2023年2月22日更新

漫画『switch』全巻ネタバレあらすじ&感想!世界一のバスケ選手を目指す兄弟の物語

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『switch』のあらすじ【ネタバレ注意】

双子の兄弟・陸玖(りく)と雷夢(らいむ)は、誕生日プレゼントにバスケットボールをもらったのをきっかけに、バスケを始めます。 雷夢は風邪のせいでスタートが遅れたことを気にして、表向きはバスケに興味がないふりをしてゲームばかりしていました。しかしこっそり練習はしており、陸玖が所属していたバスケチームに入ることになります。 一緒に世界一になることを夢見るふたりですが、そんな中予期せぬ出来事が起こり……。

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1巻ネタバレ感想

陸玖と雷夢は双子の兄弟。ふたりはある年の誕生日にバスケットボールを買い与えられますが、雷夢は風邪で陸玖より練習を始めるのが遅れたことをきっかけに、「バスケには興味ない」と拗ねてしまいます。 しかし実は陰でこっそり練習していた雷夢は、陸玖の後押しもあり彼と同じバスケチームに加わることに。あっという間に腕を磨き、学校の球技大会では陸玖との息の合ったプレーで周囲を圧倒します。 2人でなら世界を目指せるかも……とワクワクする彼らですが、なんとそんな矢先陸玖が交通事故で帰らぬ人となってしまいました。 双子の今後の活躍に期待していただけに、1巻ラストの急展開には衝撃の一言。片割れを失った雷夢がどう変わっていくのか気になりますね。

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2巻ネタバレ感想

“世界一のバスケットボール選手になる”という陸玖との約束を胸に、バスケを続けることにした雷夢。彼はスカウトを受けて名門バスケ中学・桜仙に入学し、卒業後はそのまま内部進学します。 桜仙高校のバスケ部は黒宮梨王という人物によって支配されていました。圧倒的な実力を持つ彼には、新入部員どころか先輩たちも逆らうことができません。よくこんな横暴が許されているなと逆に感心してしまうレベルです。 黒宮の命令で、新入部員はひたすらボール磨き。しかし雷夢はそんな彼に反旗を翻し、レギュラー陣と1年メンバーでの対戦を提案します。 試合時間は10分×4P(ピリオド)。1Pは順調に点を取った1年チームでしたが、2Pからは黒宮がワンオンワンで潰しにかかってきたため、追い詰められてしまいました。

3巻ネタバレ感想

雷夢も黒宮にあっさり点を奪われてしまい、1年チームは大ピンチに。しかし雷夢はまだ諦めておらず、的確なアドバイスで仲間たちの士気を鼓舞します。 その後、雷夢が「王様のパス」と評される的確なパスでボールをつなぎ、1年チームはどんどん点を稼ぐことに。苛立つ黒宮は雷夢を徹底的にマークし、彼が動けないようにしました。 そんな中、雷夢は利き手の右手ではなく左手でシュートを決めてみせます。実は彼は、左右どちらの手も使える「スイッチハンダー」だったのです。雷夢の活躍もあり、1年チームはなんとかレギュラー陣に勝利をおさめました! 試合が終わると監督の徳光が現れ、部員たちは檜葉山学園との練習試合をすると聞かされます。檜葉山には新垣橙矢というエースがいるのですが、彼は「神の一撫で(シルキータッチ)」と呼ばれる常人離れしたシュートタッチの持ち主で……。 スイッチハンダーを解禁した雷夢の活躍がかっこよく、さすが主人公という感じでしたね!練習試合も間近に控え、彼の今後の活躍に期待大です。

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4巻ネタバレ感想

黒宮は例の試合後、練習に姿を現さないようになっていました。雷夢は彼の力が必要だと考え、わざわざ居場所を探して説得しに行きますが、相手はまったく聞く耳を持ちません。1年に負けたことがよほどショックだったのでしょうね。 黒宮がいないままやってきた練習試合の日。黒宮の代わりとして、1年でありながら腕の立つ七澤桃馬がスタメンとして選ばれます。 彼は幼い頃に心臓病の手術をして以来、身体に負担のかかることを避けなければなりませんでしたが、それでもバスケを一生懸命練習してきました。注目選手である兄・蒼馬の存在も彼が必死になる理由のひとつです。 雷夢の激励もあって吹っ切れた桃馬と2年レギュラー・赤羽の活躍のおかげで、桜仙は強豪の檜葉山と互角に渡り合っていきます。しかしそんな中、赤羽が橙矢のシュートを無理して止めようとして捻挫。 赤羽の代わりに雷夢が出ることになりますが、彼のことが気に入らない徳光は“橙矢に1点でも決められたら即交替”という条件を出します。雷夢はそれでも喜んでいますが、あまりにも厳しすぎる……。

