『大豆田とわ子と三人の元夫』最終回ネタバレ・全話あらすじ!とわ子が望んだ幸せのかたちとは?
2021年に放送された『大豆田とわ子と三人の元夫』。本作はバツ3の主人公・大豆田とわ子が、彼女のことを忘れられない3人の元夫に振り回されながら、日々奮闘する姿を描くロマンティックコメディです。 脚本は人間ドラマの名手・坂元裕二(さかもとゆうじ)が手がけ、夫役には個性豊かな俳優陣が集結しました。また作中のナレーションを伊藤沙莉が務めたことでも話題になりました。 ここでは、「#まめ夫」の愛称で親しまれた本作のあらすじ全話をネタバレありで振り返っていきます。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
【ネタバレなし】『大豆田とわ子と三人の元夫』のあらすじ
「ひとりで生きられるけど、ひとりで生きたいわけじゃない」 東京・奥渋谷で暮らす大豆田とわ子は、建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任したばかりの自立した女性。しかし私生活ではバツ3でした。 それを聞いた周囲からは、「きっと人間的に問題があるんでしょうね」などと噂されています。人間は誰しも問題を持っているし、離婚は1人で出来るものではありません。2人で決めるものであって、とわ子も相手あってのバツ3なのです。 そして今もまだ、なにかとトラブルを持ち込んでは彼女を振り回してくる元夫たち。彼らは“大豆田とわ子”に対して、好きと嫌い(?)が入り混じった感情を抱いています。 不思議な関係を続ける4人は、それぞれの幸せを見つけることができるのでしょうか?
第1話のあらすじ・ネタバレ
とわ子と元夫たちの不思議な関係!とわ子が騙される?
あらすじ
とわ子(松たか子)はこれまでに3回結婚し、3回離婚したというバツ3女性。しろくまハウジングの社長であり、娘の唄(豊嶋花)と2人で暮らしています。 3番目の夫はとわ子の会社の顧問弁護士・慎森(岡田将生)。2番目の夫はカメラマンの鹿太郎(角田晃広)。1番目の夫で唄の父親は、八作(松田龍平)です。とわ子は「会いたくない人には会わない」ことを大切にしていました。 朝から網戸が外れ、お風呂も壊れたとわ子の家。とわ子の母のパソコンを開くと、パスワードが設定され「初めて買ったペットの名前」と書かれていました。元夫の誰かが設定したと思い、仕方なくとわ子は仕事の合間に元夫たちに聞いて回ることにします。
ネタバレ
慎森の初めて飼ったカブトムシ、鹿太郎の初めて飼った犬の名前はことごとく外れ。しかも鹿太郎は家に行きたいと言い出したため、とわ子は走って逃げ出しました。 次に八作に会いにいくも、家の前で女性と会っていたため断念。仕方なく家に帰ると、かごめ(市川実日子)が遊びにきていました。そろそろとわ子の母の49日が迫り、パソコンのなかにお墓の好みが書かれているためどうしても開く必要があったのです。 翌日とわ子が商談のあと海を眺めていると、何者かにバッグを盗まれます。「泥棒!」と生まれて初めて叫んだことで、船長(斎藤工)がバッグを取り返してくれました。 家に帰るとなぜか慎森と鹿太郎がやってきて、2人はなにかにつけて言い争いをします。とわ子はそんな2人の会話が鳥のさえずりにしか聞こえないのでした。 船長とLINEで盛り上がり、ついにレストランで食事をすることになったとわ子。しかしレストランのボーイが「このあとお金貸してほしいって言われるよ。あんたで5人目」と告げ、とわ子はうまく逃げることに成功します。 その後会社でトラブルがあり、一睡もせず道を歩いていたとわ子は工事現場の穴に落ちてしまったのです。とわ子を助けたのは八作で、家でうどんを作ってくれました。話しながら寝てしまったとわ子は、八作に母が死んだことを伝えて思い出話を語ります。 とわ子が再び目覚めるとなぜか八作の家に慎森、鹿太郎がやってきました。とわ子は八作に初めて飼ったペットの名前を聞き、キッチンの棚に隠れます。 3人の元夫は急に「3人の元夫会議」を始めました。聞いていたとわ子は「網戸外れるたびに恋しようかな、結婚しようかな、と思います。でもそれはあなたたちじゃありません。」と言い、家を出ました。 後日パスワードが解除され、母の法要を行い3人の元夫も参列します。4人はブランコに乗り、桜を眺めていました。
未練たらたらな元夫たちと、幸せになりたいとわ子。まだまだ謎の多い関係ですね!これから彼女たちがどうなっていくのか気になるところです。 それから女優の伊藤沙莉が務めるナレーションも魅力的なポイントでした!彼女のハスキーボイスがドラマにスパイスを加えてくれていますね。
第2話のあらすじ・ネタバレ
慎森との離婚の理由が明らかに!とわ子が逮捕される?
