2023年7月31日更新

「天国と地獄」最終回までの全話ネタバレあらすじ!ドラマに込められたメッセージと2人の今後を考察

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ドラマ『天国と地獄 〜サイコな2人〜』の人物紹介&あらすじ

人物紹介・相関関係

■望月彩子(綾瀬はるか)…正義感の強い刑事。   ⇅入れ替わる ■日高陽斗(高橋一生)…コ・アース社の社長。殺人鬼? ■渡辺陸(柄本佑)…彩子の家の居候。 ■八巻英雄(溝端淳平)…彩子の相棒の刑事。 ■河原三雄(北村一輝)…通称:セク原の敏腕刑事。 ■東朔夜(湯浅和男)…日高の双子の兄で陸の師匠。 ■五木樹里(中村ゆり)…日高の秘書で大学時代からの友人。

あらすじ

努力家で正義感が強く、さらに上昇志向も強い刑事・望月彩子(綾瀬はるか)。融通がきかず一直線で、がんばりすぎるゆえに失敗も多い彼女は、自分を馬鹿にする周囲に一矢報いるためには、大手柄をあげて目にもの見せるしかない!と意気込んでいました。 そんなある日、彼女は独自の捜査で集めた情報をもとに、ある事件の容疑者逮捕にあと1歩まで迫ります。しかしなんと、彩子はその容疑者・日高陽斗(高橋一生)と入れ替わってしまったのです。 日高は科学畑の研究者であり、ベンチャー企業のやり手経営者でもある好人物。しかしその裏の顔は、類まれなる頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼でした。 「善と悪」そして「女と男」。まったく正反対の2人が入れ替わったとき、どんなスリリングな展開が待ち受けているのでしょうか?

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第1話あらすじ:真面目な刑事と連続殺人犯が入れ替わり!?

正義感が強く真面目な刑事・彩子(綾瀬はるか)は電車でマスクを忘れ、たまたま居合わせた男性にマスクをもらいます。同じ日に殺人事件が発生し、現場に急行すると口の中にパチンコ玉を詰められた遺体を発見。 殺伐とした現場なのになぜか部屋がきれいになっていることに気付いた望月は、犯人によって掃除されたと考え、同居人の陸(柄本佑)のおかげで使用された洗浄剤を特定します。 その洗浄剤を作っているコ・アース社に行くと、なんと社長の日高(高橋一生)は電車でマスクをくれた男性だったのです。彩子が事情を聞くと、日高はニュースでは流れていない情報を口にしました。 日高を犯人だと怪しむ彩子でしたが、捜査から外されてしまい1人で捜査をすることに。その頃主任の河原(北村一輝)は日高が映る防犯カメラ映像を入手。彩子は日高のことを調べ、日高がボストンで連続殺人事件の重要参考人となっていたことを突き止めます。

彩子が捜査を続けているとき、彩子の相棒・八巻(溝端淳平)は会議で日高の情報を漏らしていました。手柄を取られ腹を立てる彩子でしたが、正義感ではなく利己的な感情で動いていると河原に指摘されます。彩子はシェアバイクに日高が写っている映像を河原に渡しました。 それでも手柄を取られないよう、日高に自首させるため説得を試みる彩子でしたが、日高は目の前で、証拠となる手袋を、歩道橋から走り去るトラックの上に落とします。 不法投棄の容疑で彩子が日高を現行犯逮捕しようとした瞬間、2人は階段から転落。2人は気を失い、目が覚めた時には入れ替わってしまったのです。彩子は自分が日高になっていることに困惑し、日高は彩子になったことに笑みを浮かべたのでした。

第2話:もう元に戻れない……ゆとり八巻がまさかの大手柄!?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 中身が入れ替わってしまった彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)。彩子<日高>は自分に協力するか逮捕されるのか、選択を迫ります。 日高<彩子>は仕方なく協力することを選び、彩子<日高>から家から段ボール箱を取ってくるように言われます。日高<彩子>が箱の中身をこっそり見ると、そこには殺人の証拠が……。 そのおかげで家宅捜索を乗り切った2人はそれぞれの世界で生活しますが、八巻(溝端淳平)は彩子<日高>の様子がおかしいと、違和感を感じ始めます。

