2023年3月1日更新

ザラブ星人『シン・ウルトラマン』でも“にせウルトラマン”になりすました外星人に迫る

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初代『ウルトラマン』ザラブ星人、にせウルトラマン
©︎円谷プロ

『ウルトラマン』(1966年)を現代的視点にリブートした映画『シン・ウルトラマン』(2022年)では、懐かしのキャラクターが大集結して話題を集めています。 この記事ではその中でも人気の高いザラブ星人を徹底解説!『シン・ウルトラマン』版の外星人ザラブから初代ザラブ星人まで、有名な「にせウルトラマン」のエピソードも含めて紹介します。

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『シン・ウルトラマン』の外星人ザラブ

名称(自称) 外星人第2号ザラブ
能力 高い科学力 ・ハッキング ・催眠術 ・スペシウム光線を相殺できる光線 ・変装(にせウルトラマン)
身長 人間と同じくらい
体重 ペラペラなので軽そう
声優 津田健次郎

登場シーン

禍特対本部に突如姿を現した「外星人ザラブ」は、地球の言語を操ったり、電子データを容易く復旧させたりするなど、優れた科学力を持っていました。 大隈総理に接触し、日本政府と友好条約を締結しますが、条約内容はあまりに不平等なもの。ザラブ星人はウルトラマンこと神永に“国家同士を争わせて、人類を効率的に絶滅させる”と本当の目的を語り、神永を眠らせて拘束します。 その夜、ザラブ星人は「にせウルトラマン」として横須賀の基地に出現。ウルトラマンを人類の敵だと認識させるために、自衛隊の基地を破壊していきます。 じつはザラブ星人の影で暗躍していたのが、メフィラス星人。ザラブ星人が起こした騒動は、メフィラス星人の地球侵略計画に一役買っていたのでした。

ビジュアル

外星人ザラブの体の後部は、光学迷彩を使って透明化させているので、半身が切れたような、ペラペラの見た目になっているのが特徴です。 また、前方からのビジュアルは、初代『ウルトラマン』のデザインを務めた成田亨の原画を忠実に再現。原画からそのまま飛び出してきたかのようなクオリティで、多くのファンを驚かせました。

声優:津田健次郎

外星人ザラブの声優を務めたのが、声優の津田健次郎です。アニメ『呪術廻戦』(2020年)の七海建人役や『鬼滅の刃』(2019年)の妓夫太郎役などの人気キャラクターはもちろん、最近では俳優としても活躍。ドラマ『最愛』(2021年)では刑事・山尾役として出演し、多くの視聴者を魅了しました。 津田の魅力は何といっても深みのある渋い声。外星人ザラブの知的で狡猾な特徴を、声の抑揚や抜群の間の取り方で、繊細に表現していました。

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【元ネタ】ザラブ星人とは

別名 凶悪宇宙人
身長 1.8m~40m
体重 30kg~2万t
能力 変身能力、怪音波、放射能霧、瞬間移動能力、飛行能力、光弾攻撃など
仕事 知的生命体のいる星の文明を滅ぼすこと

ザラブ星人の名前は、英単語「brother(ブラザー)」を逆から読み返した、逆さ言葉が由来。自分が撒いた放射能を取り除くといった自作自演をして人類に取り入ったり、ウルトラマンに化けて街を破壊し、味方同士の自滅を狙ったりするなど、姑息な性格をしています。 見た目は銀色の頭部に星形の口が特徴で、首から下半身にかけては茶色のジャバラ模様になっています。

(初代)ザラブ星人

『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」

ザラブ星人は、突如東京が致死量の放射能の霧に包まれた夜に現れました。そして簡単に放射能を除去して見せます。 初めは地球人に対して友好的な態度を取っていたザラブ星人でしたが、すべては自作自演。地球人を油断させて、人類を滅ぼそうと企んでいたのです。 その後ザラブ星人は、フジ隊員に変身して防衛会議を盗聴したり、ウルトラマンであるハヤタ隊員を監禁してべーターカプセルを盗もうとしたりしますが失敗。そして「にせウルトラマン」に変装し街を破壊することで、ウルトラマンの信頼を失墜させ、人類の敵だと思わせるよう画策します。 しかし少年に救出されたハヤタ隊員が現れ、本物のウルトラマンと対峙することに。スペシウム光線を受け正体を暴かれるも、怪音波や光弾を放って応戦します。最後は格闘の末、2度目のスペシウム光線を受けて倒されました。

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能力

初代『ウルトラマン』ザラブ星人、にせウルトラマン
©︎円谷プロ

ザラブ星人はさまざまな能力を使いこなすことで有名です。全身から放射能を噴霧する力や、指先から光弾を発射する攻撃技に加えて、瞬間移動能力や飛行能力などの移動技まで使えます。 なかでも有名なのが、ザラブ星人の代名詞とも言える変身能力。人に化けるだけでなく、物語終盤にはウルトラマンに化けて街を破壊し、科特隊を混乱に陥れました。 また科特隊の大型翻訳機を参考に、即席で宇宙語を翻訳できる、携帯型電子頭脳を製作できてしまうほど、科学力にも優れています。

2代目ザラブ星人

『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場

2代目ザラブ星人はケムール人、バルタン星人と共に、地球侵略を目論むメフィラス星人の部下として、巨大化した姿で召喚されました。ザラブ星人たちは科特隊を取り囲み、今にも攻撃を仕掛けようと脅迫。 しかしメフィラス星人が「暴力は嫌いだ。私は人間の心に挑戦するためにやってきた」と語ると、ザラブ星人たちは、たちまち姿を消しました。

初代と何が違う?