あらすじ
慎森(岡田将生)はビジネスホテルに住む生活を送っています。お風呂でうたた寝をし、慎森はとわ子との結婚生活を思い返していました。 結婚後、3回司法試験を受けるもすべて不合格。試験に落ちるたびとわ子(松たか子)に嫉妬するようになり、ある日レジ袋を放り出して慎森は逃げ出してしまったのです。 しかしまだとわ子に少し未練があるようで、会社でとわ子が仲良くなったインテリアデザイナーに嫉妬。慎森はまだとわ子とのツーショット写真を保存していて、わざわざそれをとわ子に送ったのでした。 上の住人がなにやらうるさく、とわ子はうどんのなかにAirPodsを落としてしまいます。とわ子はそもそも社長になるつもりはありませんでした。オーナー社長が引退するときとわ子が後任に指名され、それ以来社外の人と話すことが楽だと感じるようになったのです。 その夜、八作(松田龍平)の店に鹿太郎(角田晃広)、慎森がやってきます。そこにとわ子と唄(豊嶋花)も来店し、チーズフォンデュを食べました。 帰りに唄は、鹿太郎と慎森に手をつなぐよう指示。逃げ出した慎森は最近知り合った翼(石橋菜津美)を見かけます。翼は派遣切りに遭い、訴えたいと相談。しかし慎森は「僕には人を幸せにする機能が備わっていません」と断言したのです。 慎森はお風呂で、とわ子とパーティー会場で出会い、捨てられていたソファを気に入ってとわ子の家に運んだことを思い出していました。しかしとわ子は新しいソファを購入し、慎森と運んだソファを捨ててしまったのです。 その頃、鹿太郎は女優の美怜(瀧内公美)に家にくるよう誘われ、八作は店で親友の出口(岡田義徳)に彼女の早良(石橋静河)を紹介されていました。
ネタバレ
とわ子はある社長からすき焼き専用の卵をもらい、それを唄がSNSに投稿したところ元夫3人が家に集まります。肉がないことに気付いた八作、鹿太郎、唄が買いに行きとわ子と慎森は2人きりに。 新しいソファーにケチをつける慎森は、とわ子に「もう他人」と言われてしまい落ち込みます。そして「早く他の人と付き合ってほしい、こっちが終われないんです」ととわ子への未練を語りました。 とわ子は「捨てたんじゃない。私はサヨナラを言った」と言ったところに唄が帰宅し、2人は偽装離婚を疑われてしまいます。2人は関係が終わったことを唄にはっきりと伝え、慎森は公園へ。翼と話した慎森が再びとわ子の家に戻ると、なんとパトカーに乗るとわ子の姿があったのです。 上の階から悲鳴が聞こえ、とわ子はのこぎりを持って上の階へ。するとのこぎり女が侵入したと通報されてしまい、連行されたのです。 慎森は走るのが苦手ながら必死にとわ子を追いかけ警察へ。翌朝、とわ子は慎森に「この店で社長になることを決めた」と、当時女子高生が食べていた苺のタルトを見て社長になることを決意したと明かしました。 そして慎森は翼に「僕が弁護をする」と告げ、八作は早良と6秒見つめ合ってしまいます。鹿太郎は美怜にキスをされ、とわ子と唄は慎森と公園で遊ぶのでした。
第2話では、慎森との離婚の理由が明らかになりましたね。岡田将生のこじらせた演技が素晴らしかったです! そして、まさかのとわ子逮捕!?驚きの展開の連続で、観ていて飽きません。来週はなにが明らかになるのか楽しみです!
第3話のあらすじ・ネタバレ
2番目の夫との出会い!しゃっくりが止まらなくて離婚?
あらすじ
とわ子(松たか子)は会社の部下・登火(神尾楓珠)の大学図書館のデザインに感動します。しかし予算が合わず泣く泣く不採用に。すると社員たちから、不満の声が挙がるようになってしまったのです。 社員たちと上手くいかず疲れて帰宅したとわ子の前に、父の旺介(岩松了)が家にやってきます。何と選挙に出馬するということでポスターを家中に飾りはじめ、とわ子はため息をつきました。 街で「佐藤とわ子さん」と声をかけられたとわ子は、鹿太郎と暮らしていた時のご近所さんに遭遇。姑とうまく行かなかった時の話を持ち出され、とわ子はしゃっくりが止まらなくなったのです。 一方で鹿太郎(角田晃広)は、アシスタントにとわ子との馴れ初めを語りはじめました。鹿太郎ととわ子は社交ダンス教室で出会い、鹿太郎はとわ子のおかげでファッションカメラマンを目指すようになります。 そして2人で発表会に出ることになり、とわ子を好きに。1年後にようやくプロポーズを受けてくれたとわ子でしたが、離婚の理由は「しゃっくりが止まらなくなったから」でした。 そして美怜(瀧内公美)の家に行った鹿太郎は、母からもらったイヤリングをなくした話を聞きます。誰かにそばにいてほしいという美怜の隣で、鹿太郎は固まったように眠りました。 鹿太郎は家に帰り、美怜の出ている作品を見ることに。するとイヤリングをなくした話がそのままセリフとして流れてきたのです。鹿太郎は慎森(岡田将生)と八作(松田龍平)に相談し、「騙されましたね」と言われるも、まだ美怜のことを信じていました。 その後1人でお酒を飲んだ鹿太郎は、隣の席で登火が飲んでいることに気付きます。友人にとわ子の悪口を言いつつも、「嫌われ役を引き受けてくれたんだよ」ととわ子を認めていました。鹿太郎は感動し「そうそう、それが言いたかった」と見ず知らずの登火に話しかけたのです。
ネタバレ
会社に1人残るとわ子のもとに、花束を抱えた鹿太郎がやってきます。鹿太郎は社長の仕事がきついだろうととわ子を気づかい「器を小さくすればいい。愚痴をこぼしていこう」と声をかけました。 とわ子は鹿太郎に愚痴を言い、すっきりした様子で2人はダンスを踊ります。そして鹿太郎はこのことを八作と慎森に報告。そこに早良(石橋静河)がやってきて、八作と早良の関係を2人は怪しみます。 とわ子の家では、唄(豊嶋花)が勉強を辞めてお金持ちと結婚すると言い出します。一方で鹿太郎は美怜に呼び出され、既婚者と付き合っていてその人が鹿太郎とそっくりだと打ち明けました。不倫がバレると面倒なので、鹿太郎に身代わりになってほしいと頼んできたのです。 そして八作のもとには、出口(岡田義徳)がやってきました。出口は早良に好きな人ができたようだと相談しますが、八作のキッチンには早良が隠れていたのです。
とわ子への未練がありながら、新しい恋にも揺らいでしまう鹿太郎。調子がいいな、と思いつつもなんだか憎めないキャラクターですね。 また毎週ちょっとずつ変化するエンディングの主題歌も魅力的。こだわりが感じられます。
第4話のあらすじ・ネタバレ
とわ子とかごめの友情!モテすぎる八作は辛い?
