『桜の塔』最終回ネタバレ・全話あらすじ!漣と千堂の最終決戦の結末は?
テレビ朝日の4月期新木曜ドラマが、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(2019年)の武藤将吾脚本による『桜の塔』に決定しました。 主演の玉木宏が演じるのは、キャリア史上最もダーティーな主人公!警視庁内の派閥争いを主軸に、組織内の野望と正義が入り乱れる、新たな警察エンタテインメントドラマでした。 この記事では、本作のネタバレあらすじを毎週更新してきました。最終回で漣は望みを叶えたのか、その行方を見守りましょう。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
タップできる目次
- 【ネタバレなし】『桜の塔』のあらすじ
- 第1話のあらすじ・ネタバレ
- 第2話のあらすじ・ネタバレ
- 第3話のあらすじ・ネタバレ
- 第4話のあらすじ・ネタバレ
- 第5話のあらすじ・ネタバレ
- 第6話のあらすじ・ネタバレ
- 第7話のあらすじ・ネタバレ
- 第8話のあらすじ・ネタバレ
- 最終話のあらすじ・ネタバレ
- 主演キャストには玉木宏
- ヒロインには広末涼子!正義感に燃える幼馴染に
- 仲里依紗/千堂優愛
- 森崎ウィン/蒲生兼人
- 岡田健史/富樫遊馬
- 橋本じゅん/刈谷銀次郎
- 高岡早紀/小宮志歩
- 光石研/吉永晴樹
- 吉田鋼太郎/権藤秀夫
- 椎名桔平/千堂大善(たいぜん)
- 関智一(声優)/牧園隆文
- 脚本は「3年A組」の武藤将吾
- 刑事ドラマを作り続けるテレ朝の“事件解決もの”でない新たな警察ドラマ
- ドラマ『桜の塔』最終回ネタバレ・全話あらすじを紹介
【ネタバレなし】『桜の塔』のあらすじ
“桜の代紋”を掲げる日本警察において、東京都を管轄する警視庁。国内最大にして、世界有数の規模を誇る組織の頂点=警視総監のポストを目指し、壮絶なパワーゲームが巻き起こります。 捜査共助課の理事官・上條漣もまた、警視総監の座を狙う警察官のひとり。自身の目的の近道として、所属する派閥の長を出世させようと考えるのでした。人間の本性が覗く熱き闘いの末、権力に飢えた者たちが行く着く場所とは……。 まだ詳細は不明ですが、漣が犯人を徹底マークする「銀行強盗人質発砲事件」の手柄を巡って、駆け引きが行われていくのかもしれません。この事件と派閥争いが縦軸と横軸になり、ストーリーが展開するのではないでしょうか?
【勢力争い図】最終階級一覧
警視総監 | 【薩(改)】権藤(吉田鋼太郎) |
---|---|
警視監 | 【東】吉永(光石研)…警備局長 |
警視長 | 【改】上條(玉木宏)…共助課長 |
警視正 | 【なし】牧園(関智一)…捜査一課長 【改】新垣(馬場徹)…警備部 |
警視 | 【改】富樫(岡田健史)…共助課 【改】馳道忠(渡辺大知)…交通課 |
その他 | 【千】千堂(椎名桔平)…脱落 【薩(千)】矢上…脱落 【千】士門…脱落? |
※【千】外様派の中でも千堂に従う千堂派。 【東】東大派。吉永を中心とする東大出身の派閥。 【薩】薩摩派。2つに分裂し、1つは千堂派、1つは改革派と結託する。 【改】上條が新たに立ち上げた派閥、改革派。 【なし】現場からの叩き上げ。ノンキャリア組。
第1話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)は父の墓参りで「あと少しだ。全てが終わる」と言い、父の形見であるスキットルボトルでウイスキーを飲んでいました。 遡ること2016年、銀行で立てこもり事件が発生します。警視監で外様派の刑事部長・千堂(椎名桔平)、東大派の警務部長・吉永(光石研)、薩摩派の警備部長・権藤(吉田鋼太郎)の3人はSATを出動させるか会議をしていました。 実はこの3人は次期警視総監を争っており、手柄を妨げあった結果SATは出動できないことに。すると現場で犯人は人質の足を撃って逃走、警視正の佐久間(少路勇介)はそのとき麻雀をしていた上條に電話をかけ続けていました。 捜査員たちはSATを出動させられなかったことで佐久間を責めますが、そこに上條が現れて矛先を部下に変えます。そして的確なプロファイリングから捜査方針を示すと、捜査員たちは黙り込みました。 そんな上條に幼馴染の爽(広末涼子)は幼馴染としてアドバイス。爽は上條の父親が自殺してから上條は変わったと言い、上條も父のような弱者にはならないと告げます。 夜、佐久間と上條はキャバクラで飲んでいましたが、上条は酔いつぶれた佐久間をママの志保(高岡早紀)に託し先に帰ります。 翌朝上条に佐久間から電話がかかってきました。気が付くとホテルにいて、隣に知らない女がいたと言うのです。しかし千堂の娘・優愛(仲里依紗)と婚約している佐久間は代わりに上條にランチに行ってほしいと言い出しました。 優愛は楽しく上條とランチをし、どうやら上條のことを気に入った様子。翌日千堂は佐久間が女子高生とホテルにいたことを知り激怒して、佐久間のポストに上條がついて強盗事件の指揮をとることになりました。 しかしこの捜査で東大派、薩摩派の捜査員がボイコットし、上條は千堂に必ず犯人を逮捕すると誓います。3Dプリンターで作られた銃が使われていたことから、爽は蒲生(森崎ウィン)という男が怪しいと睨み上條と共に蒲生に近づきます。
