【ネタバレ】小説『薬屋のひとりごと』の全15巻あらすじ!アニメ版の最終回や漫画との違いも解説
『薬屋のひとりごと』は、2011年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始された日向夏(ひゅうがなつ)によるファンタジー小説です。 オリエンタルな雰囲気漂う世界を舞台に、薬師として働く少女・猫猫(マオマオ)が後宮で起こる不可解な事件を薬学の専門知識で紐解いていくミステリー作品。また猫猫と後宮の宦官(かんがん)である壬氏(じんし)とのラブコメ要素も楽しめるストーリーで人気を博しています。 小説版のほか、2種類のコミカライズ版も発売されている話題の『薬屋のひとりごと』。この記事ではネタバレありで原作1巻から15巻までのあらすじを紹介します!まだ読破していない人は、読み進める際に注意してくださいね。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
タップできる目次
- 【1巻ネタバレ】イケメン宦官・壬氏は猫猫に興味を持ち……
- 【2巻ネタバレ】明かされる猫猫の生い立ち
- 【3~4巻ネタバレ】子の一族の陰謀を巡り壬氏の身分が明かされる!?
- 【5~6巻ネタバレ】壬氏の花嫁探しと里樹妃を巡る事件
- 【7~9巻ネタバレ】遂にプロポーズ?壬氏が見せた覚悟
- 【10~12巻ネタバレ】玉葉妃一族のお家騒動?再び西都へ
- 【13~14巻ネタバレ】1年ぶりの中央!羅半の恋の行方も気になる
- 【15巻ネタバレ】壬氏と猫猫の覚悟
- 最新巻16巻はいつ発売に?
- 『薬屋のひとりごと』主な登場人物をおさらい
- アニメ『薬屋のひとりごと』が大人気に!
- 小説と漫画の違いはある?作画の違いが特徴的!
- 小説『薬屋のひとりごと』を今すぐ無料で読む方法の調査結果!
- 『薬屋のひとりごと』ネタバレあらすじで2人の恋模様をおさらい
【1巻ネタバレ】イケメン宦官・壬氏は猫猫に興味を持ち……
花街で薬師をしている猫猫(マオマオ)は、山で薬草集めをしていたところ人攫いに遭い、後宮に下女として売り払われてしまいます。 年季が明けるまでおとなしくしていようと思った彼女ですが、宮殿内で呪いと噂されていた皇子の衰弱事件と連続する不審死の謎を、薬学の知識を使って人知れず解いていました。 この事件の解決をきっかけに猫猫は、みんなが羨む美形の宦官・壬氏(じんし)に一目置かれるように。さらに玉葉(ぎょくよう)妃付きの侍女となり、彼女の毒見役としてあらゆる不可解な出来事を持ち前の知識で紐解いていくのでした。 皇帝の裏切り者をあぶり出すための試金石として動いていた壬氏は、猫猫のことも当初は手駒のひとつとして利用しようと目論みますが、彼の色目は彼女には効果がなく……。自身の美貌になびかず、さらに薬と毒に執着する猫猫に興味を持ちはじめます。
サスペンスや恋愛など、多彩なジャンルを組み合わせた斬新な作品!他の作品にはない、新鮮な面白さがありますね。
【2巻ネタバレ】明かされる猫猫の生い立ち
貴人暗殺未遂事件が発生!猫猫が窮地を救う
後宮から解雇され1度花街に戻った猫猫を壬氏が雇用し、猫猫は今度は彼の侍女として外廷で働くことに。そこでは新たに翠苓(スイレイ)という官女が登場しました。 猫猫は食糧庫のボヤ事件や官僚の食中毒事件、彫金細工師の遺言問題といった事件を解決。一見すると無関係に見えるそれらの事件は、祭祀を執り行う貴人=壬氏の暗殺計画の準備だったのです。 犯人は事故に見せかけて壬氏を殺すため、祭祀に使われる金具を火事で紛失させ、管理者の官僚を殺し、技術を継承していない細工師に事故が起こる金具を再制作させようとしたのです。 祭祀当日、猫猫は犯人の狙いに気づき祭祀中止を訴えます。護衛の武官にボコボコに殴られながら、間一髪で猫猫は貴人のもとへ駆けつけ命を救出。その貴人とは壬氏のことでした。壬氏が満身創痍の猫猫をお姫様抱っこして出てくるシーンは見どころです! 一連の事件の裏には、翠苓の影がありました。一度は服毒して死んだはずの翠苓は、「蘇りの薬」で蘇り死体置き場から姿を消します。
猫猫の両親が判明する
