2023年3月22日更新

一文字隼人は『シン・仮面ライダー』で2号から新1号に!第2バッタオーグ以前の人生を考察

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庵野秀明による最新映画『シン・仮面ライダー』(2023年)には、仮面ライダー第2号も出演し大活躍していました。感動的なラストに、心を打たれた人も多いのではないでしょうか。 この記事では仮面ライダー第1号と共に戦う仮面ライダー第2号、および第1+2号の情報を、元ネタの原作キャラクターも含めて徹底解説していきます! ※この記事には映画のネタバレが含まれます。注意して読み進めてください。

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『シン・仮面ライダー』一文字隼人ってどんな人物?

名前・正体 ①一文字隼人 ②第2バッタオーグ ③仮面ライダー第2号
身長・体重 不明
必殺技 ライダーキック
キャスト 柄本佑

『シン・仮面ライダー』登場シーン

一文字隼人は第2バッタオーグとして最初登場しました。 秘密結社ショッカーに拉致され、緑川イチローによって「第2バッタオーグ」とされていますが、洗脳を受けながらも自我を保つ強い精神力を持っています。 仮面ライダー第1号を倒し緑川ルリ子を連れ帰るという指令を受けてやってきましたが、緑川ルリ子が洗脳を解いたことでSHOCKERを抜けることになります。 その後立花や滝など政府の男たちを警戒して最初は1人で旅に出ると言いますが、仮面ライダー第1号のピンチには結局駆けつけました。 2人で大量発生型相変異バッタオーグやチョウオーグと戦い、チョウオーグの仮面を割る活躍を見せます。本郷の肉体が消えた後は、第1号と「2人で1人の仮面ライダー」となりました。

一文字隼人の職業・性格

『シン・仮面ライダー』では最初から「第2バッタオーグ」という怪人だった仮面ライダー第2号ですが、その正体である一文字隼人はもともと普通の人間。「ペンとカメラが本業」のジャーナリストという設定のようです。 原作では帰国子女という設定もありましたが、そのくらい本郷と比べると明るい性格をしています。ただ一方で孤独を好む性格をしており、ジャーナリストという職業故か政府関係者を信用しません。 またSHOCKER上級構成員は全員深い絶望を経験したことがあるはずで、一文字も洗脳を解かれた直後は何かの記憶に苦しんでいたので、近しい存在を亡くしたような辛い過去を背負っていると考えられます。

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仮面ライダー第2号の特徴

仮面ライダー第1号の進化版である仮面ライダー第2号は、バイクで風を受けなければ変身できない第1号と違ってその場で変身ポーズをとるだけで変身することができます。 デザインも第1号とは少し違い、腕にも足にも1本太めの白いラインが入ります。また目の色が第1号よりも真っ赤で、この色は大量発生型相変異バッタオーグとも似ていました。原作の「ショッカーライダー」の設定もあるので、もしかしたら同時に作られたのかもしれませんね。

仮面ライダー第1+2号

仮面ライダー第1号は、チョウオーグとの決戦で相打ちになり、肉体的には一度命を落とします。しかしその意識は彼のヘルメットに残され、そのヘルメットが改造されて新たに生まれ変わりました。 新しいそのヘルメットを被るのは一文字隼人。一文字隼人は本郷猛とヘルメットを通じて会話することができます。こうして「2人で1人の仮面ライダー」である仮面ライダー第1+2号が誕生しました。 仮面ライダー第1+2号のヘルメットデザインは水色に近く、目の下にはくぼみがついているお馴染みのあのデザイン!そう、初代仮面ライダー新1号のマスクです。腕のラインまでしっかり2本線に変わっていました。

萬画版の一文字隼人/仮面ライダー2号

『シン・仮面ライダー』のストーリーはTVシリーズ版よりもシリアスな萬画(漫画)版『仮面ライダー』に近く作られていました。まずは萬画版の一文字隼人・仮面ライダー2号について紹介していきましょう。

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萬画版一文字隼人の人生

仮面ライダー2号に変身するのは一文字隼人です。一文字はもともとショッカー側の手先でした。仮面ライダー1号の命を狙うために、新聞記者を装って本郷猛に近づいたのです。

改造されショッカーライダーに

あるとき一文字隼人は、悪の秘密結社ショッカーに拉致されて改造され、12人にいるショッカーライダーの1人となりました。 洗脳を受けた一文字は本郷に近づき、他のショッカーライダーとともに仮面ライダー1号を襲います。しかし戦闘中に銃弾を頭に受け、奇跡的に洗脳から目覚めるのでした。 緑川ルリ子の手当てを受けて蘇生したのち、他のショッカーライダーを全滅させます。

本郷を継ぎ仮面ライダー2号となる

しかし仮面ライダー1号は、ショッカーライダーとの戦いにより死亡します。しかし脳だけは助けられ、研究所のカプセル内で生き続けることになりました。 一文字隼人は戦えなくなった本郷の遺志を受け継ぎ、仮面ライダー2号を名乗り始めます。本郷と一文字はテレパシーにより交信をすることができ、そこからは「2人で1人の仮面ライダー」としてショッカーと戦っていくのでした。