あらすじ
とわ子(松たか子)は最近、娘の唄(豊嶋花)が勉強をせずメイクの練習ばかりしていて、話が合わないと悩みます。 その頃。八作(松田龍平)は早良(石橋静河)からアプローチを受け、いつもモテてしまう自分が嫌になっていました。 夜中にとわ子はかごめ(市川実日子)に起こされます。かごめは人の話は聞かない、買ったものはすぐに食べる、そしてスマホをとわ子の家に忘れても3日気付かないような人でした。 とわ子とかごめは10歳の時に出会い、空野みじん子という名前で2人で漫画を描くなど30年の付き合い。しかしかごめは8回転職したり、赤ちゃんを連れて逃げて指名手配された経験もあるような人物なのです。
ネタバレ
かごめはとわ子のマンションに住むオーケストラ指揮者・五条(浜田信也)に食事に誘われます。かごめも「行く」と言ったのですが、実際はデートをすっぽかしていました。 かごめは五条が好きだと言うも、いとこを名乗る人物が現れどこかに消えてしまいます。そこからかごめと連絡が取れなくなってしまいました。 一方で八作は出口から早良と3人で会いたいと言われ、自分がモテることに頭を抱えます。すると「嫌われるようにすればいい」とアドバイスをもらい、わざと早良に嫌われるような発言をしました。 しかし「そんなことじゃ嫌いにならない」と言われ、出口と帰った早良は再び八作の家へ。八作は過去に振られたこともあると明かし、早良も「私のことタイプでしょ」と迫ります。 かごめのいとこは、かごめが両親の遺産3億円を勝手に寄付していなくなったと言います。 その頃かごめと八作はコロッケ屋の前で偶然会い、八作はかごめに「とわ子には秘密にして」と言われるも、会ったことをとわ子に伝えました。とわ子は急いでかごめを探し、かごめが渡れない横断歩道を手をつないで渡り、家に。 かごめはまた「空野みじん子」として絵を描くと言います。かごめは「みんなが当たり前にできることが私にはできない、だから1人でやる」、さらに「恋愛はしたくない。邪魔。それが私」と自らを認めたのです。 八作は出口に「早良と付き合うのは辞めろ。こんな安い女」と伝えます。しかし早良は「好きなんだよ」と八作に思いを伝えました。八作は「誰も好きにならないって決めてる」と決意を告白。 そして「片思いの人がいたのに結婚して離婚したの?」と早良に言われてしまい、黙ってしまうのでした。
不思議な存在のかごめですが、彼女の芯の部分が垣間見えた回でした。とっても魅力的なキャラクターですよね! そして元夫たちの恋愛も着々と動きはじめています。今後の展開はどうなるのでしょう?
第5話のあらすじ・ネタバレ
バツ3からのプロポーズにとわ子は……
あらすじ
とわ子(松たか子)の誕生日が迫る中、唄(豊嶋花)は開業医の息子の彼氏と18歳になったら結婚すると宣言。悩むとわ子はかごめ(市川実日子)に相談し、そのうちなぜ八作(松田龍平)と離婚したのかという話題になります。 とわ子は八作にほかに好きな人がいると分かり離婚したとのこと。かごめは「いろいろあるよね」と「いろいろ」という言葉で片付けたのでした。 かごめと海に行ったとわ子が家に戻ると、寝てしまった唄をおんぶして八作が家にやってきます。八作は漫画を描くかごめに話しかけるも返事がなく、かごめの靴下に穴が空いていることに気付きました。 八作はかごめを家に送り、近くの古本屋に誘うも「じゃあね」と帰られてしまいます。 翌日、とわ子の会社にアートイベントの仕事が舞い込み、イベント会社の社長・門谷(谷中敦)がやってきました。門谷もとわ子と同じバツ3と分かり意気投合。 そしてマッサージのお店で、門谷はとわ子にいきなりプロポーズしたのです。すぐに鹿太郎(角田晃広)や慎森(岡田将生)、八作に伝わりとわ子の家に集まる3人の元夫。 とわ子は困惑しつつ「プロポーズなんて受けません」と断言。そして八作はさりげなくとわ子に、靴下を2つプレゼントしたのです。
ネタバレ
