ドラマ『ごめんね青春！』のあらすじ・ネタバレを最終回まで！放火事件の犯人は誰？

ドラマ『ごめんね青春！』は宮藤官九郎脚本作品。2014年10月から「日曜劇場」で放送されました。仏教系男子校とカトリック系女子校が合併し、主人公の教師たちが奮闘する姿を描いた学園ドラマです。 ここからはそんな本作の各話あらすじ、ネタバレまで詳しくご紹介していきます。

平助が教師として働く仏教系の「東高(とんこう)」は、偏差値が低い男子校。近隣のカトリック系女子校、「三女(さんじょ)」は偏差値が高い高校ですが、経営難を理由に2校は突然合併することになります。 実は東高と三女は犬猿の仲。その不仲は、実は平助が高校時代に起こした、三女の礼拝堂焼失事件がきっかけなのです。三女では、東高の生徒と交際したら停学という罰則が設けられるほど対立する関係に……。 そんな2校の合併前に、平助のクラスは実験として共学化することに。果たして合併はうまくいくのでしょうか。

静岡県三島市にある、仏教系の駒形大学付属三島高校、通称東高。隣にはカトリック系の聖三島女学院、通称三女がありますが、東高は偏差値が低いことから三女の生徒から見下され、避けられていました。 原平助 (錦戸亮)は、母校である東高に教師として勤務しています。実は東高と三女は、少子化と経営難を理由に「合併」の話が出ていました。そしてこの2校は、14年前のある未解決事件から深い溝を抱えていたのです……。 平助は高校時代、三女に通う蜂矢祐子(波瑠)に恋していました。親友の蔦谷サトシ(永山絢斗)の励ましもあって初デートにこぎつきますが、文化祭で祐子とサトシがキスしているところを見てしまったのです。 深く傷ついた平助は、なんと三女の礼拝堂にロケット花火を発射。礼拝堂は火事になり、放火を疑われた祐子とサトシはそのままどこかに姿を消してしまったのでした。

半年だけの試験的男女共学が始まり、担任になった平助は、三女の担任・蜂谷りさ(満島ひかり)と担任を入れ替えることに。その頃東高の海老沢ゆずる(重岡大毅)は、交際している三女の阿部あまり(森川葵)のことを「彼女」と宣言してしまい、あまりは失踪してしまいます。 しかし保健の淡島(坂井真紀)の機転によって、あまりを無事発見。平助の生徒たちにかける言葉を聞き、りさは少しずつ平助を見直し始めました。そして平助は合同文化祭を提案し、りさと打ち合わせのために行きつけのガールズバーへ。するとそこには休みのママの代わりに、ある人物が……。 その人物とは、14年前に急に行方がわからなくなった親友のサトシでした。

14年ぶりに再会した平助とサトシ。しかもりさは、その時姿を消した祐子の妹。そんなりさも加わって、3人で合同文化祭の話を進めます。すると、実は14年前の平助の学生時代にも合同文化祭が浮上していたことが発覚。 しかし合同文化祭の前に、学力テストという山が待ち受けていました。平助には、三女の平助のクラスが最下位にならない、東高のりさのクラスは東高で1位になるというミッションを課せられたのです。これが達成できなければ、合同文化祭も男女共学も白紙に……。 すると平助は三女の生徒に頭を下げ、東高の生徒の勉強を見てもらうことに。しかし結果は、東高生が最下位に。三女の校長(斉藤由貴)は、合同文化祭も合併もなしと宣言しました。 しかし翌日、三女の生徒たちはなぜか東高に登校。三女の生徒たちは徐々に、東高の男子を受け入れ始めていたのです。

サトシはガールズバーで、突然ある男に殴られます。その男・善人(平田満)は、祐子とりさの父親。14年前の火事以降、善人は青果店の経営が悪化し妻と離婚。蜂矢家は崩壊してしまったと語ります。善人は祐子に近づいたサトシを許せず、そのせいでりさは恋愛ができなくなっていたのでした。 一方合同文化祭の実行委員は親睦を深めようと、三津シーパラダイスに遊びに行くことに。平助はりさから、ハート型のつり革に一緒に掴まった男女はカップルになるという伝説があることを聞きます。 そして迎えた三津シーパラダイスの日。なんと三女の生徒会長の中井(黒島結菜)は突然平助に告白。一方東高の生徒会長の半田(鈴木貴之)は、りさに告白したのです。しかしりさは告白を断り、「私は結婚するの」と平助との結婚宣言をしたのでした。

ある日、生徒の古井(矢本悠馬)が傷だらけの姿で登校。 その姿を見たビルケン(トリンドル玲奈)は、三島市にある西高の生徒が勝手に「ビルケン友の会」というファンクラブを作り、ビルケンと交際する古井が狙われたのではと自分を責めます。しかし古井は暴行はされていないと、認めません。 それを聞いた中井は、「箱根まで駅伝」 に出場して西高に勝ちたいと言い出します。そのために東高と三女が一致団結し、平助は驚きました。その頃合併後の高校の名前は、平助が考えた「聖駿(せいしゅん)高校」に決定したのです。 しかしその後古井が西高生と喧嘩し、警察に捕まります。平助は古井の事情を聞き、生徒たちに今回は駅伝を辞退しようと提案しました。ですが無事、駅伝に出られることに。 古井は駅伝当日、内緒にしていたご当地キャラクター「みしまるくん」の恰好をして応援に駆け付けます。こうして、駅伝がスタートしたのでした。

