2023年7月10日更新

「食糧人類」最終回までネタバレ解説!打ち切りって本当?ナツネや怪物たちの結末は?

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人類が「ある者」たちの食糧となっている世界を描く、食物連鎖系パニックサスペンス・ホラー「食糧人類」。本記事では本作のあらすじをネタバレありで解説!最終巻のあらすじを中心に、登場人物や物語の結末、打ち切り説について詳しく紹介します。 ゾンビパニック漫画『アポカリプスの砦』コンビが放つ新たな恐怖の物語。人を人とも思わないようなグロくて刺激的な本作の魅力に、ぜひ本記事で触れてみてください。

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「食糧人類」のあらすじ

食糧人類
『食糧人類』
  • グロいけど見ちゃう!続きが気になるストーリー
  • 地球の未来は「食糧人類」の世界……?

『食糧人類 ーStarving Anonymousー』は残酷な食物連鎖を描き出すサスペンス・ホラー。冬とは思えない猛暑が続く日本で、ごく普通の高校生・伊江は友人のカズと学校帰りのバスに乗っていました。 意識を失った伊江が目を覚ますと、目の前には凍った人間を解体する人間や、まるまると肥えさせられた人間の姿があり……。なんとそこは人間の飼育場だったのです。 人間が何者かの食糧になっていること、自分も餌として食べられることを知った伊江は、施設で出会った山引、ナツネと共に脱走を試みることに。 脱出しようともがくうちに、伊江はこの施設の正体や、一般国民には知らされていない恐ろしい真実を知っていくことになるのでした。

主要キャラの解説【ネタバレ】

伊江

伊江は画家志望の高校生。瞬間記憶能力を持っており、連行時に一瞬だけ見た施設内の様子を精密に描き出していました。 養殖用の液体で自我をなくしかけていた友人・カズを見捨てない、優しい心の持ち主。超人的な能力を持つ他の2人に比べると、ごく平凡な青年です。 普段は気弱で押しに弱い性格ですが、瞬間記憶能力を駆使して機転を利かすことも。数々の惨状を目にしながらも人間らしさを保ち続け、とにかく脱出を第一に考えて行動しています。

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山引

序盤は貞操観念の低さが目立ちやや変態的に見える山引。彼はもともと遺伝子学の天才。学生時代に倫理観を無視した人造生物を生み出し、大量のシンパを抱えていました。彼の存在を危険視した教授によって致死量の放射線を浴びて殺されかけます。 しかし山引は様々な生物の遺伝子を自身に移植して復活。再生力の強いプラナリアの遺伝子のおかげでほぼ不死身状態の彼は、体内にナツネの遺伝子を取り込むことでナツネの個体を増殖させることもできます。

ナツネ

施設を支配する生物への尋常ではない憎しみを持つナツネは、増殖種と呼ばれる実験の末に生まれた個体です。増殖種は食糧の安定供給のために開発された存在で、中枢神経が破壊されない限り身体のどの部位を失っても再生することが可能。 6年前、施設から脱走した被験者の女が産んだのがナツネで、彼は唯一の完全体の増殖種です。5巻で所長に呼び出されたナツネは、所長によって頭を吹き飛ばされ首もはねられ絶命しました。ところが6巻で山引の背中から復活しています。 当初は人らしい感情に乏しく暴力で解決するところがありましたが、伊江との関わりの中でじょじょに友情を理解。初めてできた友人である伊江に対しては、人間らしい表情を見せるようになります。

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【最終回ネタバレ①】「ゆりかご」にいた怪物の正体

「ゆりかご」に君臨する巨大生物は、もともと人類を凌駕する知能を有し、別の星に住んでいました。貪欲な彼らは星の資源を食い尽くし、共食いの果てに絶滅寸前に。 そこで宇宙を調査し地球を発見します。この星に自分たちの食糧となる生物を、という目的で生み出されたのが人間だったのです。 副題「Starving Anonymous」の意味は「飢えた誰か」。つまり飢えた地球外生命体が、自らの腹を満たすために食糧としての人類を創造したのです。 十分に人類が繁殖したところで、彼らは母星から「収穫」のために飛来。彼らはかつて母星で絶滅しかけた経験から、地球では人類を食糧として管理しながら、あくまで「共生」しようと考えていました。そこでクイーン以外、卵が産めないように繁殖を一元化します。 しかし所長の計画で飢餓状態に陥った彼らは、本来の繁殖能力が復活。共生を諦めたクイーンは施設を解錠し、巨大生物は世界中に広がっていきました。