彩子<日高>はこんな生活は続けられないと感じ、日高<彩子>を呼び出して、もう1度同じ歩道橋から2人で転落。しかし元に戻ることはできませんでした。 彩子<日高>家に戻ってスマホを見ると、ロケーション履歴が入れ替わった瞬間からONに。行動を監視され、裏切られると感じた彩子<日高>は、日高<彩子>の家を訪ね、大好物だというナッツを差し出します。しかし日高の体は重度のナッツアレルギーだったのです。 彩子<日高>は「自殺してもらうのが最善なんですよ」と追い詰めますが、日高<彩子>は非常ボタンを押すと脅します。仕方なく薬を差し出し日高<彩子>は一命を取り留めますが、日高<彩子>は彩子<日高>の驚異を思い知ることになりました。 日高<彩子>は自分に勝ち目はないと悟ります。そんなとき、涙を流す日高<彩子>の前にやってきたのは八巻でした。 八巻は自分と彩子しか知らない情報を質問し、それに答えた日高<彩子>を彩子だと認識、見事2人の入れ替わりに気付きます。 八巻と会話しているうちに、日高の部屋に奄美大島のチケットがあったことを思い出した日高<彩子>は、奄美大島に入れ替わりのヒントがあるのでは……と考え始めました。

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第3話:革手袋を発見!入れ替わった彩子が次の殺人を犯す!?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 日高<彩子>は奄美大島の伝説に出てくる「シヤカナロー」という花を見つければ元に戻れると考え、早速奄美大島へ向かおうとします。 しかしその前に、日高が落とした革手袋を河原(北村一輝)より先に見つけないと、自分が捕まってしまうと考えて、八巻(溝端淳平)に協力を依頼。ですが彩子<日高>はそんな2人の様子を見抜き、自ら鑑識の手伝いを始めます。 八巻は彩子<日高>の目を盗んで、日高のものと思われる革手袋を同じものにすり替えます。しかし八巻は左右間違えてすり替えてしまいました。彩子<日高>はそれを見逃さず、日高<彩子>にゆさぶりをかけます。

その頃日高<彩子>は奄美大島で犯行に使われたものと同じ丸い石を発見。その石を持っていると呪われるという言い伝えがあること、シカナヤローの花はサガリバナという花で夏にしか咲かないことを知ります。 そんな中今度こそ日高の手袋と思われる手袋が発見されますが、それは彩子<日高>の河原への協力のおかげでした。 東京に戻った日高<彩子>はなぜ彩子<日高>がこんなことをしたのか困惑し、すり替えを誤った八巻にきつくあたってしまいます。八巻に謝る日高<彩子>ですが、自分の無力さを改めて痛感したのでした。 すると八巻から連絡があり、手袋から日高のDNAは検出されず、手袋から採取したDNAがバクテリアに分解されていたというのです。 化学関係の会社で働く日高のおかげであろうと喜んだのも束の間、日高<彩子>の携帯に彩子<日高>から動画が送られてきました。そこには彩子<日高>が逆さづりになった人をゴルフクラブで殴打する様子が映っていたのです。 その頃陸(柄本佑)はゴミ袋の中から血のついた服を発見。「彩子ちゃんこれ何……」と茫然としたのでした。

第4話:彩子と日高が急接近?協力して河原を追いつめる!

