『シン・ウルトラマン』の怪獣一覧 禍威獣・外星人の元ネタどこまで知ってる?
庵野秀明企画・脚本、樋口正嗣監督の『シン・ウルトラマン』では、『ウルトラQ』や初代『ウルトラマン』に登場したキャラクターが大集結し話題を呼んでいます。 この記事ではそんな映画『シン・ウルトラマン』に登場した禍威獣や外星人たちを、元ネタと比較して一覧で紹介。「ウルトラ」シリーズにとっての「怪獣」とは何かを読み解きます。
※記事内では『シン・ウルトラマン』での存在を指す場合は「禍威獣」、本家の存在を指す場合は「怪獣」、どちらも包括的に含める際には「怪獣」と表記します。
映画『シン・ウルトラマン』ってどんな映画?
巨大不明生物が次々に現れ、その駆除が日常化した日本。それらを「禍威獣」と名付けた日本政府はスペシャリストを集結し、「禍威獣特設対策室」(通称・禍特対)を設立します。 メンバーとして班長・田村君男、作戦立案担当官・神永新二、非粒子物理学者・滝明久、汎用生物学者・船縁由美が選ばれ、任務に当たりますが……。 劇中では、初代の怪獣や宇宙人にまつわる細かいネタが多くちりばめられ、原作ファンからの評価も高く、原作を知っているとより楽しめる作品となっています。
『シン・ウルトラマン』に登場した怪獣・外星人と元ネタ一覧
ネロンガ | 初代『ウルトラマン』 第3話「科特隊出撃せよ」 |
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ガボラ | 第9話「電光石火作戦」 |
外星人ザラブ | 第18話 「遊星から来た兄弟」 |
外星人メフィラス | 第33話 「禁じられた言葉」 |
ゾーフィ (ゾフィー) |
第39話 「さらばウルトラマン」 |
天体制圧用最終兵器ゼットン | 第39話 「さらばウルトラマン」 |
リピアー (ウルトラマン) |
初代『ウルトラマン』 |
ゴメス、マンモスフラワー、ペギラ、ラルゲユウス、カイゲル、パゴス | テレビシリーズ 『ウルトラQ』 |
ネロンガ
元ネタ:第3話「科特隊出撃せよ」
禍威獣第7号「ネロンガ」の元ネタは、『ウルトラマン』第3話「科特隊出撃せよ」に登場した透明怪獣ネロンガです。普段は透明ですが、電気を吸収する時だけ姿を現します。頭部にある2本の触角を鼻先の1本角に接触させて発射させる電撃が最大の武器。 300年前の古井戸に潜んでおり、水力発電所を破壊した後に伊豆の伊和見送電所と第三火力発電所に出現し、待ち構えていた防衛隊から集中砲火を受けました。ウルトラマンとの激闘の末、角をへし折られて叩きつけられ、スペシウム光線を受けて爆死しています。
『シン・ウルトラマン』
『シン・ウルトラマン』のネロンガも、普段は姿が見えない透明怪獣。姿を見せるのは電気を吸収しきって“お腹いっぱい”になった状態の時です。角から電気を捕食する方法や触角と角で放出する電撃は、『ウルトラマン』のネロンガそのまま。 デザインはサイのようなネロンガの角は、「シン」版の方がより硬質化したように鋭く、自衛隊が頭部に集中攻撃を仕掛けますが、まったく効きません。しかし最期は元ネタと同じで、ウルトラマンのスペシウム光線によって爆死しました。
ガボラ
元ネタ:第9話「電光石火作戦」
禍威獣第8号「ガボラ」の元ネタは、『ウルトラマン』第9話「電光石火作戦」に登場したウラン怪獣ガボラです。首の周囲にある大きな6枚のヒレを閉じて頭部を防護したり、閉じた状態の尖った頭部で地底を掘り進むことができます。ウランが好物で、武器は口から発射する放射線光線。 伊豆半島・宇浪利町のウラン鉱に出現し、阿部町のウラン貯蔵庫を狙って進撃。しかし防衛隊と科特隊の火炎放射によってダメージを負い、ウルトラマンの飛び蹴りと連続パンチで倒されました。
