スパイク・スピーゲルがファンを虜にする理由とは?過去や名言を紹介【カウボーイビバップ】
スパイク・スピーゲルのプロフィール【ネタバレ注意】
身長 | 185cm |
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体重 | 70kg |
血液型 | O型 |
生年月日 | 2044年 |
年齢 | 27歳 |
出身地 | 火星 |
職業 | カウボーイ(賞金稼ぎ) |
愛機 | 高速戦闘機ソードフィッシュⅡ |
愛銃 | ジェリコ941のカスタムタイプ |
煙草 | マールボロ |
『カウボーイビバップ』の主人公スパイク・スピーゲルは、無気力でボサッとした風貌からは想像つかないほどの凄腕の賞金稼ぎ。危険やハプニングも楽しんでしまうタイプで自由を愛する人物です。 ※この記事は『カウボーイビバップ』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
スパイクの愛銃は“ジェリコ941 カスタムタイプ”
荒くれ者の賞金首を的確に追い詰めるほど、銃の腕前も一流のスパイク。普段は自動拳銃のジェリコ941のカスタムタイプを愛用しています。2071年という舞台設定においてはかなりのビンテージ品です。
スパイクが吸っているタバコは「マールボロ」
くわえタバコはスパイクにとってはトレードマークのようなもの。アニメ版では銘柄がはっきりと分かるカットはほとんどありません。劇場版「天国の扉」では赤マルと呼ばれるマールボロを吸っている姿が確認できます。
スパイク・スピーゲルがファンに愛される理由
自分の美学を貫き通す姿がかっこいい
賞金稼ぎをしているのにいつも貧乏飯を食べているスパイク。その理由はどんな場面でも、自分の流儀を譲らないからです。利害は二の次、とにかく自分のポリシーに沿った行動をします。 自分なりのこだわりがあっても、本当にスパイクのように貫き通せる人は大人だってそういません。しかもそのポリシーから生まれる名言が痺れるものばかりで、さらにファンを虜にしています。
ダンディな大人の色香がたまらない
いつも軽口を叩いて、ときに大人気ない喧嘩もするスパイクですが、不意にダンディな大人の表情を見せます。その儚く退廃的な死の香り漂う独特な雰囲気は、一般的な主人公像からは遠いものです。 酸いも甘いも経験した彼なりの孤独や優しさ。それらが滲み出る瞬間、普段とのギャップも相まって視聴者の心を惹きつけるのです。
早撃ちガンアクション&ジークンドーの肉弾戦で魅せる
スパイクは銃の名手でありジークンドー(截拳道)の達人でもあります。銃撃戦では西部劇顔負けの早撃ちで賞金首を仕留め、さらに接近戦ではブルース・リーを師と仰ぎ独学で習得したジークンドーで相手を追い詰めます。 特に因縁の旧友であるビシャスとの一騎打ちは見応えあり。死と隣合わせでも軽口を忘れないところも、実にスパイクらしく、彼の魅力と言えるでしょう。
スパイク・スピーゲルの過去
スパイクはかつて火星圏最大勢力のチャイニーズマフィア「レッドドラゴン」の構成員でした。そこで友人であり相棒だったのがビシャスという人物です。ビシャスには当時ジュリアという恋人がいましたが、ある事件をきっかけにスパイクとジュリアは恋仲に発展。 2人で組織を抜けようとしたスパイクとジュリアは組織に攻撃を受け、スパイクは表向きは「死亡」という扱いに。このときスパイクは片目を失いながらも生き延び、以降彼は1度死んだ男として彼いわく「醒めない夢」を生きていくことになります。 恋人を盗られ相棒を失うことになったビシャスは、スパイクの一件を機に誰も信じることができなくなりました。こうしてスパイクはビシャスに強烈な憎悪を向けられることになったのです。
スパイク・スピーゲルは生きている?最終回とその後を考察
最終話でスパイクは過去の因縁と向き合う