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 日高(高橋一生)が彩子(綾瀬はるか)の姿で殺人を犯し、翌朝日高<彩子>は河原(北村一輝)から事情聴取を受けます。証拠なしで釈放された日高<彩子>ですが、帰り際彩子<日高>の胸ぐらを掴んだところを、河原に目撃されてしまいました。河原はそれを見て彩子<日高>を疑い始めます。 一方日高<彩子>は仕事ができず、社内の信用を失い始めていました。妹の優菜(岸井ゆきの)からも連絡が来てしまい、日高<彩子>は頭を打って記憶を失ったと嘘をつきます。 血のついた服を発見し悩んでいた陸(柄本佑)は思い切って彩子<日高>に問い詰めましたが、鑑識の手伝いをしたと嘘をつかれました。 その頃河原は第2の殺人現場近くで目撃情報を得ます。ミン・グエンという外国人労働者が、彩子<日高>に似た女性を目撃したと言うのです。

日高<彩子>は彩子<日高>に持っていた革手袋を渡し、もう誰も殺さないと誓うように言います。彩子<日高>もグエンのことは殺さないと言いますが、何やら作戦を企てている様子でした。 グエンの事情聴取中の部屋に入った彩子<日高>は、犯人であると証言されます。しかしそこで、河原がグエンを買収し彩子を見たとの証言を強要する動画が。これは河原のいつもの手口です。 この動画は、日高<彩子>がグエンに接触して、河原との会話を録画するよう仕組んだものでした。河原は捜査から外され彩子を追い詰めることができなくなります。 日高<彩子>は「日高陽斗という人間を知りたい」と彩子<日高>に日高を過去を聞き出そうとしていました。彩子<日高>は「ではまた」と逃げ、そのままコインロッカーへ。しかしコインロッカーに何かを入れているところを、陸に目撃されてしまったのでした。

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第5話:2人で九十九を追い詰める!日高は殺人をしてなかった!?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 日高(高橋一生)は彩子(綾瀬はるか)の姿でコインロッカーを使用しており、ある日陸(柄本佑)が突然日高<彩子>を呼び出します。陸が気になってコインロッカーの中を調べると、日高宛の手紙が入っていました。 一方日高の会社・コアース社では、日高が容疑者になっていることがSNSで出回り、警察から捜査情報が漏洩していることが判明。日高<彩子>と彩子<日高>は協力して犯人を探すことにします。 一方河原(北村一輝)は捜査資料のデータベース化作業に回されたものの、まだ彩子と日高の関係を疑っていました。その中で第2の殺人の目撃証言をした戸田一希という人物が、嘘をついていると見抜きます。 そして日高<彩子>は再度陸に会いたいと連絡し、日高と入れ替わっていることを打ち明け、協力を仰ぎました。

陸は動揺しつつも2人の入れ替わりを受け入れ始めます。そして彩子<日高>が隠し持っている手紙に「明日3時学校そばの歩道橋で待ってます」と書かれていたことを報告しました。 日高<彩子>と彩子<日高>は情報漏洩を促したのが九十九(中尾明慶)であることを見抜き、九十九に情報を流したのは八巻(溝端淳平)であることも突き止めます。 しかし八巻は九十九に乗せられうまく情報を引き出されていたのでした。彩子<日高>は映画に出てくる女スパイのように着飾って、九十九の違法賭博の現場に乗り込み無事に逮捕。その様子を見ていた日高<彩子>は「やっぱり刑事はいいなぁ」とつぶやくのでした。 陸はいったん家を出たものの、彩子のためにまた家に戻り、彩子<日高>と暮らすことを決意。 違和感を感じ続けていた日高<彩子>は、ついに彩子<日高>に「あなたはやってない」と言い出します。日高のことを調べるうちに殺人はしていない、「歩道橋の彼女」をかばっていると感じたのです。 その頃河原は戸田一希の居場所を突き止め、事情を聞き出そうとしていたのでした。

第6話:日高に指示を出す、黒幕“∅”は一体誰?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 日高(高橋一生)の姿になった彩子(綾瀬はるか)は、ラブレターの差出人を探し始めます。 その頃河原(北村一輝)は戸田一希(橋本真実)を問い詰めていました。一希の目撃証言はやはり嘘。金に困って嘘の証言をしたと言ました。 彼女は依頼人の正体は知りませんでしたが、河原はそのお金のやり取りから、依頼者が「クウシュウゴウ」と名乗っていることを突き止め、事件現場の暗号“∅”とのつながりを見つけます。 一方八巻(溝端淳平)は九十九(中尾明慶)から司法取引を持ちかけられていました。

