アニメ「ソードアート・オンライン(SAO)」シリーズを観る順番は？最新映画まで完全網羅

アニメ『ソードアート・オンライン(SAO)』は、川原礫(かわはられき)によるライトノベルを原作としたアニメシリーズです。原作小説は全世界で2000万部以上が売れている大ヒット作。 作品に登場するゲームの世界観や設定がつくりこまれており、仮想空間で繰り広げられるリアルなバトルシーンが高い評価を得ている作品です。 2022年10月現在、アニメシリーズ・劇場版アニメは全部で8作が制作されています。この記事ではどれから観たらいいの？という人のために、おすすめの鑑賞順やそれぞれの見どころを紹介していきます。

『ソードアート・オンライン』の舞台は、西暦2022年の日本。世界初となるVRMMORPG「ソードアート・オンライン」を楽しんでいた1万人のプレイヤー達は、ある日ゲームからログアウトできなくなります。しかもゲーム内で死ぬと現実世界でも命を落としてしまうというのです。 プレイヤーの1人・キリトは、このデスゲームから抜け出すべくボスの攻略に乗り出していくことに。アニメ『ソードアート・オンライン』では、この「SAO事件」と呼ばれるデスゲームの顛末が描かれています。「SAO」クリア後も、キリトは仮想空間に関する様々な事件を追いかけていくことになります。 アニメ「SAO」の魅力は、なんと言っても全員がゲームキャラのまま進行する点です。基本的には全キャラが現実に存在するので、ハーレム展開やバトル展開も、異世界転生アニメとは一味違う面白さが味わえますよ！

ciatr編集部が1番おすすめする順番は、放送順です。アニメ「SAO」は基本的に、原作小説の流れと同じように進んでいます。もちろん放送順での鑑賞を想定して制作されているので、放送順で観ればしっかりと楽しめるでしょう。

アニメ「SAO」は基本的に時系列順に進んでいますが、劇場版『ソードアート・オンラインプログレッシブ 星なき夜のアリア』は第1期の途中に入る話です。そのためキャラクター達と同じ流れで世界観にのめり込みたいなら、完全に時系列順で観るのも良いでしょう。

「プログレッシブ 星なき夜のアリア」は、「アインクラッド編」をアスナ視点で再構築した劇場版です。2022年10月22日には続編である「プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ」も公開されました。 2作品ともTVアニメ「SAO」を観ていなくても楽しめる作品に仕上がっています*が、「アインクラッド編」を描いた第1期の前半を見るとより理解が深まります。

まずは『ソードアート・オンライン』(2012年)、そしてその続編である『ソードアート・オンラインⅡ』(2014年)を観るのがいいでしょう。「SAO」シリーズの根幹となるエピソードなので、この2作品を観ることで作品の全体像を掴むことができます。 原作のメインストーリーのみを追いたい場合は、「SAO」1期・2期と「SAOA」のみの視聴で十分です。

しっかり「SAO」を楽しみたい人には派生作品である『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』も合わせて視聴することをおすすめします。 『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』(2017年)は、原作にはないオリジナルストーリー。「SAOⅡ」後の話で、上記2作品の視聴をしていないと登場人物などに追いつけない可能性があるので「SAO」1・2期を視聴した後に観るのがおすすめです。 2017年放送の『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』は、スピンオフ作品です。「SAO」の「ファントム・バレット編」を原案としたスピンオフ小説を原作にアニメ化された作品で、主人公もキリトではありません。時系列で視聴したい場合は、「SAOⅡ」もしくは劇場版の後がいいでしょう。 第1期の後に、特別編の「Extra Edition」が放送されていますが、基本的には総集編です。久しぶりに「SAO」シリーズを観る際には、復習として活用するといいかもしれません。

『ソードアート・オンライン』は、原作の「アインクラッド編」「フェアリィ・ダンス編」を描くストーリー。「アインクラッド編」では「SAO」のデスゲームに巻き込まれたキリトやアスナ達が、現実世界に戻るためにゲーム攻略に挑んでいきます。 「フェアリィ・ダンス編」では、「SAO」攻略後も意識が戻らないアスナを助けるために、キリトが新たなゲーム「アルヴヘイム・オンライン(ALO)」への世界とダイブ。アスナ救出のため、「世界樹」を目指していくことになります。

