2021年8月25日更新

映画『レミニセンス』あらすじ・キャストを解説 ヒュー・ジャックマンが記憶に潜入する最新SF

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『レミニセンス』
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映画『レミニセンス』あらすじ・キャスト解説!ヒュー・ジャックマン主演

2021年9月17日に公開される映画『レミニセンス』は、ヒュー・ジャックマン演じる主人公が他人の記憶に潜入するSFスリラーの大作です。 クリストファー・ノーランの弟で、『ダークナイト』などの脚本を共同執筆したジョナサン・ノーランが製作。ジョナサンの妻であり、彼とともにドラマ「ウエストワールド」を送り出したリサ・ジョイが監督、脚本を務めました。 この記事では『レミニセンス』のあらすじやキャスト、監督のコメントなどを紹介します。

あらすじ

記憶に潜入して失踪した女性を探す

『レミニセンス』の舞台は近未来のマイアミ。戦争による気候変動で水没しかかっている街で、誰も未来に希望を見いだせません。人びとに残された楽しみは過去の幸せな記憶の世界に浸ることだけです。 このような世界に生きる主人公ニック・バニスターはクライアントが自己の記憶のなかで生きることを可能にするビジネスを経営しています。 ある日、メイと名乗る謎めいた女性が閉店直前のニックのところにやってきました。ニックはメイに一目惚れしますが、彼女はやがて失踪してしまいます。 メイの行方を探すため、ニックは独自の調査にのめり込んでいきます。欲望と陰謀が渦巻く街で、彼が見つけ出す真相とは……。

記憶潜入の3つのルールから物語を考察

『レミニセンス』では他人の記憶に潜入する技術について、次の3つのルールが設定されています。 「ルール 1潜入できる記憶は、対象者が五感で体験した世界すべて」 「ルール 2同じ記憶に何度も入ると、対象者は記憶に呑み込まれ、現実に戻れなくなる」 「ルール 3記憶から、事実と異なるものを植え付けると、対象者は脳に異常をきたす」 予告編では「これは現実じゃない(stay here in this life)」というセリフも聞かれ、主人公が現実に戻れなくなる危機に瀕していることがうかがわれます。 同じ記憶に繰り返し入ったり、事実と異なるものを植え付けられたりすることで、記憶の世界が暴走する危険が暗示されているのかもしれません。

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キャスト

ニコラス・"ニック"・バニスター役/ヒュー・ジャックマン

『レミニセンス』ニコラス・
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『レミニセンス』の主人公・ニコラス・“ニック”・バニスターは「心を調査する私立探偵」とも呼ばれる、暗い過去のある人物です。 ニック役を演じるヒュー・ジャックマンは20世紀フォックスのマーベル実写化「X-メン」シリーズのローガン/ウルヴァリン役で有名なオーストラリア出身の俳優です。 2008年には『ピープル』誌の「最もセクシーな男」に選ばれ、2012年に公開された『レ・ミゼラブル』の主人公・ジャン・バルジャン役でアカデミー主演男優賞にノミネートされました。 ジャックマンは初期作品である『ニューヨークの恋人』(2001年)のレオポルド役以来、真面目で魅力的な男性の役で定評があり、ニック役もピッタリですね!

メイ役/レベッカ・ファーガソン

レベッカ・ファーガソン
©DENNIS VAN TINE/UPI/Newscom/Zeta Image

ニックが探し続ける魔性の女・メイ役を演じるのはスウェーデン出身の女優・レベッカ・ファーガソンです。 2013年にテレビドラマ『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』の主役で注目を集めたファーガソン。 映画では「ミッション:インポッシブル」シリーズのイルサ・ファウスト役や『グレイテスト・ショーマン』(2017年)のジェニー・リンド役で印象に残る演技を見せています。 2021年10月に公開される『DUNE/デューン 砂の惑星』のレディ・ジェシカ役も注目です!

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タンディ・ニュートン

『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』ヴァル(タンディ・ニュートン)
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タンディ・ニュートンはエミー賞や英国アカデミー賞の受賞歴があるイギリスの実力派女優。母親はジンバブエ・ショナ族の出身です。 彼女はジョナサン・デミ監督作品『愛されし者』(1998年)の主役に抜擢されて注目を集めました。 その後は『ミッション:インポッシブル2』(2000年)といった大作にも出演。「ウエストワールド」のアンドロイド・メイヴ・ミレイ役でエミー賞を受賞しています。

ダニエル・ウー(呉彦祖)

ダニエル・ウーは香港を拠点に活躍する中国系アメリカ人の俳優、映画監督、プロデューサーです。 1998年の映画デビュー以来、60本以上の映画に出演したダニエル・ウー。ビデオゲーム実写化作品『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018年)では、ララ・クロフトに協力するルー・レン役で出演しています。