ネタバレ
上條は蒲生の様子を観察して犯人だと確信し、何やら動き出しました。すると翌日蒲生のアパート近くから犯行に使われた銃が見つかり、自宅から大量の改造銃が発見されます。 蒲生は結果的に犯行を認め、改造銃の密売ルート紹介に1000万円が必要であり「金を要求してきた奴がけしかけた」と話しました。結果的に蒲生は犯行を認めましたが、爽は納得がいきません。 爽は上條が証拠捏造をしたのではと詰め寄ります。蒲生は銃を砕いて捨てたと証言しており、見つかるはずがなかったのです。 爽は上條の行動に失望しますが「お前に俺の何が分かる」と上條は突き放します。上條は捏造した銃のことを全て千堂に打ち明け、千堂も自分の出世のためにと捏造を見逃していました。 佐久間は懲戒免職となり、千堂は上條を警視正に推薦すると言います。志保と上條も実はつながっていて、佐久間を追いやったのも全て上條の作戦でした。 警察内で蒲生は上條の声を聞きあることを思い出します。それは密売ルートを紹介し銀行強盗を提案してきた男の声だったのです。事件は全て、起こる前から上條が仕組んでいたのでした。
第2話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)は警視正候補に挙がり、薩摩派の新垣(馬場徹)、東大派の馳(渡辺大知)とともに2枠を争うことになります。警視総監の荒巻(段田安則)が投票で決めようと提案したのですが、外様派の上條は不利な状況にありました。 その頃女性がボーガンで狙われる通り魔事件が発生。捜査は難航しますが、上條はすでに自ら事件を解き明かし、事件解決の手柄を大きくするためある策略を考えます。それは「Mr.予言者」を使って次に狙われる場所を予言させ、それを配信して世間を盛り上げていくというものでした。
ネタバレ
Mr.予言者は5件の事件現場を予言し、見事的中させます。そして6件目の予言の配信を行っている最中にボーガンが放たれ、女性の隣にいた男の子に命中してしまったのです。上條は犯人に殺意はないものと予測していましたが、予想外の展開に困惑。 その後上條の元に優愛(仲里依紗)がやってきます。優愛は上條に気持ちがあると打ち明け、上條も優愛が気になっていると返しました。しかし上條は優愛に釣り合う男になるため、出世するまで待ってほしいと告げます。 その頃爽(広末涼子)は前回逮捕された蒲生(森崎ウィン)の面会に来ていました。爽は蒲生に入れ知恵をした犯人が見つからないと打ち明けると、蒲生は警察で入れ知恵をした犯人に似ている声を聞いたと言うのです。 そして面会後、爽は上條の元へ。爽は怒りながら上條に「あんたおじさんに胸張って警察官になれたって言える?」と問い詰めます。そして上條の頭には「もうだめなんだ、俺は」という父の姿が思い描かれていました。 ボーガンの事件について、当初上條は事件現場の位置関係が北斗七星の形になると読んでいました。しかし7件目の事件はMr.予言者が予言した場所で行われなかったのです。 その直前、上條は爽に連絡し、事件が北斗七星ではなくよく似たこぐま座の形で行われていると伝えました。そして爽はすぐ現場に向かい、犯人は逮捕されます。 Mr.予言者は予言が外れたことで世間から非難を浴びました。爽がMr.予言者になぜ予言していたのか問うと、Mr.予言者は「みんなあいつのせいだ」とこぼしました。 警視正には、上條と新垣が8票獲得し馳が落ちるという結果に。上條は千堂(椎名桔平)の自宅に呼ばれ、ボーガン事件の解決と警視正への昇進を喜びました。そして優愛と結婚前提の交際を認めてほしいと千堂に伝え、千堂も2人の交際を認めたのです。 そして爽は上條に、事件を全て知っていたのではと詰め寄ります。実は朝、上條の鞄にあった事件資料にすでにこぐま座が描かれていました。爽は上條がMr.予言者を出世に利用したことを悲しみ、上條を助けたいと銃を向けます。 上條は「止めたいのなら撃て」と告げますが、弾はすでに抜かれていました。爽は上條を止められず、自分を責めます。
第3話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)は警視正に昇進し、警務部へ異動して吉永(光石研)から監察官のポストを与えられます。そして警察内部による拳銃の横流し事件を探るよう命じられました。 上條はその横流し犯が爽(広末涼子)率いる水樹班の中にいると推測。刑事の高杉(長谷川朝晴)と轟(駒木根隆介)が保管庫に拳銃を預ける前にすり替えられていたため、2人が疑われることになったのです。 上條は2人に罠を仕掛けます。廃工場で拳銃が見つかり高杉と轟に保管庫まで運ばせました。しかし拳銃はすり替えられておらず、爽はひと安心。その頃上條は馳(渡辺大知)に2人の経歴を調べてもらい、警察大学校時代の思い出だった肉まんを差し入れて父親のことを語りました。 その後別の現場で覚せい剤が大量に発見される事件が発生し、水樹班が捜査に向かいます。