5巻ネタバレ感想

雷夢はコートに入るなり相手のペースを乱し、流れを変えていきます。しかし橙矢に点をとられたため、約束通り交替させられることに。せっかくいい感じだったのに、徳光監督は一体何を考えているのか……。 案の定、雷夢がいなくなった途端に桜仙は勢いを失って、どんどん点をとられてしまいます。そこに現れたのが黒宮。彼は雷夢をはじめとした仲間たちの姿を見て、“全国に行きたい”という当初の目標を思い出したのです。 黒宮は徳光に自分と雷夢を出すよう言い、戻ってきて早々圧倒的なプレーを見せつけます。雷夢の「王様のパス」のおかげもあって、点差も縮まっていくことに。しかし橙矢はやはり強く、最終的には20点差のまま残り時間10秒となってしまいます。 そんな中たとえ勝てなくとも橙矢に一泡吹かせようと、黒宮が雷夢のパスでアリウープを決めようとしますが……。

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6巻ネタバレ感想

残念ながら黒宮のアリウープは決まらず、桜仙は檜葉山に84対104で負けてしまいました。しかしこの試合によって黒宮と桃馬は吹っ切れ、おかげで部内の雰囲気もいい方向に変わっていきます。 このタイミングでスタメンの座をかけた合宿がおこなわれることに。黒宮によれば徳光は内部進学生を嫌っているらしく、雷夢がちゃんと生き残れるか心配です。 予想通り、徳光は内部進学生に不利な条件で練習をおこないますが、雷夢たちは戦略を練ったおかげで無事生き残ります。 その中で徳光が内部進学生を嫌う理由が描かれたものの、これが端的に言ってしまえば単なる八つ当たりで……。しかも勝手に解決して何事もなかったかのように改心したので、少し呆れてしまいました。 そんなこんなでインターハイ予選のベンチメンバーが決まった後、スタメンは投票で選ぶことに。そこで雷夢は無事にポイントガードの座を獲得します!

7巻ネタバレ感想

スタメンは3年の黒宮と白江に加え、1年から雷夢と桃馬、米山の3名が選ばれます。試合当日、皆やる気をみなぎらせていますが、米山だけはプレッシャーで追い詰められていて若干心配です。 さらに試合相手の清徳高校率いる西条は、桜仙を馬鹿にしており挑発してきます。それに対し苛立つ雷夢をはじめとして、1年は本来の実力を出せていませんが、そこはさすが経験豊富な3年、黒宮と白江が見事な連係プレーを見せました。 そんな先輩の姿に触発され、雷夢が西条を抜いて桃馬にパスを出し、桃馬がダンクシュートを決める場面も!結果、桜仙は清徳に110対51で勝利をおさめました。 準決勝も順調に勝ち進んだ桜仙は決勝で和田北高校と当たることに。和田北は無名の高校でしたが、ジゼという名の助っ人外国人の活躍でここまでやってきたのです。最初は点差を広げられてしまった桜仙ですが、ジゼの攻略法を見つけて流れを変えていきます。 サクサクとストーリーが進んでいくので、読んでいる時間があっという間でした!和田北との試合がどんな展開を迎えるのかハラハラさせられます。

