ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のキャスト一覧 キャラクターを種族別に解説
2022年9月2日よりAmazonプライム・ビデオで独占配信されるドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』は、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』を原作とする、壮大なファンタジーシリーズです。 この記事では、ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のキャスト・登場キャラクターについて種族ごとに紹介していきます。
ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」のあらすじは?
舞台は映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作や「ホビット」3部作の数千年前となる、中つ国(なかつくに)の第二紀。3441年も続いた時代です。平穏だった中つ国に再び悪が出現し、登場人物たちが立ち向かうことになります。 タイトルの「力の指輪」とは、一つの指輪、三つの指輪、七つの指輪、九つの指輪の総称。これまでの映画では一つの指輪に焦点が当てられていましたが、ドラマ版では全ての指輪誕生に関する壮大な物語が描かれるとのことです。
ドラマの原作は?
原作は、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』と『ホビットの冒険』の2作。主に『指輪物語』に追加的に綴られた「追補編」をベースに、ほぼオリジナルのストーリーになると考えられます。 ドラマの舞台である第二紀は、J・R・R・トールキンの死後に出版された『シルマリルの物語』などにも登場しますが、Amazonが2作以外のドラマ化権を購入していないため影響を受けません。
登場人物・キャスト一覧
エルフ | ガラドリエル役/モーフィッド・クラーク エルロンド役/ロバート・アラマヨ ギル=ガラド役/ベンジャミン・ウォーカー ケレブリンボール役/チャールズ・エドワーズ アロンディル役/イスマエル・クルス・コルドバ ※アダル役/ジョゼフ・マウル |
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ドワーフ | ドゥリン4世役/オウェイン・アーサー プリンセス・ディサ役/ソフィア・ノムヴェテ |
ハーフット | エラノール“ノーリ”・ブランディフット役/マルセラ・カヴェナー ポピー・プラウドフット役/メーガン・リチャーズ ラルゴ・ブランディフット役/ディラン・スミス マリゴールド・ブランディフット役/サラ・ズワンゴバニ サドック・バローズ役/サー・レニー・ヘンリー |
人間 | ブロンウィン役/ナザニン・ボニアディ セオ役/タイロー・ムハフィディン ハルブランド役/チャーリー・ヴィッカーズ イシルドゥル役/マックス・ボルドリー エレンディル役/ロイド・オーウェン エアリエン役/エマ・ホルヴァス ミーリエル役シンシア・アダイ=ロビンソン ファラゾーン役/トリステン・グラベル ケメン役/レオン・ワダム |
種族不明 | よそびと役/ダニエル・ウェイマン |
※アダルがエルフであることは公式発表されていません。
【エルフ】
人間によく似た見た目ながら、病や老いを知らず不死の命を持つエルフ。心身ともに優れた、賢く美しい種族です。
ガラドリエル役/モーフィッド・クラーク
「上(かみ)のエルフ」と呼ばれる3部族のひとつノルドール族で、北方軍を率いる司令官である戦士のガラドリエル。 演じるのはスウェーデン出身の女優・モーフィッド・クラーク。優しい笑顔が魅力的な女優です。映画『どん底作家の人生に幸あれ!』(2019年)や『セイント・モード/狂信』(2019年)などの話題作に数多く出演。幅広い役柄を巧みに演じています。
エルロンド役/ロバート・アラマヨ
ノルドールの若き高官エルロンド。教養深く、高い志を持つ青年です。始めはウィル・ポールターが配役予定でしたが、スケジュールの都合で代役が立てられました。 そんなエルロンド役を演じるのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2019年)への出演で知られている俳優ロバート・アラマヨ。『ガルヴェストン』(2019年)や『アンテベラム』(2020年)などの話題作にも出演しています。