ホテル暮らしをする慎森は、清掃員が翼(石橋菜津美)であることに気付きます。翼は2年前からホテルで慎森の部屋を掃除していましたが、慎森は全く気が付きませんでした。 一方で鹿太郎は美怜(瀧内公美)に呼び出され、不倫相手から連絡がなくこれからは普通の恋がしたいと言います。しかしその瞬間を週刊誌に撮られてしまい、鹿太郎は動揺しました。 八作は出口(岡田義徳)に早良(石橋静河)から連絡がないと相談を受けます。悩む出口を前に、八作は早良に告白されたことを素直に打ち明けました。 とわ子の誕生日。かごめは漫画が完成したら1番に見せると約束します。 とわ子は門谷との打ち合わせで女性のバツ3をバカにされ、「人生に失敗はあったって、失敗した人生なんてないと思います」と言い返しました。 そしてとわ子は八作の店に行きこのことを相談。八作に好きな人がいたから離婚したという話になり、八作は強く否定します。 その時かごめから連絡を受けたとわ子は、靴下の1つはかごめへのプレゼントだということに気付きました。そして八作の好きな人がかごめであることが分かったのです。 会社でとわ子のサプライズパーティーが始まると、門谷から追加予算を認めないという連絡が入ります。とわ子は急いで門谷のもとへ向かい、社員や八作、鹿太郎、慎森も心配の様子。 とわ子は門谷の車に乗り、どこかへ行ってしまいます。唄を家に送った鹿太郎と慎森が八作の店に戻ってもまだとわ子はおらず、そこにはなぜか早良、美怜、翼の3人が揃っていたのでした。
バツ3でも結婚していなくても「失敗した人生」なんてないと言い切ってくれたとわ子。心がスカッとしました! そして八作が贈った靴下のプレゼント。なんだか微笑ましい気持ちになりました。
第6話のあらすじ・ネタバレ
3人の元夫と3人の彼女!?とわ子と親友の別れは突然に
あらすじ
とわ子(松たか子)がどこかに行ってしまい、八作(松田龍平)の店にはなぜか鹿太郎(角田晃広)と慎森(岡田将生)、さらに早良(石橋静河)、美怜(瀧内公美)、翼(石橋菜津美)が集まります。 6人で乾杯する前に自己紹介しているところ、乾杯の直前にブレーカーが落ちてしまいました。そして女性3人は「とわ子さんに会ってみたい」と突然言い出すように。すると慎森の携帯にとわ子の父・旺介(岩松了)から連絡が入り、皆でとわ子の家で餃子を食べることになるのです。 しかし旺介は途中で寝てしまい、早良、美怜、翼は恋愛トーク、八作、鹿太郎、慎森は餃子に名前をつけながら餃子作りを楽しんでいました。 早良、美怜、翼はそれぞれ八作、鹿太郎、慎森の名前を出さずにダメな部分を指摘。最後に「あなたはあなたと付き合いたいと思う?想像してみて、自分と付き合っている自分を」と言われてしまい、3人の男性陣は落ち込みます。
ネタバレ
そして3人は、こんなダメな3人にとわ子はなにも言わなかったことを思い返していました。こうして3人はそれぞれの女性の思いを受け止めようとし、女性陣も「わがままだった」と言動を反省。 美怜は鹿太郎に「色気があるから」、翼は慎森に「笑顔が素敵だから」、早良も八作に好きになった理由を告げようとします。すると早良は「もう遅い。どこを好きだった教えるときは、その恋を終わりにするとき」と告げ、結局3人の元夫たちは女性陣にフラれてしまったのでした。 その頃しろくまハウジングでは、契約打ち切りの連絡が入ります。どうやらとわ子が交渉途中に退席したとのこと。 社員たちが心配する中、八作の携帯に連絡が入ります。八作は動揺しながらコンビニでホチキスとストローと靴下を購入し、向かったのは病院でした。泣きそうになる唄(豊嶋花)を抱きしめた八作は、買ったものをとわ子に手渡します。 その時医師の「午前1時17分死亡確認。死因は心筋梗塞」という声が聞こえました。とわ子はストローとホチキスで、かごめ(市川実日子)のパーカーの取れてしまった紐を直しました。「1人で死んじゃったよ。死なせちゃったよ」と言い、八作はとわ子の手を握ります。 友達を亡くしたとわ子は、実家で葬式を挙げたくないというかごめの願いは叶えられませんでした。かつて雨の葬式がいいと言っていたかごめですが、当日は晴れ。とわ子は「ざまあみろ」と空に呟きます。 その後会社に行き、かごめの部屋でかごめの描いた漫画を読みながらご飯を食べるとわ子。そして1年後、ラジオ体操でねじるところが合わないある男(オダギリジョー)と出会うのです。
まさかの6人が、しかもとわ子の家で集う展開になるとは。坂元裕二が手がけてきた過去のドラマを思い出すような回でしたね。 そしてドラマ後半では、衝撃の展開……!ドラマも後半戦に突入し、とわ子の人生が動き出していきそうな予感です。
第7話のあらすじ・ネタバレ
新たな出会いが衝撃の展開に!新しい恋の行方は?
