2019年8月9日更新

「ロード・オブ・ザ・リング」の観るべき順番・時系列を解説 「ホビット」シリーズとどちらが先がおすすめ?

ロード・オブ・ザ・リング
© New Line Cinema

J・R・R・トールキンの『指輪物語』を原作とした「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと、その約10年後に公開された前日譚「ホビット」シリーズ。この2つのシリーズはどちらを先に観るべきなのでしょうか?今回は、シリーズの公開順、時系列を整理しながら、各作品を紹介します。

大人気ファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」シリーズをまるごと紹介!

『ホビット 思いがけない冒険』マーティン・フリーマン
©Supplied by LMK/Zeta Image

1954年に第一巻が刊行され、その後世界中で親しまれるようになったJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』。その作品が2001年、「ロード・オブ・ザ・リング」としてついに実写映画化され世界を熱狂の渦に巻き込みました。 その後、「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚である「ホビット」が公開され、前三部作では明かされなかった冒険が描かれることに。 世界中で人気を誇る両シリーズですが、どの順番で観るのがいいのでしょうか?各作品のあらすじやキャラクターを紹介しながら、解説していきます!

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズはどの順番で観るべき?時系列、公開日を整理

『指輪物語』は、2001年にピーター・ジャクソン監督によって「ロード・オブ・ザ・リング」として実写映画化され、その後2年に渡って三部作が公開されました。さらに1作目の公開から約10年後、前日譚である「ホビット」三部作が製作、公開に。 まずはシリーズ全体の公開順と時系列を整理しておきましょう。

公開順 時系列順
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001) 『ホビット 思いがけない冒険』
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002) 『ホビット 竜に奪われた王国』
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003) 『ホビット 決戦のゆくえ』
『ホビット 思いがけない冒険』(2012) 『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』
『ホビット 竜に奪われた王国』(2013) 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
『ホビット 決戦のゆくえ』(2014) 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』

「ロード・オブ・ザ・リング」で描かれた各種族の関係や、なぜビルボが指輪を持っていたのかなど、同作の前提や理由となるエピソードが「ホビット」シリーズで語られています。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』あらすじ

偉大な力を秘めた1つの指輪。それは闇の冥王サウロンが世界を滅ぼす魔力を封じた指輪でした。 中つ国では、かつてその指輪の持つ闇の力の支配下にさらされていましたが、一人の勇者がサウロンの指を切り落としたことにより、国を救うことに成功します。その後指輪は様々な人の手に渡りつづけましたが、いつしか伝説となり人々の記憶から忘れ去られるようになります。 それから数千年の時を経た中つ国で、指輪はホビット族のもとにありました。ある日その指輪を託されたホビット族のフロド。しかし指輪とともに生き残っていたサウロンの魂が、ふたたび世界を闇の支配下に置くために取り戻そうとしていることが判明します。 指輪を破壊し、世界を救う方法はただ一つ。滅びの山の火口に指輪を投げ込むしかありません。滅びの山の火口・滅びの罅裂に指輪を投げ込むために9人の仲間が結成され、フロドたちの冒険の旅が始まるのでした。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの搭』あらすじ

闇の勢力が増大し続ける中つ国。離れ離れになってしまっていた旅の仲間たちのうち、フロドとサムは、執拗な追手につけられながらも2人で滅びの山へと旅を続けていました。 一方メリーとピピンはサルマンの手下により連れ去られてしまいます。 アラゴルンとレゴラスとギムリの3人は連れ去られたメリーとピピンの後を追いますが、途中ガンダルフの指示によって、サルマンに狙われたセオデン王の国・ローハンを訪ねます。 様々な困難が待ち受ける中、サルマン軍勢との戦いがはじまります。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』あらすじ

中つ国でのサウロンの攻撃はますます勢力を増し、フロドとサムの滅びの山への旅もますます困難を極めていました。さらに山が近づくにつれて指輪の魔力が強まり、フロドは自分を見失いそうになります。 衰弱し続けるフロド。サウロンの闇の勢力や指輪の魔力が強まる中、滅びの山へたどり着き、指輪を破壊することはできるのでしょうか。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3部作の最終章が幕を開けます。