猫猫の生い立ちについてもこの2巻で判明。彼女の養父で薬の師匠でもある羅門(ルォメン)は、もともと優秀な後宮医官でした。また壬氏につきまとうようになる武官の羅漢(ラカン)の正体は、猫猫の実の父だったのです。 猫猫の母親は緑青館のかつての売れっ子・鳳仙(フォンシェン)。鳳仙は想いを寄せる羅漢との間に子供を作り妓女として失脚、さらに梅毒を患い長年緑青館にて看病をされていました。 猫猫の計略により、羅漢は死んだと聞かされていた最愛の鳳仙が生きていることを知り、彼女を身請けすることに。 猫猫は塀の上で鳳仙を見送る舞を踊り、それを見た壬氏とも夜空の下で少しだけいい雰囲気になりました。
数々の謎が複雑に絡み合い、序盤にして目の離せない展開が続いています。
【3~4巻ネタバレ】子の一族の陰謀を巡り壬氏の身分が明かされる!?
壬氏暗殺未遂が起きて正体が明らかに?
玉葉(ぎょくよう)妃出産のため、再び後宮に戻ることになった猫猫。西の国からきたキャラバンが玉葉妃の妊娠を知っている様子だったり、堕胎薬になりうる香油が流行ったりと、猫猫は隣国の動きを不審に思います。 さらに隣国の美人外交官姉妹は、ずっと昔にいた絶世の美女と謳われた妓女(ぎじょ)を見たいという名目で、皇帝や皇弟につけこもうとしている様子。ここでは壬氏が美女に扮して舞を披露する眼福シーンも! 西が怪しい動きを見せる中、壬氏は王弟として、楼蘭妃の父・子昌(シショウ)に誘われ避暑地に狩りへ行きます。そこで何者かに命を狙われることに。偶然居合わせた猫猫は一緒に逃げる羽目になり、壬氏が宦官ではないことを知ります。 しかし、面倒事は避けたい猫猫は、出自を明かそうとする壬氏の言葉をはぐらかしました。
何があっても自分を曲げない猫猫を、つい応援したくなってしまいます……!
猫猫が拉致される!子一族のクーデター
壬氏の重大な秘密を知りながらも、猫猫はこれまで通り幽霊騒動などの事件に関わっていきます。やがて彼女はこれまでの事件に法則性があることに気付き、拉致されてしまうのでした。 拉致した犯人は、3巻から登場した虫好きの侍女・子翠(シスイ)。猫猫とも意気投合していた彼女ですが、その正体は子一族の楼蘭(ロウラン)妃でした。彼女は異母姉で同じくスパイとして潜り込んでいた翠苓(スイレイ)の協力のもと、猫猫を誘拐。 先帝を憎む子昌の妻・神美(シェンメイ)は、クーデターを目論んでいました。精神を病んだ状態で一族を牛耳る神美に逆らうことは難しく、子翠は一族が討伐されることを分かっていながらクーデターに加担します。 壬氏は猫猫を救うため宦官の立場を捨て皇弟として軍を指揮し、子氏討伐を実施。この際に、彼の頬に傷ができます。また、猫猫は壬氏が現帝の弟であることを知ることに。 猫猫も漢の一族の者であることが周りにバレてしまい、後宮に居場所がなくなってしまいます。
様々な思惑に翻弄される猫猫。どうか負けずに頑張って欲しいです。
【5~6巻ネタバレ】壬氏の花嫁探しと里樹妃を巡る事件
花嫁候補として猫猫は西都の旅へ同行
子が無事生まれたことにより玉葉妃が正室となり、壬氏は皇弟として政(まつりごと)に参加するように。猫猫は花街に戻り薬屋を切り盛りします。 蝗害(こうがい)の予兆や旅芸人を装う白娘女(パイニャンニャン)の影など不穏な動きもあるなか、猫猫は壬氏の命令で西都へ向かうことになりました。 この旅は実は皇弟の花嫁探しが目的。羅一族の姫である猫猫、里樹(リーシュ)妃、実は先帝の孫である翠苓が同行しています。身元が明らかになった壬氏はこの旅に猫猫を同伴することで遠回しにプロポーズをしているのですが、猫猫にははぐらかされている状態です。 また、壬氏の生みの親が阿多(アードゥオ)妃であることも明らかになりました。 ラストでは一向に進展しなかった2人の関係が少しだけ動き出します。猫猫にプロポーズめいた言葉をかけ、彼女の首を締めつつキスを迫る壬氏。しかし花街仕込みの彼女の技によって彼はキスの返り討ちに……。 ただ甘いだけの雰囲気にはならない2人ならではの胸キュンエピソードが、Web版から加筆されています。
猫猫の恋路に動きが見えた胸キュン巻。これから恋愛描写も増えていくんでしょうか。
キスで壬氏と猫猫の関係に変化は……?