ギル=ガラド役/ベンジャミン・ウォーカー
エルフの王国であるリンドンを統治した、ノルドール最後の上級王ギル=ガラド。原作では、エルフの三つの指輪のひとつである風の指輪「ヴィルヤ」を最初に手にしたエルフです。 そんな重要人物ギル=ガラドを演じるのは、アメリカの俳優ベンジャミン・ウォーカー。映画『リンカーン/秘密の書』(2012年)のエイブラハム・リンカーン役や、『きみがくれた物語』(2016年)の主演などで知られる名優です。
ケレブリンボール役/チャールズ・エドワーズ
エルフの国エレギオンの領主で、ノルドールの初代上級王フィンウェおよび2代目上級王フェアノールの子孫であるケレブリンボール。原作では、優れた金銀細工師である彼が、エルフの三つの指輪を作りました。 演じるのは、イギリスの俳優チャールズ・エドワーズ。ドラマ『コナン・ドイルの事件簿』(2000年)のコナン・ドイル役や、『ダウントン・アビー』(2012〜2013年)などの人気作品への出演で知られています。
アロンディル役/イスマエル・クルス・コルドバ
「森のエルフ」ことシルヴァン・エルフの戦士アロンディル。人間のブロンウィンと恋人関係にあります。原作には登場しないドラマオリジナルキャラクターです。 演じるのは、プエルトリコで活躍している俳優イスマエル・クルス・コルドバ。テレビや映画、舞台にも出演しているプエルトリコの国民的俳優です。セサミストリートのマンドゥ役を演じたのがきっかけで、世界的にその名が知られるようになりました。
アダル役/ジョゼフ・マウル
ヴィランのアダル役で出演すると報じられたのは、ジョセフ・マウル。この役は恐らくドラマのオリジナルキャラクターであると考えられていますが、詳しくは明かされていません。ネット上にリークされた現場資料には「エルフ」と書かれていたそうなので、所属はおそらくエルフだと考えられます。 演じるジョセフ・マウルは、数々のドラマや映画に出演している人気俳優です。オックスフォード出身で演劇学校で学んだ経歴をもつ実力派俳優で、主演のロバート・アラマヨも出演している『ゲーム・オブ・スローンズ』などの代表作で知られいます。
【ドワーフ】
やや背が低く、男女ともにひげをはやしているのが特徴のドワーフは、鉱石採掘と細工物に優れた種族。全てのドワーフが7人の父祖の子孫であり、原作作中に登場するのはほとんどがドゥリンの子孫です。
ドゥリン4世役/オウェイン・アーサー
ドワーフの王国であるカザド=ドゥームの王子、父祖ドゥリンの名を受け継いだ4世です。原作小説には登場しないので、ほぼオリジナルキャラクターとして描かれます。 そんなドゥリン4世を演じるのは、オウェイン・アーサー。ワイルドな魅力が目を引く俳優です。オウェイン・アーサーの代表作は2013年に公開された映画『パトロール』。イギリスやモロッコで公開された戦争アクション映画です。
ドゥリン3世役/ピーター・ミュラン
ドワーフの王国カザド=ドゥームの王ドゥリン3世。ドワーフの七つの指輪のうちのひとつを最初に手にした人物です。 演じるのは、世界的に有名なイギリス人俳優のピーター・ミュランです。映画『トレインスポッティング』(1996年)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)など、数々の大ヒット作品に出演。 出演に加えて監督・脚本も担当した映画『マグダレンの祈り』は、2002年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。
プリンセス・ディサ役/ソフィア・ノムヴェテ
ドワーフの姫であるディサは、原作には登場しないドラマオリジナルキャラクターです。演じるのは、世界的にまだ名前を知られていない俳優・ソフィア・ノムヴェテ。本作からブレイクしていくのでしょうか。
【ハーフット】(ホビットの祖先)
身長121cm以下と小さく、尖った耳を持つホビット。ハーフットはかつて存在したホビットの3つの支族のひとつで、指輪物語に描かれたホビットの祖先です。
エラノール“ノーリ”・ブランディフット役/マルセラ・カヴェナー
