2021年12月16日更新

【22年公開】映画『屋根裏のラジャー』のあらすじ&声優情報を解説!空想の友だちと冒険に出かけよう

「屋根裏のラジャー」(2022年)
© 2022 Ponoc

西村義明が率いるスタジオポノックの長編アニメ映画第2弾『屋根裏のラジャー』が、2022年夏に公開予定であると発表されました! 本作はある少女が作り出した「空想の友だち」の視点から描かれる、想像力、記憶、友情の大切さを伝える物語。監督を務めるのは、スタジオジブリで映像制作に長年携わり、近年はゲーム原作のアニメ映画『二ノ国』などを手がけている百瀬義行です。 この記事では映画『屋根裏のラジャー』のあらすじや原作小説、制作スタッフなどの最新情報を紹介します!

映画『屋根裏のラジャー』のあらすじは?

物語の主人公は、愛を失った少女の想像が生み出した、彼女にしか見えないお友だち(イマジナリーフレンド)の少年・ラジャー。2人はいつも一緒に楽しく遊んでいましたが、ある日ラジャーをつけ狙う謎の男が現れ、2人の幸福な世界は消滅の危機に瀕します。 「イマジナリの町」で暮らす仲間たちと出会ったラジャーは、大切な人を救うべく冒険に乗り出すのでした。 2021年12月に公開された特報映像とティザービジュアルでは、この現実と想像が交錯する夢のような物語の世界を垣間見ることができます。 特報映像のラストで映し出されるのは、ラジャーの領域とも思える、美しいもので満たされた「屋根裏」の部屋。 またティザービジュアルには、夜空を背景にさまざまな人物や動物のシルエットが描かれており、映画でどのような想像の世界が見られるか、期待が高まります!

原作はイギリスの児童向け小説『The Imaginary』

映画『屋根裏のラジャー』の原作は、2014年に公刊された児童向け小説『The Imaginary(原題)』。英国の詩人A.F.ハロルドの文章に、エミリー・グラヴェットの手による一部カラーの挿絵が多数掲載されています。 邦訳はポプラ社から『ぼくが消えないうちに』というタイトルで2016年に出版、世界中でも注目を集めて15カ国で刊行されました。 公刊直後から10歳前後の子どもたちを中心に人気を博し、書店員も「子どもだけに読ませるにはもったいない」と絶賛。英国文学協会賞(UKLA Book Award)を受賞したほか、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞などにノミネートされ、海外の有力紙も激賞しています。

【ネタバレ】原作小説のあらすじ

ここでは簡単に原作小説のあらすじも紹介しておきましょう。 小説のラジャーは、アマンダという名前の少女の部屋にある洋服だんすのなかに、ある日突然出現しました。そのときからラジャーはアマンダにしか見えない親友、イマジナリーフレンドとなります。

ある日、アマンダは事故で意識不明の重傷を負って入院。アマンダが死んでしまったと思って途方に暮れていたラジャーに声をかけたのが、ジンザンという名のしゃべる猫でした。ジンザンはラジャーを不思議な図書館に連れていきます。 そこは忘れられそうになったイマジナリーフレンドが集まる場所だったのです。イマジナリーフレンドは子どもが成長して彼らのことを忘れてしまうと、消えてしまいます。そうなる前に、別の子どものイマジナリーフレンドとなることで、彼らは生き続けるのです。 アマンダが死んでいないことを知ったラジャーは、アマンダの友だちのイマジナリーフレンドになって病院に駆けつけます。しかしアマンダの病室には、イマジナリーフレンドを食べて生きているバンティングという男の姿が……。

映画『屋根裏のラジャー』を手がけるのは?

