『カルテット』豪華キャストを一覧で振り返る！脇を固める吉岡里帆らにも注目

演技派俳優たちと秀逸な脚本・演出によって高く評価されたドラマ『カルテット』。今回は豪華キャストたちの活躍を振り返り、ドラマの魅力を再確認します。本作で一気に知名度を上げた吉岡里帆のキャラクターにも注目です！

第1ヴァイオリンを担当する巻真紀は、大人しく控えめな性格。その一方で“夫婦とは別れられる家族”など数々の意味深な言葉を口にする、つかみどころのない女性でもあります。 大手広告代理店会社に勤務していた夫・巻幹生と東京で暮らしており、週末だけ軽井沢に来て、4人で結成した「ドーナツホール」の演奏活動に参加しています。 ネガティブで自分に自信がない真紀ですが、穏やかな性格と口調で皆のお姉さん的な存在。とくにすずめとは姉妹のように仲が良く、物語が進むにつれてかけがえのない存在となっていきます。“泣きながらご飯を食べたことがある人は、生きていける”とすずめを励ますセリフは多くの視聴者を感動させました。 優しく落ち着いた大人の女性ながら、実は誰よりも嘘を重ね、過去に闇を抱えているミステリアスな真紀は、本作の最重要人物です。

世吹すずめはチェロ奏者で、何よりも睡眠が大好き。寝てばかりで無気力な普段とは一変、チェロを弾くときは魂のこもった音を奏でる演奏者です。実はドーナツホールのメンバーである司に片思い中ですが、司の真紀への想いを知り、2人の仲を応援します。 実は裏で秘密を抱えているすずめですが、4人の仲では妹的な存在であり、子供のような言動で癒しの要素を与えてくれました。孤独な人生を歩んできたすずめ自身も、ドーナツホールメンバーに家族のような居場所を感じていきます。 そしてすずめと言えば個性的で独特なスタイルが特徴です。ハーフアップをお団子にした髪型や、古着のようなゆるっとしたスタイルは「すずめちゃんファッション」という名前が付くほど人気となりました。

ヴィオラを担当する家森諭高は、一見イケメンで女にモテるタイプですが、実は理屈っぽくこだわりの強い性格。いわゆる変人です。早口で嫌味を言う姿は、もはや彼のスタンダード。4人で唐揚げを食べる際には、躊躇なくレモンをかけた司に小言を言って、器の小ささを露呈します。 そんな彼は、ドーナツホールを結成するまでは、美容室の万年アシスタントでした。いつまでも前に進めない弱い人間であった家森は、他の3人をまとめているようで、実は彼らに支えられていたのです。 一方でさりげない優しさを見せる場面もあり、普段とのギャップからハマる女性が続出したのも事実です。面倒くさい人物ですが、なぜか彼の登場を待ってしまう中毒性のあるキャラクターが魅力です。

第2ヴァイオリンを担当している別府司は、世界的指揮者であった祖父を持ち、有名な音楽一家に育ちました。ドーナツホールメンバーが共同生活をする別荘は祖父の物です。 司はとにかく温厚なタイプで、怒りを表すことはめったにありません。そのため4人の中ではリーダー的存在で、個性豊かなメンバーのまとめ役となっています。しかし常に冷静で真面目過ぎる性格が災いし、損な役回りをしてしまうことも。大事な状況で携帯の充電が切れるなど、少し幸の薄い人物とも言えます。 ただし時には大胆な行動で視聴者を驚かせることもあり、とくに恋愛面では肉食な一面をのぞかせます。司が密かに想いを寄せる相手は真紀ですが、その想いに隠された秘密と、恋の行方は見どころです。

来杉有朱はドーナツホールの4人が演奏活動を行っているライブレストラン「ノクターン」で働く女性です。元地下アイドルであり、抜群の笑顔で接客しますが、常に目は笑っていません。 また男を落とすテクニックを熟知した魔性の女で、サイコパス気質でもあります。彼女が関わったものは崩壊していくと言われ、カルテットの4人も彼女の手でかき乱されるのです。 そんな有朱も、物語の終盤では少し痛い目を見ます。さすがに改心したかと思われましたが、その後カルテットのコンサートに外国人男性と高級車で現れたのは、なんと有朱。そして指輪を見せつけながら「人生チョロかった！」と高笑いするのです。その姿は恐怖さえ感じさせるものでした。 女優・吉岡里帆の知名度を大きく上げるほど強烈だった来杉有朱のキャラクターは、本作の大きな魅力です。

ライブレストラン「ノクターン」のオーナー兼シェフである谷村大二郎。妻である多可美の尻に敷かれながらも、一途に愛している愛妻家です。従業員で魔性の女・来杉有朱から誘惑されますが、きっぱりと拒否し、男らしい姿を見せました。

大手広告代理店に勤務していた巻幹生は真紀の夫であり、少し気の弱い人物です。ミステリアスで“他の人とは違う”と感じた真紀を好きになるまで時間はかかりませんでした。しかし真正面からぶつかることを避けるが故に、彼女に対して本音が言えずにいます。

2017年に放送されたドラマ『カルテット』のキャストを振り返りましたが、改めて見ても豪華すぎるキャストですね。脇を固める俳優たちも数多くの作品で活躍する人ばかりです。彼らが演じる魅力的で個性豊かな登場人物たちを思い出し、作品を何度でも楽しみましょう！