『シン・ウルトラマン』
『シン・ウルトラマン』のガボラも、地下核廃棄物貯蔵施設を狙って進撃していました。放射性物質捕食禍威獣のパゴスと同族とみなされ、米軍爆撃機から地中貫通型爆弾が投与されますが、効き目なし。 そこへウルトラマンが現れ、スペシウム光線を使わずに対決。ガボラが出す放射能光線をすべて受け止めて除去しつつ、頭部へのパンチで絶命させます。そのまま放置せず、天空に抱え上げて飛び去りました。 ヒレが閉じた状態で掘り進むのは元ネタ通りですが、それがドリル状に回転する動きは「シン」版で進化した部分。頭部はエヴァンゲリオンの使徒を彷彿とさせるものに変わっており、「シン」のパゴスと同じものが使われています。
外星人ザラブ
元ネタ:第18話「遊星から来た兄弟」
外星人ザラブの元ネタは、『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」に登場するザラブ星人。別名「凶悪宇宙人」で、第8銀河系ザラブ星から来た工作員です。知的生命がいる星の文明を滅ぼすことを仕事としており、これまで多くの星で暗躍してきました。
高い科学技術を誇り、破壊怪音波や催眠術、瞬間移動や飛行能力など様々な能力を持っています。地球人に友好的であるように振舞っていましたが、それはすべて演技。ウルトラマンであるハヤタ隊員を捕え、にせウルトラマンに化けて街を破壊し、ウルトラマンを敵だと思わせる作戦に出ます。
『シン・ウルトラマン』
【調査報告:#外星人 (ガイセイジン)】
— 映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント (@shin_ultraman) April 18, 2022
地球外より現れた
知性を持った存在を“外星人”という。#シンウルトラマン #5月13日公開 pic.twitter.com/pe2kdHWTFD
声優の津田健次郎が声を担当した『シン・ウルトラマン』の外星人ザラブは、初代『ウルトラマン』の映像よりも成田亨のデザイン原案が忠実に再現されました。体はより黒くダークな印象が強くなっていますが、星形のおちょぼ口は健在です。 また「シン」のザラブは前側のみのペラペラの皮のような実体で、噓つきの薄っぺらさを表現しているかのよう。 にせウルトラマンに変身して街を破壊する経緯も同じで、チョップをされてよろけたり、ウルトラマンからスペシウム光線を受けて正体がバレる様子まで完全にパロディとして再現されていました。最後は八つ裂き光輪で倒されています。
外星人メフィラス
元ネタ:第33話「禁じられた言葉」
外星人メフィラスの元ネタは、『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場するメフィラス星人です。メフィラス星からやって来た宇宙人で、別名「悪質宇宙人」。知能が高く、暴力を嫌い、武力に寄らない地球征服にこだわっており、怪しげなくらい紳士的な言動が特徴的です。 ザラブ星人やケムール人など他の凶悪宇宙人のボス的な存在で、科特隊のフジ隊員を巨大化させて、その力を誇示。フジ隊員の弟サトルを地球人の代表として選び、彼が自発的に地球を差し出すよう仕向けますが、失敗します。 武器は波状の破壊光線「ペアハンド光線」で、巨大化してウルトラマンと対決しますが、「宇宙人同士が戦ってもしょうがない」と途中で負けを認め、テレポーテーションで去っていきました。
『シン・ウルトラマン』
