2022年8月1日更新

映画『呪詛』ネタバレあらすじを結末まで徹底考察・解説!元ネタ・モデルとなった実話がある?【トラウマ級ホラー】

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台湾映画史上一番怖いホラーと言われ、SNS上では「トラウマレベル」「絶対に1人で見ない方がいい」と話題の『呪詛』。

ここからはそんな本作のネタバレや考察、ラストシーンを解説していきます。映画のネタバレを含むため、未鑑賞の方はご注意ください。

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映画『呪詛』の基本情報

作品名 呪詛(じゅそ)
公開日 台湾:2022年3月18日 Netflix:2022年7月8日
上映時間 111分
ジャンル オカルトホラー , 呪い , POV視点
監督 ケビン・コー
キャスト ツァイ・ガンユエン , ホアン・シンティン

『呪詛』の元ネタは?実話?

『呪詛』は台湾で起きたとある事件をベースに制作したと、監督のケビン・コーが明かしています。 時は2005年、台湾・高雄市に住んでいた6人家族の長女が死亡しているのが見つかりました。父親を含めた5人の家族に事情聴取すると、驚きの供述が。家族は「長女は悪霊に憑りつかれていた」と話し始め、霊を追い払うために殴り合いをしたり、糞尿を食べさせたりしたとのこと。 しかし長女の死因は臓器不全であったとして、家族5人は無罪となりました。

映画の恐怖度は?

映画の恐怖度は80%。本作は主に一人称視点でストーリーが進んでいくので、臨場感をたっぷり味わうことができます。呪いの怖さだけではなく虫や流血、集合体の恐ろしさも体験できます。

あなたに『呪詛』耐性があるかは記事で解説しているチェックリストを確認しましょう。

『呪詛』耐性チェックリスト

チェックリスト

  • ゴキブリなどの虫描写に耐えられる
  • ブツブツなどの集合体描写に耐えられる
  • 生理的に気持ち悪い描写を観ても強く生きていける

話題になりすぎて、普段ホラー映画を観ないけど気になる……。という人は、これらのチェックリストをクリアしているかを確認しましょう。 映画を観た人は「観たことを後悔する」「観た瞬間から地獄が始まる」「だけどめっちゃ面白い」「いやでも辞めておけ……」と翻弄してきます。『呪詛』の恐怖に耐えられるかは自分で見極めましょう。

『呪詛』の感想・評価【ネタバレなし】

総合評価
4

吹き出し アイコン

30代男性

常に暗い雰囲気が漂っていて、緊張感ありすぎた。一瞬も気を抜けなくて、一人称視点で構成されているから呪いの演出を最大限に味わえる。「今から怖いのくるよ!」と構えていてもびっくりする中盤のシーンは脅かしの連続だった。ホラー映画が少しでも苦手な人は、休む暇がないくらい怖いと思う。間違いなくオカルトホラーでトップクラスの怖さ。

吹き出し アイコン

20代女性

カメラ視点の影響なのか、没入感が半端なくて自分が登場人物の1人になった気分だった。全体を分かりやすく映すんじゃなくて、シーンの一部のみを切り取っているからこそ滅茶苦茶怖い。見えそうで見えないのが1番怖いな。脅かし要素はもちろんあるけど、メインは終始感じる不気味さ。雰囲気が暗いのと、虫とか集合体とかの気持ち悪さが異常に怖かった。

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『呪詛』結末までのネタバレあらすじ

【起】あなたは祈りを信じますか?

「娘の呪いを解くために、皆さんの力を借りたくてこれを撮った」ーー。リ・ルオナンはビデオカメラに向かって視聴者に協力を要請し、謎の呪文を唱えたところで映像は終わります。 時をさかのぼること数週間。ルオナンは施設に預けていた娘・ドォドォを引き取り、新居で幸せな暮らしを再出発させようとしていました。しかし引き取った当日から悪夢が始まります。ドォドォは何かに憑りつかれ、ポルターガイストが起きる始末。さらにドォドォの様子もおかしくなります。

【承】呪いの始まり

6年前、ルオナンは恋人・ドムと弟・アーユエンの3人でいわくつきの村へやって来ました。その道中は体調を崩したり、古い仏像を発見するなど気味の悪い出来事ばかり。 なんとか村へ到着し、謎の儀式と呪文を教わる3人。その夜、好奇心に負けた一行は村の調査を開始し、ほこらの封印を解いてしまいます。そして呪いによってドムは死亡し、ルオナンははぐれたアーユエンを追いますがすでに自我を保っておらず、直後に焼かれて死んでいました。

【転】終わらない悲劇

ドォドォは何かに誘われ、マンションの屋上にある仏間で謎の呪文を唱えてしまいます。ルオナンが駆けつけたときにはすでに取り返しがつかなくなっており、ドォドォは病院で下半身不随の診断を受けたのです。そして裁判所から親権剥奪と宣告されるルオナン。 彼女はドォドォとの暮らしを守るために逃走を図り、里親だったチーミンと共に6年前に訪れた導師のもとへ向かいます。導師と弟子はドォドォに7日間飲食禁止を命じますが、ルオナンはご飯を食べさせてしまいました。

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【結末】呪いを解く方法はない、衝撃のラスト

結果としてドォドォへの呪いは、体中に穴が開いたり高熱が出たりとより過激さが増します。さらに教えを破ったことで導師と弟子が死亡してしまったのです。頼る先がなくなったルオナンですが、チーミンのメッセージから「呪いは唱える人が多いほど緩和される」ということが判明。 ルオナンは再び村へ赴き、ほこら内で再びビデオに向かって視聴者に呪文を唱えるようお願いします。そしてルオナンは呪いの強さに圧倒され、仏母の前で何度も頭を打って死んでしまいました。

【解説】呪文にはそんな意味が……衝撃のラスト

『呪詛』はルオナンが視聴者に向けて助けを求めるシーンからスタートします。そしてラストでも「符号を覚えて呪文を一緒に唱えてほしい」と語るルオナン。なんと呪いは一度受けたら解けず、拡散させて薄めることしかできないと明らかになります。 6年前のビデオの内容から呪いの正体が判明しているため、ルオナンは最初から視聴者を犠牲に娘を救おうとしたのです。さらにチーミンや導師、医者たちも巻き込まれているので、全て彼女の計画だったことが分かります。

【考察】大黒仏母の意味とは?

呪いの根源である邪神「大黒仏母」。村を訪れたシーンでは天井に絵が描かれていますが、その絵には大黒仏母のモデルと言われている鬼子母神らしきものが。 鬼子母神には200人の子供がお腹におり、神はこの子たちのために人を食べていました。鬼子母神のイメージは、多くの人々を犠牲にしてまでも娘を守ろうとしたルオナンと同じですよね。 そして天井に描かれている鬼子母神は、頭が血で塗られています。まさに頭を打って死んだルオナンは、鬼子母神と同じ結末を迎えたのです。

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『呪詛』をネタバレ考察でおさらい!元ネタ・実話を知るともっと怖い

今、最も熱いホラー映画と言っても過言ではない『呪詛』。 アジア特有のカルト宗教の雰囲気や、ドキュメンタリー風のカメラアングルは臨場感たっぷりです。トップクラスの恐ろしさをリアルに体験したい方はぜひ視聴してみてください!