2023年12月6日更新

ドラマ「タイガー&ドラゴン」あらすじとキャスト相関図!長瀬智也と岡田准一の豪華W主演

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ヤクザが落語の世界に入り込む「タイガーアンドドラゴン」。本ドラマは2005年に2時間のスペシャルドラマで放送された後に、連続テレビドラマ化を果たします。 脚本は宮藤官九郎が手掛け、長瀬智也と岡田准一がW主演を務めました。各話は落語の演目に沿っていて、1話完結の形で進められています。また物語の最後はわかりやすいオチになっているため、落語を知らない人でも理解できる作品です。 この記事ではあらすじとともに登場人物やキャストを紹介します。見どころを知って本作を楽しみましょう! ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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【ネタバレなし】『タイガー&ドラゴン』のあらすじ

新宿流星会の組員・山崎虎児は、話下手で周囲に怖がられることにコンプレックスを抱いていました。 ある日、谷中正吉に借金の取り立てを迫っていたときのこと。谷中が逃げ出し、必死で追いかけた先が落語の寄席でした。実は谷中は、落語界の大御所・林屋亭どん兵衛だったのです。 虎児は彼の落語の面白さに思わず息を呑み、圧倒されてしまいます。そして弟子入りを懇願。どん兵衛は虎児からもらう毎月の授業料を、借金返済に充てるという名目で入門を認めることにしました。 面白い話がしたい、誰かを笑わせたい一心で落語に励む虎児。初めての高座では演目を忘れるという大失態を犯しますが、谷中竜二やどん兵衛の弟子たちに支えられ徐々に客の心をつかむ落語家へと成長していきます。

「タイガー&ドラゴン」のキャスト相関図

タイガー&ドラゴン 相関図

山崎虎児役/長瀬智也

長瀬智也

主演の長瀬智也が演じるのは、新宿流星会に属するヤクザの山崎虎児。子どもの頃に親を亡くし、裏社会で生きていきます。仏頂面でいつも面白く話せないと悩んでいた虎児は、ある日落語と出会いました。林屋亭どん兵衛の高座に魅了され、どん兵衛に弟子入りするのです。 高座名は「林屋亭小虎」。不器用な面も多々ありますが、徐々に上達していき観客の心をつかむようになります。 長瀬智也はTOKIOでボーカルとして活躍。彼の魅力的な声がドラマの落語シーンにも生かされています。ワイルドな外見を武器に、見た目は怖いけれどもまっすぐで熱いヤクザを見事に演じました。 宮藤官九郎の他作品では、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、ドラマ『うぬぼれ刑事』(2010年)にも出演しています。

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谷中竜二役/岡田准一

谷中竜二は林屋亭どん兵衛の次男です。高座名は「林屋亭小竜」で、将来を有望視されていました。しかし突然小竜の名を捨てて洋服屋「ドラゴンソーダ」を始めます。 周囲の人々からどんなにダサいと言われ続けても、図太く洋服の店を営み続けていました。しかし虎児と出会い、落語の世界に引き戻されていきます。 竜二役を務めるのはV6の岡田准一。俳優業に力を入れており、映画『永遠の0』(2013年)や映画『海賊と呼ばれた男』(2016年)などでアカデミー賞を受賞するほどの演技力の持ち主です。格闘技オタクとしても有名で、インストラクターの資格も所有しています。 クールで物静かな役柄が多い岡田ですが、「タイガーアンドドラゴン」では小ネタをよく言い、笑わせる姿が印象的です。

メグミ役/伊東美咲

美人で多くの男たちを虜にするメグミ。青森出身でバスガイドをしています。虎児の周辺にいる男たちが皆惚れていき、メグミとお揃いのタトゥーを入れるという事態にまで発展。また天然で何でもはっきりと発言し、いつも周囲を驚かします。 竜二もメグミに惚れてアピールしますが、彼自身が作った洋服を何度もダサいと言われていました。しかし最終的には竜二と付き合うことになります。 女優の伊東美咲がメグミを演じました。ファッション雑誌の専属モデルやCM出演で有名になった彼女は、映画やドラマにも出演し女優としての才能も開花させます。代表作はドラマ『電車男』(2005年)やドラマ『エジソンの母』(2008年)などです。