1期放送後に特別番組として放送されたのが『ソードアート･オンラインExtra Edition』。番組前半ではキリトと「仮想課」職員・菊岡が回想する形で「SAO事件」の内容が語られていきます。アニメ1期の総集編なので、本シリーズの基本設定を手軽に復習できる内容です。 番組後半はアニメオリジナルのエピソード。「フェアリィ・ダンス」編後の時系列となっており、キリトたちが「ALO」内でクエストを楽しむ様子が描かれています。

『ソードアート・オンラインⅡ』の舞台は、主に「ガンゲイル・オンライン(GGO)」というゲーム。キリトは「GGO」に出現した謎のプレイヤー「死銃(デス・ガン)」の調査を依頼され、ゲームにダイブします。やがて、この「死銃事件」は「SAO事件」と関係あることが明らかになっていくのでした。 「死銃事件」解決を目指す「ファントム・バレット編」が前半で描かれ、後半では外伝にあたる「マザーズ・ロザリオ編」が描かれます。アスナが「ALO」で出会う、ユウキというプレイヤーとのエピソードです。

書き下ろしエピソードとなる『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』は、「マザーズ・ロザリオ編」の3ヶ月後が舞台。世間ではARマシン「オーグマー」と、それを使ったARMMORPG「オーディナル・スケール(OS)」が流行っていました。 キリトは、「SOA」に登場したボスモンスターが「OS」にも出現するという噂を耳にし、アスナとともにゲームをプレイし始めます。そこで、キリトたち「SAO」帰還者は新たな陰謀に巻き込まれていく……、というストーリーです。

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』は、銃器で戦うVRMMORPG「ガンゲイル・オンライン(GGO)」でプレイするレンが主人公。 ソロプレイヤーとして名を挙げたレンが、チーム戦イベント「スクワッド・ジャム」に参加してチーム戦の面白さに目覚めていく姿を描くストーリーです。 狂気的なプレイが目立つピトフーイや、巨体のエムといった個性的なプレイヤーが登場。レンも含め、現実世界での苦悩なども描かれていきます。本作は、「SAO」の登場人物は基本的に登場しないスピンオフ作品です。

『ソードアート・オンライン アリシゼーション』は、「死銃事件」から半年後が舞台。キリトは、同事件の実行犯の1人に現実世界で襲われて昏睡状態に。一方、キリトの意識は、現実世界と遜色ない仮想世界「アンダーワールド(UW)」で目覚めたのです。 ログアウトできない「UW」で、キリトはその世界で暮らす少年ユージオとともに現実世界へ戻るための手がかりを求めて奮闘します。 アニメ前半では原作の「人界編」が描かれ、2019年10月から放送される後半ではその続編にあたる「大戦編」が描かれます。

2021年10月公開劇場版『ソードアート・オンラインプログレッシブ 星なき夜のアリア』は、前日譚として展開されている『ソードアート・オンライン プログレッシブ(SAOP)』初のアニメ化作品です。 アインクラッド攻略を第1層から改めて深堀りしながら描いていく人気シリーズで、ゲームとは無縁だった1人の少女が閃光のアスナとなっていくまでの物語。シリーズの原点に再び触れることで、改めて「SAO」の魅力に気づかせてくれる作品になるのではないでしょうか。

2022年10月に公開した劇場版『ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ』は「アインクラッド編」をシリーズのメインヒロイン、アスナを主人公に描いた「プログレッシブ」シリーズの2作目。 キリトと共に「SAO」攻略のキーパーソンとして前作「星なき夜のアリア」から一段と成長したアスナの姿が描かれています。2大ギルドのライバル関係や、PK(プレイヤー・キル)などプレイヤー同士の衝突が目立つ中、5層のボスに挑む物語です。

ゲームの世界と現実世界とが絶妙にリンクしながら様々な事件が巻き起こる「ソードアート・オンライン」シリーズ。RPG好きには、その細かな設定がたまらないでしょう。また、バトル作品が好きという人もゲーム内のバトルシーンを堪能することができます。スカッとするほど強くてかっこいい主人公キリトの活躍を、ぜひアニメシリーズを通じて楽しんでみてください。