25話・26話で描かれた最終回で、再会したスパイクとビシャスの最終決戦が描かれます。冒頭から度々回想シーンで登場していた、特別な女性であるジュリアとついに再会を果たしたスパイク。ところが組織からの攻撃により、ジュリアは死亡してしまいます。 ジュリアと生きるために1度はビバップ号を降りたスパイクは再び船に戻ると、ジェットやフェイと言葉を交わしました。そして過去と向き合うために、単身ビシャスが掌握したレッドドラゴンの本部へと乗り込んでいきます。
スパイクは死んだ?ラストシーンの意味を考察
本部ビルの最上階でビシャスと一騎打ちとなるスパイク。ほぼ相打ち状態となった手ぶらのスパイクがビルを出ると、そこにはビシャスの部下たちが銃を構えて待ち受けていました。スパイクは手で銃を撃つ仕草をして「バン!」と言いながら地面へと倒れ込み、同時に空に輝く星が1つ消えます。 占い師ブルいわく、命が尽きるとその人の守り星が流れて消えいくとのこと。星が消えたシーンは、命が消えたことの暗喩と捉えるのが自然でしょう。最後に映る倒れたスパイクのアップが白黒で表現されていることからも、この消えた星はスパイクの命だと考えられます。 消えた星が1つなので、ビシャスが死んでスパイクは生きていると考えることもできますが、「これは悪い夢さ」と去っていく方がスパイクらしい生き様なのではないでしょうか。
ネトフリ版でスパイクを演じる俳優は?
『カウボーイビバップ』はNetflixにて実写化が決定。2021年11月から配信予定となっています。 スパイク役を演じるのは韓国生まれのアジア系俳優ジョン・チョーです。コメディ映画『アメリカン・パイ』(1999年)のジョン役や『スター・トレック』(2009年)のヒカル・スールー役などが有名。 ジョン・チョーはコメディ作品だけでなくアクション作品でも活躍しています。スパイクといえばビバップ号の中でも1番の武闘派で、賞金首を追いかける際はたいてい銃撃戦や肉弾戦を繰り広げるキャラクター。 撮影時のチョーは40代後半ということで、ややアクションに不安が残るものの、彼の大人の色気がうまくハマればスパイクのあの独特な雰囲気にマッチするかもしれません。
スパイク・スピーゲルの名言
「過去はどうあれ、未来はあるだろ?」
フェイの過去が少しだけ明らかになる15話。本当に知りたいことは結局わからず仕舞いだったフェイに対して、スパイクは「どうでもいいことじゃねえのか」と言い放ちます。そしてまるで自分は過去に囚われていないといった口ぶりで、このセリフを言うのです。 このセリフは最終話での「過去」に囚われたスパイクの行動を観た後に振り返ると、考えさせられるものがあります。
「空腹は最高の調味料ってやつさ」
26話、1度は船を降りたスパイクはジュリアの死後、船に戻ります。そこでジェットが振る舞ったのは1話でも登場した肉抜きの青椒肉絲。スパイクは「相変わらずまずい」と零しながらも、空腹が調味料だと言って平らげます。 2人の別れを思い出深い青椒肉絲で繋げるという憎い演出が光る名シーンです。
「死にに行く訳じゃない。俺が本当に生きてるかどうか、確かめに行くんだ。」
青椒肉絲を平らげたスパイクは、ビシャスとの決着をつけに行くため船を降ります。その際にかわすジェットとフェイとの会話はすべてが名言と言えるでしょう。 彼は片目で過去を見て、片目で現在を見ていた。そして醒めない夢を見ていたつもりがいつの間にか醒めていたと語って、このセリフを口にします。この後に続く戦いとラストシーンも含めて、彼のかっこいい生き様を印象づける名言です。
渋い大人のかっこよさを体現するスパイク・スピーゲルという男
『カウボーイビバップ』の主人公スパイク・スピーゲルについて紹介しました。彼の言葉は深いものが多く、視聴者が人生経験を重ねることでその意味が見えてくる部分もあります。 大人になればなるほど、きっとスパイクの魅力が見えてくるはず。1度観たという人も、ぜひこれを機に改めて『カウボーイビバップ』の世界に触れてみてはどうでしょうか。