あらすじ
とわ子(松たか子)は1人暮らしをはじめます。娘の唄(豊嶋花)が高校に近い旺介(岩松了)の家に住むことになり、1人での楽しみを増やそうと朝ラジオ体操に通うことに。そこで、謎の数式を書いたノートを持ち歩くX(オダギリジョー)と出会ったのです。 一方でしろくまハウジングでは、オーナーの息子の城久間(平埜生成)から「父が株を売ろうとしている」ととわ子に相談がありました。 相手は外資のマディソンパートナーズで、もし株を売ったら外資の傘下となり人員整理が行われると予測。実際とわ子は、マディソンから人件費の削減を告げられてしまうのです。 それを知った慎森(岡田将生)は心配になり、とわ子の家にやってきます。慎森はマディソンのことを調べ上げ、業績悪化はとわ子のせいではないと庇いました。 会社でとわ子は、最近社員のカレン(高橋メアリージュン)に元気がないことを心配します。そしてある社員からカレンがマディソンの担当者と会っているのと聞いたと、とわ子は尋ねました。カレンは「会社のためにやった、会社を潰さないためには買収されたほうがいい」と訴えます。 とわ子はカレンに停職処分を告げるも、1年前の契約破棄の負債を責められることに。カレンは「社長には頑張ってほしかった、ご友人の分も」と言い、とわ子はかごめ(市川実日子)が亡くなったことを思い返します。
ネタバレ
慎森は引き続きとわ子を励まし、「僕はやっぱりキミのことが好き。焼肉を好きなように」と思いを伝えます。しかしとわ子は「元気でいてほしい、ちゃんと睡眠とってほしい、野菜食べてほしい」と慎森に気持ちを伝えました。 さらに北海道に1人旅をしていた八作(松田龍平)もとわ子の家にやってきます。八作はかごめのペンネーム・空野みじん子と書かれたトロフィーを見つけ、2人は無言に。帰り際、八作ととわ子はお互いに「ごめんね」と言い別れたのでした。 翌日、唄に世界史の教科書を届けたとわ子はシナモンロールを買い、久しぶりにバスに乗ります。すると偶然、隣にはXの姿が。Xはとわ子のことを覚えており、とわ子がバスに忘れたシナモンロールを、バスを追いかけてまで取り戻してくれたのです。 2人はいろんなことを話し、かごめの話もします。とわ子はかごめを1人にさせたことを後悔するも、Xは「人間にはやり残したことなんてない」と言葉をかけました。 「亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きている人は幸せを目指さなければならない。」とXは言い、とわ子の目からは自然と涙がこぼれます。 結局マディソンはしろくまハウジングの株51%を買い占め、ついにマディソンから本部長がやってきます。その人物こそがX、小鳥遊(オダギリジョー)でした。小鳥遊は「大豆田社長の解任の可能性」を告げます。 そして翌朝、ラジオ体操でとわ子と小鳥遊は再会。何事もなかったかのように話しかけてくる小鳥遊は、「あれは仕事。おかかとツナマヨどっちがいいですか」とおにぎりを差し出してきたのです。
オダジョーが出てきてカッコイイ!と思ったのも束の間、おにぎりを差し出す顔にちょっとサイコみを感じちゃいました。 毎話飽きさせない展開を見せてくれるドラマで、衝撃の展開から目が離せませんね!
第8話のあらすじ・ネタバレ
新たな恋と仕事で複雑!とわ子の恋はどうなる?
あらすじ
とわ子(松たか子)は親しくしていたXがマディソンパートナーズの小鳥遊(オダギリジョー)だと分かり、ショックを受けます。社員の松林(高橋メアリージュン)は完全にマディソン側の意見を持ち、とわ子は小鳥遊に「経営は松林さんに任せたら」とまで言われてしまいました。 しかし小鳥遊はラジオ体操のあと、「ビジネスはビジネス、プライベートでは今まで通りでお願いします」ととわ子に伝えます。とわ子は「41人の社員を守らなければいけない」とそんな簡単に切り分けられないと困惑。 ただとわ子も小鳥遊と出会ったことで心に余裕ができたことを思い返し、2人はプライベートでこれまで通り会うことになったのです。 とわ子の元にやってきた慎森(岡田将生)と鹿太郎(角田晃広)は、「恋をしているの?」ととわ子に詰め寄ります。 一方の小鳥遊は、絵はうまくないが仕事はでき、皆が成功者だと思うような男でした。数学が大好きでしたが介護に追われ、大学にも行けず気付けば30歳。これからどうしようと悩んでいたところ今の社長に拾われ、社長には恩を感じていました。 ラジオ体操のあとファミレスで、とわ子は3回離婚したことを告白。「素敵ですね」と言った小鳥遊は、社長の娘との結婚の話があることを打ち明けたのです。
ネタバレ
社長の命令だから断れないという小鳥遊は、とわ子にデートで話す内容やプロポーズの方法などアドバイスを受けます。こうしてとわ子と小鳥遊はファミレスでデートの練習をすることに。 社長の娘の好きなタイプが「さわやかで青い空のような人」だと分かり、とわ子は「諦めたほうがいい」とはっきりアドバイス。 そして「次は会社で」と別れた2人ですが、小鳥遊は八作(松田龍平)と偶然ぶつかってしまいます。とわ子は気付かないふりをしてその場を立ち去りました。 松林に「社長に向いていない」とはっきり告げられたとわ子は、帰り道偶然唄(豊嶋花)に会います。唄を抱きしめるとわ子は、唄に「会社から帰るときいっつもああいう顔してるの?」と言われてしまいました。 翌朝、慎森はとわ子に「もしかしたらマディソンに勝てるかもしれない」と言い出します。マディソンは専務派と社長派で派閥があり、専務派が勝てば小鳥遊も追い出されると言うのです。 後日、小鳥遊は社長の娘にプロポーズされたととわ子に報告。しかしまだ返事をしていないと言い、まだ返事の仕方を教えてもらっていないと言います。小鳥遊は結婚は社長の命令だから絶対だと言い、社長は絶対的な存在。 とわ子は小鳥遊を家に招き、作りすぎたカレーを出しました。小鳥遊はやはり結婚を辞めると言い、とわ子はかごめ(市川実日子)と約束したから社長を続けていると話します。 そこに慎森と鹿太郎がやってきて、とわ子は慌てて小鳥遊を隠れさせました。八作もやってきますが何とか3人に帰ってもらい、小鳥遊は外れた網戸を取り付けてくれます。そして小鳥遊はとわ子を抱きしめたのでした。
今回はオダギリジョーがとわ子に語ったセリフに救われた人も多いはず。 「亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを目指さなければならない。」名脚本家の坂元さんによる台詞回し、やっぱりさすがです……。
第9話のあらすじ・ネタバレ
とわ子が選ぶ相手とは……元夫たちの愛情深さに感動!