山本耕史演じる「シン」の外星人メフィラスは、初代の魅力を踏襲しつつ独特の味が加わった至高のメフィラスでした。 人間態でも異様なオーラを放つ慇懃無礼で格言好きな性格。巨大化して「外星人メフィラス」の見た目になってからは漆黒の怪しげな魅力を放ち、より格闘家のようなスタイリッシュな体型に進化していました。造型にエヴァンゲリオンぽさも感じます。 フジ隊員の巨大化エピソードは、浅見の巨大化として再現されました。ザラブの所業を自分の地球征服計画に組み込んだりと一枚上手なところもそのまま。今回の彼の目的は「兵器に転用できる人類の独占管理」でした。 ベーターボックスを日本政府に渡す密約をウルトラマンと禍特対に阻止されウルトラマンと対決しますが、新たな地球の裁定者ゾーフィの来訪を悟って戦いの途中で撤退しました。
ゾーフィ
元ネタ:第39話「さらばウルトラマン」、児童誌の誤植
元ネタのゾフィーはウルトラ兄弟の長兄で、M78星雲「光の国」の宇宙警備隊隊長。『ウルトラマン』最終回の第39話「さらばウルトラマン」に初登場し、ゼットンに倒されたウルトラマンに命を与え、ハヤタ隊員も生かして光の国に帰っていきました。 その後も幾度となく登場するウルトラ兄弟の頼れるリーダー・ゾフィーですが、『シン・ウルトラマン』ではなんと当時の出版物で紹介された誤植バージョンの設定で登場。児童誌で『ウルトラマン』最終回が予告された際、「謎の宇宙人ゾーフィ」としてゼットン星人と混同されて紹介されてしまったのです。 イラストは完全にゾフィーですが、テキストに表されている性格や特徴は完全にゼットン星人のもの。“ゼットンをあやつって大あばれをする。力はないが頭はよい。”などです。 コアなファンの間でよくネタにされていたこのミスを、庵野監督は『シン・ウルトラマン』でクライマックスの展開に活用したようです。
『シン・ウルトラマン』
『シン・ウルトラマン』での“ゾーフィ”は、光の星からの新たな使者としてウルトラマンの前に現れます。 地球の裁定者であるゾーフィは、「ウルトラマンこそがマルチバースすべての知的生命体に人類が兵器転用可能な存在であることを知らしめており、それ故に地球は廃棄処分になった原因だ」と語りました。 そして雑誌の設定になぞらえ、人類を滅ぼすべく天体制圧用最終兵器ゼットンを放ちます。本家ゾフィーとは異なる立ち位置の攻撃的なキャラクターでしたが、最後の名台詞「そんなに人間が好きになったのか」はそのまま使用されています。
天体制圧用最終兵器ゼットン
元ネタ:第39話「さらばウルトラマン」
ゾフィーによって放たれた天体制圧用最終兵器ゼットンの元ネタは、『ウルトラマン』最終回に登場する宇宙恐竜ゼットンです。 ゼットン星人という宇宙人によって放たれたこの怪獣は、初めてウルトラマンを倒したことで有名。テレポートや全方位バリアなど数々の能力を持ちますが、中でも一番の武器は1兆度の火球「メテオ火級」で、スペシウム光線も八つ裂き光輪も効かずにウルトラマンは倒されてしまいます。 アルファベットの「Z」からつけられた名前にふさわしく、最後に立ちはだかる強敵としてその後のシリーズにも数多く出演する人気キャラクターです。
『シン・ウルトラマン』
『シン・ウルトラマン』に登場する天体制圧用最終兵器ゼットンは、色味こそ宇宙恐竜ゼットンと同じですがその形態はまるで別物。デザインはかなりエヴァンゲリオンの第7、8の使徒に似た禍々しく刺々しい仕様になっています。 生物ではなく最終兵器という立ち位置で、衛星軌道上に設置されたにもかかわらず地上からも目視できるほどの巨大です。ウルトラマンが立ち向かっても全く歯が立たない絶望的な大きさでした。 本家ゼットンの武器「1兆度の火球」も「1テラケルビンの超高熱球」として生かされており、天体を破滅させるほどの威力を持ちます。 ウルトラマンがゼットンに立ち向かいあえなく敗れるのも、禍特対が自らの手でゼットンを破る方法を見出す流れも、本家の物語の流れに沿ったものとなっています。
