2022年10月17日更新

『マスカレード・ナイト』結末までのネタバレあらすじ 真犯人は誰?キャスト相関図で映画を徹底解説

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『マスカレード・ナイト』はどの配信サービスで観られる?

『マスカレード・ナイト』は2022年10月21日からAmazonプライム・ビデオで見放題配信がスタート!2022年10月現在、U-NEXTでは有料でレンタル配信中ですがNetflixでは配信されていません。

映画『マスカレード・ナイト』のキャスト相関図

主人公の2人、刑事・新田浩介とホテルマン・山岸尚美を演じるのは木村拓哉と長澤まさみです。またアルゼンチン・タンゴの講師役で中村アン、友情出演で明石家さんまが出演しています。 容疑者となる宿泊客には、沢村一樹、麻生久美子、勝村政信、高岡早紀、木村佳乃、博多華丸など豪華キャストが名を連ねました。

『マスカレード・ナイト』キャスト相関図

【あらすじ①】犯人はマスカレード・ナイトに現れる

練馬のマンションの1室で若い女性の他殺体が発見され、ある密告状が警察に届きます。それはホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティ「マスカレード・ナイト」に犯人が現れるというもの。 新田浩介(木村拓哉)は潜入捜査のため、再びホテル・コルテシア東京へ。フロント係だった山岸尚美(長澤まさみ)はコンシェルジュに昇進しており、2人は思わぬ再会を果たします。 「マスカレード・ナイト」はその名の通り、誰もが仮面で顔を隠している仮装パーティー。カウントダウンが迫る中、新田は顔もわからない真犯人を見つけなければなりません。

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【あらすじ②】謎の密告状と浮上する容疑者

被害者の名は和泉春菜。死因は感電死で、彼女は妊娠していました。胸と背中には電気コードが貼り付けられ、反対側をコンセントで繋いで心臓に電気ショックを与えた模様。この装置はタイマーで時間がセットされていました。 彼女の部屋に出入りしていた恋人と思われる男性が容疑者として浮上。しかし警察に届いた密告状には、犯人の詳しい情報はありません。 そんな中、ホテル・コルテシアには次々とマスカレード・ナイトに参加する宿泊客たちが集まり始めていました。コンシェルジュの山岸のもとにも次々と依頼が舞い込みます。

【あらすじ③】怪しすぎる容疑者たち

プロポーズのためにレストランを貸し切りにしたいという宿泊客・日下部篤哉(沢村一樹)の依頼を受けた山岸。一方、相手の女性・狩野妙子(凰稀かなめ)からはプロポーズを上手く断る方法を教えてほしいと頼まれてしまいます。 さらに、仲根緑(麻生久美子)という女性客は明らかに偽名を使っており、仲根伸一郎なる人物と2人で宿泊しているはずが、実際は1人で泊まっていました。 コルテシアの常連客・曽野昌明(勝村政信)は、いつも不倫相手と密会するためにホテルを利用。しかし今回は家族を連れて来ています。ところがなんと、ここで不倫相手の貝塚由里(高岡早紀)と鉢合わせ。しかも由里は曽野の妻・万智子(木村佳乃)とは友人でした。 その頃、新田は群馬県からの宿泊客・浦辺幹夫(博多華丸)を不審に思っていました。大きなゴルフのキャリーバッグを自ら持ち運び、なぜか都内の住所からの荷物が届いたりと、怪しい素振りを見せています。 容疑者の特定が困難を極める中、いよいよマスカレード・ナイトの開幕が迫りつつありました。

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【あらすじ④】予想外の犯人!衝撃のラスト

パーティの客たちの中に真犯人を探していた新田はある男に近づき、さりげなく「一緒に踊りましょう」とダンスフロアに誘います。カウントダウンが迫る中、新田はその男の仮面を剥がします。なんとそこには、意外な人物の顔が! 新田が目星をつけていた人物、それは仲根緑でした。仲根緑は本名を森沢光留といい、実は身体は女性、心は男性という性同一性障害を持つ人物で、和泉春菜を殺害した犯人だったのです。新田は緑の美しい瞳を記憶しており、それは仮面越しでもわかるものでした。 また、初めに春菜の遺体を発見したのは、曽野の息子・英太でした。英太が望遠鏡で春菜の部屋を覗いていたことで万智子も事件を知りますが、息子の覗きを隠すために匿名ダイヤルで通報。犯人の特定にも至った万智子は友人の由里に相談し、由里が犯人を脅迫することを思いついたと告白しました。 森沢に拘束された山岸と由里には、カウントダウンとともに作動する電極が仕掛けられていましたが、山岸が付けていた時計が遅れていたことでセットされた時間もズレて、新田は間一髪のところで彼女たちを救うことができました。

