2023年9月13日更新

ドラマ『俺の家の話』のあらすじネタバレを最終回まで!寿一とさくらの結末が衝撃的すぎた

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『俺の家の話』
(C)TBS

『俺の家の話』は2021年TBS系列放送のドラマ。宮藤官九郎が脚本、長瀬智也が主演を務めます。これまでドラマ『タイガー&ドラゴン』(2004年)や『うぬぼれ刑事』(2010年)などで大人気を博してきた、最強タッグの新作として注目を集めました。 本記事では最終回まで全話のネタバレあらすじや見どころを徹底的に解説していきます!

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【ネタバレなし】『俺の家の話』のあらすじ

『俺の家の話』の主人公は「ブリザード寿」というリングネームで活躍する、プロレスラーの御山寿一(みやま じゅいち)。かつては大規模なプロレス団体の人気レスラーとしてプエルトリコチャンピオンにまでなった彼でしたが、今はケガや年齢もあり小規模な団体で細々と試合に出ていました。 ある時そんな寿一のもとに、父親の御山寿三郎(みやま じゅさぶろう)が危篤との連絡が入ります。寿三郎は無形文化財「能楽」の保持者である人間国宝。寿一は当然跡を継ぐものと思われていましたが、あまりに厳しい父に反発して家を出たのでした。 20年以上音信不通になっていた彼が家に戻ってきたことに驚く家族。奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、介護ヘルパーの女性を紹介し、彼女と婚約し遺産もすべて譲ると言います。プロレスラーとして限界を感じていた寿一は引退を決意し、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことに。 家族と謎のヘルパーを巻き込んで、介護と遺産をかけた激しいバトルが幕を開ける、と思いきや……?

見どころ:軽いと見せかけて奥深い内容

“介護”や“遺産相続”という、一見すると重い物語になりそうなテーマを扱っている本作。これまでコメディー作品を中心に脚本を手掛けてきた宮藤官九郎は、一体どんな世界観を描いていくのでしょうか。 作中では登場人物たちが介護や遺産相続に関して話し合う場面が度々登場します。しかし不思議と重たい雰囲気にならないのは、登場人物たちから飛び出すセリフが非常にユニークなのと、繰り広げられる会話のテンポの良さが理由。 真剣な話し合いのシーンでも、思わず笑えてしまうような仕掛けがたっぷり詰まっています。 『俺の家の話』は奥深いテーマをテンポよく巧みに描いている作品。笑えるだけでなく考えさせられる場面もあり、とても見応えのある物語です。

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第1話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

ブリザード寿こと寿一(長瀬智也)はプロレスのリングでの試合中、家族のことを考えていました。 小さい頃養子に来た寿限無(桐谷健太)と悪ふざけをしても、人間国宝の父・寿三郎(西田敏行)から怒られることはありません。能楽を継ぐために初舞台を踏んだ寿一は「神童」と呼ばれたにも関わらず、寿三郎は1度も褒めてくれませんでした。 反抗期を迎えた寿一は母の死後、プロレスラーを目指すために家を出ます。それ以降25年間家に帰らず、妻のユカ(平岩紙)とも離婚して、マンションのローンが2000万円も残っている状況でした。 42歳になった寿一の元に寿三郎が危篤になったと連絡が入ります。弟の踊介(永山絢斗)、妹の舞(江口のりこ)と久しぶりに再会した寿一でしたが踊介と舞は遺産の心配ばかり。 実は2年前に寿三郎は脳梗塞で倒れており、寿一の知らないところで家族は気持ちの整理をつけていたのでした。寿一は寝ている寿三郎を見て長男の自分が二十八世観山流宗家を継承し、プロレスラーを引退することを決意したのです。 継ぐことを決心しましたが寿三郎は奇跡的に持ち直し、そのまま退院します。寿三郎は余命1年、最後の1年は好きなように過ごすと宣言。しかもずっと世話をしてくれたヘルパーのさくら(戸田恵梨香)と結婚し遺産を全てさくらに譲ると言い出したのです。