プロポーズはあったものの、お互いの立場を考えると猫猫も簡単に首を縦に振れるものではなく、2人は結局とくに変化のないまま過ごしていました。 このエピソードでは、もう1人の花嫁候補・里樹(リーシュ)妃にスポットが当たります。里樹は白娘女の暗躍によって、盗賊に襲われたり不義を疑われて幽閉されたりと次々と不幸な目に遭うことに。白娘女は猫猫や壬氏の活躍によって捕まりますが、その裏にはまた別の黒幕の存在がちらつきます。 幽閉された里樹妃は隣に幽閉されていた白娘女に精神的に追い詰められ、飛び降り自殺を決行。猫猫の推理と、里樹妃に惚れている高順の息子・馬閃(バセン)が体を張って助けたことで、里樹妃は一命を取り留めます。 猫猫の義兄である羅半やその兄が登場した他、白い巫女など次への伏線が描かれました。
この作品は猫猫たち以外にも魅力的なキャラが沢山いるんですよね。
【7~9巻ネタバレ】遂にプロポーズ?壬氏が見せた覚悟
「お前を妻に」壬氏がついに本気のプロポーズ!?
猫猫は高順(ガオシュン)の依頼により試験を受け、医官付き官女に。同僚の姚(ヤオ)や燕燕(エンエン)といった個性的なキャラクターが新たに加わります。 後宮では砂欧(シャオウ)から亡命してきて中級妃となった愛凛(アイリーン)や、療養目的でやってきた砂欧の巫女が関わる毒殺未遂事件が発生。 この事件の表向きは愛凛の陰謀として処理されますが、巫女についてやってきたジャズグルや意味深な予言の絵など、まだ謎が残されたままになっています。 18話「男女の駆け引き」では喧嘩腰の猫猫に対し、壬氏も売り言葉に買い言葉といった形で、猫猫を妻にするとついに宣言。前回のうやむやになったプロポーズよりもはっきりと、「お前を妻にする」と逃げ道のないプロポーズをしました。
スケールの大きな謎多き事件にプロポーズ。物語が大きな山場を迎えています。
壬氏が重すぎる猛烈アプローチを仕掛ける!
蝗害の謎や毒入りぶどう酒の事件など次々と問題ごとが起こり、壬氏は多忙を極めていました。そんな折、羅漢の影響で碁が流行り、囲碁大会が開かれることに。壬氏は勝ったらひとつ願いを聞いてもらうという約束で、羅漢との対決を取り付けます。 この試合は乱入によって流れてしまいますが、この後壬氏は猫猫を手に入れるためさらに強引な手を使うことに。主上(しゅじょう)と玉葉后の前で、壬氏は自らの身体に玉葉后の紋の焼印を押し、猫猫以外と結婚する気がないと宣言するのです。 焼印を押すことは、その人の奴隷となることを意味します。これにより壬氏は皇位継承を放棄したことになりますが、彼はまだ自身の出生の秘密を知らないのでした。 また玉葉后の周りに不穏な動きが多くなっていきます。彼女とは不仲の腹違いの兄がなにかを企てている様子も描かれていました。 8巻ラストでは腹部に重傷を負った壬氏と猫猫が奥の部屋に消えるところで終わっています。
壬氏の覚悟が見えたエピソード。これで猫猫との関係も発展していきそうな予感……?
猫猫の心境にもついに変化が?