ネタバレ
そして上條と爽は、発見された覚せい剤を高杉が横流ししている現場を捕えました。実は覚せい剤は水樹班の富樫(岡田健史)にわざと持ち込ませ、現場から見つかったように仕向けていました。 ちょうど高杉を捕まえた直後、上條の元に馳から連絡が。馳は高杉が警視総監・荒巻(段田安則)の甥であり、自分の仕事が不正経理の処理で裏金作りを手伝っていたことを涙ながらに語り始めます。 馳は自分のしていることに嫌気がさし、薬を過剰摂取し自殺を図ってしまいました。 上條は馳の元へ急ぎながら新垣(馬場徹)に連絡。何とか馳は一命を取り留めました。上條は急いで馳のPCへ向かいますが、既に部下がデータを削除。 上條は吉永に裏金作りを追及しますが、「証拠がない」と認めません。さらに上條が高杉を逮捕したことを責め、千堂(椎名桔平)も高杉を逮捕したことを上條に詰め寄ってきたのです。荒巻の甥を逮捕したとなると荒巻のキャリアを傷つけることになるので、吉永はその責任を千堂になすりつけようとしました。 しかし実際上條は高杉を逮捕せず、依願退職にしていました。そして馳は不正経理の証拠を上條に送っており、上條は吉永を失墜させようとします。 しかし千堂は「大目に見る」と馳に責任を押し付け、吉永に仮を作って荒巻に自分をアピールしようとしたのでした。上條は反発するも、千堂は「馳のためでもある」と上條を説得。 このことは全て上層部によってもみ消され、爽は高杉が「警察OBに横流しの手口を聞いた」と言ったことを上條に打ち明けます。そして上條は志歩(高岡早紀)と情報屋の刈谷(橋本じゅん)の元へ。「内通者はあんただよな」とどちらかを責めたのでした。
第4話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)が突き止めた警察官による横流し事件の内通者は、刈谷(橋本じゅん)でした。しかし刈谷は23年前、上條の父・勇仁(岡部たかし)が自殺した事件を上層部に思い出させるためにやったと供述。 そして刈谷は、勇仁は自殺ではなく誰かに首を吊るよう強要されていたと打ち明けたのです。刈谷は勇仁が口封じのために死に追いやられ、薩摩派の人間が怪しいと睨んでいました。 上條は爽(広末涼子)に協力を求めます。
ネタバレ
その頃権藤(吉田鋼太郎)は、吉永(光石研)の不正経理事件で東大派から薩摩派の時代になったと喜んでいました。吉永は上條のパソコンに制限をかけ、当時の情報を得られないように細工。 しかし上條は入院中の馳(渡辺大知)に相談し、不正経理の時に作ったコードをもらいます。そして薩摩派へ誘われる予定の富樫(岡田健史)に頼み込み、上條は薩摩派の尻尾を掴むよう指示をしました。 富樫は当時の横流し事件の関係者一覧を入手し、なんとそこに新垣(馬場徹)の父である警察庁長官の名前を見つけました。上條は新垣に報告し、新垣はそれを権藤に報告してしまいます。 そして荒巻(段田安則)にまで情報が回ると、千堂(椎名桔平)から上條は休暇を取るよう命じられてしまいました。 上條は優愛(仲里依紗)との結婚式の準備をしますが心ここにあらず。優愛が怒って上條のスキットルを投げつけると、上條はスキットルのカバーの下に住所が書かれているのを発見したのです。 その住所には拳銃や薬物横流しのアジトがありました。さらに1993年5月12日、勇仁が亡くなった日のビデオテープを発見。テープには何者かが勇仁に拳銃を突きつける映像が残されていました。 その後新垣がやってきて、新垣の父の手帳を上條に手渡します。新垣の父は横流しには加担していなかったものの、手帳には犯人である人物のことが書かれていました。 上條は権藤に詰め寄り、勇仁のことを追及します。証拠がないと言い逃れする権藤ですが、上條はその言動を全て警視庁に入ったばかりの権藤の息子に聞かせていました。 権藤は観念し、当時薩摩派の出世のために横流しを手伝っていてそれを止められなかったと反省。「声を挙げた勇仁を助けられずすまなかった」と上條に頭を下げました。 しかし勇仁の死については、残されたビデオテープには権藤のライターが映っていましたが、権藤はそれをある人物にもらったと言い出したのです。 その人物は千堂でした。そして千堂はビデオに映っているのは自分だと認め、「お前の父の死を見届けたのは俺だ」と話し始めます。
第5話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
勇仁(岡部たかし)の葬儀で、幼かった上條(玉木宏)は週刊ライトの記者に父が自殺したのは信じられないと話しかけられます。そんな上條を守ったのは千堂(椎名桔平)でした。 そして千堂は自分の名刺を上條に渡し、「死の真相を知りたければ父と同じ道を辿るといい」と伝えていたのです。 そして現在、千堂が父を死に追いやった張本人だと確信した上條は詰め寄ります。しかし「冗談だよ」と交わされ、「俺はお前ごときが倒せる相手ではない」と宣戦布告されてしまいました。 上條はそこから千堂が他の事件にも関わっていると踏み、別件で失脚させようと動きます。すると吉永(光石研)が「5年前の傷害事件で犯人が捕まっていない」と謎の言葉を上條に伝えました。 その事件とはスポーツカーと車がぶつかりそうになって運転手同士が揉み合いとなり、被害者は突き飛ばされ全治3ヶ月の重傷。被疑者はスポーツカーで逃走し車は特定されたものの、盗難車だったため犯人が未だに捕まっていないという事件でした。