2代目ザラブ星人は初代よりも体の色が黒く、胸に銀色の模様がVの字型に広がっています。赤色の耳がないのも特徴です。

楳図かずお作 漫画版『ウルトラマン』

楳図かずお作の漫画版『ウルトラマン』(1966年)では、テレビ版と違い「メフィラス四天王」と称して、ザラブ星人、バルタン星人、ケムール人、ダダの4人が召喚されました。 ザラブ星人たちは東京の街を破壊し尽くし、遂にウルトラマンと戦闘。ザラブ星人は両目から放つ光線で善戦するも、最後にはスペシウム光線を受けて敗れました。

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その他のザラブ星人

『ウルトラマンメビウス』に登場したザラブ星人

映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年)に登場するザラブ星人。 宇宙人連合の一員として巨大な円盤に乗り込んで、神戸に襲来してきました。人間に化け、ウルトラマンメビウスであるヒビノ・ミライに痺れ薬を盛り、行動不能に陥らせます。その後、ウルトラマンの信用失墜を狙い「にせウルトラマンメビウス」に変身して、神戸の街を破壊しました。 ガッツ星人の指令のもと、ザラブ星人はエネルギーの消耗を狙い、わざとメビウスをおびき出して対決。光弾や光線攻撃を駆使して、互角に渡り合うも、最後はメビュームシュートの打ち合いに敗れ、撃沈しました。

「大怪獣バトル」に登場したザラブ星人

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』(2008年)の第8話「潜入者を撃て!」に登場するザラブ星人。 怪獣使いであるレイ二クスを嫌っているザラブ星人は、変身能力を活かして、宇宙輸送船ペンドラゴンに潜入。怪獣を操るアイテム、バトルナイザーの奪取に成功しますが、ZAP隊員ハルナに正体を見破られてしまいます。 ZAP隊員のレイはパートナー怪獣のゴモラを召喚。ザラブ星人もとっさに「にせウルトラマン」に変身し、応戦します。しかしスペシウム光線が使えないなど、その強さまではコピーできずに惨敗。命からがら逃げ出しました。

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『ウルトラゾーン』に登場したザラブ星人

バラエティー番組『ウルトラゾーン』(2011年)の「怪獣マッサージ」、「THE LOVE」に登場。 「THE LOVE」では、ザラブ星人の負傷した腕を、未亡人のミツ子に手当してもらったことをきっかけに、2人の奇妙な共同生活が始まります。ミツ子との生活を通して、ザラブ星人が人間の心の意味を知っていく、思わず感動してしまう異色回です。

『ウルトラマンタイガ』に登場したザラブ星人

『ウルトラマンタイガ』(2019年)の第23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」に登場するザラブ星人。ゴドラ星人、スラン星人らと、「にせウルトラマンベリアル」を作成し、ウルトラマンタイガとウルトラマントレギアの打倒を計画します。 電波ジャックして宣戦布告し、タイガとトレギアを難なくおびき出すことに成功、「ニセベリアル」と三つ巴に。しかし、知能が低い弱点を利用されてしまい、ザラブ星人らが潜むビルに誘導され、最後には4人まとめて撃破されてしまいます。

その他

ザラブ星人は他にも『ウルトラマンオーブ』(2016年)や『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(2018年)、『ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国』(1990年)、『怪獣酒場カンパーイ!』(2015年)など、数々のシリーズ作品に登場している人気キャラクターです。 なかでも、おすすめなのが『ウルトラマンR/B(ルーブ)』のザラブ星人。テレビ局のADとして勤務しており、上司でディレクターのメフィラス星人とタッグを組み、高視聴率を目指します。 ザラブ星人が美剣サキに化け、巨大化して街を破壊するイメージビデオを作るなど、初代『ウルトラマン』を彷彿とさせるオマージュや設定が満載。元ネタを知っているファンの方はより楽しめる内容になっています。

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『シン・ウルトラマン』庵野監督もザラブ星人が大好き

庵野秀明が一番好きなウルトラ怪獣と公言する「ザラブ星人」。「にせウルトラマン」という斬新なキャラクター設定で、当時のファンに衝撃を与え、誕生から50年以上経ちながらも、変わらず愛され続けています。 最新作の『シンウルトラマン』では声優、津田健次郎の味わい深い声で、知的な側面に磨きがかかってパワーアップ。この機会にぜひ、原点にして最新の「にせウルトラマン」をご覧ください!