九十九によって事件は新月の日に発生することが分かりますが、まさに今日が新月。彩子<日高>は熱が出たと仕事を休んでおり、日高<彩子>と八巻は急いで彩子<日高>を探し回ります。 日高<彩子>は歩道橋で彩子<日高>を待ち伏せすることに。するとある男がスプレーで「9」と書き始めました。知らないおじさんに頼まれたのだとか。 その頃彩子<日高>は久米という人物の家に清掃業者を名乗って入り込んでいました。 日高<彩子>は陸(柄本佑)に彩子<日高>のロッカーを探させ、殺害される人物の書かれたリストを手に入れます。そこに書かれた人物の中で9と関連するのは久米。日高<彩子>と八巻は久米家の前で見張ることにします。 久米家に潜入していた彩子<日高>は久米の顔に枕を押し付けていました。出てきたところを日高<彩子>が追いかけますが逃げられます。 しかし翌朝何事もなく久米は家から出てきて、日高<彩子>は誰も殺されなかったことを喜びました。 その頃河原は十和田が3ヶ月前に自殺していたこと、遺品は清掃業者が処分したことを知ります。 一方陸はクウシュウゴウという人物から、「9」の落書きを消してくれと依頼が。前回、前々回の2と4も陸に消してほしいと依頼があったことを日高<彩子>は知ったのでした。 そして日高<彩子>に奄美大島の民宿の主人から連絡が。主人によれば、以前宿で日高に会ったという人物が、「あんたのことを東朔也と言っていた」と言うのです。 その頃彩子<日高>も死亡届に「東朔也」が出ていないか確認していました。 そして河原は十和田の遺品である漫画を「東さん」という人物が持ち帰っていたことを知ったのです。

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第7話:東朔也は日高の双子の兄だった……!東朔也はあの人物?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 日高(高橋一生)の姿になった彩子(綾瀬はるか)は、日高が奄美でアズマサクヤと名乗っていたという事実を聞き、東朔也と日高が共犯ではないかと考え始めます。 さらに陸(柄本佑)と八巻(溝端淳平)と共に「東朔也=クウシュウゴウ」であると推理。3人は「9」という数字を書いていた男に会い、依頼主の右手のひらにホクロがあったという証言を得ます。 その頃彩子<日高>は東朔也に死亡届が出ていないことを確認。身元不明の遺体まで捜索して、手のひらにホクロがないかを探していました。 歩道橋にやってきた彩子<日高>に日高<彩子>は、「東朔也って誰?」とゆさぶりをかけます。すると彩子<日高>は明らかに焦りました。その直後、日高<彩子>には日高の父・満(木場勝己)から、手紙の件で会いたいと連絡が入ります。

その頃陸と八巻は歩道橋にクウシュウゴウが来ないか見張りをしました。しかし現場にクウシュウゴウは来ないまま、数字を消す仕事の報酬が入金され2人は張り込みを終了。陸が日高の家に戻るとそこにはなぜか彩子<日高>の姿がありました。 彩子<日高>にキスされた陸が茫然としている間に、彩子<日高>は東朔也が使っていた薬の名前を確認して逃げてしまいます。その薬の名前を医療ソーシャルワーカーの千田(青山麻美)に伝えたのでした。 歩道橋で数字を消す作業を師匠の湯浅が見にきていたことを思い出した陸は、湯浅(迫田孝也)と居酒屋へ。 その頃福岡の実家に帰った日高<彩子>は、東朔也が日高の双子の兄であること、満は義父であり、朔也は実父の貞夫(浅野和之)引き取られたことを知ります。そしてラブレターだと思っていた手紙の差し出し人は朔也で、2人は少年時代に歩道橋で会っていたことも分かりました。 日高<彩子>は東朔也がクウシュウゴウ、つまり一連の事件の黒幕であり、日高は東朔也の指示で動いていると推理します。 一方彩子<日高>は千田から、東朔也と思われる人物が見つかったと連絡を受けます。しかしちょうどリストにあった久米という男の息子が殺害されたと連絡が入り、仕方なく現場へ。 彩子<日高>は「リストにないやつ狙って、もうこれ反則だろ……」と呟きました。 その頃陸と飲んでいた湯浅は腹痛で倒れ病院へ。陸は湯浅に付き添い、手のひらにホクロがあるか包帯を剥がそうとします。 そして久米の殺人現場からは犯人と思われる指紋が。彩子<日高>は「もう終わりだ」と呟いたのでした。

第8話:東朔也と日高がついに逮捕!?