あらすじ
とわ子(松たか子)の家でくつろいでいる小鳥遊(オダギリジョー)は、マディソンを辞めてマレーシアの会社に転職すると言います。不動産の建築設計の仕事もあると言い、小鳥遊は「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか」ととわ子にプロポーズ。 とわ子はこのことを唄(豊嶋花)に報告し、八作(松田龍平)からは当時プロポーズがなかったことも伝えます。そして唄は、小鳥遊との結婚を応援したのでした。 唄はプロポーズの件を八作に伝え、そこに慎森(岡田将生)がやってきます。慎森に伝わらないよう唄は内緒にしようとしますが、慎森は八作ととわ子が結婚すると勘違い。すると八作は適当に「プロボウラーの屋敷佐和子さんと結婚する」と言い、事態を乗りきったのです。 後日とわ子は小鳥遊とバッティングセンターで待ち合わせをしました。するとなぜか八作と慎森もやってきて、八作はとわ子に屋敷佐和子さんと結婚すると伝えます。とわ子はすぐに嘘を見抜き、そこに小鳥遊が登場。 3人はそれぞれとわ子を好きだと言い、とわ子は上機嫌で歌を歌いました。
ネタバレ
とわ子は松林(高橋メアリージュン)を家に招きます。とわ子は松林が社長になったらどうするかと問い、「全員残してマディソンと折り合いをつけていく」と言う松林。とわ子は「社長の椅子を渡してもいい」と言うと、松林は涙を流します。 一方で慎森は先輩の家の犬を洗いながら、マディソンの社長は相当無茶をしているという情報を得ました。 とわ子の家に突然押しかけてきた慎森は、小鳥遊のことを「最低」だと言い、とわ子の携帯を隠してとわ子を部屋に閉じ込めました。とわ子は咳をする芝居をし、慎森が入ってきたところにスプレーを向け、慎森は頭をぶつけます。 慎森は「僕は君に恋はしたし結婚はしたけど、強い夫になれなかった」と後悔。「君は働いて恋をする人。働く君と恋をする君は、別の人じゃない」と小鳥遊との結婚に反対します。 「君はあの人を愛している」と言いながら慎森がスマホを返すと、そこにはマディソンに検察が入ったというニュースの文字が……。慎森は「心配することじゃない。君のパートナーは八作だよ」ととわ子に伝えました。 とわ子の家にやってきた八作はインターホン越しに、「君と結婚して幸せだった。ありがとう」とだけ言い残します。 そしてとわ子の家に小鳥遊が来ました。小鳥遊は事情聴取を受けており、マレーシアでの夢を語ります。帰り道にハグをした2人は、「じゃ」と言いそれぞれの道へ。 とわ子はそのまま八作の店に行き、小鳥遊と別れたことを報告。2人は昔の結婚生活を思い返し、かごめ(市川実日子)の話をしながら3人で生きて行こうと話します。 八作は「大豆田っていい名前だね。大豆田八作っていいな」と当時とわ子に告げており、実質この言葉がプロポーズだったことをとわ子は知るのでした。 翌日、出社したとわ子の薬指にはゴキブリが……。社内はこのせいで大騒ぎとなったのでした。
それぞれの思いが交錯していましたが、ようやくとわ子の結論が出そうですね。本作は、確実に「新たな人生の生き方」を提示してくれている名作だといえます! いよいよ次回が最終回。本音を言うなら、あと1話と言わずまだまだ観ていたいですが……。
最終話のあらすじ・ネタバレ
とわ子と元夫たち、そして家族の変化とは?
あらすじ
とわ子(松たか子)は1人で生きていくことを決め、変わらず平穏な日々を送っていました。 会社では、船舶操縦士の詐欺師・御手洗(斎藤工)が逮捕されたことで盛り上がります。この人物は、とわ子がうっかりひっかかりそうになった船長さん。しかも詐欺に遭った女性たちの顔写真がモザイクでアップされており、六仁坊(近藤芳正)はとわ子に気付き、あえて話題をそらしてくれたのです。 ある日八作(松田龍平)の店にいたとわ子は、偶然初恋の甘勝(竹財輝之助)と再会します。甘勝も操縦士をしており、帽子をとわ子にかぶせ写真を撮り始めました。 鹿太郎(角田晃広)は初恋の人の再来に戸惑い、慎森(岡田将生)に連絡。しかし慎森はハワイにいて、八作と鹿太郎は今慎森がいないことに安心しました。 夜、唄(豊嶋花)の勉強を見ることになった鹿太郎たちがとわ子の家に。とわ子がWi-Fiの説明書を探していると、偶然亡くなった母が書いたラブレターを見つけたのです。
ネタバレ
唄は勉強が忙しい彼氏の西園寺の代わりに、宿題をしていたことが発覚。とわ子は「辞めなさい」と怒りました。 その時ちょうど西園寺から電話があり、とわ子は「受験落ちなさい!」などと西園寺に怒りをぶつけてしまいます。怒った西園寺は唄に別れを告げ、唄は部屋に閉じこもりました。 鹿太郎に謝罪の仕方を教えてもらうとわ子。翌日、とわ子は菓子折りを持って西園寺の家に謝罪に行きました。しかし西園寺はお菓子の指定までしてきて、とわ子は「落ちてしまえ!」と言い帰宅したのです。 とわ子は母が書いたラブレターを読みます。國村真という人物にあてたラブレターには、全てを捨てても2人でいたいと書かれていました。唄は「その人に会いたい」と言い、2人で会いに行くことに。 國村真(風吹ジュン)は、男性ではなく女性でした。とわ子の母は悩みながらも最終的に家族を選び、とわ子と真は仲良くなりました。そして帰り道、唄は「私、やっぱり医者になる」と決意を新たにしたのです。 とわ子は父の旺介(岩松了)と話します。旺介はとわ子が自転車に乗れないのは自分のせいだと言い、とわ子が1人で強く生きているのは自分のせいだと責めました。しかしとわ子は3人の元夫たちに支えられてきたことを伝え、「自転車教えてよ」と旺介に頼んだのでした。 そしてとわ子は甘勝のヘリコプターに乗る約束をし、鹿太郎はまた動揺します。食事の時、甘勝はとわ子に恋愛感情がないときっぱり伝え、とわ子は帰りに自動ドアに挟まれてしまいました。 疲れて家に帰ると、ハワイ帰りの慎森がやってきます。八作と鹿太郎もやってきて、元夫たちは甘勝が隠れているのではと探しました。そして4人は慎森のお土産の英字新聞シャツを着て、盛り上がります。 元夫たちは眠ってしまったとわ子にそれぞれプロポーズし、「僕たちはみんな君のことが好きだってこと。大豆田とわ子は最高だってこと」と言いました。とわ子も「私はそうだな、私の好きはその人が笑っててくれること、あとは何でもいい」と3人に感謝を伝えます。 とわ子は自分で網戸が直せるようになりました。慎森は雑談ができるように、鹿太郎はカメラマンの仕事に励みます。八作は相変わらずモテモテ。こうしてとわ子と3人の元夫たちの関係は続いていくのでした。
最初から最後まで、グッとくるセリフにあふれた最高のドラマでした!しばらくは大豆田ロスが起きそうです……。すでに再放送が待ち遠しい。 元夫たちに囲まれつつも、1人で生きていく幸せを選んだとわ子。なんだか勇気をもらった気分です。ありがとう!