ショッカーの巨大計画

仮面ライダー2号として一文字隼人は、故郷・水底村を救うなど日々戦いを続けます。そしてあるとき「10月計画」というショッカーの巨大計画を知ることになりました。 「10月計画」とは国民全員をナンバリングして、ロボットのように利用しようとする征服計画。すぐさまアジトに乗り込む仮面ライダー2号でしたが、この計画に日本政府が一枚噛んでいることを知らされます。 混乱しピンチに陥った一文字隼人。それを助けたのは、サイボーグと化して復活した本郷猛でした。FBIとも協力して2人は無事に、この征服計画を阻止することに成功します。ショッカーが作った電子頭脳は自爆しました。

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能力・必殺技

ライダーキック

仮面ライダー2号の代表的な必殺技。高く飛びあがり繰り出すキックは、すさまじい破壊力を有します。ここから派生した技として「ライダー回転キック」や「ライダー卍キック」なども存在。

ライダーパンチ

時速200kmの強力なパンチを繰り出す恐ろしい破壊力を誇る必殺技。ライダーキックのように高いところから繰り出し、破壊力をさらにアップさせる場合もあります。

TVシリーズの一文字隼人/仮面ライダー2号

仮面ライダー2号 誕生の経緯

仮面ライダー2号/一文字隼人は、TVシリーズ『仮面ライダー』が一番の原作です。仮面ライダー1号/本郷猛を演じる藤岡弘が重傷で入院したため、急遽誕生したキャラクターが仮面ライダー2号でした。 仮面ライダー1号はバイクに乗りながら変身していましたが、一文字隼人を演じる佐々木剛は免許を持っていなかったためポーズによって変身することになります。これが仮面ライダーの「変身ポーズ」の始まりでした。

ストーリー・流れ

TVシリーズの一文字隼人も萬画とあまり設定は変わりません。TVシリーズ版同様明るく陽気な性格ですが、職業はフリーカメラマンで、柔道6段、空手5段と日本格闘技の達人、さらに幼少期をロンドンで過ごした帰国子女でした。

旧2号

漫画同様、ショッカーに拉致され改造手術を受けた一文字隼人。しかし脳まで改造される直前に本郷に救われ、海外に行った本郷の後を継いで日本でショッカーと戦うことになります。 第14話から第52話まで仮面ライダー2号は主人公として、様々な怪人と戦い続けました。

新2号

第53話からは怪我から復帰した仮面ライダー1号が再び主人公を務めるようになりましたが、一文字も第72・73話や第93話、第98話でたびたびゲスト出演を果たしています。 ゲスト出演の回の仮面ライダー2号は「新2号」と呼ばれ、デザインや能力が少し変更され、仮面ライダー1号と力を合わせて戦いました。

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見分け方・特徴

旧2号と新2号の見分け方
  • 手袋とブーツが緑=旧2号
  • 手袋とブーツが赤=新2号

旧2号

仮面ライダー1号と同様、エネルギー源は風です。しかし1号よりも全身の筋肉量が多くなっているうえ、パワー強化装置も持っているため非常に高い腕力を有します。 普段は武器を使わず素手による格闘で戦闘に参加。ですが時には敵から奪った刃物や木の棒を使って戦うなど、武器の扱いにも長けています。

新2号

テレビ版の途中から登場する、仮面ライダー2号が強化された姿。テクニックを駆使して戦う「技の1号」に対し、持ち前のパワーを前面に押し出して戦うため「力の2号」という異名を持っています。 1号の必殺技を会得するなど技の面でも成長を見せていますが、主に使っていたのは彼の代名詞とも言える「ライダーキック」。 パワーアップした仮面ライダー2号ですが、その経緯はまったく明かされておらず、仮面ライダーのなかでも未だ解明されていない謎の1つです。

そのほかの一文字隼人

映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005年)

石ノ森章太郎が描いた漫画版『仮面ライダー』をベースに制作された映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005年)。名作と名高い ここでは仮面ライダー1号である本郷は「ホッパー1号」と呼ばれ、仮面ライダー2号は「ホッパー2号」として扱われています。裏切り者の本郷を狙う刺客として、様々な手を駆使して彼を追い詰めていく存在です。 テレビ版とは違い足技を多用した華麗な戦い方をし、性格もキザな部分がより強調され少々軽い男のように描かれています。

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漫画『仮面ライダーSPIRITS』(2001年〜)

2001年から連載が始まり、現在もタイトルを変え連載が続いている大人気漫画『仮面ライダーSPIRITS』。 ここでは明るい性格がよりコミカルになり、子ども好きな一面も見せています。反面、内心では激しく燃える正義感を秘めており、非情な敵には本人曰く「ブチギレる」こともあるようです。

小説『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』(2004年〜)

原作漫画の後日談として2004年から2006年にかけて発売された小説。 仮面ライダー2号はショッカーの計画阻止に成功した後も、海外へ行き悪と戦い続けていました。本編ではショッカーの残党が悪事を働いていると知り、主人公たちとともに立ち向かうことになります。

『シン・仮面ライダー』仮面ライダー第2号もかっこいい!

仮面ライダー1号とは戦い方も性格も全く違うキャラとして、ストーリーを盛り上げてきた仮面ライダー2号。 映画『シン・仮面ライダー』でも、一見軽快そうながら孤独を背負う性格でともに戦い活躍していました。 ルリ子と本郷の意思を継ぐ者として、彼の今後に思いを馳せずにはいられませんね。原作や他のシリーズの一文字隼人を見返してから、もう一度映画を見返してみるのも面白いかもしれません!