※<>内は入れ替わった後の人物名で表記します。 陸(柄本佑)は寝ている湯浅(迫田孝也)の手にほくろを発見。そして目覚めた湯浅に頼まれ2人で病院を抜け出します。 その頃河原(北村一輝)は東朔也と日高(高橋一生)は共犯で、彩子(綾瀬はるか)も関わっていると推理していました。 彩子<日高>は八巻(溝端淳平)とともにコ・アース社を訪れ、日高<彩子>に社長を辞任してほしいと頼みます。

日高<彩子>は東朔也と日高が兄弟であると知っていると告げました。すると彩子<日高>は、社長を辞任するなら兄を守ることは諦めると話したのです。 日高<彩子>は陸に東朔也の顔写真を送り、陸も湯浅が東朔也であることを認識。犯罪者を庇ったらそれも共犯になるのだと陸に念押ししました。 そして日高<彩子>は社長を辞任。彩子<日高>は久米の殺人現場にあった遺留品を回収し、東朔也=湯浅が自殺して川に飛び込んだように偽装し、捜査を混乱させたのでした。 しかし謹慎中だった河原の活躍で、 東朔也=湯浅であること、東朔也は久米の父の警備会社で不当に解雇されたことが明らかになります。 さらに彩子が東朔也を追っているとまで言い始めました。すると鑑識が久米の殺人現場にいた犬の糞から日高の乳歯が見つかったと言い、警察は急遽東朔也と日高を逮捕するため緊急配備を敷いたのです。 八巻はすぐ日高<彩子>に電話し事態を説明。河原はそんな八巻を見つけ誰に電話していたのか問い詰めます。 日高<彩子>は五木(中村ゆり)の協力で警察を巻き、五木に入れ替わりの事実を話しました。五木が「日高は彩子を助けるためにもう1度入れ替わろうとするだろう」と話したタイミングで、彩子<日高>は日高<彩子>から歩道橋に呼び出されます。 もう1度入れ替わると思って向かった先で、彩子<日高>は凶器と手錠を用意していました。手錠、満月、石、あの時の条件が揃ったと日高<彩子>が気づいた瞬間、2人はもみ合いになり歩道橋から転落。 その頃湯浅は陸を、奄美大島に誘っていました。 目覚めた彩子は、自分の顔と体を改めて確認。果たして2人は元に戻れたのでしょうか……。

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第9話:元に戻った2人!不遇だったのは自分かもしれなかった

歩道橋から再び落ちた彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)。何と元に戻ることに成功したのです。しかし彩子は日高を逮捕せず、東朔也(迫田孝也)に会わせようと考えました。 しかしその場面を河原(北村一輝)に目撃され怪しまれます。なんとか彩子はうまく日高を逃がし陸(柄本佑)に連絡。入れ替わって戻ったがこれから日高と東を会わせたいと伝え、奄美大島で落ち合うことにしました。