エラノール“ノーリ”・ブランディフットは、好奇心旺盛で冒険心に富んだハーフットの少女。ドラマオリジナルキャラクターです。 演じるのは、オーストラリア出身の新進女優マルケラ・カヴェナー。オーストラリアを中心に活動しています。若手女優でありながら「ロード・オブ・ザ・リング」のメインキャストに抜擢され、今後の活躍も間違いなしの女優です。
ポピー・プラウドフット役/メーガン・リチャーズ
ポピー・プラウドフットは、ノーリの親友であるハーフットの少女。ノーリと同じくドラマオリジナルキャラクターです。 演じるのはメーガン・リチャーズ。Netflixで配信されている『ワンダーラスト:幸せになるためのセラピー』(2018年)に出演している俳優です。
ラルゴ・ブランディフット役/ディラン・スミス
ラルゴ・ブランディフットはハーフットの男性で、ノーリの父です。 演じるのは、カナダ出身の俳優ディラン・スミス。2021年にNetflixで配信された映画『SAS: 反逆のブラックスワン』や『スヘルデの戦い』などに出演しています。
マリゴールド・ブランディフット役/サラ・ズワンゴバニ
ハーフットの女性で、ノーリの母、ラルゴの妻であるマリゴールド・ブランディフット。演じるサラ・ズワンゴバニは、オーストラリアを中心に活動していた女優。ドラマ『Home and Away (原題)』(2006〜2018年)などに出演しています。
サドック・バローズ役/サー・レニー・ヘンリー
サドック・バローズは、ハーフット族の長老で、ドラマオリジナルキャラクターです。 演じるのは、サー・レニー・ヘンリー(レニー・ヘンリー卿)です。彼は1970年代後半ごろからスタンドアップコメディアンとして成功をおさめ、テレビ番組のホストなどとして有名です。映画・ドラマにも多数出演し、ドラマ『ドクター・フー』(新シリーズ)のシーズン12(2020年)などに出演しています。
【人間】(中つ国とヌーメノール)
『指輪物語』に登場する人間は、現実の人間とほとんど同じ特徴を持つ種族です。人間たちには異なる文化を持つ集団があり、島国ヌーメノールに住むヌーメノール人が人間の中でも高貴で位の高い存在でした。
ブロンウィン役/ナザニン・ボニアディ
ブロンウィンはティルハラド村に住む人間で、シングルマザーの癒し手(ヒーラー)です。シルヴァン・エルフのアロンディルと恋人関係。ドラマのオリジナルキャラクターです。 イランのテヘランで生まれたイギリス系イラン人のナザニン・ボニアディ。エスニックな美しさが魅力的な実力派女優です。 ナザニン・ボアディはエミー賞を受賞したドラマ『ジェネラル・ホスピタル』に出演したことをきっかけに広く知られるようになり、その後も『ママと恋に落ちるまで』(2005年)などの人気作品の数々に出演しています。
セオ役/タイロー・ムハフィディン
セオはブロンウィンの息子である人間の少年。ドラマのオリジナルキャラクターです。 演じるのは、オーストラリア出身のタイロー・ムハフィディン。過去の出演作は短編映画『Dusk (原題)』(2018年)などで、大作への出演は初めてです。
ハルブランド役/チャーリー・ヴィッカーズ
人間のハルブランドはドラマのオリジナルキャラクター。詳しいプロフィールは公開されていませんが、予告編では手慣れた剣さばきを見せており、戦士だと思われます。 ハルブランド役のチャーリー・ヴィッカーズは、Huluで配信されているドラマ『メディチ』(2019年)に出演している俳優です。
イシルドゥル役/マックス・ボルドリー
ヌーメノール人の若者イシルドゥル。原作や映画『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場したキャラクター(イシルドゥア)です。ドラマには、自身の将来に悩む青年として登場します。 演じるのは、イギリス出身の俳優マックス・ボルドリー。子役として出演した映画『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(2008年)のステファン役で知られています。
エレンディル役/ロイド・オーウェン
エレンディルはイシルドゥルの父であり、優れた船長。ヌーメノールの初代王エルロスの血筋にあたる人間で、原作小説『指輪物語』における重要人物です。 演じるのは、イギリス出身の俳優ロイド・オーウェン。ドラマ『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』(1992年〜1993年)でインディ・ジョーンズの父ヘンリー・ジョーンズ・シニア教授を演じました。映画・ドラマだけでなく演劇俳優としても有名です。