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ネタバレ

家族が大騒ぎになる中、寿一は25年ぶりに家に戻り寿三郎の介護を開始。1人でお風呂も入れない、おむつをしている父を見て寿一はショックを受けたのでした。 寿三郎には少し認知症の兆候もあり寿一はショックを受けるも、小さい頃何もしてくれなかった寿三郎の介護について、「これから俺が何でもしてやるよ」と意気込みます。 そして久しぶりに皆で朝食を摂り、寿一の「いただきます」を皆は久しぶりに聞き懐かしみました。その頃踊介はさくらのことを調べ、さくらが後妻業をしているネットの書き込みを発見するのです……。

第2話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

寿三郎(西田敏行)は要介護1の認定を受け、宗家を寿一(長瀬智也)に継承することを門弟たちに報告します。しかし不満が勃発し、寿一は1週間後に高砂を披露することに。 そんな中でも寿三郎の認知症は進み、自身がこぼした数分前の弱音すら忘れるようになっていたのでした。 プロレスラーを辞め金欠に苦しむ寿一は、ユカ(平岩紙)に養育費が払えず困惑。寿限無(桐谷健太)からも観山家にはもう現金はないという現実を突き付けられ、寿限無と共に配達のアルバイトを始めます。

ネタバレ

その様子を見ていたさくら(戸田恵梨香)は寿一に10万円を貸すと差し出しました。さくらは寿一の高砂を褒め、寿三郎にも褒められたことのない寿一は嬉しくなりさくらのお金を受け取ったのです。 踊介(永山絢斗)はさくらが後妻業である証拠を揃え家族会議を開きます。さくらにお金を借りていなければこちらが有利だという踊介に寿一はドキっとしました。 踊介がさくらに問い詰めると、さくらはあっさりと認めます。寂しい老人を慰めてその対価をもらっただけだという言葉に寿三郎もショックを受けますが、数分後にはその事実すら忘れていました。寿三郎はお金を借りている借りもあり、まださくらにはいてもらわないと困ると引き留めます。 寿三郎は寿一の息子・秀生(羽村仁成)に能を教え始め、筋がいいと孫のことをよく褒めました。その様子を見て、褒められたことのない寿一は複雑な気持ちに。しかし迎えた高砂披露の日、見事寿一は踊りきり宗家の継承を認められます。 その夜寿一の元に後輩のプリティ原(井之脇海)から連絡が。「代わりにプロレスの試合に出てほしい、10万やる」と言われた寿一は、久しぶりのプロレスを楽しみました。しかし家では寿三郎が1人、トイレに行くことができずに倒れてしまっていたのです。

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第3話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

寿三郎(西田敏行)が倒れたと聞き、寿一(長瀬智也)は試合後に慌てて病院へ。するとさくら(戸田恵梨香)から「介護にまさかはない」と叱られます。寿一はプロレスで稼いだお金でさくらに10万円を返しました。 観山家はスタッフから、介護はイベントと考えたほうがいいとアドバイスされ、寿三郎にシルバーカーをプレゼント。しかし寿三郎は全く喜ばず、入院中に書いたというエンディングノートを見せ始めたのです。 エンディングノートに「家族旅行」と書かれていたのを見た寿一は、寿限無(桐谷健太)に「能よりプロレスをやりたい」と相談。 反対されますが、観山家にさんたまプロレスから長州力や武藤敬司、蝶野正洋がやってきて、寿一に戻ってきてほしいと頼みます。 悩む寿一は秀生(羽村仁成)に「じっとしてる父ちゃんはかっこよくない」と言われたことから、仮面をかぶったレスラー「スーパー世阿弥マシン」という名前でプロレスに復帰したのでした。

