2021年4月20日更新

『シン・ウルトラマン』ネロンガってどんな怪獣?ガボラとともに選ばれた理由を徹底考察!

ネロンガ記事サムネイル

2021年初夏に公開予定の映画『シン・ウルトラマン』特報映像が解禁されました。そこに登場する怪獣ネロンガについて、長年のファンのあいだで大きな話題となっています。この記事では、怪獣ネロンガの生態や能力、特報映像に抜擢された理由までを徹底解説!

目次

『シン・ウルトラマン』に登場!怪獣ネロンガについて徹底解説・考察

2021年初夏に公開される予定の庵野秀明監督の映画『シン・ウルトラマン』。先日解禁されたその特報映像には、ネロンガとガボラという2種類の怪獣が登場しました。 この記事では透明怪獣ネロンガについて、過去の作品での生態・能力から、『シン・ウルトラマン』の特報映像から分かることまでを徹底解説! さらに、ネロンガを特報映像に抜擢した庵野監督の思惑を考察していきます。

ネロンガってどんな怪獣?その生態や能力に迫る

ネロンガ

※画像は『シン・ウルトラマン』のネロンガ ネロンガは初代『ウルトラマン』第3話に初登場して以来、数々の作品に登場してウルトラマンファンにもっとも長く親しまれている怪獣の1つです。 ここからはそんなネロンガについて、その生態や能力、初代から最新作までの変遷について紹介していきます。

生態

ネロンガは電気をエサにしている透明怪獣で、地中に眠っている生物です。基本的なデザインは、1966年の初代から、2020年の『ウルトラマンZ』まで大きな変化は見られませんでした。 初代から共通する外見の特徴として、鼻先の太い角、頭側に長く生えた2本の触覚、黄色い背中のヒレが挙げられます。黄色の背中はトラを意識したデザインだとか。大きく裂けており、内部が赤い口も初代から変わっていません。 手足の爪は『ウルトラマンR/B』(2018年)以降、やや太く目立つようになりました。 歴代ネロンガでもっとも目につく違いは鼻先の角です。初代ネロンガでは不透明でしたが、『ウルトラマンR/B』や『ウルトラマンZ』に登場するネロンガは透明で青く光るように変わっています。

能力

ネロンガは普段は透明で目に見えず、姿を表すのは電気を食べるときだけです。ちなみに透明になれるのは、電子イオンの働きであると説明されています。 主要な兵器となるのは、頭側の触覚2本と鼻先の角を使って放つ電気を使った攻撃ですが、初代ウルトラマンでは人間にショックを与えるほどの威力しかありません。もちろんウルトラマンにしてみれば、痛くも痒くもない攻撃でした。 これに対して最近の『ウルトラマンZ』に登場するネロンガは、パワーアップしていました。透明になったときは体温も周囲の外気温に同調して、より探知されにくくなっています。 電撃も強化されて、セブンガーやウルトラマンZに対して、はじめは優位に戦いを展開することが可能です。

初登場は初代『ウルトラマン』!その後の活躍をおさらい

ネロンガは初代ウルトラマンに登場して以来さまざまな作品で活躍を続け、直近の『ウルトラマンZ』にも登場しています。 ここではそんなネロンガの活躍ぶりを、初代『ウルトラマン』と『ウルトラマンZ』のエピソードで紹介しましょう。

初代『ウルトラマン』

もともとネロンガは、江戸時代からある古井戸に住んでいた小さな怪獣でした。何百年もの間、井戸の底で生活するうちに電気をエネルギーに変えて生き延びる手段を身に着けたのです。 地中の電気で巨大に成長したネロンガですが、近くに水力発電所が建設されたためエネルギー源を奪われてしまいます。腹をすかせたネロンガは、長い眠りから覚めて現代の地上に出現しました。 水力発電所で電気を奪ったネロンガは、次に変電所を攻撃。防衛隊の砲火に電気光線などで反撃したネロンガは姿を消しますが、科特隊は次の行く先は火力発電所と予測して待ち構えることにします。 科特隊の攻撃で目に見えるようになったネロンガが、隊員の1人に片方の目を潰されてますます怒り狂ったところにウルトラマンの登場です。角をへし折られたネロンガは、地面に叩きつけられて動けなくなったところにウルトラマンのスペシウム光線を受けて爆発したのでした。