かごめの死因は心筋梗塞なの?
第6話で突然、とわ子の親友かごめが死亡する展開に誰もが驚いたはず。劇中ではかごめの死因ははっきり明かされず、SNS上ではなぜ突然死んだのか混乱する声もありました。 のちにとわ子は「(かごめを)1人で死なせてしまった」と後悔していますが、状況から考えて突然死だったことは間違いなさそう。かなり急なことで、心筋梗塞ではないかという考察も。休みなく1人で漫画を描いている時に亡くなったのか、過度な疲労によって発作を引き起こしたと考えると合点がいきます。
みんなの感想は?
元夫たちが可愛すぎる!特に鹿太郎と慎森のコンビが面白い。彼らがとわ子を好きな気持ちもよくわかる。名言も多く、さりげない会話の中に刺さる言葉がたくさんあった。落ち込んだ時や元気を出したい時に観返したい作品。
(20代女性)
会話のテンポ感とユーモアのセンスがたまらない。とわ子と3人の元夫たちが、結婚する理由も離婚する理由もわかるような人間味のある魅力的なキャラクターになっているのがすごい!毎回違うエンディングも観るのが楽しみだった。
(30代男性)
伊藤沙莉のナレーション、とわ子のモノローグ、3人の元夫たちとの軽妙な会話。どれをとってもこのドラマの面白さを何段階にも引き上げているユニークさ!雑談ドラマというのは間違いなく誉め言葉。
(30代女性)
メインキャスト
大豆田とわ子役/松たか子
ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主人公・大豆田とわ子は、3回結婚して3回離婚したバツ3の40歳。中学3年生の娘・唄(うた)と2人暮らしをしているシングルマザーです。 噂されているほどすごく変人というわけではなく、洋服が好きで、明るくてお茶目で、ちょっとせっかちで、どこかとぼけている……。そんなユーモア溢れる女性を、ドラマ『役者魂!』以来15年ぶりのカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ主演となる松たか子が演じます。 脚本家の坂元裕二とは、ドラマ『カルテット』(2017年)以来3度目のタッグ!今回の脚本については、「いろんなキャラクターがいて、出てくる人出てくる人が面白くて、愚かな感じで(笑)。一気に読んじゃいました」と、読んだ際の感想を明かしました。
田中八作(はっさく)役/松田龍平
最初の夫である田中八作(画像左)は、とわ子と同じ40歳。レストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソンで、唄の実の父親でもあります。優しい性格が災いして、意識しなくても女性にモテてしまい、ときどき面倒ごとに巻き込まれる役どころです。 八作を演じる松田龍平は、松とは『カルテット』以来4年ぶりのドラマ共演となります。優しい2枚目をどう演じ、どんなかけ合いを見せてくれるのでしょうか?
佐藤鹿太郎(かたろう)役/角田晃広(東京03)
2番目の夫・佐藤鹿太郎は業界では評判が良い、腕利きのファッションカメラマン。とわ子より年上の45歳で、今でも彼女が好きで好きでたまりません。 とにかく器が小さいけれど、どこか憎めなくて愛らしいキャラクターをお笑いトリオ「東京03」のボケ担当・角田晃広が演じます。近年は俳優としても評価されており、ドラマ『半沢直樹』(2020年)の三木重行役で見せた、シリアスな演技が記憶に新しいかもしれません。
中村慎森(しんしん)役/岡田将生
3番目の夫となる中村慎森は、とわ子より年下で31歳のエリート弁護士。とわ子が社長に就任した「しろくまハウジング」の顧問弁護士です。 口癖は「それ、いります?」で、上から目線で理屈っぽく、ひねくれた性格をしています。 慎森を演じるのは2021年1月に話題になった映画『さんかく窓の外側は夜』で、志尊淳とのW主演を務めた岡田将生です。今や演技派俳優となった岡田が偏屈な弁護士をどう演じるのか、今から期待が高まりますね!