ネタバレ

能で体幹を鍛えていた寿一は大技を連発。そのファイトマネーで家族旅行に行こうと計画します。 その頃さくらは寿三郎が「さくらに全財産を譲る」という遺言状を何通も書いていることを告げましたが、寿一はさくらに「家族にはできないことがある」と婚約者のふりをお願いします。さくらも月3万円で婚約者のふりを続けることに同意しました。 さくらは自分の壮絶な生い立ちを明かし、観山家が羨ましいと言います。一方寿三郎は徐々に回復し要介護1から要支援2まで介護認定が下がっていました。 寿三郎はもうさくらが婚約者ではないことを理解していて、買ってもらったシルバーカーでさくらと散歩に出ます。寿三郎はさくらに「家族の前では婚約者のふりをしてほしい」と頼み、たまたま通りかかったプロレス会場に行くことに。 その頃試合を控えた寿一は、ユカ(平岩紙)から新しい彼の子を妊娠していると聞かされます。少し落ち込みましたが試合をこなし、寿三郎は寿一と知らずにスーパー世阿弥マシンを応援。 さくらに夜ご飯を頼まれた寿一は試合後一目散に帰宅し食事を用意しつつ、自分が試合に出ていたと気付かれないように振舞います。 帰宅した寿三郎は「すごく体幹のいいプロレスラーがいた」と寿一に報告。寿一は喜びで涙し、エンディングノートの最後に書かれた「もう一度舞台に立つ」という文字を目にしたのでした。

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第4話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

寿一(長瀬智也)は寿三郎(西田敏行)のエンディングノートに「寿限無(桐谷健太)のおとしまえ」と書かれているのが気になります。寿三郎や寿限無に尋ねますが、その意味はよく分かりませんでした。 また寿一はさくら(戸田恵梨香)から、「寿三郎は記憶が戻り全て分かっている」ことを告げられます。 一方その頃、毎年恒例「YES子どもだって能」という子供イベントが開かれることになり、大州(道枝駿佑)と秀生(羽村仁成)が参加することに。 踊介(永山絢斗)はまださくらの素性を疑っていて、寿一と舞(江口のりこ)にさくらへの恋心を見抜かれてしまいます。そんな踊介は能が大好きでしたが、昔からまるで才能がありませんでした。 寿一はさらに、能の練習よりもダンスに夢中になっている大州を気にかけます。自分はプロレスに逃げたことから大州に「逃げるのも才能だ」と告げました。

ネタバレ

すると大州は練習に来なくなり「YES子どもだって能」と、ダンスの大会の日程がかぶっていることを寿一に相談。大州は父・O.S.D(秋山竜次)にも相談し、何かのヒントを得たのでした。 寿一が家に戻ると舞と踊介が「くそじじい!」と叫んでいます。寿限無の母・栄枝(美保純)が来ていて、実は寿限無は寿三郎と栄枝の子供、つまり寿一たちと腹違いの兄弟であることを告白していたのです。 40年経って打ち明けるかどうか悩む寿一たちは、さくらのアドバイス通り打ち明けることを決意。それを聞いた寿限無は冷静に「承知しました」と言いいつも通りに過ごしていたのです。 イベント当日大州は姿を見せなかったので、大州の代わりを寿一が務め、寿一と秀生は親子共演を果たします。すると鐘の中に誰かいるのを秀生が発見。さらに寿限無も姿を見せません。 大州はダンスで優勝したと寿一に連絡していてこの場にいるはずがなく、中にいたのはなんと寿限無。見つかって安心する一同でしたが、寿限無は「うるせぇくそじじい」と言い残し舞台に向かったのでした。

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第5話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

寿限無(桐谷健太)は遅すぎる反抗期を迎え、さくら(戸田恵梨香)は寿一(長瀬智也)がプロレスラーのスーパー世阿弥マシンと知り寿一に恋心を抱き始めました。 そんな中寿一は家族旅行を提案し、かつて行ったハワイ旅行の写真を眺めています。寿三郎(西田敏行)も乗り気でしたが、問題は反抗期中の寿限無。 卑屈になる寿限無を無理矢理プロレスのリングに連れて行った寿一は「好きなだけ殴れ」と告げます。寿限無は必死で寿一を殴り、観山家は俺が継ぐと宣言し始めたのです。 その時リングを見ていたさくらが寿一に「好き」と伝えました。

