2022年12月12日更新

『カムカムエヴリバディ』最終回のネタバレ!怒涛の伏線回収・安子たちのその後を解説

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カムカムエヴリバディ

2021年から2022年にかけて放送された第105作目のNHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。初の3人ヒロイン体制でリレーする、3世代にわたる100年の物語が大きな話題を呼びました。 この記事では、怒涛の伏線回収で盛り上がった本作の最終回を、ネタバレありで詳しく解説します。

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『カムカムエヴリバディ』のあらすじ

 カムカムエヴリバディ

『カムカムエヴリバディ』は、NHKラジオ英会話に影響を受け、3世代にわたってラジオ講座を聴いていく3人のヒロインが主人公。昭和を生きた安子と娘のるい、平成と令和を繋ぐ孫のひなたが、それぞれの人生を自分らしく生きていく物語です。

安子(上白石萌音)編

岡山で和菓子屋「たちばな」を営む橘家に生まれた安子。雉眞繊維の長男・稔と親しくなり、彼から教わったラジオ英会話で英語の勉強を始めます。やがて2人は結婚しますが、稔は戦地に出征。翌年、安子は2人の好きな曲にちなんで「るい」と名付けた娘を出産します。

るい(深津絵里)編

様々な事情から雉真家に幼いるいを置いて、1人でアメリカに渡った安子。それ以来、るいは安子を憎み続けていました。17歳になったるいは岡山を離れ、大阪で独りで生きていくことに。竹村クリーニング店で住み込みで働き始めたるいは、そこでトランぺッターの大月錠一郎と出会います。

ひなた(川栄李奈)編

錠一郎と結婚し、心機一転するために京都に移り住んだるい。生業として回転焼き屋「大月」を開き、ひなたと桃太郎という一男一女にも恵まれ、つつましくも幸せな家庭を築いていきます。時代劇好きなひなたは映画村で働き始めますが、時代劇人気は陰りつつありました。

【最終回ネタバレ】安子・るい・ひなたの結末は?

最終回では、安子の行方るいと錠一郎のその後ひなたのその後、それぞれが丁寧に描かれました。ここからは、3人の物語の結末を解説していきます。

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安子とるいは再会できた?

離れ離れになってしまった安子とるい

稔が戦死し、雉真家に居ずらくなった安子はるいを連れて大阪へ逃れ、2人だけで暮らし始めました。おはぎを売って生計を立てていましたが、忙しさのあまり交通事故を起こしてしまいます。その時にるいが負った額の傷が、安子を苦しめることに。 るいの傷跡を目立たなくするための手術費用を自力を貯めようと、兄の算太と「たちばな」再建に動いていた安子。しかし算太が資金を持ち逃げしたため、親しくなっていた進駐軍の将校ロバート・ローズウッドとともに捜索に奔走します。 小学校入学当日にも帰らない安子を心配して、1人で大阪へ探しに来たるいが見たのは、ロバートが安子を抱きしめている姿。ロバートは安子に一緒にアメリカへ帰国しようと好意を伝えましたが、安子はその場で断っていました。しかしるいは安子が自分を捨てたと思い込み、帰ってきた安子を拒絶します。

2人をめぐり会わせたのはひなただった

絶望した安子は、ロバートと一緒にアメリカへ渡り再婚。アメリカではロバートと穏やかに過ごし、アニー・ヒラカワという名でハリウッドのキャスティング・ディレクターをしていました。 るいと再会したのは、映画村とハリウッドの共作でアニーが来日した際、ひなたと知り合ったのがきっかけ。ひなたが自分の孫であることに気付き、ラジオ番組に出演した際、るいに語りかけるように日本語で自分の想いを打ち明けました。 その想いを聞いて動揺したるいでしたが、そのままクリスマスコンサートに出演。ひなたがアニー=安子を会場に送り届け、るいとの再会を果たしたのでした。

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るいと錠一郎のその後

原因不明の病気でトランペットが吹けなくなった錠一郎は一時荒れますが、るいが献身的に寄り添い続けました。京都に移ってからも音楽に携わりたい気持ちは忘れておらず、ピアノ奏者として再び音楽の世界に戻っています。 るいは算太や雉眞家の人々から安子がアメリカへ渡った理由を聞き、自力で探そうとアメリカへ何度も渡っていました。ようやく岡山で安子と再会できた後、るいと錠一郎は、彼の恩人で名付け親でもある柳沢定一の喫茶店「Dippermouth Blues」を引き継いでいます。

ひなたのその後は?

ひなたは映画村の大部屋俳優・五十嵐文四郎と交際していましたが、文四郎は俳優として目が出ないことから実家に戻ることに。ひなたは一緒に行くことを拒み、映画村で働くことを選びました。 安子から誘われて40歳でアメリカ留学したひなたは、安子のアシスタントを経てキャスティング・ディレクターに。帰国した際にラジオ英会話の講師のオファーが来て、「ひなたのサニーサイドイングリッシュ」を開講しました。

怒涛の伏線回収劇に感涙必至!

「たちばな」再建を担ったのはあの少年

安子の悲願だった「たちばな」の再建を担ったのは、意外な人物でした。それは、終戦直後に掘っ立て小屋から父・金太が営業を再開していた「たちばな」のおはぎを盗んだ少年。金太からおはぎを売るよう渡され、商売の面白さを知った少年は、その後金太の最期を看取っています。 その少年は後に横須賀へ移って「御菓子司 たちばな」を開店し、全国規模の企業に成長させました。名前が高野信治であること、クリスマスコンサートにスポンサーとして参加したことが明らかになっています。

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桃太郎はきぬの孫と結婚

大月家の長男・桃太郎は、「Dippermouth Blues」で安子の親友・水田きぬの孫娘・花菜と知り合い、一目惚れしてすぐに告白。その翌年には結婚しています。 息子の剣が生まれてからは雉真繊維の野球部を離れ、実家の回転焼き屋「大月」を継ぎ、母校の京都西陣高校の野球部監督にも就任しました。その10年後、選手としては叶えられなかった甲子園出場を果たしています。

ビリーの正体はナレーターの城田優

城田優

ひなたが開講したラジオ英語講座のパートナーを務めたウィリアム・ローレンス(演・城田優)は、ひなたが幼い頃に映画村で出会った初恋の相手・ビリーでした。 ビリーと話したいがために、ラジオ英会話を聴いていたひなた。まさかその当人と、自身のラジオ講座でパートナーとして再会するとは! 城田優が『カムカムエヴリバディ』自体のナレーターを務めていましたが、ビリーがひなたのラジオ講座で話していた内容=ナレーションだったという設定にも驚きました。最後の最後にビリー=城田優が登場した時は、壮大な伏線回収に感嘆の声を上げた視聴者も多かったのでは?

『カムカムエヴリバディ』は三世代をつなぐ壮大な物語【最終回ネタバレ】

安子・るい・ひなたの3世代を繋いだ、100年にわたる壮大な物語『カムカムエヴリバディ』。徹底した伏線回収によって、最終回を観終わった視聴者からは「多幸感」という言葉もよく聞かれました。 朝ドラ史上初の3人ヒロインの物語は、満足度の高い、多くの人に愛される作品となったようですね!