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8巻ネタバレ感想

背が圧倒的に高いジゼに苦しめられた桜仙のメンバーたちですが、それぞれの個性を活かすことで続々と点をとっていきます。そして最終的には大差で勝利し、Dブロックでの優勝を果たしました。 Aブロックでは椿川、Bブロックではあの檜葉山、Cブロックでは闇馬工業が優勝。これからこの4校がインターハイ出場権を争い、総当たり戦を繰り広げるのです。一体どんな選手が出てくるのかワクワクしますね! 桜仙の相手は闇馬工業――Cブロック決勝にて、昨年の東京都3位を打ち負かした高校です。ポイントガードの香中とセンターの獅子戸が厄介な存在ですが、彼らにはそれぞれ雷夢と米山がつくことになります。 はじめ自信をなくしていた米山は、マネージャー・星野の一言に救われ獅子戸をパワーで押すことに成功。一方、雷夢は見えない相手の動きを予測する「第3の視点(サードアイ)」を持つ香中を相手に、苦戦を強いられます。

9巻ネタバレ感想

「王様のパス」を封じられた雷夢ですが、米山や黒宮の活躍もあってチームは点差を8点におさえることができていました。 しかしそんな中、闇工の地味なキャプテン・小池が粘り強いプレーで黒宮のペースを崩していきます。あっという間に15点差になってしまいますが、雷夢は米山との「ピック・アンド・ロール」で香中を攻略することに成功しました。 とはいえ向こうも負けてはおらず、特に獅子戸が本領発揮したことで点差は25点にまで開きます。そこで自分で点を奪いに行くことにした雷夢は、まるで別人のようなプレーを見せて……! 試合の中で急成長する選手の姿は見ごたえがあるものですね。このままだと闇工が勝ちそうですが、一体どうなるか最後までわかりません!

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10巻ネタバレ感想

覚醒した雷夢は、たったひとりで20点差以上あった点差を7点差にまで縮めます。これまでの彼とはちがうプレースタイルは、彼の双子の兄・陸玖を彷彿とさせるものでした。 スリーポイントシュートを決めれば引き分けという状況になりますが、雷夢が失敗してしまったため結果は負け。桜仙が全国大会に出場するためには、不動の東京都1位の椿川、2位の檜葉山のどちらには勝たなければなりません。 そんな中、家庭の事情で休部していたスリーポイントシューター・藍町が復帰しました。雷夢と同じくポイントガードである藍町は、その実力を見せつけスタメンの座を奪い取ります。 そしてついにやってきた檜葉山との試合当日。藍町の大活躍のおかげもあって、桜仙は次々と点を稼いでいくのでした。 絶不調なうえ新たなライバル登場と、踏んだり蹴ったりの雷夢。今回の試合で活躍できるのか気になりますね……。

11巻ネタバレ感想

桜仙のセンター・白江と檜葉山のセンター・一ノ瀬がアツいインサイド勝負を繰り広げ、桜仙はさらに点差を広げていきます。それをベンチから見ているだけの雷夢はとても悔しそうです。 一方、絶好調な藍町は完全に調子に乗っていました。しかしそんな中橙矢が次々と点を決め、さらに弱点を見抜かれそこを突かれたことで、心を折られ完全に無気力になってしまいます。 そんな彼と交替して雷夢がコート入り。「王様のパス」で仲間のチャンスを作り、自身も左手でシュートを決めるなどの活躍を見せます。しかし橙矢も新しい必殺技を編み出したようです。 自分の力を過信し、うまくいかないとすぐに諦める藍町を見て、思わずイラっとしてしまいました。雷夢の活躍が勝利につながればいいですが、なかなかそうはうまくいきそうにないですね。

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12巻ネタバレ感想

橙矢の必殺技「ワンレッグスリー」を止められず、桜仙は劣勢に立たされてしまいます。そこで雷夢たちは、最終Pで5人全員がアウトサイドから攻める「ファイブアウト」の戦略をとることに。 交替で入った間野と広田はレギュラーではないので、完全に相手からナメられていました。しかし彼らは自主練で磨きをかけたスキルを駆使し、10点差を2点差にまで縮めてみせます。 そんな中、試合中にスリーポイントシューターの存在が必要になる場面が。そして仲間たちの姿に感化されつつあった藍町が、コートに入ることになりました。 藍町は何度もシュートを外し悔しがりますが、決して諦めようとはしません。しかし1度も点を取ることはできず、桜仙は檜葉山にも敗北してしまいます。藍町は涙ながらに“死ぬ気で練習する”と誓い、すっかり心を入れ替えたようすです。 こうして後がなくなった桜仙。次の対戦相手の椿川には桃馬の兄である蒼馬もいます。彼はチームを勝利に導く強いパワーを持っているらしく……。 いよいよ東京都不動の1位・椿川との対戦です。蒼馬が出場すると勝率100%という情報もあり、思わず心配になります。

