アニメ『カウボーイビバップ』はなぜ評価されているのか?そのカルト的人気に迫る【あらすじ】

2017年11月4日更新

1998年に放送されたアニメ『カウボーイビバップ』は、未だ国内外で根強い人気を誇っている名作で、2017年にはアメリカで実写TVシリーズ化することが発表されました。今回はそんな『カウボーイビバップ』がなぜ評価され続けているのか、その魅力に迫ります。

『カウボーイビバップ』、海外でも評価が高い傑作アニメの魅力に迫る!

1998年に放送された『カウボーイビバップ』は「ガンダム」シリーズで有名なアニメ制作会社サンライズによるSFアニメ。放送から十数年が経った作品にもかかわらず、その唯一無二の作風で未だにアニメファンに愛されています。 『カウボーイビバップ』の監督を務めた渡辺信一郎は、2017年10月に公開された名作SF映画の続編『ブレードランナー2049』において、その前日譚を描いた短編アニメの監督に抜擢され話題を呼びました。本作はそんな渡辺監督の原点ともいえるアニメ初監督作品です。 さらに、アメリカでは『プリズンブレイク』で知られるアメリカのテレビ製作会社Tomorrow Studiosによる実写化ドラマ企画が立ち上がり、今後の展開も気になるところ。今回はそんな世代を超えて評価され続けているの『カウボーイビバップ』の魅力に迫ります。

『カウボーイビバップ』のあらすじ

2071年、位相差空間ゲートによる惑星間航行を可能にした人類の生活圏は太陽系全域まで広がり、その治安維持に指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ「カウボーイ」たちが大いに貢献していました。抜群の戦闘能力を持つ元マフィア・スパイクと左腕が義手で元警官の相棒・ジェットの二人もまた、ボロボロの宇宙船ビバップ号で宇宙を飛び回るカウボーイでした。 そんなビバップ号に転がり込むのは、過去を失った美女・フェイと子供ながらの天才ハッカー・エド、知能が高いデータ犬・アインなど個性豊かな面々ばかり。出自も目的も違う4人はビバップ号の生活の中で徐々に絆をはぐくんでいきますが、そんな中スパイクの身にも逃れられない過去の宿命が忍び寄っていました……。

大人も楽しめる骨太な世界設定、バリエーション豊富な各話完結のストーリー

『カウボーイビバップ』が熱い支持を集めている理由の一つは、厚みのあるSF設定とバリエーション豊富なエピソードの数々です。 シリーズを通して各話完結のオムニバス形式で構成され、1話ごとにテーマとなる楽曲に合わせてストーリーが展開していきます。アクションシーン全開の派手な回はもちろん、スパイクやフェイの恋愛を描いた回からジェットが主役のハードボイルドな回まで実にさまざまで、視聴者を飽きさせることなく劇的な結末まで導いてくれます。 シリーズ構成の信本敬子は実写の世界で活躍する脚本家で、脚本・舞台設定を担当した佐藤大をはじめ、後に売れっ子脚本家として活躍する人物も多数参加しており、各エピソードは大人をも満足させる内容となっています。

個性豊かなキャラクターたちと贅沢すぎるキャストの共演!

劇中でそれぞれの心情が掘り下げられていくビバップ号のメンバーは全員が魅力的。信頼しながらも互いに干渉しすぎないメンバーの距離感は、大人が観ても憧れる絶妙な塩梅で、観ているうちに自然とビバップ号に感情移入してしまいます。 愛すべきビバップ号のメンバーに命を吹き込んでいるのは贅沢過ぎるキャスト陣です。スパイク役・山寺宏一やフェイ役・林原めぐみをはじめ、石塚運昇、多田葵、若本規夫など錚々たる声優たちが演じています。旅先で出会うゲストキャラクターも豪華キャストなので、声優に注目して観るのも面白いかもしれません。

あの人気バラエティ番組のオープニング曲、実は『カウボーイビバップ』の曲!?

監督の渡辺信一郎と脚本・舞台設定を担当した佐藤大はともに音楽に造詣が深いことでも有名です。渡辺信一郎は『サムライ・チャンプルー』でヒップホップを取り入れた独自の世界観を作り上げ、ジャズを題材とした青春を描いたアニメ『坂道のアポロン』でも監督を務めました。 本作ではさらに『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『マクロスF』などの音楽担当として知られている菅野よう子を加わり、ジャズを基調にした色とりどりの楽曲が物語を盛り上げています。 『カウボーイビバップ』のOP曲である「Tank!」は2017年11月現在も放送されているバラエティ番組・ホンマでっか!?TVのオープニング曲としても有名です。サウンドトラックも多く発売されている『カウボーイビバップ』、その音楽にもぜひ注目してみてください。

『カウボーイビバップ』が生んだ数々の名言!

「きょーくんきょーくん、知らない人にあったらついていきましょう!」Session#11

ビバップ号に謎の宇宙生物が潜入するB級映画館満載のSession#11「闇夜のヘヴィロック」では、13歳の天才ハッカー・エドが大活躍します。この名言はつぎつぎとクルーが宇宙生物の犠牲になっていく中、エドがビバップ号の宇宙生物探しに、アインとともに奔走する場面でのセリフです。 さまざまなエピソードが詰まった本作ですが、本作の癒し担当・エドとアインの可愛らしい活躍が好きという人も多いのでは!?

「死にに行くわけじゃない……。 俺が本当に生きてるかどうか、確かめに行くんだ」Session#26

各話完結で構成された本作で唯一の2話構成となったSession25・26「ザ・リアル・フォークブルース」。物語のクライマックスでもあるこのエピソードで、主人公・スパイクが囚われてきた過去に決着をつけます。 名言だらけの最終話。普段は軽口ばかり叩いているスパイクですが、フェイとの別れ際に言ったこのセリフはカッコイイのひと言につきます。

アニメ映画『カウボーイビバップ 天国の扉』、劇場版ならではのアクションシーンが盛りだくさん

アニメ本編でも作画への力の入りようが見て取れますが、2001年に公開された劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』では、さらに迫力を増したアクションシーンを満喫することができます。 中でも主人公・スパイクとゲストヒロインのエレクトラがモップで格闘するシーンは、アニメファンの間ではしばしば語られる名シーン。キャラクターデザインや総作画監督にクレジットされることも多いアニメーター・馬越嘉彦のまばたきを許さない派手なアクションは見どころのひとつです。 アニメの劇場版といえば一見さんお断りのファンムービーであることも多い中、映画単体でも面白い『カウボーイビバップ 天国の扉』は、見逃し厳禁の傑作となっており、まだ観ていない人は要チェックです。 今回は『カウボーイビバップ』の魅力を紹介しました。記憶に新しい『攻殻機動隊』の実写化に次いで、『カウボーイビバップ』のTVシリーズが始まるのはアニメファンとしても嬉しいかぎり。是非アニメ本編もチェックしておきたいところです。