ネタバレ
この事件を自ら仕切ったのは千堂。上條は当時を知る佐久間(少路勇介)を呼び出します。するとスポーツカーは千堂のもので、千堂の指示でもみ消したことを告白。 しかも運転していたのは優愛(仲里依紗)で、上條は優愛にも詰め寄り証拠を集めました。 そして上條は志歩(高岡早紀)の店に千堂を呼び出します。「あなたを告発します」と佐久間からもらったドライブレコーダーの映像を流し、事件を公表すると詰め寄りました。 しかし千堂は全く動揺しません。それどころか協力者だと思っていた佐久間は態度を変え、千堂の味方に。上條に陥れられたことを根に持っていたのでした。 さらに全幅の信頼を置いていた志歩まで、千堂に母親の治療費を払ってもらっていたため逆らえず、今回の上條の計画を千堂に漏らしていました。 千堂は「俺はお前ごときに倒される相手ではない。23年前、お前の父に告発をやめて見過ごすか、告発して罪をかぶるか、あるいは自ら命を絶つかの3つの選択肢を与えた。お前の父は自ら死を選んだんだ」と伝えます。そこで「漣、自分の信じる道を行け」という父の遺言を伝えられます。 怒りをあらわにする上條。しかし上條自身が出世のためにこれまでしてきたことを千堂に追及されてしまい、成す術はありません。千堂は「俺は警察のトップに立つ、これまでのことは水に流してやるから、優愛を幸せにしてくれ」と言い、上條は涙を流しながら負けを認めたのでした。 爽(広末涼子)は「もうやめて」と上條を止めます。しかし上條は「終わらせない。悪魔に魂を売ってでも。」と決意を新たにし、優愛との結婚式を迎えるのでした。
第6話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)が優愛(仲里依紗)と結婚して5年。現在は刑事部捜査二課の課長となり、順調にエリートコースを進んでいました。富樫(岡田健史)は上條の部下となり、爽(広末涼子)は一課のままでしたが富樫と交際中。 一方の千堂(椎名桔平)はますます力をつけ、外様派を千堂派として副総監にまで出世します。上條はそんな千堂を倒そうと時期を見計らっていました。 そんな時、上條は国会議員・沙代里(中田有紀)の受託収賄罪の証拠をようやく掴みます。しかし刑事部長の土門(野間口徹)が逮捕状を許可せず、千堂が圧力をかけていることが発覚。 さらに突然、二課が集めた沙代里の証拠データが消えてしまうのでした。
ネタバレ
上條は千堂に指示され動いたのではと富樫を疑いますが、千堂は上條に立件を見送るよう念を押しました。 そんなとき5年ぶりに志歩(高岡早紀)と再会。彼女から5年前のことを謝罪されある写真を手渡されます。そこには千堂と内閣府特別担当大臣・若槻(浜田晃)が写っていました。千堂は若槻の指示を受けて事件をもみ消そうとしていたのです。 上條は沙代里が残り500万円を現金で受け取るはずだと睨み、一課の爽に沙代里の尾行を依頼。そして5年前から信用を置くようになった権藤(吉田鋼太郎)からはある音声データを受け取ります。 沙代里はなんと授乳室で現金の受け渡しをしていて、爽はその様子を撮影することに成功。上條は土門を脅すことで、千堂を通さずに沙代里を逮捕したのです。 上條のやり方を新垣(馬場徹)と馳(渡辺大知)は心配しますが、上條は「俺の出世よりも大事なのは警察の未来だ」と新たな目的を伝えたのでした。 千堂に呼ばれた上條は、権藤からもらった沙代里と若槻の収賄に関する音声を聞かせます。千堂に怒りながら「破門だ!」と告げられても、上條はたじろぎません。 上條は新垣、馳、そして権藤や他の同期たちとともに「改革派」という新しい派閥を立ち上げていました。千堂に向かって「あなたをその椅子から引きずり降ろして警察をあるべき姿に戻す、それが信じた道です」と宣戦布告したのです。
第7話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
上條(玉木宏)は千堂(椎名桔平)に宣戦布告したことで、刑事部・捜査共助課長に降格となってしまいます。富樫(岡田健史)は上條の見張り役ということで同じく捜査共助課へ異動。 そんな中、千堂と繋がりのあった若槻(浜田晃)狙撃されるという前代未聞の事件が発生します。上條は千堂が若槻との関係をこじらせ、警視総監の選出権を持つ若槻を狙ったのではと予測。 その考えに賛同した吉永(光石研)は、上條にある情報を提供します。それは元SATの狙撃手で公安時代に千堂の部下だった久瀬(浜田学)が、若槻が狙撃された現場近くの防犯カメラに映っていたというものでした。 久瀬はすぐに逮捕されますが、狙撃理由を「オリンピックの警備の脆弱性を訴えるため」だと言い千堂のことは何も話しません。しかし上條は久瀬が千堂に依頼され若槻を撃ったと推測。