『ウルトラマンZ』

『ウルトラマンZ』に登場するネロンガは、凶暴宇宙鮫ゲネガーグの襲来に触発されて世界中の地下に眠るほかの怪獣たちとともに目を覚ましました。 電気を吸収しようと静岡県熱山市に出現したネロンガに対して、対怪獣用ロボット・セブンガーで出動したハルキは、目に見えないネロンガに簡単にやっつけられてしまいます。ハルキはウルトラマンZに変身することもできず、ネロンガはセブンガーのエネルギーを奪って消えていきます。 上司から、視覚だけを頼ってはいけないと教えられるハルキ。一方でストレイジのメンバーは、ネロンガの蓄積した電気を放出させる電界放出弾を開発しました。 つくばのクリーンインフィニティ発電所で電気を吸収してパワーアップしたネロンガですが、ハルキとウルトラマンZは視覚以外の感覚も動員してこれを捕捉します。 さらに電界放出弾を食らって電力を奪われたネロンガ。最後はウルトラマンZのゼスティウム光線で、木っ端みじんに吹き飛ばされました。

『シン・ウルトラマン』に登場!なぜネロンガが選ばれた?

さてこのように長年ウルトラマンで活躍してきたネロンガは、庵野監督の新作映画『シン・ウルトラマン』の特報映像にも抜擢されて、ファンを熱狂させました。 特報映像には、目に見える姿になって立ち上がるネロンガのシーンが使われています。同時にソフビ人形も発売されたので、『シン・ウルトラマン』のネロンガの全体像がいち早く明らかになりました。 黄色い背中や大きな赤い口は、歴代のネロンガと共通。『ウルトラマンZ』などで透明で青く光るようになった角は、初代と同じ不透明な角になったようです。 きらりと光る目は、初代以来一貫した大きな瞳ではなく、小さいものになっています。尻尾が長くなり、全体的にモダンな細長い体型に仕上げられている印象です。 そんなネロンガが特報映像に登場した理由として、前述した通り長きにわたってファンに愛されてきた怪獣であるということが最大の要因ではないでしょうか。 しかしネロンガに加えてウラン怪獣ガボラも登場していることで、次に述べるような思惑もあるのではないかと考えられます。

【考察】庵野監督の思惑が気になる!ガボラとの関係とは

ガボラ

※画像は『シン・ウルトラマン』のガボラ ここからはネロンガとガボラを特報映像に登場させた庵野監督の気になる思惑と、この2つの怪獣の関係を考察してみましょう。

同じバラゴンを始祖とする関係

バラゴン

※画像はバラゴン ウルトラマンファンには周知の事実ですが、初代ウルトラマンのネロンガとガボラには地底怪獣バラゴンの着ぐるみが流用されていました。 バラゴンは映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年)に初めて登場します。その着ぐるみはのちに円谷プロに貸与され、頭を取り替えて『ウルトラマン』の前番組である『ウルトラQ』の怪獣パゴスに使われました。 『ウルトラマン』でさらに改造されたこの着ぐるみは、まず透明怪獣ネロンガとして登場します。 さらに地底怪獣マグラーへの改造を経て、それまでの1本角を外して目立つエリのような甲殻をつけることで、ついにウラン怪獣ガボラに生まれ変わったのです。 このようにネロンガとガボラは、形態が同じ怪獣を始祖にしています。 しかし『シン・ゴジラ』を手掛けた庵野監督のことです。これらの怪獣を予告に選んだことは共通の外見ばかりでなく、プロット的にも深い思惑があることは間違いないでしょう。

ライフラインを供給源とする点

ネロンガとガボラの共通点として、それぞれ電気とウランというライフラインをエネルギー源としていることが挙げられます。特報映像も、本作のプロットが日本のライフラインと深く関連することを示唆しているといえるでしょう。 まず特報映像には放射線防護服のようなものを着た人たちが複数写っており、ウラン怪獣であったガボラが原子力発電所を標的にする可能性は否定できません。 さらにネロンガが立ち上がったシーンの背景には、電気を吸収した送電塔と思われる残がいも見られます。最後にウルトラマンが立ち上がる場面でも、前面に送電塔と電線が大きく写っていました。 こういったことから、『シン・ウルトラマン』ではネロンガやガボラが暴れることによって電力などの国民生活の基盤に重大な影響が及ぶことが想像されます。

『シン・ウルトラマン』でのネロンガの活躍が気になる!

この記事では『シン・ウルトラマン』の特報映像に登場した怪獣ネロンガについて、初代『ウルトラマン』から『ウルトラマンZ』までの生態や能力、活躍ぶりなどを解説しました。 初代を尊重しつつ、現代版ゴジラをフレッシュな切り口で描いた映画『シン・ゴジラ』(2016年)の企画・製作を担当した庵野秀明、樋口真嗣コンビ。 この2人のタッグが再び実現した『シン・ウルトラマン』では、電気をエサにするネロンガが日本に重大な危機をもたらすのかもしれません。 『シン・ウルトラマン』でネロンガがどのような役割を果たすのか?続報を期待しましょう!