ネタバレ

さくらに自分がスーパー世阿弥マシンと気づかれていることに寿一は動揺します。踊介(永山絢斗)が旅行でさくらに告白すると決めていたため、寿一はさくらへの感情を封印しました。 寿一は自分がスーパー世阿弥マシンではないと思わせようと、O.S.D(秋山竜次)に世阿弥マシンのふりをしてもらいますが、すぐバレてしまいます。 そんな中寿三郎は主治医から、今の状態では旅行は無理だと告げられました。血圧や体重などの条件を出され、全てクリアしたら旅行に行けることに。 家族は一致団結し寿三郎のトレーニングに付き添います。温泉の介護シミュレーションも行い、旅行に向けての準備を整えました。 そして無事に主治医の条件をクリアし旅行に行けることに。しかし寿三郎は突然「さくらが行くなら行かない」と言い出します。「まゆみという女性に会いたい」という寿三郎の言葉を聞き、さくらは身を引きました。 まゆみとは寿一たちの母が亡くなったあと荒れる寿三郎を支えてくれた、看護師の女性だったのです。 旅行当日、踊介はさくらがいないことを嘆きますが寿限無は参加することに。さくらは皆を見送った後「行きたかったな、今日誕生日だったな」と呟きます。 寿三郎は道中寄り道したいと言い、ちはる(田中みな実)という女性の元へ。ちはるはイタリア公演の際出会った女性だったようで、寿一は寿三郎の女癖に呆れかえったのでした。

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第6話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

家族旅行が始まった観山家でしたが、いつの間にか寿三郎(西田敏行)の女性への謝罪行脚がスタート。ちはる(田中みな実)にはイタリア公演でつけた大江山の面をプレゼントし、それが100万円の価値があることを知った寿一(長瀬智也)は唖然とします。 その後寿三郎は豆千代(池津祥子)という女性にも謝罪へ。しかし豆千代にも既に新しい男性がいて、自分だけ女性がまだ自分を想っていると勘違いしていたことに、寿三郎は気付きました。 ハワイアンズに到着した寿三郎は、今後は女将のまゆみ(紫吹淳)に謝罪したいと言い出します。まゆみちょうど潤沢というグループのリーダー・たかっし(阿部サダヲ)と鉢合わせしていました。まゆみは潤沢の大ファンで、ちょうど大喜びしていたところだったのです。

ネタバレ

追い返された寿三郎はつい「来るんじゃなかった」とぼやきます。それを聞いていた寿一は怒りだしロッカーを壊すほど暴れ始めました。寿限無(桐谷健太)たちが必死に止めると、寿一の目の前にさくら(戸田恵梨香)の姿が……。 さくらは寿一に会いたくてやってきたのでした。さくらは誕生日だからと、寿一に「山賊抱っこ」をしてほしいとおねだり。寿一はやっとさくらにスーパー世阿弥マシンの正体が自分だとバレていたことに気付きました。 その後寿一たちは、寿三郎がたかっしを三流役者とバカにしたことを謝りに行きます。するとたかっしは、大雪で潤沢のメンバーが到着しないため、寿一たちに代役でステージに出てほしいと言い出したのです。 その頃まゆみは寿三郎の元へ。「また舞台に上がることができたら今度こそ」と寿三郎がまゆみに言いかけた瞬間、寿三郎の車椅子が坂道を下り始めます。 すると黒い服を来た男が寿三郎を助け、何かを呟き去っていきました。 寿一、寿限無、踊介(永山絢斗)は潤沢としてステージへ。寿三郎までステージに立ち家族旅行は大盛り上がり。帰り家族写真を撮ってくれた黒い服の男、それは末広(荒川良々)でした。末広は寿三郎を心配し、ずっと旅行を見守ってくれていたのです。

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第7話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