「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の主要キャラクター&キャストを紹介

フロド(ホビット)/イライジャ・ウッド

イライジャ・ウッド
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人間よりも背が低く若干長寿なホビット族は、牧歌的な暮らしを好み「ホビット庄」という場所に暮らしています。その袋小路屋敷に養父のビルボと住む青年フロドが「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの主人公です。 ビルボから彼の若いころの冒険譚を聞いて育ったフロド。111歳の誕生日を機に、再び冒険に出たビルボが屋敷に残していた指輪が、全てを統べる力を持つ「ひとつの指輪」だとわかり、指輪保持者としてそれを葬る使命をひとりで負うことになります。 フロドを演じたイライジャ・ウッドは、本作で一躍世界的に有名になりました。

サム(ホビット)/ショーン・アスティン

ショーン・アスティン
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袋小路屋敷おかかえの庭師で、フロドのよき友人でもあるサム。指輪についてのフロドとガンダルフの話をうっかり聞いてしまったために、フロドと共に旅に出ることに。「フロドから決して離れない」というガンダルフとの約束を胸に、使命の重圧と指輪の魔力に苦しむ彼を支え続けます。 1985年公開の映画『グーニーズ』で主人公マイキーを演じ有名となったショーン・アスティンが演じています。

ガンダルフ(魔法使い)/イアン・マッケラン

イアン・マッケラン
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灰色の長髪とヒゲ、とんがり帽子と杖がトレードマークのガンダルフ。「灰色のガンダルフ」と呼ばれることも。 ホビット庄の村人達には腕のいい花火師くらいに思われていますが、真の姿はサウロンと戦う中つ国の人々を助けるため、西の海の果ての国から遣わされた魔法使いです。知恵と闇の勢力に対抗する魔力で、フロド一行を助け導きます。 ガンダルフを演じたのは「X-MEN」シリーズのマグニートー役などで知られるイギリスの名優、イアン・マッケランです。

アラゴルン(人間)/ヴィゴ・モーテンセン

ヴィゴ・モーテンセン
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勇敢な剣の達人アラゴルンは、ブリー村でフロド達の危機を救い、旅の一行に加わりました。野をさすらう野伏の身なりで「ストライダー」と名乗っていた彼は、かつて冥王サウロンと対峙し、指輪を奪うことに成功するも、その魔力に囚われ命を落とした王、イシルドゥアの子孫でした。指輪を巡る戦いの中、王の子孫たる自身の運命と向き合うことになります。 アラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセンも本作で世界的に知名度を上げました。その後2008年の『イースタン・プロミス』と、2016年の『はじまりへの旅』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。

レゴラス(エルフ)/オーランド・ブルーム

オーランド・ブルーム
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レゴラスは闇の森を統べるエルフ、スランドゥイル王の息子で、一発必中の弓の名手。エルフとドワーフは仲が悪いとされていますが、ドワーフのギムリとは戦いを通じて深い友情で結ばれます。原作と比べ、映画版では活躍シーンが大幅に増やされたキャラクターで、演じたオーランド・ブルームは本作で一気にブレイクしました。

サルマン(魔法使い)/クリストファー・リー

クリストファー・リー
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「白のサルマン」と呼ばれ、強大な力と英知を持つ魔法使い。サウロンに対抗するガンダルフが彼に助言を請うなど偉大な魔法使いとしての尊敬を集めています。 サルマンを演じたクリストファー・リーは『吸血鬼ドラキュラ』(1958)で一躍有名となり、怪奇映画の大スターとして名を馳せました。90歳を超えてからも生涯現役で活躍。250本以上の作品に出演し、「最も多くの作品に出演した俳優」としてギネスブックに記載されています。

サウロン/サラ・ベイカー

モルドール(影の国)を治める冥王。かつて世界の全てを支配する力を持つ「一つの指輪」を作り、強大な力を得ました。イシルドゥアに討たれ指輪を奪われた後は燃え盛る巨大な目に姿を変えますが、滅ぶことはなく再び力を蓄え、指輪を奪い返すためフロド達旅の仲間を追い詰めます。

『ホビット 思いがけない冒険』のあらすじ

ホビット族の青年ビルボ・バギンズは魔法使いのガンダルフに推薦され、邪竜スマウグに奪われた故郷と財宝の奪還を目指すドワーフの一行に「忍びの者」として参加することに。 トロールとの遭遇やオークの襲撃を乗り越え、半エルフのエルロンドが治める「裂け谷」にたどり着いた一行。ガンダルフはそこで魔法使いの長サルマンと、エルフの奥方ガラドリエルに闇の勢力が復活しようとしていると報告します。 そして「裂け谷」を出発した彼らに、さらなる困難が待っていました……。