ネタバレ
実は久瀬がSATを辞めたきっかけは、千堂の命令で暴力団に潜入捜査をしておりその時に同僚の深見を撃ってしまったからでした。 その時刈谷(橋本じゅん)も潜入捜査に加わっていたことが分かり、深見が覚せい剤に手を出し錯乱した中刈谷を撃とうとしたため、久瀬は刈谷を守るために深見を撃ったことが判明します。 上條は優愛(仲里依紗)に、千堂を見張るべく実家に戻るよう指示を出します。すると千堂が久瀬に渡した封筒を探しているとの情報を得ました。 一方刈谷は封筒を渡す瞬間を目撃。それを知った上條は自ら久瀬の取り調べを担当します。上條は、若槻に重傷を与えれば亡くなった深見を殉職扱いにし、2階級特進させることを条件に出されたのではないかと問いかけますます。 深見の名誉の回復と、深見の妻への遺族年金のことを提示され、今回の依頼を引き受けたのではないかと上條は伝えました。そして上條は「全てを持ちかけたのは、千堂副総監ではありませんか?」と確信に迫ったのです。 モニターで聞いていた千堂は慌てて取調室に飛び込み、久瀬に「本当のことを話せ」と伝えます。上條は、久瀬は千堂に利用されているだけだと訴え、封筒の中身である誓約書がどこにあるのか問い詰めました。 自宅、居酒屋などあらゆる選択肢を伝え、上條はプロファイリングで居酒屋にあると見抜きます。そして爽(広末涼子)を居酒屋へと向かわせました。 しかし爽が居酒屋に着くと、既に別の刑事が封筒を持ち去ったとのこと。なんと上條と同じくプロファイリングができる土門(野間口徹)が、同じく場所を特定し富樫に先回りさせていたのです。 富樫は誓約書を千堂に渡し、千堂はそれを破り捨てました。 しかし富樫は「初めから久瀬との約束を破るつもりだったのか」と千堂に問います。「当たり前だ。犯罪者に配慮は必要ない」と答えた千堂。富樫は怒りをあらわにし、先ほど渡した誓約書は写しでこっちが本物だと誓約書を見せました。 実は上條は千堂の動きを先回りし、富樫に写しを渡すよう指示していたのです。 千堂は追い込まれますが、そこにやってきたのは警視総監の矢上(尾美としのり)でした。矢上は富樫と爽が付き合っていることを持ち出し、上條のために今まで違法捜査してきた爽を見逃すことにする代わりに、誓約書を渡せと命じます。 泣く泣く富樫は誓約書を差し出し千堂の顔には笑顔が戻りました。しかしその夜、上機嫌で帰る千堂の元に、ナイフを持った刈谷が現れ……。
第8話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
刈谷(橋本じゅん)は千堂(椎名桔平)を刺しそのまま逃走してしまいます。千堂は刈谷と上條(玉木宏)が繋がっていることを知っていたので、上條が自分を刺すよう指示したかと疑っていました。 千堂は大事には至らず、上條の元にクラブSの志歩(高岡早紀)から刈谷をかくまっていると連絡が入ります。上條は5年前、刈谷がうっかり口を滑らせた発言を聞いたときから刈谷を警戒していました。 上條の父が亡くなった日、実は刈谷は夜勤だったにも関わらず上層部に休むよう言われ、金を積まれて休んだのです。 そして刈谷がある人物と繋がっていることを知り、上條は刈谷に「千堂を襲ったのはその人物からの指示なのか」と詰め寄りました。 その時ホステスが土門(野間口徹)に刈谷が来たことを連絡してしまい、土門率いる千堂派の警官たちがクラブSへ。上條は刈谷を説得したが逃げられたと土門に答えますが連行されます。 その後、刈谷は射殺体となって発見されることに。爽(広末涼子)は刈谷の家宅捜索に向かったものの、既にキャリア捜査官に先を越されていました。 その頃富樫(岡田健史)は千堂を裏切ったことで孤立しており、千堂は汚名返上のチャンスとしてある物を指定した場所に埋めるよう指示をします。 一方クラブSでは刈谷と吉永(光石研)が繋がっていたことを志歩が上條に伝え、刈谷が娘に渡そうとしていたぬいぐるみを見せました。上條はその中からSDカードを発見します。 上條は千堂、吉永、権藤(吉田鋼太郎)を会議室に呼び出しました。
ネタバレ
そこで吉永を問い詰めます。キャリアを先に刈谷家の家宅捜索に向かわせたのは吉永だと言い、SDカードの音声を流し始めました。 23年前の拳銃横流し犯をあぶりだすため、高杉に同じく横流しを促したのは吉永であること。刈谷に千堂の尾行を依頼し、若槻(浜田晃)を狙撃した久世(浜田学)をマークさせたこと。若槻を狙撃し証拠を握りつぶした千堂を襲えと指示したのも吉永だと、その音声には記録されていました。 吉永は出世争いから身を引くも、刈谷を殺害したのは自分ではないと断言。 一方優愛(仲里依紗)は上條に離婚届を出し、上條の日記を読んでしまった以上別れるしかないと決意しました。 少し危機感を感じた千堂は、富樫に早く命令を実行するよう指示をします。すると河川敷から刈谷を撃った銃が発見され、そこには蒲生(森崎ウィン)の指紋が検出。 爽の中華料理屋で更生しようとしている蒲生がそんなことするわけないと否定する爽ですが、蒲生は逃走。逃げた廃校の屋上に追い込まれた蒲生は、爽の説得で潔白を証明するため逃げないと決意します。しかし蒲生を狙うSATが銃を放ち、蒲生は足を滑らせて転落してしまったのです。 蒲生は重体となり、上條は蒲生を利用して刈谷の殺害を終わらせようとした千堂に「あなたは人間ではない」と告げます。上條と千堂はいよいよ最終決戦を迎えるのでした。