楽しい家族旅行から戻った観山家。寿三郎(西田敏行)はリハビリを始め、寿限無(桐谷健太)は体験入門の弟子に稽古をつけるようになりました。 寿一(長瀬智也)はやることがなくなり暇を持て余していると、さくら(戸田恵梨香)から告白の返事を催促されてしまいます。 自分がスーパー世阿弥マシンだと打ち明けますが、「それは知っています」と言われ寿一は返答に困ってしまいました。 翌日寿一はユカ(平岩紙)と秀生(羽村仁成)の親権を巡る話し合いで、ユカとの馴れ初めをユカの弁護士・玉川(峯村リエ)に細かく突っ込まれます。 寿一は家庭を顧みなかったせいで離婚をしたと思っていましたが、ユカは逆に「アメリカから帰ってきたからだ!」と叫び、秀生と2度と会わないでほしいと出て行ってしまいます。

ネタバレ

その頃寿限無は寿三郎がちはる(田中みな実)に高価な面をあげたことを忘れていることに気付きました。調べると家中の面がなくなっており、寿三郎が女に渡しているのではないかと疑い始めます。 寿三郎は何の記憶もなく、認知症が進行しているのではと念のため検査入院することに。 入院中、家で2人きりになった寿一とさくらは一緒にラーメンを食べます。さくらは改めて寿一に山賊抱っこをされたことで好きになったと思いを伝えました。 寿一はこんなにおいしいラーメンを作ってくれる人は幸せになるべきだと、さくらを山賊抱っこし2階の部屋へ。 しかし1階で物音がし、向かった先で寿一が目にしたのはなんと泥棒の現場。体験入門に来ていた男が面を盗んでいたのです。 寿三郎の検査結果は「要介護2」。この先も認知症は進むので今のうちにいろいろ決めておいた方がいいとアドバイスされます。 そこで寿一はユカのマンションへ向かい、「親権はいらないから今のうちに寿三郎に秀生を会わせてやりたい」と土下座。ユカも承諾しました。秀生はここのところ能の稽古に行けないことで、精神的に不安定になっていたのです。 フリースクールで秀生は、新しい父親だけでなく寿一にも作文を書いていました。そこには「お父さんみたいになりたい。お父さんは世界一かっこいい」と書かれていたのです。 寿一は感動で涙をぬぐい、そして世阿弥マシンの試合でさくらに「必ず幸せにします」とプロポーズしたのでした。

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第8話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

さくら(戸田恵梨香)にプロポーズした寿一(長瀬智也)は、ぬるま湯のような家庭を作ろうと話します。その頃寿三郎(西田敏行)は今のうちに終活をしたいと言い、財産をさくらに譲ると宣言。しかしさくらはきっぱりと断り、潤んだ目で寿一を見つめます。 寿三郎は「隅田川」という能を寿一に覚えるよう命じました。寿限無(桐谷健太)に習って息子と生き別れた母の気持ちを理解しろと言ったのです。 しかし稽古中に足を痛めた寿一はアキレス腱を切ってしまい、なんと車椅子生活に。寿一は家に来た舞(江口のりこ)にさくらのことを話そうとしますが、逆に舞がO.S.D(秋山竜次)が不倫していると話し始めます。

ネタバレ

さらに寿一はさくらとのLINEを間違えて踊介(永山絢斗)に送っていて、踊介にさくらとの関係を気付かれてしまうことに。 観山家で舞はO.S.Dに不倫の事実を突き付けます。舞は観山家で女でいることがどれだけ辛いか、寿限無が初恋だったのに兄妹と知りショックを受けたことを打ち明けました。 そして舞も踊介も観山家に寄り付かなくなってしまいます。 寿三郎は寿一に「寿限無と風呂に入りたくない、何かが違う」と話します。するとそれを聞いていた寿限無も家を出てしまい結局観山家からどんどん家族が減っていきました。 暇な寿三郎と寿一はエンディングノートを書き進め、さくらはこの間介護職員初任者の資格試験に合格。しかし末広(荒川良々)にそろそろ寿三郎をホームに入れたほうがいいと言われます。 寿一は悩んだ末、寿三郎に向けたビデオメッセージを撮ることにしたのです。 稽古にやってきた秀生(羽村仁成)とユカ(平岩紙)。ユカとさくらは寿一について話し、ユカはさくらと寿一が結婚することに気付きました。 その頃寿三郎はついに能の謡を忘れてしまいます。寿三郎はショックの中「この家は秀生に継がせるからまだボケられない!」と家出してしまいました。 隅田川で寿一のビデオメッセージを見た寿三郎は、初めて寿一とさくらが結婚しようとしていることを知ったのです。 翌日寿三郎はグループホームに行ってみると言い出します。寿一は涙ながらに寿三郎を送り出しました。 さらに秀生の親権争いのためユカとのリモート会議に出席した寿一。しかし途中でユカに陣痛が……。寿一は病院に駆け付け、ユカは無事赤ちゃんを出産したのでした。