13巻ネタバレ感想

ついに迎えた椿川との対戦日。桜仙にとって勝てば全国大会出場、負ければここで終わりというとても大切な戦いです。 今回はケガでずっと休んでいた蒼馬が出場するということで、会場はすっかり椿川ムードになっていました。しかし桜仙も負けてはいません。蒼馬に先制点を取られるもすぐに雷夢が取り返し、黒宮が強気なプレーで点を決め、桃馬も独特の緩急で相手を翻弄します。 特に黒宮が得意のアイソレーションで暴君っぷりを発揮するシーンには、最近マルくなっていただけにゾクゾクしてしまいました。 しかし蒼馬が本領発揮すると、点差はどんどん開いていくことに。前半戦は35対55で終わりを迎え、相手の強さを思い知らされます……!

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14巻ネタバレ感想

後半戦では、黒宮みずから「俺が蒼馬をぶっ潰す!」とセンターを志願します。そんな彼の派手な立ち回りに影響され、桜仙はいつもの勢いを取り戻すのでした。 雷夢は陸玖に憧れ続けてきた椿川1年・美咲相手に苦戦していましたが、いつパスを出したかすら悟られない「ゼロモーションパス」で活路を見出します。雷夢が陸玖の影を追うだけでなく、自分の良さと陸玖の良さを組み合わせて強くなったというところが、なんともアツいですね! 20点差を一気に5点差にまで縮め、ノリにノっている桜仙。しかし蒼馬が積極的なプレーに切り替えてからは、空気が変わってしまいます。 そこでなんと桃馬が動き出し、無敵の兄を相手に互角の戦いを繰り広げるのでした!兄弟対決、ワクワクします。

15巻ネタバレ感想

前巻で足首を痛めてしまった蒼馬ですが、チームメイトの心配をよそに絶好調のプレーを見せつけます。ガンガン点を取っていこうとする彼に桜仙の面々も食らいつき、激しい点取り合戦が繰り広げられるのでした。 その後雷夢の活躍によりついに桜仙が逆転。あの黒宮が「いけ!」と雷夢にボールをつなぐシーンには思わずぐっときましたね。 結果として、桜仙は椿川相手に1点差で勝利をおさめます。念願の全国進出が叶ったわけですが、作中では一気に2年半の年月が流れ……。登場人物それぞれのその後が軽く描かれ、雷夢はアメリカの大学へ行くことになったようです! どうせなら全国大会のようすも本編で見たかったのですが、キャラたちが2年半後も活躍しているとわかったのは嬉しかったです。

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『switch』は打ち切りになった?

『switch』ではインターハイ東京都予選編までしか描かれず、全国大会は飛ばされて最終回では2年半もの時が流れてしまっていました。かなり唐突な終わり方だったので、打ち切りになってしまったというのが濃厚でしょう。 打ち切り理由の予想としては、売上が伸びなかった説、新人だから切られた説、消去法で選ばれてしまった説などいろいろありますが、真偽は定かではありません……。

『switch』の感想&レビュー

登場人物たちは皆実力がありますが、まだ自分の真価をわかっていなかったりメンタル面に弱さがあったりと発展途上なところがまた魅力的です。「仲間とともに成長する」という王道展開も存分に盛り込まれていて、読みながらアツくなれます。 細かい描写にまでこだわりが感じられ、バスケ漫画としてリアリティたっぷりなのも見どころのひとつです。バスケをよく知らない人も大好きだという人も、どちらも楽しめる作品に仕上がっています。

『switch』あらすじをネタバレ解説しました

この記事では、漫画『switch』第12巻までのあらすじをネタバレ解説してきました。 バスケで世界一を目指す少年・雷夢を主人公に、さまざまな選手たちの成長や熱い戦いが描かれる本作。バスケ漫画が好きな人もそうでない人も、ぜひ一度手にとってみてくださいね!