最終話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
刈谷(橋本じゅん)を殺したとして追い詰められた蒲生(森崎ウィン)は、いまだ病院で眠っています。爽(広末涼子)は蒲生に付き添っていました。 上條(玉木宏)は全て千堂(椎名桔平)の仕業だと確信していましたが、上層部も蒲生の犯行だと思っていた頃、しばらく姿を消していた富樫(岡田健史)が現れます。 富樫は蒲生のアリバイを証明すべく奔走していて、蒲生が犯行時刻にスーパーにいたという決定的な証拠を提示。蒲生の容疑は晴れたのでした。 そんな時、優愛(仲里依紗)が刈谷を殺したと自首をしてきます。 優愛は上條の日記を盗み見て、そこで刈谷が上條をゆすっていたり千堂家を付け回していることを知ったのでした。 取調室で優愛は、刈谷にストーカーされたことで思い悩み1人で殺害に及んだと供述します。千堂は驚くも、優愛の自首程度ではまだひるみません。 そして上條は、千堂の元にやってきます。
ネタバレ
上條は5年前から計画を立てていたとを告白。上條は5年前、蒲生に銀行強盗を持ちかけた際2丁の改造銃を作るよう頼んでいました。1丁は証拠の捏造のために使用し、もう1丁は上條の父・勇仁(岡部たかし)の墓の横に埋めていたのです。 そして優愛はその改造銃を使って刈谷を殺害しました。優愛と結婚して5年、上條はわざと優愛を寂しくさせ徐々に自分に依存するようにマインドコントロールしていました。そしてあえて日記を見せ、刈谷を殺すよう仕向けていたのです。 さらに優愛が刈谷を殺したと知った千堂は、必ず証拠をもみ消しに動くと予想。優愛と千堂の会話を録音させ、千堂の不正の証拠を手に入れていたのです。 しかし千堂はまだ、バックに矢上がいることからひるみません。そこで上條は、28年前の押収品横流しの主犯が矢上だと推測。 優愛をわざと実家に帰し、千堂家に家宅捜索が入るよう仕向けていたのでした。案の定千堂の部屋から、勇仁が自殺を強要された時の防犯カメラ映像が発見されます。その中には矢上が主犯である証拠も映っており、千堂と矢上は失脚に追い込まれたのでした。 何もかも自分の思い通りにことが運んだと思っていた上條でしたが、優愛は上條に操られていたわけではありませんでした。 彼女は上條が自分を利用しようとしていることを見抜いた上で、上條を復讐というしがらみから解放するために自ら望んで刈谷を殺害したと話し始めます。最後優愛は上條に「立派な警察官になってください」と伝えて涙を流しました。 その時蒲生の意識が戻り、富樫と爽は喜びます。 夜、爽は上條を実家に呼び出しました。爽は自分の復讐のために優愛を犯罪者にしたことを突き止め、そのことで上條に銃を向けます。「今度こそ俺を楽にしてくれるのか」と微笑みを向ける上條に、「あんたを裁けるの私しかいないでしょ」と言った爽は、とうとう引き金を引きます。 しかし銃弾は形見のスキットルボトルに刺さり、上條は無事でした。「おじさんが助けてくれたんだね」、「これでサッチョウ(=警察庁)の悪魔は死んだ。おかえり漣」と爽は言い、上條はあたたかい涙を流したのです。 新たな警視総監になったのは権藤(吉田鋼太郎)。富樫は改革派に入り、爽とお揃いの指輪をはめ出世に向け奮闘します。千堂は警視庁を追い出されたもののまだ逆転を狙っていました。そして上條は、警視長というポストで警察官を続けていくのでした。
主演キャストには玉木宏
上條漣〈警視庁捜査共助課の理事官〉
ドラマ『桜の塔』の主人公・上條漣は、目的のためには手段を選ばないエリート官僚。汚い仕事もためらいなくこなし、野望の階段を駆け上がります。 彼が権力を渇望するようになったのには、幼少期の“ある出来事”が関係していました。 “悪魔に魂を売った男”を演じるのは、2020年のドラマ『極主夫道』で元極道の専業主夫に扮し、その好演も記憶に新しい玉木宏です。 「のだめカンタービレ」シリーズのようなコメディから、シリアスな作品まで幅広く演じ分ける演技派が、これまでで最もダーティーな主人公に挑戦! 冷静さの裏に熱い部分と秘密を秘めた役柄について、「彼(上條)が権力を握った時に何をしたいのかまではまだ分からないので、そういう意味では僕もハラハラしながら彼の動向を見守っています」とコメントしました。
ヒロインには広末涼子!正義感に燃える幼馴染に
水樹爽〈警視庁捜査一課〉