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リサ役/蒼井優

蒼井優

竜二が営む「ドラゴンソーダ」のアルバイト店員。1度店を辞めようとするも、竜二はリサを何かと頼りにしていて引き留めます。 男運のなさに落ち込んだ時期もありましたが、銀次郎と出会い交際することに。サバサバしていて姉御肌な一面を持つリサは、「ドラゴンソーダ」には欠かせない存在です。 リサを演じる蒼井優は、1999年にミュージカル『アニー』で芸能活動を始めます。その後数々の作品をこなし、『フラガール』(2006年)で日本アカデミー賞とブルーリボン賞、その他の多くの映画賞を総なめ。人気女優の地位を掴みました。 特に映画出演が多く、受賞歴は数えきれません。かわいい笑顔が魅力的な女優です。

中谷銀次郎役/塚本高史

塚本高史

新宿流星会・組長の実の息子である銀次郎。組内では「坊ちゃん」の愛称で親しまれ、後を継ぐために虎児の下で修業を積み重ねます。 実は大学に通っていて、家業の難しさに時々頭を悩ませていました。普段は虎児を兄貴として慕っていますが、話の面白さに関しては虎児より秀でている様子。リーゼントスタイルがトレードマークです。 塚本高史は宮藤官九郎作品に数多く参加する俳優の1人です。『木更津キャッツアイ』(2002年)や『なくもんか』(2009年)、『監獄のお姫さま』(2017年)などに出演してきました。15歳でドラマデビューを果たし演技の世界で活躍する一方、歌手としても実力を認められています。

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【キャスト】林屋亭一門の人々

林屋亭どん兵衛によって、主人公の虎児は落語の世界に引き込まれました。林屋亭一門はドラマ中では落語界きっての名門。 古典落語を重んじる6代目林家亭どん兵衛を始め、実の息子・どん太と真打のどん吉、弟子のどんつく、どんぶり、うどんがいます。林屋亭一門の食事や会話の場面は、「タイガーアンドドラゴン」をより一層賑やかにしていました。

林屋亭どん兵衛役/西田敏行

林屋亭一門の大御所で、古典落語をこよなく愛する人物。次男の竜二が営む洋服屋「ドラゴンソーダ」の借金400万円を肩代わりします。借金取立ての際に虎児と出会い、彼の熱意を汲み取り弟子にすることに。 驚くことに虎児が所属する新宿流星会の組長とは、大学の同級生で同じ落語研究会にいました。優しい性格で、弟子たちを家族のように大切にする林家亭一門を背負う男です。 日本アカデミー賞組織委員会副会長を務めるなど、日本の俳優界を代表する西田敏行。数知れない作品に出演する中でも、優しい役柄が多いようです。 「タイガーアンドドラゴン」でも、息子の多額の借金を肩代わりしてしまうような、人が良すぎる役柄を演じていました。しかし落語界の重鎮としての威厳も演じ分け、作品に深みを出しています。

林屋亭どん太役/阿部サダヲ

林屋亭どん太はどん兵衛の長男で、2児の父。落語は師匠のどん兵衛とは真逆で、小ネタやギャグに走りがちです。渾身のネタもどん兵衛や弟子たちから面白くないと不評を受けています。 バラエティ番組では濃いリアクションで活躍を見せるも、雑誌のランキングで「抱かれたくない男」にランクインしてしまうようなコミカルなキャラクター。アフロヘアにオーバーオールが定番のスタイルです。 どん太を演じるのは阿部サダヲ。「医龍-Team Medical Dragon-」シリーズや『マルモのおきて』(2011年)など話題作に出演する傍ら、舞台俳優としても活躍しています。脚本家・宮藤官九郎と同じ、劇団大人計画に所属しており、クドカン作品には常連の俳優です。

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林屋亭どん吉役/春風亭昇太

林屋亭どん吉はサラリーマンを経て、林屋亭一門に入門。師匠・どん兵衛の古典落語を受け継ぎます。どん太より何倍も優秀な真打。女気がまったくなく、どん兵衛たちが心配するほどです。 どん吉を演じる春風亭昇太。大学時代に落語研究部に入ったことがきっかけで、落語の世界へ。春風亭柳昇を師匠とし、落語家でありながらテレビでの仕事も精力的に取り組んでいます。2006年から長寿番組『笑点』のメンバーの1員に。 「タイガーアンドドラゴン」では落語家の役を務めましたが、持ち前の演技力で活躍の場を広げています。大河ドラマや『下町ロケット』(2015年)、『グッドワイフ』(2019年)などのドラマにも出演しました。

