2023年3月22日更新

『シン・仮面ライダー』蝙蝠男・コウモリオーグが不気味すぎ……ヴィールスで人を操る能力を徹底解説

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庵野秀明の最新作『シン・仮面ライダー』(2023年)に登場した敵、コウモリオーグ。オーグの中でも特に奇抜な見た目や原作をオマージュした戦い方が話題となっています。 この記事ではコウモリオーグの活躍シーンや元ネタなど徹底的に解説していきます! ※この記事は映画『シン・仮面ライダー』のネタバレを含みます。未鑑賞の場合は注意してください。

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『シン・仮面ライダー』コウモリオーグの基本情報

正式名称 KOUMORI-AUGMENT-01
立場 SHOCKER上級構成員
強さ・技 飛行能力 , バットヴィールス(ウイルス)による洗脳
キャスト 手塚とおる

コウモリオーグは研究施設に人間ではなくロボットを配置するほど他人を信用していません。 バットウィールスによって市民を意のままに操ることが可能で「死ぬ」ことさえ司令することができます。逃走時には飛行形態も披露しました。

コウモリオーグの登場シーン

コウモリオーグは他人を信用しない孤高の研究者。ヒト型等身大対人兵器に施設を守らせ、たった1人でバットヴィールスを研究し、ついに完成させました。 彼もほかのオーグ同様、深い絶望を経験し人間の存在自体を否定しています。そこで彼はヴィールスによって、暴力無くして人類を減らす計画を立てていたのでした。 その思想を危険視したのが緑川ルリ子。彼女は彼ならば1人で十分だと、単身研究施設に乗り込みます。最初はヒト型対人兵器を次々撃ち殺し、計画は順調に思えたルリ子でしたが、いざコウモリオーグと対面するとバットヴィールスによって洗脳されてしまします。 コウモリオーグは助けに来た本郷猛に対してルリ子を人質にして脅しました。しかし実はルリ子は洗脳された振りをしていただけ。プラーナを応用した仕組みでバットヴィールスを中和していたのです。 ルリ子の不意打ちの狙撃をくらったコウモリオーグは翼を負傷しながらも施設から逃亡。仮面ライダーの飛行距離を計算して安全圏へと逃げるも、仮面ライダーはサイクロン号のジェット噴射によって追いかけ、捕まってしまいます。最後はライダーキックを喰らい、泡となって消えていきました。

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グロめなラストは再現された?

コウモリといえば初代『仮面ライダー』の蝙蝠男。蝙蝠男の一番有名なシーンは両翼をもがれ、屋上から地面にたたきつけられ血みどろで絶命するというグロテスクな最期で、これが映画でも再現されるのか注目が集まっていました。 本作ではこれを彷彿とする描写はありませんでしたが、代わりに倒される過程で漫画版原作の自らの血清でウイルスを相殺するくだりがルリ子のプラーナによって再現されました。原作漫画までチェックしていないと、庵野監督の仕掛けには気付けないのですね……。

コウモリオーグが生物的なデザインになった理由は?

コウモリオーグは額にコウモリの鼻、尖った耳とスキンヘッド、そして白衣をまとった特徴的なルックスで登場しました。クモオーグハチオーグとは違い、コウモリオーグは仮面をかぶらないオーグです。 なぜこのようなルックスになったのか、公式見解は明かされていません。しかしコウモリオーグはおそらくクモオーグたち「死神派」とは違う派閥に属しています。派閥が違うゆえに得意とするオーグメンテーションの種類も違ったのではないでしょうか。 ほかにも手術の失敗や研究者として自我を残すために完全な覚醒をしなかったなどさまざまな憶測が囁かれています。いつか監督の公式見解が知りたいですね。

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演者は手塚とおる

コウモリオーグのキャストは手塚とおるです。個性派俳優の手塚とおるは、ほぼ原型を残さない不気味な見た目のコウモリオーグを見事に怪演していました。

元ネタの蝙蝠男について

基本情報

立場 ショッカーの改造人間
身長・体重 205cm・115kg
強さ・技 飛行能力・ビールス感染者を操る超音波
キャスト 峰惠研

蝙蝠男は蝙蝠の特性を有するショッカーの改造人間です。ショッカーが開発したビールスを人々に感染させ、様々な人体実験をしていたマッドサイエンティストのような一面も持っています。

強さ

吸血蝙蝠の能力を移植されており、その翼で空を飛ぶことができます。また超音波を発することもでき、ショッカーのビールスに感染した人間を操ることが可能。このビールスは蝙蝠男の牙に仕込まれており、嚙みつくことで吸血と感染を同時に行うことができます。

TVシリーズ登場回

蝙蝠男の初登場は『仮面ライダー』の第2話『恐怖蝙蝠男』です。 ある団地を使い人体実験を始めた蝙蝠男。本郷は団地に住むひとの死を不審に思い、調査のために潜入します。蝙蝠男はビールスに感染した住人たちを操り本郷を襲わせますが、本郷は仮面ライダーに変身。ここから蝙蝠男との直接対決に発展します。 敗北を悟った蝙蝠男は人間体に戻ることで何とか逃亡。しかしその後、再び本郷と対峙することになります。まっくらな団地の屋上で繰り広げられる熾烈な戦い。本郷は「ライダー投げ」を使いビールスの血清が隠された蝙蝠男の両翼をもぎ、屋上から地面へ叩きつけ決着をつけます。 ここで死亡した蝙蝠男ですが、第13話では再生怪人として再登場しています。

漫画版との違いは?

漫画版の蝙蝠男はより蝙蝠に近いルックスをしています。自信過剰な性格で、テレビ版とは違い自身の手柄欲しさに仮面ライダー1号を抹殺したいと直談判しています。 能力などはテレビ版とほとんど同様。翼をもがれやられる点も同じですが、最後は十字架で胸を串刺しにされ灰のように崩れるというドラキュラのような死に方をしています。

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『シン・仮面ライダー』の蝙蝠男・コウモリオーグも怖かった

公開前は後ろ姿のみの公開で話題を呼んだコウモリオーグ。劇中では他のオーグとは一線を画す奇抜な見た目や誰も信用していない設定、本物のコウモリに寄せた飛行姿など魅力あふれるオーグとなりました。 原作の蝙蝠男とはまた一味違ったコウモリオーグが気になった方は是非本編で確かめてください!