【ネタバレ解説】4人の容疑者たちの行動を考察

密告者は曽野万智子、和泉春菜を殺害した犯人は仲根緑を名乗っていた森沢光留でした。ここからは容疑者・密告者・真犯人たちの行動を振り返り、それぞれの詳しい動機と真相を明らかにしていきます。

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【容疑者①】日下部篤哉

別の宿泊客である仲根緑にも目を付け、彼女と2人きりで話してみたいなどと、次々に山岸に難題を持ちかけていた日下部。これがプロポーズを断られたすぐ後であり、しかもフラれた後にも狩野と会っていた日下部。いかにも怪しい人物ですが……。

実は、日下部はホテル・コルテシア・ロサンゼルスのスタッフで、山岸が優秀な人材かどうかをテストしていたのです。プロポーズを断った狩野は、日下部の助手でした。 物語の最後に、山岸のロサンゼルスへの栄転が決まりますが、それは彼女が難題に誠意を持って応えたことで、日下部に評価されたからでした。

【容疑者②】仲根緑

2人分のディナーを注文したり、夫の誕生日ケーキを山岸に頼んだりと2人で宿泊しているように偽装していた仲根緑。何やら深い事情があるらしく……。

仲根伸一郎とは緑の恋人であり、実は故人でした。1年前の大晦日に結婚式を挙げる予定だったホテル・コルテシアに、伸一郎を偲びながら1人で宿泊していたのです。緑は気持ちの整理をつけ、山岸と新田にお礼を言って去っていきました。 しかしこれはやはり警察を惑わせるための偽装工作で、新田は最終的に彼女が男装して参加したマスカレード・ナイトでその正体を見破ったのです。

【容疑者③】曽野昌明

曽野昌明は被害者宅の近くに住んでおり、警察に密告者としてマークされていました。しかしパーティが始まる直前に、なぜか1人でホテルを出て行きます。

妻が「密告者」で、不倫相手と結託して事件に関与していたことを知らなかった曽野。1人でホテルを出たのは、おそらく由里と鉢合わせして気まずかったからでしょう。 一方、万智子と由里は計画を進行。常連客である由里が金の受け取り場所にホテル・コルテシアを選び、金を奪った後は警察に犯人を逮捕させる計画でした。 ところが由里と夫の不倫に気づいた万智子のもとに、犯人から「(秘密を守るなら)お前は助けてやる」という電話が。由里が犠牲になることを承知で、何食わぬ顔で計画を進めていたのです。

【容疑者④】浦辺幹夫

新田が目を付けていた浦辺ですが、不審な行動に加えて、春菜が働いていたペットサロンの防犯カメラに、浦辺が映っていたという情報も入ってきます。

浦辺は事件の関係者であり、実は被害者の和泉春菜とは男女の関係にありました。とはいえ、浦辺は春菜の自宅に入ったことはなく、春菜が二股をかけているのではと疑ったことも。 浦辺は犯人の指示で行動しており、コルテシアに来たのも謎の荷物もすべて指示によるものでした。さらに浦辺は既婚者であり、犯人に脅されてホテルでの警察への陽動作戦に加担させられていたのです。

【ネタバレ結末】真犯人の動機と真実

森沢光留は普段は男性として生活しており、何よりも大切な双子の妹がレイプされた上に目の前で自殺するという辛い過去がありました。その過去から逃げきれず、妹の面影を追って「男性恐怖症の女性」に近づき、洗脳して心を支配していたのです。 その被害者の1人が和泉春菜で、彼女が浦辺と恋に落ちたことを「裏切り」ととらえた森沢は、命を奪うことを選びました。感電装置をタイマーにしたのは、2度と「死」を目の前で見たくなかったから。 ホテル・コルテシアでの森沢の本当の犯行動機は、警察への復讐。わざわざ危険を冒してでも殺人事件を起こそうとしたのは、警察が妹へ行った「セカンドレイプ」が忘れられず、その権威を失墜させるためでした。 仲根緑として行動していた時に、ただ1つ真実がありました。それは12月31日が光留と妹の誕生日であり、用意したバースデーケーキを前に故人を偲んで流した涙は本物だったのです。

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新田と山岸の関係に発展はあったのか?