綿来(わたらい)かごめ役/市川実日子
綿来かごめは不器用ゆえに仕事は長続きしないものの、自由に楽しく生きる女性。親友のとわ子とは一緒にいるだけで、楽しいことも悲しいことも分け合うことができます。 とわ子を精神面から支える存在を演じるのは、実力派女優の市川実日子です。 市川は映画『シン・ゴジラ』(2016年)の尾頭ヒロミ役で注目を集め、近年も『凪のお暇』(2018年)や『罪の声』(2020年)などの話題作に出演。 仕事がデキる役柄のイメージが強いだけに、今回は新鮮な一面が見られるかもしれません。 自身が演じるかごめについて、「自分の個性を受け入れて、いま生きているひとです。いろんなひとがいて、いろんな気持ちがある。素直で面倒で愛らしい」とコメントしました。
松林(しょうりん)カレン役/高橋メアリージュン
とわ子の部下であり、「しろくまハウジング」営業部の責任者・松林カレン。意識が高く、仕事面からとわ子を支えている存在です。ベンチャー企業を渡り歩いてきたやり手の営業ウーマンを、モデル、女優の高橋メアリージュンが演じます。 近年は『私の家政夫ナギサさん』(2020年)、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)年と話題の恋愛ドラマに続けて出演した高橋。 本作では華やかな容姿の中のその人を映し出せたら……と語り、「監督とプロデューサーさんに言われた『ドキュメンタリーを撮る感覚』という言葉に役者としてとてもワクワクしています」とのコメントからも、彼女の意気込みが伺えました。
三ツ屋早良役/石橋静河
石橋静河演じる三ツ屋早良は、とわ子の最初の夫・八作の親友の彼女です。八作が経営する「オペレッタ」の客として登場し、モテやすい彼と恋の予感も!? 石橋は元々ダンサーとして活動しており、2015年から女優業をスタートしました。2018年の朝ドラ『半分、青い。』では萩尾律の妻・より子役を演じ、注目を集めることに。 29年ぶりのリメイクで話題となった『東京ラブストーリー』(2020年)ではヒロインに抜擢され、愛に生きる赤名リカ役を好演しました。 本作の早良も恋愛に自由奔放な女性ですが、「好きという気持ちに真っ直ぐなのは素敵なことだと思います。チャーミングに演じられるよう頑張ります」とコメントしています。
大豆田唄役/豊嶋花
大和田唄はとわ子のひとり娘で、彼女と八作との間に生まれました。生まれた時から反抗期で、母とその元夫たちを常に冷静に見つめています。そんな中学3年生を演じるのは、ネクストブレイク女優の呼び声も高い子役・豊島花。 豊島自身まだ中学生ですが、ドラマ「青のSP」や映画『都会のトム&ソーヤ』、『名も無き世界のエンドロール』に出演するなど2021年も大活躍です。
大豆田旺介(おうすけ)役/岩松了
※画像左 とわ子の父である大豆田旺介は、落選続きの元参議院議員。ここ数年はずっと無職でクセのある父親ですが、娘を温かく見守っています。 旺介を演じるのは、劇作家、演出家としても活躍するベテラン俳優・岩松了です。 岩松は2021年公開の映画『花束みたいな恋をした』に八谷芳明役で出演しており、坂元裕二脚本の作品への出演は、同作以来となります。
六坊仁役/近藤芳正
六坊仁は「しろくまハウジング」の重鎮。新米社長となったとわ子を支える、良きアドバイザー的存在を演じるのは、コミカルな演技が光る俳優・近藤芳正です。 常連俳優となった三谷幸喜作品や、大河に朝ドラ、2時間ドラマなど幅広い作品で活躍し、2020年の月9ドラマ『監察医 朝顔』にも出演。脇役が多いですが、同年のWebドラマ『おやじキャンプ飯』では主演を務めました。
古木美怜役/瀧内公美
とわ子の2番目の夫で、カメラマンの佐藤鹿太郎と撮影をきっかけに出会う女優・古木美怜を演じるのは、若手演技派女優の瀧内公美。 2019年はR18+映画『火口のふたり』のヒロインを好演し、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を獲得、賞レースで一気に評価を集めました。 瀧内も映画『花束みたいな恋をした』に出演しており、原田奏子役を演じています。
小谷翼役/石橋菜津美
とわ子の3番目の夫で、「しろくまハウジング」の顧問弁護士を務める中村慎森と公園で偶然出会うことになる小谷翼を、石橋菜津美が演じます。 石橋は2018年に資生堂の「エリクシール ルフレ」CMに出演し、あのミステリアスなショートカット美女は誰!?と、大きな話題を呼びました。翌年はドラマ『夫のちんぽが入らない』に主演するなど、今注目を集める女優の1人です。
原作なしの坂元裕二脚本によるオリジナルストーリー
本作は『Mother』(2010年)や『最高の離婚』(2013年)、『カルテット』など数々の名作ドラマを手がけた脚本家、坂元裕二(さかもとゆうじ)による完全オリジナルストーリーです。 「唐揚げにレモン論争」といった印象的な例えや、テンポの良いフレーズを織り交ぜ、大人の日常ドラマに仕上げられた『カルテット』。同作の脚本家と主演、そして共演の松田龍平が再タッグを組むということで、発表後から大きな話題を呼んでいます。 2021年に公開された映画『花束みたいな恋をした』は、恋人たちの日常を切り取るラブストーリーで、こちらも会話劇がメインの作品です。新ドラマは過去作に似た雰囲気になりつつ、主人公が40歳という設定であるため、「花恋」よりもターゲット層は上かもしれません。
『大豆田とわ子と三人の元夫』最終回ネタバレ・全話あらすじを結末まで
松たか子が主演を務め、元夫に振り回されるバツ3女性を演じるドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』。坂元裕二が完全オリジナル脚本で描く、新たなロマンティックコメディのかたちとは? 毎週楽しんだ人も、そうでない人も、ぜひまた本作を楽しんでみてくださいね。