2022年10月10日更新

ガンダルフは「力の指輪」のよそびと?原作や映画・ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」と合わせて徹底考察

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ロード・オブ・ザ・リング
© New Line Productions, Inc.

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにおいて、主人公フロドを指輪を葬る旅へといざなった魔法使いガンダルフ。作中では只者ならぬ雰囲気と圧倒的な強さを披露し、非常に重要な役割を果たしました。 この記事では、そんなガンダルフの強さの秘密や映画での気になる行動、新作に登場するかどうかを徹底調査し、詳しく解説していきます。

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ガンダルフの基本情報

名前 ガンダルフ ミスランディア(シンダール語) サルクーン(ドワーフから) オローリン(アマンの本名)
種族 魔法使い(イスタリ)
年齢 不明
正体 神格の種族マイア
俳優 イアン・マッケラン

「力の指輪」にガンダルフはいる?よそびと説を徹底検証!

『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』よそびと
(c)Amazon Studios

①強い魔力

ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に登場するよそびとは、強い魔力を持っていました。 風を起こしてハーフットの少女ノーりを威嚇したり、衝撃波で狼を引き飛ばしたり。ハーフットの集落で暴れたり、蛍で星座を作ったものの蛍たちが死んでしまったり、傷を癒していた彼の手を触ったノーリの手が凍ったりといったシーンもありました。 木や炎、光などの自然と同調するよそびとの魔力は、火、煙、光を操る魔力に長けていたガンダルフと近いものを感じます。 そのパワーからサウロンではないかという考察もありますが、自分が蛍を殺したことなどに対して悩んでいる描写があるため、善人である可能性が高いです。

②ハーフットとの関係

よそびとがホビット族の先祖であるハーフットと交流しているのも注目ポイント。原作や映画でもガンダルフはずっと、ホビットたちと強い絆で結ばれていました。 実は原作では、ホビット族は他の種族から注目を集めたことがない無名の種族。しかしガンダルフだけではホビットと仲良くしていました。 映画版の「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のフロドの旅も、「ホビット」三部作のビルボの旅も、どちらもガンダルフが彼らを訪ねたところから始まります。 「力の指輪」はオリジナルエピソードとして、ホビットの先祖であるハーフット族とよそびと(ガンダルフ?)の交流を描き、彼らの絆の始まりを明らかにしようとしているのかもしれません。

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③イスタリは第三紀に来るはずでは?

原作でガンダルフは「イスタリ」という立場で、第三紀1000年頃に中つ国へやってきます。第二紀の終わりに人間たちがサウロンから「一つの指輪」を奪うことに成功したものの、ガンダルフが中つ国へきた頃には、再び復活したサウロンの影が少しずつ大きくなり始めていました。 ドラマの時代は第二紀なので、原作から考えるとよそびとはガンダルフではないかもしれません。しかし原作をアレンジしているのではあればガンダルフである可能性もあるでしょう。 よそびとはサウロンであるという説もあるので、今後の展開から目が離せません。

生い立ち・正体

実はガンダルフの正体は、西の海の果てにあるといわれる神々の国アマンに住んでいた「マイア」といわれる神格の種族です。アマンではオローリンという名前で呼ばれ、種族の中で最も賢明な者だったといわれています。 そして冥王サウロンに立ち向かう勢力をまとめ、手助けするるべく、5人の賢者「イスタリ」の1人として海を渡り中つ国にやってきました。映画に登場する「白のサルマン」「茶のラダガスト」も同じイスタリのメンバーです。

能力・強さ

魔法の能力

ガンダルフが操る魔法は光と炎。平和なホビット庄では「火や光・煙を扱わせたら随一の花火使い」として知られていました。 戦闘においては目くらましや爆弾、レーザーといった多様な使用法を披露しています。また動物に命令したり、純粋なものの思考を読み取る力も彼の魔法のひとつでしょう。 とはいえ中つ国ではマイアとしての力を制限されているため、本来の強さは出せていないようです。確かに世界の創造に携わった神の一族にしては、やや魔法が地味な気がしてしまいますよね。

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人脈の広さ

魔法の力だけでなく、ガンダルフの本当の強みはとてつもなく広い人脈にあるともいわれています。 確かに作中でガンダルフはどの場所に出向いても、あらゆる種族から尊敬され一目置かれていました。ガンダルフやフロドのピンチには大鷲も助けに来てくれましたね。 さらにガンダルフはファンゴルンの森でエントたちを導いたり、ローハンのピンチに援軍を連れてきたりと、その人脈によって絶体絶命の窮地を何度も救ってきました。