『マスカレード・ナイト』
©2021東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会

前作の最後には、2人で食事をする場面もあった新田と山岸。『マスカレード・ナイト』ではそこから2年の月日が経っています。その間、どうやら2人の関係に発展はなかった模様。 本作での2人の再会の場面では「またですか」などと言い合いますが、思わぬ再会を憎からず思っている様子はうかがえます。特に山岸の方が新田を見て笑顔になっているのは、原作とは違う点。 劇中で、互いの仕事への信念を改めて感じ、より固い信頼関係を築いた2人。ラストでは、山岸が旅立ちの前にホテルを利用しており、その出発当日に新田がホテルまで会いに来ています。 山岸が帰って来る時の食事を予約しようとする新田の姿からは恋愛の要素も垣間見えます。しかし、この2人の関係性は、互いの職務を全うして情熱を認め合う「対等な関係」から生まれた、「良きバディ」のようにも思います。

映画を観た人の感想・評価

総合評価
3.5

吹き出し アイコン

30代男性

続編だからか、新田と山岸がお互いの仕事への信念をすでに理解しているので、前作のようなぶつかり合いよりも信頼関係へシフトしていたのが良かった。宿泊客が豪華キャストで誰もが怪しくて、犯人探しも楽しめた。

吹き出し アイコン

40代女性

シリーズものだからか、ミスリードの仕方や演出が前作と似ていた。その分、新田と山岸のバディのかけ合いが健在で、山岸のホテルマンとしての成長が著しく、刑事としての新田の心情もちゃんと理解している描写が素敵。

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『マスカレード・ナイト』に続編はある?

前作のラストショットには、続編『マスカレード・ナイト』の象徴である赤い仮面がすでに登場していました。では今回のラストに、続編へのヒントはあったのでしょうか。 氏原の「次は気をつけます」という言葉に、「次はないと思いますよ」と返した新田。これは原作通りのセリフであり、この続きはないという意味合いにも取れます。 原作では山岸がラストでロサンゼルスへ向かうこと、そして新田がロサンゼルスにいたことがあるという内容がありますが、映画では前作のような続編へのヒントとなるような演出はありませんでした。 原作のシリーズ2作目は1作目の前日譚であり、シリーズは3作目までしか書かれていません。もし映画の続編があればどんなものになるのか、面白そうではあります。

『マスカレード・ナイト』のキャスト一覧

主演新田浩介役/木村拓哉
山岸尚美役/長澤まさみ
警察関係者能勢役/小日向文代
本宮役/梶原
関根役/泉澤祐希
尾崎役/篠井英介
稲垣役/渡部篤郎
ホテル従業員久我役/東根作寿英
川本役/石川恋
田倉役/鶴見辰吾
藤木役/石橋凌
氏原役/石黒賢
宿泊者秋山久美子役/田中みな実
日下部篤哉役/沢村一樹
曽野万智子役/木村佳乃
狩野妙子役/凰稀かなめ
貝塚由里役/高岡早紀
浦辺幹夫役/博多華丸
仲根緑役/麻生久美子
その他奥田真由美役/中村アン
本人役/明石家さんま

主演キャスト

新田浩介役/木村拓哉

前作『マスカレード・ホテル』から続投して主人公の新田浩介を演じるのは、『ロングバケーション』(1996年)など数々の月9ドラマで主演を務めてきた木村拓哉。破天荒な検察官を演じ、ドラマと映画で大ヒットした「HERO」シリーズも代表作です。 捜査一課の刑事で、ホテル・コルテシアで潜入捜査をすることになる新田浩介。意外にも木村拓哉にとって刑事役は『マスカレード・ホテル』が初めて。『マスカレード・ナイト』でも再びコルテシアに潜入します。 続投にあたり、「同じ舞台といえども、また違う内容で新たに作品を構築していく楽しみがありますし、同時にプレッシャーでもあります。」と気を引き締めていました。

