『ピーチボーイリバーサイド』時系列版とオンエア版の違いとは?観る順番で変わる味わいを楽しもう
『ピーチボーイリバーサイド』の時系列版とは?オンエア版との違いを徹底解説
『ピーチボーイリバーサイド』は誰もが知る童話「桃太郎」を軸とした、新感覚ファンタジー作品です。「もしも桃太郎の桃が数あるうちの1つだとしたら……」。そんな斬新すぎるテーマから物語は始まります。 サルトリーヌ・アルダレイクは外への冒険を夢見るアルダレイクの姫です。アルダレイクを訪れた旅人、キビツミコトとの出会いによって、彼女の冒険は現実味を帯びるように。しかし鬼を相手にするミコトは様子がおかしく、それを見ていたサリーも自分の知らない一面を知ってしまい……。 本作はアニメを原作と異なる時系列で描き、後に「時系列版」が発表され大きな話題を呼びました。そこで本記事ではオンエア版と時系列版の違いを解説しながら、それぞれの魅力を紹介していきます!
初見の人は「時系列版」から観るのがおすすめ!
原作と同じ順番で物語の進行する時系列版のほうが物語の大筋は掴みやすいため、初見の人はこちらからチェックするのがおすすめです。 アニメ作品としてはオンエア版の完成度も相当に高いので、時系列版で最終話まで楽しんだ後にオンエア版でもう1周楽しむのも良いかもしれませんね。
『ピーチボーイリバーサイド』時系列版の順番は?
時系列版は原作と同じストーリーで進行していきます。 オンエア版では4話として放送され、姫であるサリーとミコトの出会いが描かれた「姫と桃」が1話に。そこからフラウやホーソンとの出会いを描くオンエア版1話、2話が、時系列版では2話、3話に入ります。そのままリムダール王国を発つ前にホーソンやキャロットを仲間に入れ、ミコトと再会を果たす「種族と居場所」が4話です。 そしてオンエア版では最終話だった「決意と別れ」を6話とし、7話から吸血鬼との戦いへ。そして物語は最終話となる「ミコトとミコト」へ続きます。 原作を読んでいる人からすれば、時系列版のほうが馴染みのあるストーリーになっているでしょう。
時系列版の放送順一覧表
第1話 | 姫と桃(オンエア版第4話) |
---|---|
第2話 | 元姫と卯人(オンエア版第1話) |
第3話 | 鬼と人間(オンエア版第2話) |
第4話 | 種族と居場所(オンエア版第7話) |
第5話 | 理想と現実(オンエア版第11話) |
第6話 | 決意と別れ(オンエア版第12話) |
第7話 | フラウと吸血鬼(オンエア版第5話) |
第8話 | キャロットとミリア(オンエア版第6話) |
第9話 | サリーと岐路(オンエア版第3話) |
第10話 | 仲間と仲間(オンエア版第8話) |
第11話 | 戦禍と恨み(オンエア版第10話) |
第12話 | ミコトとミコト(オンエア版9話) |
『ピーチボーイリバーサイド』オンエア版(シャッフル版)の順番は?
TVアニメ『ピーチボーイリバーサイド』として放送されたオンエア版は、サリーが旅に出た直後から始まります。そしてホーソンと出会い、3話では時系列版では9話にあたる「サリーと岐路」が放送されました。 「サリーと岐路」の後に過去編という形で、サリーが姫であった頃を描く「姫と桃」が4話で放送されます。その後もミコトとの再会前に吸血鬼と戦ったり、時系列版の最終局面が8〜10話で10、12、11話の順で放送されたりと、オンエア版は原作や時系列版と比べかなり時系列が入り組んでいました。 オンエア版は原作の第1話を過去編として途中に挿入しており、時系列版の6話「決意と別れ」を最終話として放送しています。
オンエア版(シャッフル版)の放送順一覧表
第1話 | 元姫と卯人(時系列版第2話) |
---|---|
第2話 | 鬼と人間(時系列版第3話) |
第3話 | サリーと岐路(時系列版第9話) |
第4話 | 姫と桃(時系列版第1話) |
第5話 | フラウと吸血鬼(時系列版第7話) |
第6話 | キャロットとミリア(時系列版第8話) |
第7話 | 種族と居場所(時系列版第4話) |
第8話 | 仲間と仲間(時系列版第10話) |
第9話 | ミコトとミコト(時系列版第12話) |
第10話 | 戦禍と恨み(時系列版第11話) |
第11話 | 理想と現実(時系列版第5話) |
第12話 | 決意と別れ(時系列版第6話) |
なぜオンエアでは時系列をシャッフルした?それぞれの魅力に迫る
オンエア版で時系列をシャッフルした理由は、原作が未完であるためです。 原作が完結していないアニメの場合、最終話をどのように描くかは注目されるところ。作品によってはアニメのオリジナル展開を持ってくる場合もありますが、監督はオリジナルの解釈をつけたくなかったと語っています。 そして監督はインタビューで、「コミック版をそのままアニメにすると、中途半端な形で終わりを迎えてしまう」と話しました。オリジナルではなく、かつラストにふさわしい話を最後に持ってくるため、オンエア版は時系列をシャッフルして製作されたのです。 そのため時系列版はよりわかりやすく、オンエア版はワンクールの満足度が高い仕上がりになっています。
オンエア版と時系列版の違いは順番だけじゃない!
オンエア版と時系列版の違いは、順番だけではありません。順番の変化によって、物語全体のキャラクター相関図がより早く把握できるのです。 当たり前ですが、時系列が変化すればキャラクターが登場するタイミングも変わります。例えば時系列版では2話から登場するフラウは、オンエア版では1話で登場します。また鬼側の主なキャラクターが登場する「サリーと岐路」は、時系列版では9話なのに対し、オンエア版では3話で放送していました。 12話という限られた時間で物語を最大限楽しまなければならないアニメ。アニメで主要キャラクターを序盤から登場させる物語運びは、作品をより楽しむ工夫となっています!
『ピーチボーイリバーサイド』は時系列・シャッフル両方の順番で楽しもう
アニメ『ピーチボーイリバーサイド』の時系列シャッフルは、ファンの間では賛否両論ありました。たしかに時系列版のほうが物語の大筋は掴みやすいですが、アニメ作品としてはオンエア版の完成度も相当に高いです。 そのため初見の人はもちろん、原作を読んでいる人や時系列版を楽しんだ人は、2周目としてもオンエア版を楽しんでみてください!