朝ドラ『おかえりモネ』のあらすじ・最終回ネタバレ!百音がつかんだ幸せとは
2021年度前期に放送された、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』。 ヒロインが気象予報を通じて、幸せな未来を届けていく姿を描いています。主演には清原果耶が、共演には坂口健太郎、永瀬廉、鈴木京香、内野聖陽、西島秀俊ら豪華面々が。 本記事では、『おかえりモネ』のあらすじや結末のネタバレ、キャストを紹介していきます。
『おかえりモネ』の簡単なあらすじ
モネと呼ばれる主人公・永浦百音(清原果耶)は、宮城県気仙沼湾沖にある亀島で育ちました。2014年春に高校を卒業した百音は、1人登米市へ移り住み、祖父の知り合いであり山主でもある新田サヤカ(夏木マリ)のもとで、山林ガイドの仕事を始めることにします。 そんな中、百音は東京からやってきた気象予報士・朝岡覚(西島秀俊)を案内します。朝岡の「天気予報は未来を予測できる」という言葉に影響を受けた百音は、気象予報士を目指すことを決意。 苦手な勉強につまずきながらも、晴れて資格を取得した百音は東京へ行き、朝岡と同じ民間の気象予報会社で働くことになります。 そして、5年が過ぎた2019年のある日、大型台風が全国にもたらす被害を目の当たりにします。気象予報士としてキャリアを積んだ百音は、故郷の役に立ちたいと気仙沼に戻ることを決意しーー。
宮城編(1週~9週)のあらすじ・ネタバレ
夢を見つけた百音
宮城県気仙沼市の亀島で生まれた永浦百音(清原果耶)は、高校卒業を機に登米市の新田サヤカ(夏木マリ)のもとで山林ガイドの仕事を始めることに。その出勤途中で偶然、医師である菅波光太朗(坂口健太郎)と出会います。 サヤカは百音に好きなことをしてほしいと思っていましたが、百音はやりたいことがわからずにいました。そんなある日、東京から人気気象予報士・朝岡覚(西島秀俊)がやってきて、百音が案内をすることに。朝岡から聞く天気予報の話に深く感動を覚えた百音は、少し未来に希望が持てたのでした。 朝岡が去った後、百音は森林組合の社員として正式に採用をされますが、林間学校の豪雨で朝岡に助けてもらったことをきっかけに気象予報⼠を目指したいと考えるように。そんな中、百音は一度故郷へ帰省。妹・未知や幼馴染である及川亮達(永瀬廉)と過ごすことで、さらに気象予報士への夢を固めていきました。
晴れて気象予報士試験に合格!
登米市に戻ってきた百音は、菅波の助けを借り猛勉強、ついに気象予報士試験を受験します。結局試験には2度落ちてしまったものの、3度目に無事合格。舞い上がる百音でしたが、サヤカにはいい合格を言い出せずにいました。 しかし、サヤカはそんな百音の気持ちを理解しており、「心配する必要はない。あなたの思う方へ行きなさい」と背中を押します。百音が山を離れることを知り残念がる山林組合のスタッフたちも、サヤカのフォローのおかげで応援してくれるように。 そして百音は、立派な気象予報士となるため東京へと向かうことに決めたのでした。
東京編(10週~19週)のあらすじ・ネタバレ
東京での刺激的な日々
上京した百音は、気象予報士の朝岡と再会します。入社面接を控え緊張する中、急遽気象コーナーのピンチヒッターとして参加することに。2体のパペットを使い、神野マリアンナ莉子(今田美桜)と乗り越えた中継放送は、ツイッターにトレンド入りを果たしました。活躍を認められた百音は、社長から正式採用をされます。 気象予報士として働き始めた百音は、朝岡や莉子とともに朝の情報番組を担当することになりました。伝える難しさを感じていた百音ですが、菅波のアドバイスにより自分を取り戻します。次に百音は朝岡、莉子らとともに、車いすマラソン選手・鮫島(菅原小春)のサポートをすることに。鮫島は弱点を克服することで、強化指定選手に選ばれ、百音は役に立つ喜びを感じていきます。 朝岡もスポーツ気象ビジネスに力を注いでいましたが、ある日東北で大雨による土砂災害が発生。強く反応を示す朝岡に百音たちは不安を感じていました。その1週間後、朝岡が気象キャスターを辞めると発表があり、百音は莉子の中継コーナーの後任として指名されます。
気仙沼への拭えない罪悪感
朝岡の後押しもありテレビに出演することを決意、無事キャスターデビューを果たしました。そんな百音の前に現れたのは、幼馴染である亮。亮は地元にいることを悩んでいるようでした。そんな中、距離が縮まっていた菅波と百音は晴れて恋人同士に。 しかし、大型台風12号が日本列島に近づいていました。百音たちが人々を助けたいという思いをもって行ったライブ配信には感謝の言葉が投稿されますが、それと同時に百音の故郷である気仙沼市亀島で竜巻発生のニュースを知ってしまいます。 百音が24歳の誕生日を迎えた日、菅波は百音にプロポーズ。東京に残れば菅波と一緒にいることができますが、百音は故郷の役に立ちたいと気仙沼に戻ることを決意します。
気仙沼編(20週~最終週)のあらすじ・ネタバレ
百音の決意は「綺麗事」?