クリフ・カーティス

クリフ・カーティス
© Avalon.red/zetaimage

クリフ・カーティスはニュージーランド出身の俳優です。 マオリ族出身のカーティスですが、映画ではラテン系などの役で多数の映画に出演しています。 『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年)ではルーク・ホブスの兄弟でサモア人であるジョナ役を務めました。

ウォルター・シルヴァン役/ブレット・カレン

ブレット・カレン
© PNP/ WENN.com

ブレット・カレンは主にテレビドラマの脇役として長年活躍しているアメリカ出身の俳優です。 2010年代の出演作では、『デビアスなメイドたち』(2013年)のマイケル・スタッポード役が知られています。

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ゾーイ役/ニコ・パーカー

ニコ・パーカーはディズニー実写版『ダンボ』(2019年)で映画デビューを果たしたイギリスの女優です。 パーカーの母は先に紹介した女優のタンディ・ニュートンで、父は映画監督のオル・パーカーです。 彼女は2022年放送予定のHBOドラマ版『The Last of Us (原題)』に主人公・ジョエルの娘・セーラ役で出演します。

アンジェラ・サラフィアン

アンジェラ・サラフィアンはアルメニア系アメリカ人の女優です。 彼女は2000年から数々のテレビドラマにゲスト出演を果たし、2016年からは「ウエストワールド」のクレメンタイン・ペニーフェザー役で注目を集めています。

ナタリー・マルティネス

ナタリー・マルティネスはキューバ系アメリカ人のファッションモデル、女優です。 2006年にテレビシリーズ『ファッション・ハウス』で女優活動を始め、その後もテレビを中心に活躍してきました。 Netflixドラマ『I-Land 戦慄の島』(2019年)ではメインキャストのひとり・チェイス役を務めています。

マリーナ・デ・タビラ

マリーナ・デ・タビラはメキシコ出身の女優です。 1974年にメキシコシティで生まれた彼女はメキシコの舞台や映画で長年活躍しています。 アルフォンソ・キュアロン監督作品の『ROMA/ローマ』(2018年)でアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

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セバスチャン役/モージャン・アリア

モージャン・アリアはオーストラリア出身の俳優、脚本家、監督です。 2007年にオーストラリア映画『Cross Life(原題)』で映画初主演を果たしたアリアは、その後ロサンゼルスに拠点を移し、主に短編映画を手がけています。

「ウエストワールド」リサ・ジョイが監督デビュー!

『レミニセンス』の監督・脚本を務めたのは、SFサスペンスドラマシリーズ「ウエストワールド」の製作・脚本・監督で知られるリサ・ジョイです。『レミニセンス』は彼女の長編映画監督デビューとなります。 2007年からテレビドラマの脚本の仕事を始めたリサ・ジョイは、犯罪ドラマ『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』唯一の女性脚本家として注目を集めました。

代表作「ウエストワールド」を

遠い未来のSFではない

『レミニセンス』
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8月14日にリサ・ジョイはReal Soundに、『レミニセンス』は「遠い未来のSF」ではないというコメントを寄せています。 そのなかで彼女は、「(“水に支配された都市”)のような未来の世界を描くことができたのは、現在の出来事を反映させているからです」と、作品に込めた思いを語りました。 さらに「SFの世界は、『現代に起こる出来事の大いなる比喩』なんです。私たちが今感じ取れる振動を大きく描くことによって、現状を考察し直す方法なんです」と、SFに関する彼女独自の見方を示しています。

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“もう1人の天才”ジョナサン・ノーランが製作を務める

ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ
©Eugene Powers/WENN.com/zetaimage

『レミニセンス』の製作には、『インターステラー』など巨匠クリストファー・ノーラン監督作品の脚本を共同執筆した弟・ジョナサン・ノーランが名を連ねています。 このため『レミニセンス』はノーラン兄弟が手がけた作品に匹敵する傑作となるに違いない、と期待が高まっています。 謎の美女や記憶が物語の重要なカギとなる点は、ジョナサンの短編小説を原案にした『メメント』(2000年)と共通です。 ネオ・ノワールな犯罪都市の雰囲気は、ジョナサンが共同脚本を担当した『ダークナイト』(2008年)や『ダークナイト ライジング』(2012年)を思い出させるかもしれません。 ちなみにジョナサン・ノーランはリサ・ジョイと結婚して1男1女を授かっています。

代表作『メメント』を

超大作SFスリラー『レミニセンス』は9月17日公開予定!

この記事では2021年9月17日に公開される映画『レミニセンス』のあらすじやキャスト、監督のコメントなどを紹介しました。 『レミニセンス』は現実の気候変動にも触発された脚本家リサ・ジョイが、初めて長編映画の監督に挑んだ意欲的な大作です。 『ダークナイト』などを手がけたジョナサン・ノーランも製作に加わって、作り込まれた世界観を背景にした傑作SFスリラーになりそうでワクワクしますね!