リピアー
元ネタ:初代ウルトラマン
リピアーは『シン・ウルトラマン』の主人公で、地球にたどり着いてからはウルトラマンと呼ばれていました。しかし物語の終盤で、1度だけ本名であるその名前を呼ばれています。なおリピアーという名前は、「ウルトラマン」シリーズの初代ウルトラマンの本名ではありません。 彼はネロンガが出現した際に突如大気圏から現れ、その後子どもをかばって命を落とした神永新二と融合することに。地球に降り立った直後は人間のことをあまり理解していなかったため、バディである浅見弘子とまったく会話が噛み合わず、彼女に不信感を持たせてしまいます。 元々は銀色の身体をしていましたが、神永と融合してからは身体に赤いラインが現れました。
『ウルトラQ』から来た禍威獣(怪獣)たち
『ウルトラQ』は1966年に放送されていた特撮番組で、「ウルトラシリーズ」の第1作目にあたります。『シン・ウルトラマン』には、そんな『ウルトラQ』から来た禍威獣(怪獣)たちが多数登場していることでも話題になりました。
巨大不明生物「ゴメス」
『シン・ウルトラマン』で巨大不明生物第1号として登場するゴメス。元ネタは『ウルトラQ』の第1話「ゴメスを倒せ!」に登場するゴメスです。別名は古代怪獣で、東海弾丸道路・第三工区の地底から出現しました。『シン・ウルトラマン』では自衛隊の総力戦により駆除されています。
第1話:古代怪獣ゴメス
『ウルトラQ』のゴメスは肉食の獰猛な原始哺乳類で、地中温度の上昇で眠りから覚めたという設定。形態はゴジラに似た長い尾を持つ二足歩行の怪獣で、『シン・ウルトラマン』のゴメスもほぼ同様の形態をしています。ゴメスは同じ馬主に出現した原始怪鳥リトラと戦い、破れました。
巨大不明生物第2号「マンモスフラワー」
『シン・ウルトラマン』で巨大不明生物第2号として出現したのは、『ウルトラQ』第4話に登場したマンモスフラワー。正式名称は巨大植物ジュランで、ジュラ紀に生息していた吸血植物です。『シン・ウルトラマン』では官民学の総力戦で弱点を発見し、同様に炭酸ガスと火炎放射で駆除しています。
第4話:巨大植物ジュラン
『ウルトラQ』のマンモスフラワーは、皇居の堀やビルの地下に巨大な根を張って急速に成長。丸の内に巨大な花を咲かせて姿を現しました。『シン・ウルトラマン』でもビル群の中に出没しています。空中から炭酸ガス固定材を散布して花を枯らし、根も火炎放射器で焼かれて処分されました。
巨大不明生物第3号「ペギラ」
ペギラは南極に生息する怪獣で、核実験の放射能の影響でペンギンが突然変異したものといわれ、マイナス130度の冷凍光線を武器にしています。『シン・ウルトラマン』のペギラも冷凍ガスを放出して東京を氷河期さながらにしますが、女性生物学者が弱点を発見し、駆除に成功しました。
第5話:冷凍怪獣ペギラ
巨大不明生物第3号として出現したペギラの元ネタは、『ウルトラQ』第5話「ペギラが来た!」と第14話「東京氷河期」に登場した冷凍怪獣ペギラ。 第5話で弱点の物質「ペギミンH」で撃退され、黒煙を吐きながら飛び去ったペギラ。第14話では東京に襲来し、元零戦パイロットに爆薬とペギミンHの混合物を浴びせられ、再び逃げ去っています。
敵性大型生物第4号 飛翔禍威獣「ラルゲユウス」
敵性大型生物「禍威獣」と改名され、初めて出現したのは第4号となるラルゲユウス。『シン・ウルトラマン』のラルゲユウスは実際の鳥に近い形態で描かれており、城の近くに飛来。取り逃がして消息不明のままで、ステルス機能の存在も疑われているようです。