エアリエン役/エマ・ホルヴァス(エマ・ホヴァース)
賢く野心家で、才能あふれる若き女性エアリエン。ドラマのオリジナルキャラクターです。彼女を演じるのは、美しく凛々しい目元の女優・エマ・ホヴァース。 2017年にアメリカで放送されたドラマ『ライク、シェア、フォロー』への出演で一躍有名となりました。『ライク、シェア、フォロー』は、ファン女性からのストーカーに悩まされる人気Youtuberの姿を描いたサスペンスホラー作品です。
ミーリエル役/シンシア・アダイ=ロビンソン
ミーリエルはヌーメノールの摂政女王。原作ではヌーメノール24代目王の娘です。 演じるのは、イギリス出身のアメリカ人女優シンシア・アダイ=ロビンソン。ドラマ『ザ・シューター』(2016年〜2018年)や映画『ザ・コンサルタント』(2017年)にメインキャストで出演しています。
ファラゾーン役/トリステン・グラベル
ファラゾーンは、摂政女王ミーリエルの顧問官として登場。原作ではミーリエルの従兄弟にあたる人物です。 演じるのはイギリス出身の俳優トリステン・グラベル。彼は世界で最も有名な劇団と言われる「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」の劇団員としてキャリアをスタートしました。映画では『もうひとりのシェイクスピア』(2012年)のクリストファー・マーロウ役などを務めています。
ケメン役/レオン・ワダム
野心を抱くヌーメノール人の若者ケメンは、ファラゾーンの息子。ドラマのオリジナルキャラクターだと考えられます。 演じるのは、ニュージーランドで活躍する俳優レオン・ワダム。ドラマ『Go Girls (原題)』(2013年)や『The Bad Seed (原題)』(2019年)などに出演。監督や脚本家としても活動しています。
【種族不明】
よそびと役/ダニエル・ウェイマン
種族不明のよそびと(The Stranger)は、謎に包まれた人物です。演じるのは、イギリスの俳優・ダニエル・ウェイマン。映画『ダンケルク』(2004年)や『ゴッホ 真実の手紙』(2010年)などの話題作品に出演しています。
スタッフ
なんと、J・D・ペインとパトリック・マッケイの2人が脚本家コンビとして関わることが明らかになりました。 これまで『スター・トレック BEYOND』(2016年)の脚本に参加してきた若手の注目脚本家コンビである2人。ディズニーが現在撮影中の「ジャングル・クルーズ(原題)」の脚本も手がけています。 しかしドラマ作品を手がけるのは初めてということで、どのような仕上がりになるのかは未知数です。
ピーター・ジャクソン監督は今回サポートに徹する
映画版の監督を務めたピーター・ジャクソン監督が、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」をサポートすると表明しました。しかしどうやら彼は企画準備段階には協力するものの、制作そのものには関わらないという姿勢をとっているよう。 その理由は、監督が未経験のものに対して責任を持ちたくないからだそう。ピーター・ジャクソン監督は映画監督としては誇りを持っていても、テレビ作品を制作したことはありません。 監督自身が「ドラマの予算やスケジュールで撮影をすることはわからないし、自分より優秀な人が何人もいる」と語っています。しかし「小さなことでも手伝いが必要だと言われたら喜んでやるよ」とドラマ版を応援する姿勢を見せており、監督のあたたかい人柄が伺える回答でした。
ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のキャストにも期待高まる!
全世界待望のドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』は、ついに2022年9月2日より配信スタート。キャスト陣の中には世界的に有名な俳優も大勢いますが、新進気鋭の若手や、出演作の少ない俳優も多く抜擢されています。 また映像化で初めてホビットやエルフを有色人種の俳優が演じるなど、原作との違いにも注目が集まっている本作。どんな魅力的なキャストやキャラクターが登場するのか、期待して配信を待ちましょう!