無事に合併した東高と三女は、聖駿高校としてスタートします。そして「箱根まで駅伝」が始まり、聖駿高校は2キロまでトップ。しかし途中で中井が最下位に落ちてしまったのです。 実は中井は、両親に東京の学校に転校することを告げられていました。それを平助に相談できず、さらに海老沢にも告白され気持ちは不安定に。聖駿高校は大ピンチに陥りますが、ゴール直前に突然聖駿高校のたすきをかけた「みしまるくん」が走り出し、西高を抜いて1位になります。 しかし、このみしまるくんの姿は停学中の古井。古井が出場したことがバレてしまい、聖駿高校は失格になりました。ですが生徒たちが頑張ったことは事実。平助とりさは生徒たちを励まし続けました。 こうして合同文化祭の準備へ。中井は1人でいろんなことをを抱え込み、準備に追われる生徒たちも揉め出すように……。中井は転校のことを、海老沢だけに打ち明けたのでした。

海老沢は1人で懸命に準備を頑張る中井の転校を知り、りさにこのことを相談します。するとりさは中井に、平助と一緒に聖駿高校の新しい校歌を作るよう指示を出しました。 しかし中井は、なかなか校歌を作ることができません。りさは平助に怒り、逆ギレした平助にりさは、中井が転校することを話してしまいます。その後、生徒の村井(小関裕太)は突然、「自分は体は男、心は女」と告白。しかしクラスメイトは、そんな村井を温かく受け入れました。 中井と平助は新しい校歌を完成させました。音楽室で中井は校歌を歌い、そのまま学校を去ります。その帰り道、なんと平助やクラスメイト達が歩道橋に並んでいました。みんなで横断幕に中井への感謝の気持ちを綴り、中井は感動しながら学校を後にしたのです。

息子が三女の制服で登校していることを知った、東高の理事長であり村井の父(津田寛治)は、合同文化祭の中止を訴えます。クラスメイトたちは村井のセクシュアリティを受け入れていますが、受け入れられないのは父だけでした。 平助とりさは改めて村井の父を訪ねると、なんと息子を理解しようと女装をしていました。帰り道、りさは平助に「大好き」と告白しました。 翌日村井の父は平助の授業を受け、「今まで息子でいてくれてありがとう」と村井に伝えます。こうして文化祭も合併も元通りに。その後平助はりさに、「結婚を前提とする、友達からお願いします」と返事をしたのでした。 その頃、学校にはノンフィクションライターの女性がやってきました。その女性とは、なんと祐子だったのです。

祐子はフリーライターとして、14年ぶりに学校にやってきます。平助もりさも動揺しますが、祐子は文化祭の取材でやってきたとのこと。りさは家に帰りにくくなり、平助の家に泊まることに……。 文化祭前夜。平助はようやくりさに、14年前の放火について語り始めます。当時、平助は祐子に一緒に花火をしようと誘っていました。しかし姿を見せず、その祐子はサトシとキスをしていた……その後花火を礼拝堂に発射したことを打ち明けたのです。 りさはなぜ黙っていたのかと、平助を責めます。平助は「蜂谷先生のことが好きです、しかし火事を正当化はしません」と告白。りさは涙をぬぐいながら、平助とともにこの火事のことを乗り越えていく決意を固めます。こうして、文化祭当日を迎えたのでした。

ついに合同文化祭 「青春祭」 が開幕しました。しかし平助は14年前のことに決着をつけるため、礼拝堂に祐子を呼び出します。サトシも現れ、平助は自分が礼拝堂に放火をしたことを2人に告げたのでした。 そして文化祭がクライマックスを迎える中、平助は生徒たちの前で放火のことを打ち明けようとします。そして、「4年前三女の礼拝堂を放火したのは、僕です」と罪を認めました。そのまま辞表も提出し、教師を辞めることを決めます。 生徒や教師たちは騒然となり、平助を責め立てる者も現れます。しかしサトシは、当時捜査を担当した刑事を連れてきました。刑事は「ロケット花火が放火した原因とは断定できなかった」ことを明かし、結局平助が犯人とは言い切れない状況に……。 翌日、平助はりさに「結婚してください」とプロポーズ。りさは「するよ！」とプロポーズを快諾しました。その後平助は学校を辞め、なんと校長の跡を継いでラジオDJに。 りさは平助の家で花嫁修業中。一方サトシと祐子は、仲良く畑仕事をし幸せに暮らしたのでした。

ドラマ『ごめんね青春！』は、2014年10月から12月に放送された青春ドラマです。あらすじからネタバレまで、詳しく紹介しました。 学園ドラマではありますが、恋愛や過去の傷などいろんな要素が詰め込まれたとても豪華なドラマである本作。笑いあり涙あり、あなたもぜひ見てみてくださいね。