ヒロインの水樹爽は警視庁捜査一課の主任。警察官だった漣の父・勇仁を尊敬しており、漣のことを誰より心配する幼馴染で、彼の良き理解者でもあります。彼女自身は正義感が強く、情に厚いうえに、曲がったことが大嫌いな姉御肌タイプです。 刑事として、漣とは対照的な姿勢や考え方を持つ幼馴染を、玉木と初共演の広末涼子が演じます。 武藤脚本のドラマへの出演は、2019年の『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』以来。同作でもヒロインを務め、捜査一課のマドンナと称される女性刑事を演じました。 広末は本作の爽について、「正義感が強く、真っ直ぐな女性。爽の信じる正義と漣を思う気持ちをしっかり貫ける女性として演じきれるように、心掛けたいと思います」とコメントしています。
仲里依紗/千堂優愛
千堂優愛は警視庁刑事部長・千堂大善の娘。容姿端麗で、過剰な愛情を注がれて育ったために嫉妬心と独占欲が強く、自由奔放な女性です。 捜査共助課課長・佐久間義孝のフィアンセですが、日常に物足りなさを抱えていたときに漣に魅力を感じ、彼に固執していきます。 優愛を演じるのは、近年、ドラマ『ホリデイラブ』(2018年)や『恋する母たち』(2020年)など、不倫を扱うドラマでの好演が際立つ仲里依紗。本作では漣と爽の関係性はもちろん、出世レースにも一波乱起こしそうですね。 仲は「優愛は、世間知らずで苦労をしたことがない、わがままな子なのかなと思いました。でも、親の愛情を受けて育っていると思うので、品良く演じていきたいです」とコメントしました。
森崎ウィン/蒲生兼人
蒲生兼人は寡黙かつ真面目な一方で、サバゲーのスリルに酔っている危うい男です。犯人が人質に向かって発砲し逃亡した先述の銀行強盗事件で、容疑者の1人として浮上。漣から徹底マークされる役どころを、注目の若手俳優の1人、森崎ウィンが演じます。 スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』(2018年)に出演し、ハリウッドデビューした森崎。ゴールデン帯の連ドラに出演するのは、『桜の塔』が初めてとなります。 公式コメントでは、ドラマ『ハゲタカ』(2018年)のスタッフとの再会を喜びつつ、「第1話の台本を読んで、最後やられましたね。伏線の回収にとてもワクワクしました。とにかく面白いです」と、武藤の脚本に対する賞賛を語りました。
岡田健史/富樫遊馬
キャリア組でありながら、自ら志願して捜査一課刑事となった富樫遊馬を演じるのは岡田健史。水樹爽の班に属して恋心を抱きながらも、主人公・漣に熱意と有能ぶりを認められて、興味のなかった組織内の権力闘争に思いがけず巻き込まれていく役です。 物語においてやがてダークホースともいうべき存在となっていくのだとか。 2020年から映画『ドクター・デスの遺産 ‐BLACK FILE‐』やドラマ『MIU404』と刑事役が続いた岡田は、「どう差別化して演じるかが課題」で、「まったく新しい役に挑むよりも難しいです」とコメントしています。
橋本じゅん/刈谷銀次郎
刈谷銀次郎は元警察官で、捜査一課の刑事だった上條勇仁の後輩。勇仁の死後は漣の父親代わりとなり、現在は彼の情報屋として暗躍中です。 漣のもうひとりの父親とも呼べる存在を、玉木とは『極主夫道』に続いての共演となる橋本じゅんが演じます。 演じる刈谷について、「いびつなカタチかも知れませんが、何をしてもすべてが、彼なりの愛情表現オンリーの……そんな謎なキャラクターになると思います(笑)」と意味深なコメントをしました。
高岡早紀/小宮志歩
小宮志歩は銀座の高級クラブ「S」を営む女性。元警察官という異色の経歴の持ち主で、刈谷と同じく勇仁の後輩でした。漣を気にかけるクラブのママを、2021年の話題作『ファーストラヴ』で主人公の母を演じた演技派・高岡早紀が演じます。 高岡は本作の役どころについて、「複雑味にあふれた役です。どのように漣を見守っていけるか、模索していきたいと思います」とコメントしました。
光石研/吉永晴樹
警視庁警務部長・吉永晴樹は、権力争いの中心となるスリートップのひとりで、東大出身者が所属する「東大派」の実力者。刑事部長の千堂大善と警視総監の座を争っており、ライバルである彼を目の敵にし、ことあるごとに衝突しています。 演じるのは前枠『にじいろカルテ』に続き、テレ朝木曜ドラマへの出演となる光石研です。 自身の役柄について、「インテリで切れ者、隙がない男でしょう。頑張って、クールにやりたいと思います」とコメントしました。
吉田鋼太郎/権藤秀夫
権藤秀夫は薩摩出身者が集う「薩摩派」の警備部長にして、吉永同様に千堂のライバル。情に厚い一方で、鋭い眼光も見せる役どころです。 演じる吉田鋼太郎は、連ドラ初出演作『ギルティ 悪魔と契約した女』(2010年)以来となる、玉木との共演に喜びを隠せない様子。テレ朝の刑事ドラマ「刑事7人」シリーズでは、上層部に従うふりをしつつ、自分の正義を貫く役柄を演じています。 公式コメントでは、「無骨かつ豪快で、人情味があると同時に、腹黒さや権謀術数も持つ男。さらにチャーミングな面もあったり……」と役に触れつつ、「一癖も二癖もある方ばかりで争い甲斐がありますし、ぜひ勝ちに行きたいと思っております(笑)」と意気込みを語りました。