山岸尚美役/長澤まさみ

新田とコンビを組み、事件を解決に導くホテルのフロント係・山岸尚美を演じるのは前作から続投する長澤まさみ。今作でも再び潜入して来た新田と事件を追うことになります。 2004年の映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』でブレイクし、『タッチ』(2005年)や『ラフ ROUGH』(2006年)など数々の青春映画に出演。近年ではドラマ・映画で大ヒットの「コンフィデンスマンJP」シリーズや『ドラゴン桜』の続編(2021年)での活躍が記憶に新しいところですね。 長澤まさみも続投に際しては身が引き締まる想いを語っており、「しっかりホテルマンとしての仕事を努め、落ち着いて、丁寧に演じられたらなと思っております。」とコメントを残しています。

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警察関係者

能勢役/小日向文代

能勢は新田とコンビを組んでいた捜査一課の刑事。飄々としていて煙たがられがちですが、頭のキレや着眼点など刑事としての実力は本物です。前作ではホテル外の調査を担当するなど、新田のサポートに徹していました。 そんな元相棒を演じるのは、「HERO」シリーズなどで知られる名脇役・小日向文世です。

本宮役/梶原善

本宮は捜査一課所属の刑事で、口は悪いけれど仕事はできるタイプの先輩。前作では新田と同じホテルマンではなく、客に変装してロビーを巡回していました。 同役で続投する梶原善は、三谷幸喜監督の作品や舞台などで活躍する実力派俳優です。

関根役/泉澤祐希

関根は捜査一課の巡査で、前作ではベルボーイとしてホテルに潜入しました。新田を信頼し慕っているものの、彼の短気っぷりに焦らされることも……。 真面目な後輩刑事を演じるのは、『わたし、定時で帰ります。』(2019年)などで知られる元子役・泉澤祐希です。

尾崎役/篠井英介

尾崎は捜査一課の管理官で、潜入捜査の立案・責任者。ホテル側の事情はあまり考慮せず、犯人逮捕を第一とするドライな一面を持ちます。 続編でも続投する篠井英介は、現代演劇の女形として知られる俳優です。映像作品でもオネエ役はもちろん、ねちっこい上司や敵役の演技に定評があります。

稲垣役/渡部篤郎

稲垣は捜査一課の係長で新田の上司。反骨心むき出しの新田でさえも、彼の手にかかれば軽くあしらわれてしまう曲者です。しかし一緒に飲みに行ったり、冗談を言って場を和ませたりと、共に戦う部下に気遣いを見せる良き上司でもあります。 そんな稲垣を演じるのは「ルパンの娘」シリーズの好演も話題になった渡部篤郎です。

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ホテル従業員

久我役/東根作寿英

コルテシア東京のフロントオフィス・マネージャー。笑顔を絶やすことなく、ホテルの顔であるフロイントを守り続けています。前作では完璧なホスピタリティを提供する裏で、新田の危うい言動に冷や汗を流したことも。 久我役で続投する東根作寿英は、大河ドラマや連続テレビ小説でも活躍する、人脈の広い個性派俳優です。

川本役/石川恋

川本は山岸を慕う後輩で、彼女と同じフロントクラークとして勤務しています。前作で新人だった彼女が、どのように成長しているのかも注目です。 演じた石川恋は『CanCam』専属モデルを務める傍ら、女優としても今後が期待されています。

田倉役/鶴見辰吾

田倉は山岸の直接の上司で、コルテシア東京の宿泊部・部長です。品格のある振る舞いは部下たちの指標になっており、彼らを優しく見守ります。 前作で捜査員との橋渡しを担った田倉役には、ベテラン俳優の鶴見辰吾が続投。2021年は『太陽は動かない』、『るろうに剣心 最終章 The Final』などに出演しました。

藤木役/石橋凌

藤木はコルテシア東京の従業員をまとめる総支配人。山岸がホテル就職を決意するきっかけになった人物で、人柄も立ち居振る舞いも超一流です。事件の捜査に可能な範囲で協力を惜しまず、新田たち警察官の立場にも理解を示します。 演じる石橋凌は悪役のイメージが強いため、本作は温厚な役柄を観られる貴重な映画です。