監督:百瀬義行

百瀬義行
(C)2018 STUDIO PONOC

映画『屋根裏のラジャー』の監督を務める百瀬義行は1953年生まれで東京都出身の、アニメーター兼アニメーション監督です。スタジオジブリに所属していた百瀬は、同スタジオの映像制作に深く関わってきました。 特に高畑勲監督の作品では、『火垂るの墓』の作画監督補、『ホーホケキョ となりの山田くん』の演出といった重要な役割を果たしています。宮崎駿監督のもとでは『紅の豚』の原画をはじめ、『もののけ姫』のCG制作を担当したこともありました。 最新作『屋根裏のラジャー』について百瀬は、「私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたい」と抱負を語っています。

原作:A.F.ハロルド

映画『屋根裏のラジャー』の原作小説の作者であるA.F.ハロルドは、1975年にイギリスで生まれた詩人・作家です。詩やファンタジーの創作ばかりでなく、学校やバーなどの室内から野外フェスティバルまで、パフォーマンスでも幅広く活躍しています。 今回のアニメ化についてハロルドは、スタジオポノックに全幅の信頼を表明。「本から映画へどう変化されていくのか、楽しみで興味津々です」と、アニメへの期待を語りました。

プロデューサー:西村義明

映画『屋根裏のラジャー』のプロデューサーを務める西村義明は、スタジオジブリに所属していたプロデューサーです。ジブリでは著作権・法務や宣伝を経て、『かぐや姫の物語』や『思い出のマーニー』をプロデュースしています。 『屋根裏のラジャー』は西村にとっては思い入れの強い作品のよう。原作を手にしたときから2年間、「人間に想像された少年」の視点で「私たちの今を捉える映画を作れないか」と考え続け、ラジャーの姿が立ち現れたそうです。

製作を務めるのはスタジオポノック

映画『屋根裏のラジャー』を製作するスタジオポノックは、プロデューサーの西村義明が代表取締役を務めるアニメ製作会社です。 2014年のスタジオジブリ制作部の解体の翌年、スタジオジブリを退社した西村と米林宏明監督が中心となって設立されました。 西村と米林は、2014年の映画『思い出のマーニー』のプロデューサー・監督コンビ。2人はジブリ制作部がなくなっても映画を作り続けようと、スタジオポノックを立ち上げたのです。 社名はセルビア・クロアチア語で「ポノック」=「午前0時」にちなみ、「新しい一日が始まる」という思いが込められています。 スタジオポノックが製作した長編アニメの記念すべき第1作目が、2017年に公開された『メアリと魔女の花』。米林監督をはじめスタッフの約8割は、ジブリ作品に関わった経験がある人たちと、ジブリ色の強い映画となりました。

前作は『メアリと魔女の花』

WEB用_メアリと魔女の花_メイン(PC壁紙画像・携帯待受画像には使用できません)
(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会

前作『メアリと魔女の花』は、偶然魔法の力を手に入れた少女の冒険物語。赤毛の少女メアリは、森で「夜間飛行」と呼ばれる魔法の花の汁に触れたことで魔法の力がつき、ほうきに乗って雲の上に浮かぶ魔法学校に行きます。 しかし魔法学校の校長たちはある恐ろしい実験に使うため、強力な魔力を持つ「夜間飛行」を彼女から奪い取ろうとしていたのです! スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』などの影響が強く見られるこの映画は、一部の批評家やファンから厳しい批判を受けました。しかし米林監督の本領が発揮されたスピード感のある飛行シーンなど、ダイナミックな描写は高く評価されるべきでしょう。

声優はどうなる?俳優や歌手などを起用か

さて、映画『屋根裏のラジャー』の声優陣も気になるところですが、2021年12月の時点で情報は公表されていません。 しかし百瀬監督や西村プロデューサーの古巣であるスタジオジブリでは、俳優や歌手など、声優が専門でない人物を積極的に起用する流れがありました。 例えば『ハウルの動く城』で荒地の魔女の声を担当した美輪明宏は、魔女のビジュアルから着想を得たと言われています。また『風立ちぬ』では、主人公である二郎の声優に「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明監督を起用したことも話題になりました。 スタジオポノックの前作『メアリと魔女の花』でも杉咲花や神木隆之介、天海祐希といったスタジオジブリ作品に出演経験がある俳優を起用しています。 こういったことから『屋根裏のラジャー』の声優陣も、俳優などを中心に個性的な顔ぶれになるものと思われます

映画『屋根裏のラジャー』は2022年夏公開予定!

「屋根裏のラジャー」(2022年)
© 2022 Ponoc

スタジオポノック5年ぶりの長編アニメ映画となる『屋根裏のラジャー』。前作『メアリと魔女の花』を上回る感動の物語となるか、期待が高まります。 声優陣などの情報は公開日まで随時明らかにされていくので、続報を期待しましょう!