【最終回ネタバレ②】ナツネを増殖させる山引

山引の背中から復活したナツネに対し、山引はある提案をしました。それはナツネが永遠とも思える長い時間、苦痛に耐えることができるなら、彼らを根絶やしにできる方法だと言います。 ナツネがそれを承諾すると、山引はナツネの身体の一部をかじって体内に取り込み、次々とナツネのクローンを生むのでした。ナツネの生産に細胞を使いすぎたのか、山引は上半身が消えていきます。 やがて部屋はナツネのクローンでいっぱいに。高速で成長するクローンナツネは、青年の姿に成長するとついにクイーンの部屋へ。 食べても再生する完全増殖種のナツネの登場にクイーンが歓喜の声を上げると、世界中に飛散していた彼らは、一斉に「ゆりかご」に集まってきます。 施設の地下深くでは半永続的に再生する大量のクローンナツネが、ただただ食糧として食われ続けることに。そして施設外にはナツネを食おうと世界中の巨大生物が集結していました。

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【最終回ネタバレ③】怪物の共食いが始まり……

施設に入りきれなかった巨大生物たちは共食いを始めます。これもクイーンの計画のうちでした。クイーンは増えすぎた仲間を共食いをさせて、人類の個体数を回復させたほうがいいと考えたのです。 あとはナツネを彼らとともに地下に閉じ込めれば事態は終息します。モニターに映るナツネが「じゃあまたな」と、伊江が教えた友達同士の挨拶を口にしました。それを見た伊江は再会を信じて彼を地下に閉じ込め、伊江・カズ・小倉の3人はついに脱出します。

【最終回ネタバレ④】3年後、化物たちの結末が判明

脱出から3年後、伊江もカズも家族を失い、一緒に暮らしていました。伊江はいまこの瞬間も地下で食われ続けているナツネのことを忘れられず、施設のあった場所へ単身向かいます。 朦朧とした状態で土を掘り続ける伊江は倒れ、気がつくとナツネと山引の姿がありました。ナツネは「アイツ等は根絶やしにした」と言います。山引が考えた策とは、巨大生物を狂牛病に感染させることだったのです。 強いストレス下で再生を続けるナツネのクローンは、狂牛病の原因となる異常プリオンを発生しやすい状態に。それを何代にも渡って彼らに食べさせ続けることで、狂牛病で全滅するよう仕向けたのです。 伊江が2人に一緒に暮らそうと提案しますが、2人はそれを断ります。そこでふと伊江の意識は現実へ。目の前にはカズの姿がありました。ナツネたちとの再会は夢かと思いきや、伊江の座るベンチには「またな伊江」の文字が。 2人の生存を確信した伊江は、カズと一緒に日常へと戻っていくのでした。

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「食糧人類」は打ち切りされた?評価と感想

なぜか打ち切りの噂がつきまとう「食糧人類」ですが、実際全7巻を読んでとくにそんな印象は抱きませんでした。 テーマとしてはかなり壮大です。地球外生命体が登場して、人類は彼らの食糧として管理されている。人類を彼らにどう対抗していくのか。序盤を読んだだけで、軽く20巻はいきそうなストーリーだと感じました。 その予想に反して実際は7巻でさくっと終わったので、打ち切り説が流れてしまったのでしょう。むしろこのストーリーを納得できる内容で7巻にまとめた作者の力量に脱帽です。

2021年からは続編となる「食糧人類Re:」がスタート。こちらを読んでみると、無印をダラダラと続けずに7巻で終わらせた意図を感じられました。7巻に凝縮された伊江たちの濃い戦いがあったからこそ、「Re:」で描かれる世界により一層の絶望と恐怖を感じられた気がします。 グロ描写は多めですが、生きるのには欠かせない食について考えさせられる作品です。

「食糧人類」のグロいシーン

どこがグロいと特筆するのが難しいほど、正直ページをめくる度にほぼグロいシーンが登場します。とくに虫系が苦手な人は要注意シーンが多い作品です。ここではなかでも鮮烈な印象を残した2つのシーンを紹介します。

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生殖種

「生殖種」は地下に幽閉され、半永久的に子作りをし続ける役目の人々です。薬で24時間、強制的に発情状態にさせられた生殖種は、もうもとに戻ることは不可能。役目を終えれば廃棄されてしまいます。18歳で20人以上を産んでいる女性も……。 中には死んでハエのたかる赤子を抱き続ける、心の壊れた女性もいました。たとえ巨大生物を倒せても彼女たちはもとの生活に戻れることは決してないという、未来のない絶望感と共に精神的にクるグロさです。

夕凪の会

夕凪の会は「ゆりかご」の警備部隊という建前ですが、実質はマッドサイエンティストである桐生の人体実験の場です。脱走に失敗した職員たちは、桐生の手で動物の部位をつなぎ合わせたキメラの姿にされています。 もはや人間と呼べない姿の彼らは、「ゆりかご」以外で生きていくことは無理でしょう。自分がこんな姿で生きていかなくてはならないことを想像すると、なんとも言えない気持ち悪さがこみ上げてくるシーンです。

『食糧人類-Starving Anonymous-』はグロいけど読み応えある良作!

「食糧人類」について最終回のネタバレを中心にストーリーを紹介しました。本作が気になったという人はコミックスを読んで、ぜひ漫画ならではのグロさを堪能してみてください!あわせて続編「Re:」も読むと、より一層の怖さを感じられるのでおすすめです。