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第9話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

バラバラになってしまった観山家で、寿一(長瀬智也)は半年間能に励みつつプロレスも続けていました。 すると突然寿限無(桐谷健太)が帰宅。自分には能しかないと思い観山家に戻ってきたのです。寿一はすぐスーパー世阿弥マシンになり寿限無と寿三郎(西田敏行)のいるグループホームへ。寿三郎は寿一と気付かずプロレスラーの慰問に喜んでいました。 その頃さくら(戸田恵梨香)は全く手を出してこない寿一にしびれを切らし、ユカ(平岩紙)に相談しに行くことに。

ネタバレ

すると家のことを何でもやってくれるユカの夫を見たさくらは、「無理!」と寿一の魅力を再確認。家族に囲まれている寿一が好きだったことを思い出し、寿一に「前の観山家に戻して」と頼み込んだのです。 そんな寿一の元に、観山流の分家・万寿(ムロツヨシ)がやってきます。寿一が観山流を継承することに異議を唱え、プロレスまでやっている寿一を責め立てます。「バカ息子!」と言われた寿一はすぐ「バカ息子と言っていいのは親父だけだ!」と言い返しました。 寿三郎はグループホームがつまらなくなり家に戻ります。しかしろれつが回らなくなり、脳梗塞を起こし倒れてしまいました。 サブエンディングノートを書いていた寿三郎は入院を拒否し、在宅医療を選択。危険な状態の中、踊介(永山絢斗)や舞(江口のりこ)たちもさすがに家に戻ってきます。 その時寿一は戒名を決めていなかったと焦りました。するとお見舞いに来ていた長州力が、「プリザード」を使った見事な戒名を考えてくれます。 弟子たちも次々とお見舞いに来る中、家族は団結して寿三郎に話しかけました。何を言っていいか分からない寿一はスーパー世阿弥マシンに着替え、「肝っ玉!しこっ玉!」と叫びます。すると寿三郎は「さんたまー」と声を発しながら意識を取り戻しました。 実は家族は皆「寿一=スーパー世阿弥マシン」だと気付いていて、あえて知らないふりをしてくれていたのです。寿一は2度目の引退試合に挑むことに。リングに向かう寿一の姿を、もう1人の寿一が見つめていたのでした。

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最終回のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

2022年1月15日、観山家ではいつも通り皆で食事をしていました。寿一(長瀬智也)は隅田川の稽古に励み、寿三郎(西田敏行)に「まだまだだ」と言われます。 その頃さくら(戸田恵梨香)、踊介(永山絢斗)、舞(江口のりこ)は寿三郎の遺言書を見ていました。