彩子は八巻(溝端淳平)にも連絡し、日高のカードを使っておとりになってほしいと頼みます。そして彩子と日高は車で熊本へと向かいました。 その頃河原は勝手に彩子の部屋を捜索し、証拠となるサンプルQと革手袋を発見。奄美大島のチケットも見つかり河原は2人が奄美に向かっていると推測したのです。 一方彩子と日高は熊本で警察に見つかり、大急ぎでフェリーへ乗ります。そこで日高は、最初は東と気付かず仲良くなったこと、清掃のモニターを頼んだことで急接近し、手のひらのほくろで兄だと気付いたことなどを明かします。 東は15分早く生まれたことで日高と自分の運命がこんなにも違ったことを嘆いていて、その姿に心を痛めた日高は、葛藤の末東が「クウシュウゴウ」になることを手伝い、共犯になったのです。 東はすい臓がんで余命半年なので亡くなるまで彼が捕まらないよう、そして更なる殺人を止めようとしていたことを彩子に明かしました。 その頃陸と東もフェリー乗り場にいましたが、東の体調が悪化してしまいます。彩子と日高も無事フェリーに乗っていたので偶然4人は再会。 すると今まで日高の話を聞いてきた彩子は東を殴りかかります。「あんたのために何でもできるって人がここにいるんだからね!」と訴え、東は「日高だけは守ってほしい」と弟を庇います。 日高と東は2人で話しました。久米の殺人現場に日高の乳歯が落ちていたのは、発作が起きた時に東がつい落としてしまったもので、東が裏切ったわけではありませんでした。しかしもうどうしようもありません。さらに東の体調が急変しそのまま亡くなってしまいます。 フェリーはちょうど奄美に到着し河原たち警察が乗り込んできました。日高はわざと彩子の首にナイフを突きつけ、彩子を庇おうとします。しかし彩子が手錠をかけた瞬間、河原が彩子に手錠をかけました。 その頃警視庁では、八巻が管理官の五十嵐(野間口徹)に「望月さん、実は……」と何かを語り始めていたのです。

最終話(第10話):入れ替わりは母の願いだった……彩子と日高の結末は?

『天国と地獄 〜サイコな2人〜』

河原(北村一輝)に逮捕された彩子(綾瀬はるか)は取り調べを受けるも、日高(高橋一生)や八巻(溝端淳平)の証言が一致したため釈放されます。 その頃陸(柄本佑)は東(迫田孝也)が残したSDカードを持っていました。

捜査会議では日高が連続殺人の主犯として送致されることが決定。彩子は主犯は東だと叫びますが、日高が全ての罪を認めたというのです。 彩子は日高が自分を守っていると気付き、東が殺人犯である証拠を見つけることに。日高が彩子を庇っていることを勘づいていた河原は彩子に「お前の正義感がどうなってるんか知りたいわ」と告げます。 そして河原は部下の幅(谷恭輔)に何かを調べるよう指示しました。 彩子は田所殺害時の防犯カメラデータの入ったSDカードを探し回ります。陸にSDカードを知らないかと連絡しますが、陸も日高同様彩子を守ろうとSDカードは知らないと答えるのです。 彩子は留置場にいる日高に「あんたが私の時にやった証拠は消した。もう大丈夫だから本当のことを話して」と説得します。日高もその時は「分かりました」と答えました。 しかし翌日、日高は殺人の罪を告白した供述を認めサインしようとしたのです。このままだと日高は死刑になります。すると河原は、調べさせた東の過去を語り始めました。 その時彩子は新田(林泰文)から、東が犯行時刻周辺に必ずパン屋の袋を持っていることを聞きました。携帯を持っていない東はネットカフェを利用しているのではと推測した彩子は、早速パン屋近くのネットカフェへ。 しかしネットカフェでは東がSDカードの情報を消去していたことが分かっただけ。絶望する彩子の元に鹿児島県警からある動画が送られてきます。 河原は日高に、「この殺人はお兄ちゃんの声じゃないのか」と日高に詰め寄ります。そこに彩子が到着し鹿児島県警から送られてきた、陸の持っていたSDカードの内容を日高に突き付けました。 そこには東が犯行を認める供述をした映像が1時間も入っており、涙する日高は殺人をしていないことをやっと認めたのです。 陸は彩子の元をそっと去り、日高は3年の実刑判決を受けて、彩子は警察学校に転勤に。 3年たったある日、彩子は日高に呼び出されます。あの歩道橋で再会した彩子に日高は、入れ替わりの理由は母の願いだったのではないか、間違っていく息子2人を母は彩子に止めてほしかったのではないか、と振り返りました。 そのまま別れようとする2人でしたが、すれ違うタイミングでシヤカナローの花が描かれた奄美の石が光り、2人は再び入れ替わってしまったのです。

