しています。
千空の発明品紹介!自宅で真似できるアイテムも!?
これは大発明!?猫じゃらしラーメン
鉄を増産するために多くの人手を必要としていた千空達は、石神村から何人かの人材を集めようとしていました。村出身の少女であるスイカのリサーチの結果、大食漢のガンエンが新たなグルメを求めていたことに目を付けた千空は、小麦の代用として猫じゃらしをベースとしたラーメンを作ることにします。 猫じゃらしを脱穀して卵や炭酸カリウムなどを混ぜ、スープは肉や魚の出汁などで味付けをした猫じゃらしラーメン。クロムやコハク達はその味を絶賛していましたが、21世紀生まれの千空にとってはボソボソした食感や苦味が受け付けられなかったようです。 しかしこのラーメンと引き換えに、石神村の労働力を獲得することには成功。村を偵察しに来ていたメンタリスト・あさぎりゲンと会うきっかけにもなり、製鉄の目処も立ったことで情勢は大きく変わりつつありました。
今すぐ作れちゃう!千空コーラ
あさぎりゲンの好物でもあり、彼が長らく欲していたコーラ。「ストーン・ワールド」では入手できないかと思われていましたが、サルファ剤を作る際に酒から発生した二酸化炭素を取り出して炭酸水を生成しました。そこにパクチーとライム、カラメルを入れることでお馴染みのコーラを再現してみせたのです。 普段は息を吐くように嘘をつき本音を見せないゲンでしたが、この時ばかりは涙ながらに完成品を飲んでいました。千空によれば、潰したパクチーにライムの皮を絞るだけで香りが再現できるとのこと。ぜひ自宅でも試してみたいですね。
石鹸
タイトルにも関係してくる発明品が石鹸です。千空曰く、原始の時代では「病気=ゲームオーバー」だといいます。そこで大事になってくるのが、身体を清潔に保つ石鹸です。千空は石鹸を指して「医者代わりの命の石=ドクターストーン」だと説明していました。 作中では貝殻や海藻から材料を集めて石鹸を作成。復活直後の司を驚かせます。司はそんな千空を見て、千空なら本当に文明再興を実現してしまうかもしれないと危機感を抱くきっかけにもなりました。
船やロケット
司帝国との戦いが終結、人員も増えた科学王国は一気に活動範囲を拡大。石化光線の発生源である南米を目指すためにも、熱機関を利用した機帆船を制作。石油をゲットしてモーターボートも作っていました。 クラフトの規模もどんどん大きくなり、月を目指す終盤ではコンピューターや海底ケーブルによるインターネットも登場。最終的には宇宙でドッキングさせる往復ロケットが制作され、千空たちは数千年分の文明を一気に発展させたのでした。
努力の科学少年・千空のアツい名言集!
この石の世界のアダムとイブになってやる
第1話にて同級生の大木大樹(おおきたいじゅ)を復活させ、現代文明を取り戻すことを彼に明かした際のセリフ。力仕事は大樹が、発明は千空が担うという役割分担のもと、2人で新たな一歩を踏み出そうとしていましたが、直後に男2人ではどうしようもないと大樹にツッコまれてしまいました。
ただ知りてぇってのが科学全部の原動力だ
102話にて、建造したペルセウス号で宝島に向かっていた際のセリフです。変わり果てた世界のことを知り尽くしたいという船長の七海龍水(ななみりゅうすい)と、かつて海で遭難後に石神村に漂着し自分のルーツを知りたがっていたソユーズ。 彼らの想いを聞いた千空は、その「知りたい」という知的好奇心こそが科学を発達させうるエネルギー源であると説いたのです。人類史の発展を表すような、科学者らしさが詰まった一言です。
細けえことは知りやしねえし興味もねえよ 関係ねえんだ んなことは
115話にて、千空の父親とされていた百夜が実父ではなかったことが明かされたシーンのセリフ。コハクの入手した砂金が届けられた際、そのなかに希少なはずのプラチナが多く含まれていたことに気付いた彼は、それが百夜の計らいだと認識します。 血縁者でなくとも、「地球最後の宇宙飛行士」として千空が復活することを見越した未来へつなごうとした百夜。千空が石化中も時間を地道に数え続けていた一方、百夜も地表への着地後に残りの数十年の生涯をレアメタルの採集に費やしていたのです。 百夜にとっての彼は「親友の子」だったそうですが、血がつながっていなくてもどちらも強い忍耐力を有しているという共通点があります。3700年の時を越え、ようやくそのバトンが受け継がれた瞬間でした。
そそるぜこれは!
新たな素材を見つけ発明の目処が立った際など、彼の科学者魂を刺激されるような出来事に遭遇した場面で出る、千空の口癖のひとつ。このセリフの後にはたいてい彼による科学講義やその実践が披露されるため、ストーリーの流れが変わる前兆を示してくれる分かりやすい指標ともいえます。
諦めにも根性論にも用はねえ。いけるいけねえは科学が決める
55話にて、タングステンの探索中に洞窟内の穴に石神村のマグマと共に落ちてしまった際のセリフ。かなり深い穴であったために這い上がることは絶望的と思われましたが、クロムが近くの湖水を穴に入れたことで、千空は必要な水量を瞬時に計算しました。 諦めていたマグマや根性で地道に救おうとしたクロムと異なり、彼は科学という絶対的な価値基準こそがすべてを決めると信じていたのです。彼はクロムにサイフォンを作らせ、短時間で穴のなかに水を貯めることに成功。それまで彼を快く思っていなかったマグマは、今後も彼が科学の力を見せてくれると信じるようになり、両者の絆が深まったシーンでもありました。
『Dr.STONE』で石神千空役を演じたのは声優・小林裕介
2013年にアニメ声優デビューを果たした小林裕介(こばやしゆうすけ)は、わずか数年の間に多数の作品で主役を演じてきた実力派です。そのほとんどは少年の役柄ですが、爽やかな好青年役からあくどい役まで多彩な声色を披露してくれます。 『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』の奥間狸吉(おくまたぬきち)役や「Re:ゼロから始める異世界生活」シリーズのナツキ・スバル役、『賢者の孫』のシン=ウォルフォード役など、いずれも主人公を担当。2017年の声優アワードでは新人男優賞を獲得しました。
『Dr.STONE(ドクターストーン)』石神千空は新世界を作る科学者だった!
主人公にして最高レベルの科学者である千空。豊富な知識というアドバンテージはあったものの、文字通り裸一貫の状態から地道にコツコツと努力を重ね、文明再興へと着実にステップアップしてきました。 『Dr.STONE』でも数えきれないほどの科学実験や発明品を披露してくれ、読者の関心を大いに惹きつけてくれています。彼の天才ぶりは、少年漫画界1の賢い主人公とも言えるでしょう。