第12話:古代怪鳥ラルゲユウス
『ウルトラQ』では古代怪鳥ラルゲユウスとして、第12話「鳥を見た」に登場しています。第3氷河期以前に生息していた鳥の祖先の一種です。 普段は文鳥のような姿ですが、空腹になって巨大化し、深夜の動物園で動物たちを捕食していました。警察に捕獲されますが、巨大化して街を蹂躙した後、海上へ飛び去っています。
敵性大型生物第5号 溶解禍威獣「カイゲル」
敵性大型生物第5号溶解禍威獣カイゲルはサザエのような貝殻とカタツムリのような体を持ち、眼から溶解液を発して人や物を溶かす巨大生物*です。『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像」に登場した貝獣ゴーガが元ネタとなっています。
第24話:貝獣ゴーガ
西アジアのアーブ国から密輸入された「ゴーガの像」に幼体が封印されていましたが、レントゲン撮影の際の放射線の影響で目覚めて巨大化し、東京を破壊しました。自衛隊の火器部隊による一斉攻撃で倒されています。 ゴーガのコンセプトである太古から甦った貝の怪獣は、NG脚本となった「化石の城」のアーム貝から継承されたもの。その原型となったサンプルストーリーに登場する怪獣の名前がカイゲルで、ゴーガと『シン・ウルトラマン』のカイゲルは見た目そっくりです。
敵性大型生物第6号 地底禍威獣「パゴス」
パゴスは放射性物質を捕食する地底怪獣で、『ウルトラQ』に登場した地底怪獣パゴスがモデルとなっています。 『シン・ウルトラマン』のパゴスも放射性物質を求めて都市部に出没し、禍特対の指揮で駆除に成功。その最期は、まるで『シン・ゴジラ』のゴジラが体内から凍結させて倒された時のような様相を呈していました。
第18話:地底怪獣パゴス
『ウルトラQ』のパゴスも放射性物質を捕食する地底怪獣で、北京郊外のウラン貯蔵庫と日本の筑波原子力発電所を襲撃しました。 中生代のアジア大陸に生息していた生物が、ウランをエネルギー源として捕食したことで怪獣化したとされています。『ウルトラQ』のパゴスは、ネオニュートロン液を搭載したミサイルを撃ち込まれて倒されました。
「ウルトラ」シリーズにとって怪獣とは?
「ウルトラ」シリーズ、特に『ウルトラQ』や初代ウルトラマンでは、怪獣や敵の存在自体に社会風刺や哀愁が込められていることが多く、作り手からのメッセージを読み取ることができました。彼らの存在がストーリーに深みをもたせていたのです。 例えば大国同士の宇宙開発戦争の犠牲となった宇宙飛行士が怪獣化したジャミラ(上記画像)や、汚染された東京湾の海水を吸収してトカゲが怪獣化したゲスラなど、世界情勢や環境問題が原因となって怪獣化したものも。 『シン・ウルトラマン』のパゴスやガボラ、ネロンガといった禍威獣も、エネルギー問題や環境破壊に関連して選ばれたのではないかと考えられます。 『シン・ウルトラマン』では初期の「ウルトラ」シリーズの敵キャラクターに込められたメッセージ性までがくみ取られ、再構成して令和の時代に生きる私たちに響かせるようなストーリーとなっていました。
『シン・ウルトラマン』で進化した愛すべき怪獣たち
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』をこよなく愛した作り手たちから生まれたリブート作『シン・ウルトラマン』。オリジナルへの敬意と特撮への愛があふれ、オマージュやパロディがあちこちに散りばめられています。 怪獣たちを「禍威獣」と改名し、令和に生きる人々の心にも刺さるよう工夫された設定や造型にも注目したい作品です。ぜひ進化した怪獣たちの姿を映画館で!