腹に焼印の火傷を負ったことを周りに知られるわけにはいかず、猫猫は火傷の治療のため壬氏のもとへ通います。この怪我をきっかけに、猫猫は禁忌である医学の勉強の必要を感じ養父から学び始めることにしました。 養父の羅門と似た部分を壬氏から感じ、どうしても彼を放っておくことができない猫猫。火傷のことがあったからか、彼女の気持ちも少しずつ動いているようで、痛いの痛いの飛んでいけと彼女から彼の頬にキスするシーンもありました。 そして壬氏や羅漢らとともに、猫猫たちは玉葉后の故郷である西都への遠征と向かいます。 西都遠征では新たな馬一族のキャラも登場。高順の息子・馬良(バリョウ)の妻で壬氏の侍女の雀(チュエ)は、西都での猫猫の護衛を務める人物で、諜報を得意としています。彼女は皇族直属諜報部隊を担う巳の一族です。
ほっぺとはいえついに猫猫からキス!胸キュン要素が沢山つまった巻でした。
【10~12巻ネタバレ】玉葉妃一族のお家騒動?再び西都へ
猫猫たちは蝗害を乗り越えられる?
西都への遠征へとやってきた一行。猫猫は壬氏の火傷が周りにバレないか気が気ではありません。猫猫は農業に詳しい羅半兄(ラハンあに)と共に農村へと視察に向かいますが、懸念される蝗害に対し農民は疑心的でした。 そんな中、ついに蝗害が発生。猫猫の殺虫剤や、壬氏が蝗害対策にと用意していた家鴨や芋で民は難を逃れました。 しかしその手柄を、一行を西都へと呼んだ領主代理・玉鶯(ギョクオウ)が自分のものとしてしまいます。玉鶯はまだ何か企んでいるようで、玉葉后との間には依然不穏な空気が漂う形に。 猫猫は50年前の風読みの民の虐殺に関わる老人と出会い、風読みの民は過去に分裂していたという真実を知ることになります。
恋愛模様が描かれるかと思いきや、今回目立った動きはありませんでした。
玉一族のお家騒動が幕引きを迎える
蝗害の後処理に追われる中、狡猾な玉鶯に振り回されてしまう壬氏。政治劇が中心となる11巻では、壬氏が猫猫と手をつなぎ気力を補充するシーンが数少ない甘い描写となっています。 本巻では羅漢直属の部下・陸孫(リクソン)の過去と西都の歴史が明らかに。陸孫は17年前に滅ぼされた戌の一族の最後の男子で、母と姉を玉鶯に殺されていました。 玉鶯が腹違いの兄を刺殺した現場に居合わせた陸孫は、その場で玉鶯を刺殺。思わぬ形で復讐を遂げることとなりました。羅漢は人殺しをした賊を殺しただけだと陸孫をかばい、彼の殺人は見逃されることになりました。 壬氏の活躍で戦争は回避され、ヒーローになりたいという思いをこじらせて陰謀を巡らせてきた玉鶯は死亡という形で退場。今後西都をどうするかの話し合いが残されたため、皇弟一行は引き続き西都に留まることになります。
今回はかなりヘビーな人間模様のお話。読み応えのあるシリアスなシナリオも、本作の大きな魅力のひとつですよね。
西都遠征で変化した猫猫の心境
玉鶯が暗殺され戦争は避けることができたものの、今度は西都の次なる領主代行を誰にするかという問題が浮上します。はじめは壬氏が舵を取っていましたが、やがて玉鶯の3人の息子を後継者として育てるという話に……。 しかし彼らはいずれも後継者にふさわしい器ではなく、猫猫もこれには呆れ果ててしまいます。お家騒動に巻き込まれるわ、玉鶯の孫には目の敵にされているわ、雲隠れの旅を強要されるわで、気の休まる暇がまったくありません。 騒動から解放された猫猫は、同じく疲労困憊の壬氏の元へ。久々の再会となった2人がハグしたまま眠りにつき、猫猫が眠る壬氏にキスをする胸キュンな展開も。 さらに、西都からの帰りの船では、猫猫が壬氏への感情を受け止めようとしていることが明らかとなりました。いつもならやり返す壬氏からのキスも静かに受け止めており、猫猫が前進しようとしていることが伝わってきます。
政治的な話が続いていましたが、久々に恋愛部分が描かれて大満足です。
【13~14巻ネタバレ】1年ぶりの中央!羅半の恋の行方も気になる
猫猫の心境に変化が?宮中の恋模様
1年ぶりに中央へ戻って来た猫猫たち。様々な人と再会を果たす猫猫ですが、そこで自身の恋愛へのアドバイスを受けることになります。それもあってか、少しずつ結婚についても前向きになっていく猫猫。 その一方、猫猫の義兄にあたる羅半にも恋の予感が。なんと彼に思いを寄せる羅家の使用人・三番(サンファン)が登場!さらに猫猫の同僚であり羅家に身を寄せる姚(ヤオ)も羅半が気になっているようで、羅半を取り合う恋愛争奪戦の予感が漂ってきます。 またこの巻で壬氏の侍女である雀の主人が、壬氏の生みの親である阿多と判明。雀に対して「壬氏を幸せにする」という仕事を与えた経緯も描かれ、読み応えのあるヒューマンドラマが繰り広げられています。
猫猫以外の恋模様も描かれるなど、恋愛要素がかなり多い巻でした!胸キュンポイントが盛り沢山です。
羅半兄の恋の行方は?