椎名桔平/千堂大善(たいぜん)
警視庁刑事部長の千堂大善。カリスマ性と行動力のある人物で、地方大学出身の「外様派」でありながら、警視総監の座を狙います。強硬で勝気な性格ゆえに警察内に敵が多い一方で、人懐っこくユーモアがあり、憎めない一面も……。 かつての同僚、上條勇仁の息子である漣に目をかける警視総監候補を椎名桔平が演じます。 自身の役柄について、「千堂はとても魅力的な人物に思えます。ただし、そこにある種の共感性をどう持ち込むか……」とコメント。 『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(2019年)、『キワドい2人-K2-』(2020年)と刑事を扱うドラマの出演が続きますが、本作ではどんな演技を見せてくれるのでしょうか。
関智一(声優)/牧園隆文
捜査一課長・牧園隆文役を演じるのは、アニメ『ドラえもん』のスネ夫役で知られる声優の関智一。 出演が決まった関は「ドッキリかと思いました」と打ち明けつつ、「実際の捜査一課長の就任会見もたくさん見たりして、いろいろ調べました」と気合を入れて撮影に挑んだことを語っています。 関は『機動戦士Vガンダム』(1993年)のトマーシュ・マサリク役で初レギュラーを務めてから『ふたりはプリキュア』(2004年)や「スーパー戦隊シリーズ」の悪役、『ポケットモンスター』のケンジ役などで活躍してきた日本を代表する有名声優。 2017年にはテレビ朝日の番組『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第5位に選ばれました。近年は大ヒットしたアニメ「鬼滅の刃」シリーズで不死川実弥 (しなずがわさねみ)役を演じています。
脚本は「3年A組」の武藤将吾
本作は『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』でネット社会の闇を取り上げ、東京ドラマアウォードグランプリなどを受賞した、武藤将吾の完全オリジナル脚本です。 テレ朝ドラマの脚本を手がけるのは、2017年の『仮面ライダービルド』以来。近年、人間の本性を浮き彫りにし、強烈なメッセージを投げかけ続ける旬な脚本家です。「ニッポンノワール」で賛否を呼んだ彼が、再び刑事ドラマに一石を投じます。 本作への参加について、「最高のキャストと最強のスタッフに囲まれて、テレビ朝日の木曜21時という伝統の枠で、渾身のエンターテインメントを描ける望外の喜びに、珍しく高揚しております。階級社会に生きる警察官僚の熱き闘いをぜひご覧ください」とコメントを寄せました。
刑事ドラマを作り続けるテレ朝の“事件解決もの”でない新たな警察ドラマ
警察内のドロドロした派閥争いを描く
『桜の塔』は長寿シリーズ「相棒」、「科捜研の女」などの名作を生み出したテレ朝が贈る、事件解決が主軸ではない警察ドラマです。 従来の犯人VS警察の構図ではなく、ポスト争いという“ドロドロした部分”を描く作品。キャストのコメントを見ると、彼らもその点に惹かれているとのこと。特にヒロインを演じる広末は、気になることの1つに“ドラマの中心となる主人公・漣の生い立ちや闇”を挙げました。 あくまでも予想ですが、彼の父・勇仁は警察内の陰謀に巻き込まれて命を落とし、その復讐のために権力を求めた……という背景があるのでは?
事件よりも人間ドラマ
一風変わった視点から描かれる本作は、「人間の心の機微を表現することが楽しみ」という椎名のコメントのとおりに、人間模様に重きを置いています。 光石はその模様を「どんどん登場人物の糸も絡み合っていく物語になっているので、その絡まった糸が今後もつれるのか切れるのか、はたまた綺麗に解けるのか……」と評しており、それぞれの関係性もかなり複雑になりそうです。 高岡の「何が悪で何が善なのかを考えさせられる物語」というコメントから察するに、正義のための悪、「必要悪」的なテーマも含んでいるかもしれません。
ウイットの効いた台詞と気骨のある台詞のバランスが魅力
武藤の脚本を称賛するコメントも相次ぎ、特に椎名は「気骨のある台詞と、ウイットの効いた台詞のバランスが、私は大好きですね」と大絶賛! 玉木曰く「各派閥の上層部のキャラクター像もみんなカラーが違い、すごく面白い!」とのことで、キャラの“人間臭さ”がドラマを盛り上げてくれるでしょう。一方で仲は、脚本から「人」に対してのスリルを感じたと言い、人間の奥底を鋭く捉えた脚本に仕上がっているようです。
ドラマ『桜の塔』最終回ネタバレ・全話あらすじを紹介
テレビ朝日系列で毎週木曜よる9時から放送していたドラマ『桜の塔』。ciatrではネタバレありのあらすじと勝者予想・勢力状況を毎週更新してきました。 裏切り、罠、騙しあい……警視総監の座を巡るパワーゲームを描かれていた本作。最後まで野望と正義がせめぎ合う人間模様を演じる、実力派キャストの芝居合戦も圧巻でした。 爽に撃たれたことで、上條は復讐にとらわれていた心を取り戻し、今後は真っ当な警察人生を歩んでくれることを祈りましょう。