気仙沼支社の社員として故郷に戻ることになった百音。ラジオで放送されていた「はまらいん気仙沼」に興味を持ち、ボランティアで参加します。しかし、天気や防災ばかりを話す百音に、楽しい話題を放送してほしいとクレームが入ってしまいました。 幼馴染たちとも再会する百音でしたが、亮に地元に戻ってきたことを「綺麗事だ」と言われてしまいます。 百音が天気予測をすると、日曜日は天気が崩れる様子。その日は子どもたちが楽しみにしているお祭りの日でした。百音の必死の説得にお祭りは延期され、予報も当たったことで百音は地元の人たちの役に立てたことを実感します。 ある朝、百音がラジオの仕事をしていると中学生の女の子・あかり(伊東蒼)が現れました。気象予報士になった理由を尋ねられた百音は「役に立ちたいから」と答えますが、「綺麗事みたい」と亮と同じことを言われてしまいます。冷たいことを言うあかりですが、自身はやりたいことがありませんでした。
亮が明かした本音
そんな中、亮の船が嵐の中で帰れないことが判明し、百音や未知は亮の安否を祈ります。無事に帰ってきた亮でしたが、待っていた未知に言った本音は「おまえに何が分かる。ずっとそう思ってきた」。百音や未知は、いつも大丈夫と言って飲み込んでいた亮の本音を受けとめます。 思い悩む亮でしたが、島を訪れた菅波の言葉により何かが吹っ切れた様子。いつも自分を心配してくれていた未知に「嵐で帰れないと思ったとき、未知に会いたいと思った」と素直な気持ちを打ち明けます。未知は涙を流して喜び、2人はやっと結ばれたのでした。
最終回のあらすじ・ネタバレ
大学進学が決まった未知をお祝いするため、百音の家には幼馴染たちが集まっていました。そして百音は受験を失敗して以来、開けられなかったサックスのケースをようやく開けます。百音はこの数年間を通して、ずっと無力だと思っていた自分の思いを昇華させることができたのでした。未知は東京へ、亮は自分の船を持ち、みんなそれぞれの道へ歩んでいきます。 数年後、百音は東京にいる朝岡らとともに気仙沼で仕事をしていました。海上の気象データを集め、気仙沼の役に立ちたいと日々働き続けています。ある日、百音は亜哉子が教える子どもたちと海へやってきました。百音は自身の仕事の軸となる、海と山がつながっている話を子どもたちにします。「ぐるぐる回ってる」という子どもたちに、百音はほほえみました。 そして1人になった百音は、遠距離恋愛中の菅波と再会。「違う時空で生きているのかと思った、2年半会っていない」という菅波に「私たちには時間も距離も関係ないですから」と百音は返します。澄んだ青空をみて「雨が降るから行きましょう」という百音は、菅波としっかり手をつないで歩いていきましたーー。
『おかえりモネ』のキャスト一覧
永浦百音役/清原果耶
モネと呼ばれる主人公・永浦百音は、宮城県気仙沼湾沖にある亀島で育った少女。高校卒業後に島を離れ移り住んだ登米市でガイドをしていたところ、気象予報士・朝岡と出会います。朝倉の話に感銘を受けた百音は、やがて気象予報士を目指すように。 永浦百音を演じるのは、女優・清原果耶。清原は、連続テレビ小説『あさが来た』(2015年)で女優デビューを果たしました。近年では『線は、僕を描く』(2022年)、『霊媒探偵・城塚翡翠』(2022年)などに出演し、ブレイクへの王道を歩んでいます。
永浦未知役/蒔田彩珠
永浦未知は、家業の養殖を担おうと水産高校で勉強に励む百音の妹。感情を表に出すことが多く、いじっぱりな一面もありますが、百音との姉妹仲は良好です。百音の幼馴染である亮のことになると、つい八つ当たりや嫉妬をしてしまうよう。 永浦未知を演じるのは、女優の蒔田彩珠。蒔田は子役としてデビュー後、映画『海よりもまだ深く』(2016年)、『三度目の殺人』(2017年)、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)などに出演。彼女のクールな印象を覆す、感情をあらわにした未知の演技に注目です。
新田サヤカ役/夏木マリ
百音の祖父と知り合いである新田サヤカ。その縁もあり、登米市に働きにやってきた百音を預かり下宿させます。百音を後継者にしたいサヤカでしたが、百音が気象予報士になるため上京することを知り激怒。関係がぎくしゃくしてしまうことになります。
及川亮役/永瀬廉
百音の幼馴染の1人であるりょーちんこと及川亮。高校卒業後は漁師見習いになり、漁船に乗り始めます。顔がよく運動神経もいいため女性にモテますが、本人はあまり気にしていない様子。しかし、百音に対しては特別な感情を抱いているようです。
菅波光太郎役/坂口健太郎
菅波光太郎は、百音がガイドとして働く森林組合に併設される診療所の医師です。2週間に1回東京からやってきますが、少し不愛想な印象。百音に対しドライな物言いが目立ちますが、なにかと助けてくれる存在でもあります。
朝岡覚役/西島秀俊
朝岡覚は、テレビで活躍する気象予報キャスター。百音が気象予報士に興味を持ち、目指すようになったきっかけの人物です。朝岡はのちに、百音の上司となり一緒に働くことになりますが、なにやら悲しい過去を持っている様子で……。
『おかえりモネ』のあらすじネタバレまとめ
2021年5月17日から10月29日に放送された、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』。この記事では、本作のあらすじとネタバレを紹介しました。 放送60周年記念作品である本作では、清原果耶演じる主人公・永浦百音の気象予報を通して成長する姿が描かれました。迷い悩む少女から、強い意志を持った女性へと変わっていく百音の姿が美しい作品です。