氏原祐作役/石黒賢

本作ではコルテシア横浜から異動してきた優秀なフロント係、氏原祐作を演じています。山岸とともにロサンゼルスへの異動話が持ち上がるほど評価は高く、どちらか1人が選ばれることから、劇中では山岸とのライバル関係も描かれます。 石黒賢は1983年、高校3年生の時に俳優デビューし、タレントやテニス関連番組のキャスター、児童文学翻訳家などマルチに活動しています。 90年代以降は役柄の幅を広げ、近年はドラマ『正義のセ』(2018年)や『ネメシス』(2021年)で印象的な悪役を演じるなど名脇役として活躍。撮影を振り返り「僕ら俳優が楽しんで演じているので、それは必ずスクリーンに溢れ出る」と、本作に太鼓判を押しました。

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宿泊客

秋山久美子役/田中みな実

田中みな実演じる秋山久美子は、映画冒頭に登場する宿泊客の1人。部屋に入るなり「注文と違う」とクレームを入れ、山岸が対応します。山岸の変わらない徹底した仕事ぶりがうかがえる導入部分です。 本作については、「前作を劇場で観ていたので、本番中も“あの”ホテルのセットでお芝居をさせてもらえていることに終始興奮気味でした」とコメントしました。 田中みな実は2014年にTBSを退社した後、アナウンサーの枠を超えて活動中です。近年は美容系インフルエンサーとして、雑誌の誌面やCMにも登場。 2019年に本格的に女優デビューし、翌年には『M 愛すべき人がいて』の怪演が大きな注目を集めました。2021年はドラマ『ボクの殺意が恋をした』にも起用され、話題作への出演が続きます。

日下部篤哉役/沢村一樹

沢村一樹演じる日下部は、度々コンシェルジュの山岸に無理難題を注文してくる、かなり厄介な宿泊客。一方で新田は言動の怪しい日下部をマークし、容疑者の1人に数えています。 2021年も『ナイト・ドクター』をはじめ、出演作が続々と放送中の沢村一樹。シーズン3から主演を務めたドラマ「絶対零度」シリーズが、2020年に無事完結を迎えたことも話題になりました。 本作については「楽しく、時には緊張感を持って、これぞ映画作りという醍醐味を感じさせてくれました」と、個性豊かなキャストとの撮影についてコメント。主演の木村とはドラマ『グランメゾン東京』(2019年)以来、約2年ぶりの共演です。

曽野昌明役/勝村政信

勝村政信演じる曽野昌明は、コルテシア東京の常連客。初めて妻子を伴って大晦日に宿泊に来ますが、そこで不倫相手にばったり会ってしまいます。 木村拓哉が主演し、鈴木雅之監督が手がけた「HERO」シリーズから勝村政信も参戦!2020年には『BG〜身辺警護人〜第2章』でも木村と共演しました。近年も作品を支える個性派俳優として、『七つの会』(2019年)や「アノニマス」(2021年)などに出演しています。 勝村は久しぶりの鈴木組参戦となり、「相変わらずチームワークが素晴らしく、実家に帰ってきたような気分にさせていただきました」とコメントしました。

曽野万智子役/木村佳乃

木村佳乃演じる曽野万智子は、曽野昌明の妻で、息子の英太を連れて初めて家族でコルテシア東京に来た宿泊客。ホテル内で友人の貝塚由里とばったり出会います。 2021年は『青天を衝け』に出演し、平岡円四郎の妻・やす役を演じる木村佳乃。大河ドラマ出演は4度目ですが、幕末の時代劇は同作が初挑戦です。近年は『ファーストラヴ』(2021年)、『恋する母たち』(2020年)などに出演するほか、バラエティでの体の張りっぷりも話題になっています。

狩野妙子役/凰稀かなめ

狩野妙子は、大晦日に日下部とコルテシア東京で食事の約束をしている女性。日下部が山岸に狩野へのプロポーズ演出を依頼する一方で、狩野はそれを断る方法を山岸に頼みにやってきます。双方噛み合わない依頼を受ける山岸をピンチに陥れてしまう役柄ですが、実はある秘密を握っている役どころです。 日下部の恋人・狩野妙子役を務めたのは、宝塚歌劇団出身の凰稀かなめ。2000年に宝塚歌劇団に入団し、2012年には宙組トップスターに就任しました。 2015年に退団した後は、舞台で活動する他ドラマ・映画界に進出。2020年には映画『青の生徒会 参る! season1 花咲く男子たちのかげに』で主演を務めています。