【考察】これまでの伏線に込められた意味とは

『天国と地獄 〜サイコな2人〜』はとうとう最終回を迎えました。怒涛の伏線回収にこれまでのおさらいをしたくなった人も多いはず。 以下では最終回で回収された伏線と、そこにこめられた意味を考察していきます。

SDカードは日高を救う鍵!入れ替わりは死んだ母の願いだった

東朔夜が全ての連続殺人の主犯だったにもかかわらず、日高は死刑になったとしても、彩子を庇うために全ての罪を背負おうとしていました。 そんな日高を最後に止める材料になったのは「SDカード」。これまでたびたび意味深に登場してきたこのSDカードには、生前の東朔夜からのメッセージが入っていました。 東朔夜の叫びが日高の罪を背負おうとしていた日高の心を変えるきっかけとなります。 しかし最後に日高の心変わりを後押ししたのは、彩子の揺らぐことない正義感。 実は彩子と日高が入れ替わった原因は、日高の母の願いでした。本ドラマにおける“シヤカナローの花”とは母の形見の石に刻まれた花模様だったのです。 サイコに道を踏み外していく息子2人を“お守りの石”としてそばで見守っていた母は、2人を止めてほしくて、揺らがない正義感を持った彩子を日高と入れ替えたのでした。

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黙って身を引いた陸が切なすぎる

陸の正体や過去についてさまざまな考察が繰り広げられてきましたが、結局彼は多くを語らず彩子の元を去って行きました。 かつての勤め先の“証券会社”など謎が残ったままの陸ですが、ひとつ確かなことは陸がずっと彩子の味方だということ。最終回でSDカードを見つめながら葛藤する陸は「俺は彩子ちゃんを守るために生まれてきた」とつぶやいていました。 最後には多くを語らずいなくなった陸ですが、これも彩子が日高と幸せになるために身を引いたようでした。結局最後まで彩子に一途な良い人で、切なくなりますね。どこかで幸せをつかんでいることを祈りましょう。

【考察②】再び入れ替わり!?日高と彩子はその後は?

最終回の最後に再び入れ替わった彩子と日高。2人の入れ替わりは、日高の母の願いがもたらす出来事だとすれば、今度の入れ替わりも母の思惑が関係しているのかもしれません。 ようやく罪を償って出所した日高に母が願うこととは、彩子と幸せになることではないでしょうか。これまで兄が不幸な人生を送っていたことに責任を感じていた日高は、幸せになることを避けていたようでした。 罪を償った今彩子とともに幸せをつかむ未来は、もはや日高の母だけではなく、私たち視聴者の願いでもありますね。

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【考察③】脚本に込められたメッセージとは

「入れ替わり」に考えさせられる自分の正義感

東は死ぬ前に、世の中をより良い場所にしようと、金持ちの“クズ”を掃除して回りました。殺人は決して許されることではありません。 しかし第9話で東が発した「俺が馬鹿だからか?怠け者だからか?自己責任か?違うだろ!」というセリフからは、“入れ替わり”を取り入れた本ドラマの強いメッセージ性を感じます。 恵まれて育った人は、時として不遇な人生を送る人たちに冷たく「自己責任」を唱え、恵まれた立場でしか貫けないような正義を押し付けることがあるのです。 もし不遇な人と入れ替わって、その辛酸を舐めても尚同じ“正論”を唱えるのか、彩子も抱えた葛藤を考えさせられるドラマでした。

どんなに辛い人生でも、譲っちゃいけないラインがある

しかし東のような残酷な人生を目の当たりにしてもなお、葛藤の末自らの正義を貫いた彩子を忘れてはいけません。彩子も語っていったように、「ここだけは譲っちゃいけないラインがある」のです。 その境界線を超えてしまっては、周りの人も自分の不幸の渦に巻き込んでいくことになります。 自分のことを社会に存在を認められていない“空集合”だと思っていても、この社会に真の空集合はいません。必ずあなたの罪を悲しむ人がいます。 改めて自分の周りを見渡して、そばにいてくれる人に感謝したくなる最終回でした。