ネタバレ

3人は寿三郎が亡くなりかけたとき、「解放される」と心の中で安心しなかったかと話し始めます。そしてこのように時々愚痴を言いながら、これからも介護を頑張ろうと話したのでした。 迎えた新春能楽会の日。寿三郎は3度の脳梗塞を乗り越えこの場で挨拶できることを喜びました。そして挨拶で「長男の寿一が隅田川を披露します」と言うとなぜか会場がざわつきます。 寿三郎はまだ姿を見せない寿一を探し回りました。するとさくらが「寿一さんは亡くなったんです」と衝撃の言葉を告げたのです。 スーパー世阿弥マシンとして引退試合を迎えた寿一は、試合中に意識不明となりそのまま亡くなってしまいました。寿一も寿三郎もその事実を未だに受け入れられずにいたのです。 新春能楽会では寿限無(桐谷健太)が隅田川を披露。その時寿三郎の前に寿一の亡霊が現れ、2人は会話を始めました。 2人はある日の母の墓参りの帰り、パン屋の前で偶然藤田ニコルを見かけます。そして藤田ニコルに頼まれパン屋に代わりに並び、パンを買ってもらったのです。 さらにこの日はスクラッチで5万円当て、いいことしか起こらないのが怖いと寿三郎は感じます。寿三郎は今日で自分は死ぬのではないかと言い、寿一は「死んでもいい」と寿三郎の代わりに数の子の一本漬けを食べたのでした。 寿三郎は「俺が数の子を食べればよかった。お前が変わってくれたんだな」とこのことをずっと悔やんでいたのです。 そして寿三郎は寿一のことを「観山家の人間国宝」だと褒めます。寿一はずっと寿三郎に褒められたいと思い生きてきました。それが叶った瞬間寿一は姿を消したのです。 そして2022年4月、さくらは寿一の墓参りへ。寿三郎の遺言書に書かれていた「観山家の後継者は寿一」という遺言書を見せ報告をしました。すると寿一が姿を現し2人はキス。そして寿一は「俺の家を頼みます」とさくらに告げたのでした。 1年後、さくらはなぜか踊介と結婚。寿三郎はまだ現役で、二十八代目宗家は寿限無が継承しました。舞は学習支援サポーターの資格を取り、秀生(羽村仁成)に勉強を教えるように。 大州(道枝駿佑)はでき婚をし双子の父になっていました。プリティ原(井之脇海)はスーパー世阿弥マシン2号となり大活躍。 それぞれ動き出した観山家ですが、今日も寿一の「いただきます」という動画を見ながら食卓を囲みます。そして寿一は「これが、俺がいない俺の家の話だ」と語ったのでした。

軽いと見せかけて奥深い!見どころは重いテーマにテンポよく突っこむ脚本

“介護”や“遺産相続”という、一見すると重い物語になりそうなテーマを扱っている本作。これまでコメディー作品を中心に脚本を手掛けてきた宮藤官九郎は、一体どんな世界観を描いていくのでしょうか。 作中では登場人物たちが介護や遺産相続に関して話し合う場面が度々登場します。しかし不思議と重たい雰囲気にならないのは、登場人物たちから飛び出すセリフが非常にユニークなのと、繰り広げられる会話のテンポの良さが理由。 真剣な話し合いのシーンでも、思わず笑えてしまうような仕掛けがたっぷり詰まっています。 『俺の家の話』は奥深いテーマをテンポよく巧みに描いている作品。笑えるだけでなく考えさせられる場面もあり、とても見応えのある物語です。

『俺の家の話』のキャスト&相関図

■観山寿一(長瀬智也):観山家の長男。17歳で家出しプロレスラーをしていたが、父のために引退。 ■志田さくら(戸田恵梨香):後妻業を生業とする介護ヘルパー。寿三郎と婚約。 ■観山寿三郎(西田敏行):観山家の父。「能楽」保持者の人間国宝。 ■観山寿限無(桐谷健太):寿三郎の弟子であり芸養子。寿一に後を継がせたい幼馴染。 ■観山踊介(永山絢斗):兄・寿一と反対に堅実に生きる弁護士。能は好きだが才能はない。 ■長田舞(江口のりこ):寿一の妹。自分は無理だが息子に家を継がせたいと密かに考えている。

長瀬智也役/観山寿一(みやま じゅいち)

主人公の御山寿一を演じるのは、TOKIOの長瀬智也。彼は2021年3月にジャニーズ事務所から退所することが決定しており、本作がジャニーズ・タレントとして最後のドラマ出演となります。 長瀬は公式サイトで、『タイガー&ドラゴン』などもプロデュースした磯山晶プロデューサーや脚本の宮藤官九郎と11年ぶりにタッグを組めることのよろこびを語っています。 また本作について、「演じる気持ちは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の頃と何も変わりません。42歳の思い出にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」とコメントを寄せました。