皇帝から一族を表す「名」を与えられた「名持ちの一族」。その一族たちの会合に羅の一族として出席することになった猫猫たち。彼女はここで仲違いしている辰と卯の一族のトラブル解決に力を貸し、両家の和解に貢献します。 その会合には姚に奇妙な「恋文」を送り続けた辰の男も参加。これを解決するために羅半兄が一肌脱ぎ、その男との決闘に勝利!姚との恋を諦めさせることに成功します。 姚を誰より大切に思う燕燕は羅半兄に大いに感謝しました。そして羅半兄の本名・俊杰(ジュンジェ)の名を呼びながらお礼の言葉を言います。これに羅半兄は大赤面。なんと羅半兄は燕燕との恋に落ちていくことに。 猫猫の恋模様はあまり発展しませんでしたが、ここからは羅半兄の恋が動き出しそうな予感……?この先の展開が気になって仕方ありません!
描写は少なかったですが、猫猫の壬氏への想いが強くなっているようなシーンも存在。そろそろ2人の恋も本格的に動いて欲しいところです。
【15巻ネタバレ】壬氏と猫猫の覚悟
原作小説 | 15巻 |
---|---|
漫画(スクエニ版) | 未到達 |
漫画(小学館版) | 未到達 |
アニメ | 未到達 |
新上級妃の登場で政治バランスは複雑に……
試験に合格した猫猫は、失敗すれば死刑にすらなりかねない帝の外科手術に参加することになります。猫猫は薬班として、投薬実験をしたり翠苓の知恵を借りたりと奔走。 皇帝の手術を前に、宮廷内は次期皇帝を誰にすべきかという話題が活発となります。今はまだ幼い玉葉妃の息子が皇帝になると、玉葉の父・玉袁(ギョクエン)が実権を握ることに。 ほかに、梨花妃の息子と壬氏が次期皇帝候補として挙がっていますが、当の壬氏は猫猫と一緒になりたいため断固拒否の構えを見せています。 さらに空席となってきた上級妃には、安氏の姉の孫娘、玉葉の兄・大海(ダーハイ)の娘が入内するようです。
家族会議で見せた壬氏の覚悟と猫猫の思い
宮廷内が慌ただしく手術の準備をする中、術日前日に帝が阿多・壬氏・猫猫による話し合いの場を設けます。 帝はやはり壬氏を後継者にしたいようで、妃も猫猫1人でいいと提案します。しかし壬氏はこれを拒否。猫猫が妃として周りから疎まれ傷つく可能性があるなら彼女を手放すと、愛ゆえの宣言をします。 それを聞いた阿多は、過去に唯一の妃としてつらい日々を過ごした自分を重ねたのか、そっと涙を流しました。阿多の息子を想う涙に心動かされる形で、帝も壬氏を後継にすることは諦めたようです。 壬氏と猫猫が帰ったあと、阿多は「月(壬氏)に好きなようにやらせてやってくれ」と帝に頼みます。さらに手術が失敗しても罪は問わないという遺言も書かせていました。 このときの猫猫の心情は描かれていませんが、手術後の食事の席で猫猫が「(帝に)ならないでくださいね」と壬氏に言っていました。猫猫なりの一緒にいたいという気持ちの表れに思わずニヤニヤしてしまいます。
トラブル発生!帝の手術
ついに帝の手術当日ですが、思わぬトラブルが発生。手術前に虫垂炎が破裂してしまい、急を要する手術へと一変してしまったのです。しかも執刀医が利き手を怪我、頼みの綱の天祐(ティンユウ)も気分屋を発動させて執刀を放棄します。 見かねた羅門が悪い膝を押して執刀。猫猫はそれを補助します。最後の縫合は外科手術を得意とする天祐が担い、無事に手術は終わります。 これまで薬や毒にしか興味がなく、外科手術にもそれほど興味を示さなかった猫猫。帝の手術を経験して、医官としての道も今後視野に入れていくのではないでしょうか。
もうこれは夫婦ですね!手術シーンも緊迫感があってよかったですが、2人が改めて帝の前で想いを貫いていくシーンが感無量でした。
最新巻16巻はいつ発売に?