仲根緑役/麻生久美子

麻生久美子演じる仲根緑は、夫と2人で宿泊予約をしていた女性客。しかしその行動からは、どうやら1人で泊っているようにも見え、怪しんだ新田はその真相を突き止めようとします。 東野作品への出演を喜びつつ、「(木村の)座長としてのリーダーシップの素晴らしさに圧倒され、長澤まさみさんとは久々の共演で楽しい時間を過ごせました」とコメントしました。 『MIU404』(2020年)で桔梗ゆづる役を演じ、その好演も記憶に新しい麻生久美子。代表作の「時効警察」シリーズとはまた違う、警察官役に期待が集まりました。『あのときキスしておけば』(2021年)では、井浦新との二人一役という難役に挑戦しています。

貝塚由里役/高岡早紀

高岡早紀演じる貝塚由里は、曽野万智子の友人であり、実はその夫・昌明とは不倫関係にある人物。昌明とコルテシア東京で密会を重ねている常連客です。確かに、今回の役柄でもその魔性は健在! 高岡は「私が演じた“謎の女”がどのようにしてストーリーに絡んでいくのか、どうぞお楽しみに!」とコメントしており、今回も魔性を秘めた役柄といえるでしょう。 2021年は『おかえりモネ』で朝ドラ初出演を果たし、話題作の『ファーストラヴ』、『桜の塔』にも出演するなど大活躍の高岡早紀。ドラマ「リカ」シリーズでは自称・28歳の美しすぎるサイコパスを怪演して話題となり、同年に劇場版も公開されました。

浦辺幹夫役/博多華丸

博多華丸演じる浦辺幹夫は、ゴルフバックを持ってコルテシアに現れた宿泊客。誰にも荷物を触らせなかったり、少し挙動不審な人物です。 公式コメントでは「ふと気がつくと、凄い俳優さんに囲まれてるのでなるべく我に返らないようにしました。そういう意味では仮面を被ってたかもしれません」と、茶目っ気たっぷりに語りました。 お笑いコンビ「博多華丸・大吉」のボケ担当・博多華丸。俳優としては味のある演技で存在感を発揮し、2021年は大河ドラマ『青天を衝け』に西郷隆盛役で出演中です。また2019年には、地元・福岡県が舞台の『映画 めんたいぴりり』に主演しています。

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その他

奥田真由美役/中村アン

新キャストの1人で、アルゼンチンタンゴのダンスインストラクターとして冒頭シーンに登場するのは、モデルから女優へ見事な転身を遂げた中村アン。 本作で初めてアルゼンチンタンゴに挑戦したそうで、「初めはどうなることかと不安でしたが、練習を重ね、無事乗り切ることができました」と、撮影を振り返りました。新田と踊っている姿は妖艶で美しく、とても初めてとは思えない流れるような動きを見せています。 近年は、ドラマ「SUITS/スーツ」シリーズや、『着飾る恋には理由があって』(2021年)などに出演しました。後者の役作りで長年伸ばしていた髪を切り、ショートヘアにしたことも話題に!

東野圭吾による原作小説

映画『マスカレード・ナイト』の原作は、人気ミステリ作家・東野圭吾の「マスカレード」シリーズ3作目「マスカレード・ナイト」。 2017年に単行本が刊行され、2020年9月18日には文庫本も発売し、即日に重版が決まりました。単巻での累計は80万部、シリーズ累計は420万部を突破している人気シリーズです。 シリーズ3作目がなぜ1作目の続編として映画化されるかというと、2作目「マスカレード・イブ」は前日譚となる連作短編集だから。新田と山岸が出会う前の新人時代などが描かれています。 ファン待望のシリーズ最新刊の評価はおおむね良好で、シリーズ特有のホテルに集う訳あり宿泊客たちのドラマや、意外すぎる事件の結末が話題です。

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映画『マスカレード・ナイト』の見どころ

見どころ①:新田×山岸の最高バディ

前作に引き続き、新田と山岸のバディによる息の合った掛け合いが大きな見どころとなる本作。前作では初めて会った2人が互いの信念を衝突させながらも、同じ目的に向かって協力していく姿が印象的でした。 本作でもその基本は同じですが、疑う刑事と信じるホテルマンという正反対の職務でありながら深いところで理解し合う姿が、2人のさらなる成長をうかがわせました。特に山岸が新田の「ホテルにいる人すべてを守る」という徹底した姿勢に影響を受けて行動した点は、彼女の飛躍にもつながるのです。