林屋亭どんつく役/星野源 

星野源

林屋亭どんつくもどん兵衛の弟子の1人。坊主頭が印象的で、周囲に気を配る性格。どん太の不評なギャグにも常に笑顔を絶やしません。物語の途中で二つ目に昇進します。 星野源は『コウノドリ』(2015年)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)、『MIU404』(2020年)で注目を集める俳優です。文筆家や歌手としても活動していて、その多才な一面を魅力的に思う人も多いはず。 「恋ダンス」でお馴染みの「恋」や朝ドラ『半分、青い。』(2018年)の主題歌「アイデア」など有名な楽曲を生み出しています。さらに海外ツアーや5大ドームツアーも開催しました。多様な方面での今後の活躍に期待が寄せられています。

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林屋亭どんぶり役/深水元基

林屋亭どんぶりも弟子の1人。どんつく、うどんと同様、まだまだ修行中の身です。 どんぶりを演じる深水元基は、ファッションモデルで芸能界入り。その後『ROOKIES』(2008年)、『コウノドリ』(2017年)にも出演しました。また自身のオリジナルブランドも立ち上げて、デザイナーにも挑戦しています。

林屋亭うどん役/浅利陽介

浅利陽介

林屋亭一門に入門した、若手の弟子です。陰が薄いことがネックで、どん兵衛にいつも名前を忘れられてしまいます。 若々しい弟子役を務める浅利陽介。子役から活動していて、ドラマ「コードブルー」シリーズなどに出演しています。周囲を和ます役柄が多く、優しい面立ちが魅力的な俳優です。

谷中小百合役/銀粉蝶(ぎんぷんちょう)

谷中小百合は林屋亭どん兵衛の妻。どん兵衛からは「さゆりちゃん」と呼ばれています。林屋亭で喧嘩が起これば必ずと言っていいほど泣いてしまう気弱な一面も。谷中家の良き母であると同時に小唄で林屋亭一門を支えています。 映画、舞台、テレビドラマで長年活躍し続けている女優・銀粉蝶が小百合を演じました。

谷中鶴子役/猫背椿

谷中鶴子はどん太の妻で、2児の母です。かつては大物演歌歌手・浅草寺鶴子として有名でした。どん太の突如来るギャグに乗りツッコミを入れるというキレのいい頭の持ち主。しっかり者で、時々風評被害に遭って落ち込むどん太をいつも慰めています。 鶴子を演じる猫背椿は、大人計画に所属する女優です。阿部サダヲと同様、宮藤官九郎作品によく出演しています。

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【キャスト】新宿流星会の人々

中谷謙率いる、新宿を拠点に名をとどろかす極道の一派。勢力の強い新宿流星会ではありますが、薬物や拳銃の売買は嫌っています。 主人公の山崎虎児や、その舎弟で組長の息子・中谷銀次郎らも所属。ドラマ中に登場する、田辺ヤスオや「目黒ウルフ商会」の会長・梶力夫も元新宿流星会の1員でした。何かと林屋亭一門と縁のある新宿流星会の構成員を紹介します。

組長・中谷謙役/笑福亭鶴瓶

笑福亭鶴瓶

組長の中谷謙は新宿流星会を引っ張る存在。実の息子・銀次郎を立派な跡継ぎにするために、彼を虎児の側に置きます。 子分思いで人情味溢れる人柄です。実は虎児が弟子入りする林屋亭どん兵衛と大学の同級生で、落語もお手の物。昔はコンビ名「中谷中」で漫才をしていました。しかし訳あって犬猿の仲になってしまいます。 笑福亭鶴瓶が組長を熱演しました。高校生の時から落語家を志し、6代目笑福亭松鶴の弟子となります。タレント活動も活発でバラエティ番組だけではなく、演劇界の有名な賞を受賞するほど、俳優業でも目覚ましい活躍ぶり。司会者をしても凄腕のオールマイティな芸能界の大御所です。

日向役/宅間孝行

新宿流星会の若頭です。虎児の兄貴分で、組長からも可愛がられている組員の1人。男らしさ溢れている見た目とは正反対に、メールではギャル文字を使うというキュートな一面があります。 脚本家や監督もこなす俳優・宅間孝行。出演作品はミステリーや刑事ドラマが多数あります。「タイガーアンドドラゴン」では、極道に生きる兄貴的存在の男性を熱演しました。