2024年12月1日現在、16巻発売日の発表はまだありません。14巻、15巻は前巻から200日前後で新刊が発売されていましたが、16巻はそれよりも間が空きそうです。 過去には新刊発売まで1年以上空いたこともあるので、新刊発売は2025年春頃の発売と予想します。アニメ化なども重なって、先生の作業量が増えているのかもしれませんね。もしくは膨大な書き下ろしエピソードがあるのかも。楽しみに新刊発売を待ちましょう!
『薬屋のひとりごと』主な登場人物をおさらい
猫猫(マオマオ)
猫猫(マオマオ)は花街で育った好奇心旺盛な女の子。本来は整った顔立ちをしていますが、花街で襲われないためにわざと化粧で美しさを消しています。知的好奇心が旺盛で、特に薬や毒への造詣が深く、毒に関しては自分の身体で毒薬を実験するほど。 養父のもとで花街の薬師として働いていましたが、人さらいに遭い後宮に下級女官として売られることに。無能を装っていたものの、次々と後宮内の事件を解決に導いてしまい、壬氏と関わっていくことになります。中盤からは医官手伝いとして宮廷医局で働くように。 実の父親は「名持ちの一族」の名門・羅の一族の漢羅漢(カンラカン)。また養父・漢羅門(カンルォメン)も同一族です。
壬氏(ジンシ)
壬氏(ジンシ)は猫猫曰く「無駄に美形」な後宮管理を担当する宦官。無能を装っていた猫猫の有能さと、あえてそれを隠して過ごそうとした判断力の高さから、彼女に目をつけます。加えて男女問わず言い寄ってくるほどの自分の容姿にまったく興味を示さない猫猫に興味を抱くことに。 のちに猫猫への興味は愛情に変わっていきます。恋愛や異性に興味を示さない猫猫からは邪険にされることも少なくありません。その美貌から邪険な扱いを受けること自体が珍しく、猫猫のつれない態度に一層執念を燃やしていきます。 国の重要人物ともつながりが深い描写があり、序盤は謎めいた人物として描かれていました。その正体は後述する皇帝の弟・華瑞月(カ・ズイゲツ)です。
華瑞月(カ・ズイゲツ)
華瑞月(カ・ズイゲツ)は壬氏の本名で、皇帝の弟です。壬氏としては物語開始時点で24歳を公称していますが、本来は18歳。 正体を伏せて宦官として動いているのは、皇帝の裏切り者を炙りだすため。また彼は皇位継承を望んでいないため、裏切り者を排除して後宮の治安を安定させ、世継ぎが生まれやすい環境を作ることも目的としていました。 中盤からは本来の立場に戻りますが、猫猫以外と結婚する気はないと自ら腹部に焼きごてを当てて皇位を放棄を宣言します。皇弟として公務に追われながらも、猫猫とはゆっくりと関係を進展させている最中です。
アニメ『薬屋のひとりごと』が大人気に!