見どころ②:豪華なキャストたち

前作も豪華キャストやサプライズキャストが大きな話題を呼びましたが、今作でも主役級の豪華キャストが共演しているのは、「グランドホテル方式」を取る本シリーズの強みでもあります。 特に今作で印象深いのは、容疑者となる宿泊客たちを演じるのが、沢村一樹や勝村政信、木村佳乃や高岡早紀といった一癖ある役柄を得意とする演技派ぞろいであること。それこそ誰もが怪しく見えてきて、真犯人につながるヒントも見逃してしまいそう! さらに劇中に登場した、とある看板には有名な人物も……?是非注目してみてください。

見どころ③:華やかなカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」

本作のクライマックスは、なんといってもカウントダウンが行われる仮面パーティ「マスカレード・ナイト」。その華やかな様子を視覚的にわかりやすく映像化することも、映画版の使命の1つでした。 パーティのシーンは、前作でもロケが行われた「ロイヤルパークホテル」が再び使用されています。入口には「マダムマスカレード」の大きな人形が置かれ、舞台の中央には前作のラストショットで登場していた象徴的な赤い仮面が飾られていました。 主要人物からエキストラまでが、様々に個性的な仮装で現れるのも見どころ。さらに、新田がパーティで謎の男と踊るアルゼンチンタンゴも華を添えています。

監督は鈴木雅之

『マスカレード・ナイト』の監督を務めるのは、前作『マスカレード・ホテル』から続投する鈴木雅之。フジテレビの演出家として、これまで『29歳のクリスマス』(1994年)や『王様のレストラン』(1995年)など多くのフジテレビドラマで演出を手がけてきました。 映画では1999年の『GTO』で監督デビューしており、木村拓哉主演の「HERO」シリーズではドラマ・映画ともに演出・監督を務めます。他には映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)や映画『本能寺ホテル』(2017年)などが代表作です。

前作『マスカレード・ホテル』のあらすじ

マスカレード・ホテル
(C)2019映画「マスカレード・ホテル」製作委員会(C)東野圭吾/集英社

「マスカレード」シリーズの1作目「マスカレード・ホテル」の映画化作品『マスカレード・ホテル』は、2019年1月18日に全国公開され、46.4億円の大ヒットを記録しました。 主人公の刑事・新田浩介を木村拓哉、ホテル・コルテシア東京のフロント係・山岸尚美を長澤まさみが演じ、見事なコンビぶりを見せています。 監督を務めたのは、「HERO」シリーズの鈴木雅之。「ライアーゲーム」シリーズを手がけた岡田道尚が脚本を担当しています。 脇を固めるサブキャストたちに生瀬勝久や小日向文世など名バイプレーヤーが豪華共演を果たしており、宿泊客たち誰もが怪しく見える本作の見どころをしっかり押さえていました。

『マスカレード・ホテル』のあらすじ

都内で3件の殺人事件が発生し、現場に謎な数字が残されていたことから連続殺人事件として捜査が開始。警視庁捜査一課刑事・新田浩介は、数字は次の犯行場所を予告していると分析し、4件目の犯行現場となるのが「ホテル・コルテシア東京」であることを突き止めます。 ホテルのフロント係として潜入捜査することになった新田は、教育係の山岸尚美と立場の違いから衝突を繰り返す有り様。それでも2人の間に信頼関係が生まれ、協力するうちに事件の真相に近づいていきます。

『マスカレード・ナイト』のネタバレあらすじを読んで映画をおさらい

新田と山岸の異色コンビが好評を博し、大ヒットを記録した『マスカレード・ホテル』。この記事では、続編となる『マスカレード・ナイト』の真犯人や容疑者たちの不可解な行動に迫ってきました。 前作の良さをそのまま引き継ぎ、さらにアップグレードしてみせた『マスカレード・ナイト』。演技派の豪華キャスト共演や山岸のホテルマンとしての成長は見逃せない要素です。ぜひ前作をおさらいしてから、新田と山岸のバディの新たな活躍をお楽しみください!