火の指輪を持っている

実はガンダルフは20ある魔法の指輪の内、「三つの指輪」のひとつである「火の指輪ナルヤ」を持っています。もともとエルフが所有していたものを、中つ国に派遣されてきたときに譲り受けました。 サウロンの指輪である「一つの指輪」の力には遠く及びませんが、それでも魔法の指輪の力は絶大です。ナルヤには精神的な力を与えたり、他者を支配や絶望から解き放つ力があるといわれています。 ガンダルフはたびたび強靭な精神力を持って、窮地を乗り越えてきました。もしかすると指輪の力が彼の強さを支えているのかもしれません。

映画でのガンダルフにまつわるQ&A

『ホビット』で別行動をとった訳は?

映画『ホビット 竜に奪われた王国』にてガンダルフは、 闇の檻のエルフの街道までドワーフたちと一緒にいましたが、あるものを見つけ一行から離脱します。 ガンダルフはサウロンのシンボルである赤い目の落書きを目にしたのです。事態を深刻にとらえたガンダルフは、サウロン復活の真偽を確かめるためルーダウアの墓地へ向かいました。 そしてナズグルの前身ともいえる9人の王たちの遺体の封印が解かれているのを発見します。その後謎のネクロマンサーがいるという噂を聞き、ドル・グルドゥアを訪れたガンダルフは、ネクロマンサーの正体がサウロンで冥王が復活したことを知りました。

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『ロード・オブ・ザ・リング』で指輪を拒んだのはなぜか?

フロドが指輪をガンダルフに託そうとしたとき、彼は「わしなら良い目的のために力を使う」「しかし、それが持つ力の大きさは想像するだに恐ろしい」といい指輪を拒みました。 サウロンの指輪はとてつもない力を秘めている上に、先ほど説明した通りガンダルフはすでに魔法の指輪ナルヤを持っています。言葉の通り彼は力を持ちすぎることを恐れたのでしょう。 またフロドは指輪を手にした瞬間から少しずつ心を蝕まれ始めていました。無理やり指輪を奪えば、指輪の持ち主の心は壊れてしまうため、フロドを守ろうとガンダルフが受け取らなかったとも考えられます。

灰色から白に変わったのはなぜ?

一作目のラストでガンダルフは燃え盛る谷底へと落ちて行きました。あの時「灰色のガンダルフ」としての彼は肉体を失ったと考えられます。 ただしガンダルフはそもそもアマンからやってきたマイヤで、人間というよりも精霊に近い存在です。そのため死ぬという概念よりも、消滅するといった表現の方が正しいかもしれません。 そして旅を通して愛や勇気、希望といった経験を得ていたガンダルフは、消滅する寸前に一つ格上の「白のガンダルフ」としてレベルアップし復活しました。

なぜ魔法を使わない?

明確な原因は描かれていませんが、正体の関係で力が大幅に制限されていること、魔力を使うとサウロンに見つかってしまうことなどが理由に挙げられます。

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俳優:イアン・マッケラン

ガンダルフを演じているのはイングランド出身の大物俳優イアン・マッケランです。本作以外の代表作は『X-MEN』シリーズのマグニートー役や、『ダ・ヴィンチ・コード』のリー・ティービング役など。ジャンルを問わず幅広い作品で高い演技力を発揮しています。 また1988年にはゲイであることを公表していて、LGBTの権利を守るためのキャンペーンを行うなど、俳優以外の面でも精力的に活動していることで知られています。

ガンダルフはヒッピー運動の象徴にも

『ロード・オブ・ザ・リング』の原作が発表された60年代後半。ベトナム戦争で自国の権力者層に失望したアメリカの学生やヒッピーたちが、「ガンダルフを大統領に」というスローガンのもとデモ行進などのムーブメントが巻き起こりました。

ガンダルフは『ロード・オブ・ザ・リング』最強の魔法使い!?

この記事では意外と知られていないガンダルフの正体や強さの秘訣、そして物語でどんな役割を果たしていたのか解説してきました。こうしてみるとガンダルフという人物がどれだけ物語に貢献していたのかがよくわかりますね! ドラマ「力の指輪」に登場するかは不明ですが、ぜひもう一度彼の活躍が見たいものです!