『ホビット 竜に奪われた王国』のあらすじ

闇の森のエルフに捕まってしまった一行は、ビルボの機転でなんとか急流への脱出に成功。湖のほとりにたどり着いた一行は、船頭のバルドと出会い、彼が暮らすエスガロスの町に入国します。 かつてエレボールの前に栄えた谷間の国デイルの王族の末裔であるバルドは、スマウグを刺激し「はなれ山」を奪還しようとするトーリンを非難しますが、財宝目当てのエスガロスの統領は一行を歓迎。そして彼らは統領の協力で「はなれ山」にたどり着くことができました。

『ホビット 決戦のゆくえ』のあらすじ

ついに「はなれ山」を奪還した一行でしたが、スマウグはエスガロスに飛来し町を攻撃。しかしバルドがスマウグの弱点を射抜くことに成功します。彼はエレボールを訪れ、エスガロス復興のために財宝を分けてほしいとトーリンに頼みますが、「竜の病」に侵され財宝に執着し始めたトーリンは申し出を断ります。 そこへ同じく財宝の所有権を主張するエルフの軍勢も加わり、人間・エルフ・ドワーフ三つ巴の戦争が始まろうとしていました。

「ホビット」シリーズ主要キャラクター&キャストを紹介

ビルボ・バギンズ(ホビット)/マーティン・フリーマン

マーティン・フリーマン
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「ホビット」シリーズでは、「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドの養父ビルボが主人公になっています。 故郷での平穏な生活を楽しんでいたビルボは、ガンダルフにけしかけられてドワーフたちの「はなれ山」への冒険に「忍びの者」として同行することになります。ホビットには珍しく冒険を好む性格です。 ビルボを演じたイギリスの俳優マーティン・フリーマンは、BBCのテレビシリーズ「SHERLOCK」のジョン・ワトソン役で世界的に人気を獲得しました。その後はマーベルの『ブラックパンサー』に出演するなど、活躍をつづけています。

トーリン・オーケンシールド(ドワーフ)/リチャード・アーミティッジ

リチャード・アーミティッジ
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かつて樫の木の盾を使って穢れの王アゾクに勝利したため、「オーケンシールド」の二つ名を持つドワーフの王トーリン。ドワーフの仲間12人とビルボ、ガンダルフとともに「はなれ山(エルボール)」へ冒険に出ます。 トーリンを演じたのは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)などにも出演しているリチャード・アーミティッジ。彼はその後『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)や『オーシャンズ8』(2018)などに出演しています。

スマウグ(ドラゴン)/ベネディクト・カンバーバッチ

ベネディクト・カンバーバッチ
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スマウグは「はなれ山」をドワーフから奪い取った邪悪なドラゴンです。巨大な翼と頑丈な鱗を持ったスマウグは非常に強欲で、過去にはなれ山を襲撃し、ドワーフ王国と財宝を奪いました。それ以降、財宝に囲まれて、引きこもって暮らしています。 ベネディクト・カンバーバッチは、モーションキャプチャを使った顔の動きと声でスマウグを演じました。BBCのテレビシリーズ「SHERLOCK」で世界的に有名になったカンバーバッチは、本作に出演したあとも、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)や『ドクター・ストレンジ』(2016)などで活躍しています。

「ロード・オブ・ザ・リング」を観る順番は、ストーリーを重視するか楽しさを重視するかで選ぼう!

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』ゴラム/アンディ・サーキス
© New Line Cinema/Zeta Image

「ホビット」は「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚ですので、ストーリーとしてすっきりと理解するには、時系列順に観たほうがいいでしょう。 しかし、公開順に観ることで「ロード・オブ・ザ・リング」で不明だったことの謎が解けたり、前シリーズとのつながりや人気キャラクターの再登場を楽しむこともできます。 ストーリーを重視するのか、エンターテインメントとしての楽しさを重視するのかによってベストな鑑賞順は違ってくるのではないでしょうか。もちろん、公開順に観てからもう一度時系列順に観なおすことで、ストーリーの理解も細かな点での楽しさも深まっていきます。 ぜひ自分なりの鑑賞順で、「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」シリーズを楽しんでください!