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「天国と地獄」キャスト一覧

望月彩子役/綾瀬はるか

『天国と地獄 〜サイコな2人〜』で主人公の望月彩子を演じるのは、女優として引っ張りだこの綾瀬はるかです。近年では「奥様は、取り扱い注意」シリーズや、『義母と娘のブルース』(2018年)などで注目を集めました。 そんな彼女は、本作で初めて刑事役に挑戦。公式サイトでは、「はじめての刑事役、そして高橋一生さん演じる殺人鬼と魂が入れかわり、2つの人間を演じることも、とても楽しみにしています。スリリングでコミカルなところもあるエンターテインメント作品です。」と語っています。

日高陽斗役/高橋一生

望月と魂が入れ替わる殺人鬼・日高陽斗。表向きは頭脳明晰で穏やかな性格の彼を演じるのは、数々のドラマや映画への出演で存在感を示してきた高橋一生です。 ドラマ『カルテット』(2017年)や大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)、映画『スパイの妻』(2020年)など、注目作に出演してきた彼が、この難役に挑みます。 「喜劇としての側面も多分にありますが、タイトルにある対比のように、その真逆の悲劇性も内包する作品だと思っています。」と本作の見どころを語りました。

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渡辺陸役/柄本佑

渡辺陸は、彩子の家に居候中のフリーターです。のんびり屋の彼は、家賃や光熱費、食費などは一切支払わず、家事のみを担当する完全にヒモ状態。しかし外で敵の多い彩子にとっては、唯一の心の拠りどころのような存在です。 そんな陸を演じる柄本佑は、2016年の朝ドラ『あさが来た』や2018年の映画『きみの鳥はうたえる』などに出演し、幅広く活躍しています。 『天皇の料理番』(2015年)以来の日曜劇場出演となる彼は、本作での役柄について「自分自身は生真面目な男だと思っているのですが・・・。のらりくらりとした男を頑張ります。」とコメントしています。

河原三雄役/北村一輝

北村一輝が演じるのは、彩子の先輩であり天敵ともいえる刑事・河原三雄です。彼は刑事としての高いスキルで結果も残しますが、そのためには手段を問わない危険な人物。正義感の強い彩子とは相容れません。 外見が殺人事件の容疑者と入れ替わってしまった彩子を、独自の嗅覚で幾度となく追い詰めていきます。 番組公式サイトで北村は「愛があり、笑いあり、緊張感、サスペンスもある。」と、本作についてコメント。「ひとつずつのシーンに魂を込めることで素晴らしい世界観になるよう精一杯務めていきたいと思います。」と意気込みを語っています。

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脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』の森下佳子!

本作の脚本を担当するのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)などで知られる森下佳子です。 主演の綾瀬はるかは、同作のほかにもドラマ『白夜行』(2006年)や「JIN-仁-」シリーズ、『義母と娘のブルース』など多くの森下脚本の作品に出演。また高橋一生は『おんな城主 直虎』、柄本佑は『天皇の料理番』で森下が脚本を担当した作品に出演しています。 ラブストーリーからサスペンスまで幅広いジャンルを手掛ける彼女は、本作ではどんなスリリングなドラマを見せてくれるのでしょうか。

「天国と地獄」あらすじネタバレと考察をお届け

人気キャストや実績のある脚本家、そして奇抜な設定で注目が集まるドラマ『天国と地獄 〜サイコな2人〜』。 「善と悪」と「女と男」など、あらゆる面で正反対の2人の魂が入れ替わってしまったことから始まる本作は、予想もしない真実を“究極の愛”が待っていました。 2021年1月から毎週ネタバレあらすじや考察を更新してきましたが、ここでいったんおしまい。2人が再び入れ替わったところを観ると、続編があるかもしれませんね。期待して待ちましょう。