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【キャスト】その他の登場人物

「タイガーアンドドラゴン」を彩る名バイプレイヤーたち。個性爆発の他の登場人物を紹介します。

チビT・タケシ役/桐谷健太

桐谷健太

小さなレコード屋を切り盛りする、竜二の友人。いつもピチピチの小さなTシャツを着ていることから「チビT」と呼ばれることに。モテ女のメグミに翻弄され、タトゥーを入れてしまい後悔します。古びたアパートの1室で、家出した竜二の居候を認める面倒見のよい一面も。 チビT役の桐谷健太は、『ROOKIES』(2008年)、『JIN-仁-』(2009年)、『4分間のマリーゴールド』(2019年)などに出演しています。男くさくて熱い人物を演じる印象が強い俳優です。 また注目を集めたのがauのCMでお馴染みの楽曲「海の声」。ワイルドな美声を披露し、レコード大賞優秀作品賞を受賞、紅白歌合戦に出場する快挙を成し遂げました。

淡島ゆきお役/荒川良々

淡島ゆきおは元々落語オタクでした。そして後に林屋亭一門に入門しますが、すぐに他の一派に移り、クラブイベントを主催するなど奇抜な活躍を見せます。「ジャンプ亭ジャンプ」の名で親しまれる人物です。 このクセの強い淡島ゆきおを熱演するのは、個性派俳優の荒川良々。新たな作品に出演するたびに、ユニークな演技を披露する姿が人気です。

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【主題歌】クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」

本ドラマはオープニングテーマ曲となった「タイガー&ドラゴン」をもとに制作されました。この曲は後に大物歌手に次々とカバーされるような名曲です。 「タイガー&ドラゴン」を手掛けるクレイジーケンバンドは、1998年にデビュー。幅広い音楽ジャンルを扱うバンドで、時代の流れに沿った斬新な音楽を発信しています。 ドラマ「タイガーアンドドラゴン」に、メンバーの洞口信也と廣石恵一が実際出演したことも注目が集まりました。物語中の舞台である浅草演芸ホールで、それぞれ清掃スタッフを演じています。 クレイジーケンバンドの熱い歌声が響くオープニングにも注目してご覧ください。

【脚本】担当するのは宮藤官九郎

「クドカン」の愛称で親しまれている脚本家・宮藤官九郎。最初は演出助手やバラエティ番組の放送作家として活動を始めます。 そして『木更津キャッツアイ』や本作「タイガーアンドドラゴン」で名を広めました。その後朝ドラ『あまちゃん』(2013年)、ドラマ『ゆとりですがなにか』(2016年)などを生み出し、ザテレビジョンドラマアカデミー賞など多くの著名な賞を受賞。 作風としては、クスッと笑える小ネタやちょっとしたギャグを盛り込んでいることが特徴です。さらに淡々とした展開に感動をそそるセリフが登場のも魅力。言葉の1つ1つがとても印象深く、キレのいいセリフを好む方におすすめです。

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【ネタバレ】『タイガー&ドラゴン』の結末は?

虎児はヤクザと落語家の2足の草鞋を履く日々を過ごしていました。しかし事件を起こし刑務所行きへ。虎児が弟子入りしていた林屋亭一門は、一気に低迷してしまいます。 3年後に虎児は出所しますが、名門に泥を塗った申し訳なさでどん兵衛たちに顔を合わせられません。 その頃新宿流星会は虎児の舎弟だった銀次郎が継いでいました。虎児は何とか籍を置かせてほしいと頼み込んでいると……。 その時虎児を町で見かけた竜二たちが、林屋亭に必死で呼び戻します。最後には虎児は落語の世界に復活し、落語から背を向けていた竜二も7代目林屋亭どん兵衛を襲名しました。

ドラマ「タイガーアンドドラゴン」は個性爆発キャストが勢揃い!

極道を生きるヤクザと落語の世界が組み合わさったヒューマンコメディの「タイガーアンドドラゴン」。笑いの中にも家族愛や友情が映し出され、脚本家・宮藤官九郎と彼との関わりが深い俳優たちで創り出される世界観に引き込まれてしまいます。 日本の伝統文化に親しみを持ちたいけれども、落語は難しいと思う方も多いのではないのでしょうか?「タイガーアンドドラゴン」は有名な演目をわかりやすく描き出していて、笑いも感動も味わうことができるコメディ作品です。 落語とコメディのコラボレーションを楽しみましょう!