アニメ『薬屋のひとりごと』1期全24話が絶賛のうちに放送を終了しました。 主人公の猫猫(マオマオ)役を演じたのは悠木碧。ドラマCDからの続投かつ、ファンからは「キャラにぴったり!」と大好評でした。TOHO animation STUDIOとOLMが手掛けたアニメーションも美しく、1期終了直後から2025年放送の2期への期待が高まっています。
アニメ『薬屋のひとりごと』最終回・ラストはどんな内容?
アニメ1期最終話では、前半で羅漢と鳳仙の奇跡の再会を描きます。愛する2人の再会は、涙なしでは観られないと話題となりました。 後半は美しく着飾った猫猫の塀の上での舞が見どころ。傷口が開いて血を流す猫猫に呆れながら、壬氏は彼女を小脇に抱えて塀から飛び降りると、2度目のお姫様抱っこをしました。 かわいく「牛黄をください」とおねだりをする猫猫と、渾身の頭突きを食らわせる壬氏という相変わらずなやりとりを描き、ほのぼのな雰囲気で1期は終わります。 最終話は舞やおねだりシーンなど、猫猫のかわいさがぎゅっと詰まっていました!
小説と漫画の違いはある?作画の違いが特徴的!
『薬屋のひとりごと』はヒーロー文庫から小説版が出ているのに加え、「月刊ビッグガンガン」と「月刊サンデーGX」でコミカライズ版が連載中です。 前者は原作と同名タイトルでねこクラゲが作画を担当、後者は『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』のタイトルで倉田三ノ路(くらたみのじ)が作画を担当。 小説版はWebで発表されたものに加え、加筆修正が加えられています。 漫画版はどちらも原作小説から大きく離れる部分はありませんが、いくつか違いもあります。まず大きな違いは作画です。ビッグガンガン版のほうがまるくて可愛らしいデザインで、デフォルメされたシーンも多くあります。しかしサンデーGX版のほうがシンプルな作画となっているのが特徴です。 ストーリーはややサンデーGX版が早く進んでいます。こちらは謎解き部分などの解説もシンプルなので、原作を知らない人は説明の丁寧なビッグガンガン版のほうが分かりやすいかもしれません。
小説『薬屋のひとりごと』を今すぐ無料で読む方法の調査結果!
※配信状況は5月10日時点のものです。
※記事中の金額は全て税込表記となっています。
調査の結果、2024年5月現在、小説『薬屋のひとりごと』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70%オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『薬屋のひとりごと』もお得に読むことができます。
『薬屋のひとりごと』を読むならコミックシーモアがおすすめ!
『薬屋のひとりごと』をお得に読みたい人にはコミックシーモアがおすすめ。小説版と2種類のコミックスが全て配信中です。
コミックシーモアでは無料会員登録で70%オフのクーポンをゲットできるのでお得に読むことが出来ます。 この機会に是非コミックシーモアで『薬屋のひとりごと』を一気読みしてくださいね!
『薬屋のひとりごと』を違法サイトで読むのは絶対にやめよう!
海賊版サイトで『薬屋のひとりごと』のzip・rar・pdf・rawなどのファイルが違法アップロードされていたとしても、絶対に利用するのはやめましょう。
海賊版の漫画サイトは利用しただけで犯罪になる可能性があります。軽い気持ちで漫画を閲覧したとしても、最悪のケースだと刑事罰を科されることもあるのです。元々違法アップロードの規制対象は、音楽と映像のみでした。しかし、2021年1月の法改正により漫画、雑誌など全ての著作物に適用されるようになったのです。
さらに海賊版サイトにはデバイスのウイルス感染や、クレジットカード情報が不正に抜き取られるなど、犯罪に巻き込まれるリスクさえはらんでいます。安全に漫画を読むためにも、公式なサービスの利用を心がけましょう。
令和3年1月1日から、インターネット上に違法にアップロードされたものだと知りながら侵害コンテンツのダウンロードを行う行為が幅広く違法となります。刑事罰の対象となる場合もあります。
『薬屋のひとりごと』ネタバレあらすじで2人の恋模様をおさらい
ひとつひとつの謎解きが大きな陰謀や事件へとつながっていくストーリーのつなげ方や、伏線の置き方が絶妙な面白さを引き出している『薬屋のひとりごと』は、ぜひ抑えておきたい作品のひとつです。 猫猫と壬氏の関係の結末がどうなっていくのか、今後の展開に期待しましょう。