志田さくら役/戸田恵梨香

寿一の父・寿三郎を介護する謎のヘルパー役は、戸田恵梨香が演じることが決定しました。 2019年の朝ドラ『スカーレット』で主演を務めた彼女は、これまでに「SPEC」シリーズやドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)などの話題作に出演。 本作では『うぬぼれ刑事』第4話以来の長瀬との共演、クドカン作品出演となります。

桐谷健太役/観山寿限無(みやま じゅげむ)

寿一の父・寿三郎(じゅさぶろう)の一番弟子で、芸養子でもある寿限無。寿一とは能楽名家の長男と芸養子という間柄になります。 寿限無を演じるのは、2005年のドラマ『タイガー&ドラゴン』など数々の作品で長瀬と共演経験がある桐谷健太。 桐谷はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)や映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年)など、クドカン作品にも多く出演しています。

永山絢斗役/観山踊介(みやま ようすけ)

寿一の弟・踊介は弁護士で、兄の寿一とは違って純粋に能を愛しています。自分に才能がないことを悟り、能を諦めて、父の役に立つよう弁護士になったほど一途な性格。 踊介を演じるのは、長瀬智也とは本作が初共演となる永山絢斗。クドカン作品には2019年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に野口源三郎役で出演しています。

江口のりこ役/観山舞(みやま まい)

観山家の長女で、寿一の妹・舞は進学塾の講師。女性であるが故に宗家を継ぐこともできず、寿一たちには劣等感を抱いています。 舞を演じるのは、多彩な役柄で魅力を発揮する江口のりこです。2020年は、ドラマ『半沢直樹』での国土交通大臣・白井亜希子役でも注目されました。

井之脇海役/プリティ原

能楽とは別の世界で生きる、プロレスラーのプリティ原。プロレスと寿一が大好きな、真っ直ぐな少年のような人物です。 演じるのは、数々の映画やドラマに出演する井之脇海(いのわき かい)。2020年1月4・5日に放送されたスペシャルドラマ『教場』では、木村拓哉扮する警察学校教官の生徒・南原哲久役を務めました。

平岩紙役/ユカ

寿一の元妻・ユカを演じるのは、クドカン作品の常連である平岩紙。2019年のドラマ『監察医 朝顔』に藤堂絵美役で出演し、2020年の第2シーズンにも同役で続投しています。 ユカについては「寿一の人生の上で枝分かれした、もう一つの道のエピソードなので、関係性がこれからどうなっていくんだろう? と楽しみにしています。」とコメントしています。

西田敏行役/観山寿三郎(みやま じゅさぶろう)

観山寿三郎は観山流の宗家で、寿一・踊介・舞の父。能楽の人間国宝であり、日本の伝統芸能を担う責任を自覚しています。 寿三郎を演じる西田敏行は、長瀬とは『うぬぼれ刑事』(2010年)では親子役、『タイガー&ドラゴン』(2005年)では落語の師弟役で共演しています。本作では、どのような父子像を見せてくれるのでしょうか。

脚本は宮藤官九郎!最強タッグが再び実現

これまでに宮藤官九郎と長瀬智也は、多くの作品でタッグを組んできました。 ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)にはじまり、『タイガー&ドラゴン』、『うぬぼれ刑事』、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005年)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』など、そのほとんどが大ヒットとなっています。 そんな2人がTBS系列で11年ぶりに再タッグを組む本作。今回はどんな作品になるのか楽しみですね。

『俺の家の話』のネタバレあらすじを最終回まで!衝撃の結末に注目

宮藤官九郎脚本、長瀬智也主演という最強タッグが再び組む『俺の家の話』は、TBS系列で毎週金曜日よる10時から放送されました。 重いテーマを軽いコメディタッチで深堀りしていく本作品、問題だらけだったこの家族が、まさかの衝撃的な展開を通して最後には1つになっていく様子は大きく話題に。感動の最終回は今後も語り継がれるであろう名作です。