漫画『全力で、愛していいかな？』全話ネタバレあらすじ＆感想！色気漂う大人の初恋みたいな恋。

建設会社で働くアラサー女性の篁千世。上司の男はセクハラぎりぎりの言動ばかりで、部下の男も舐めた態度で言うことを聞きません。 そんな環境に身を置いていたせいで、恋愛からは遠ざかっていました。そんな彼女の楽しみは、ランチ友達の瀬尾一愛との食事でした。 男に夢を抱かなくなっていた千世の、唯一の例外男性でした。瀬尾は45歳ながら外資系企業の副社長で、ハイスペックなイケおじです。 ハイスペおじですが、千世にとっては気の置けない友人でした。しかし瀬尾の方はただの友達とは思っていないようで……？

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気の置けない友達と思っていた瀬尾から、突然の告白に千世は動揺します。瀬尾のことは気に入っていますが、今は恋愛のことなんて考えられません。 瀬尾に返事は保留してもらいましたが、どこか告白がなかったことにならないかと考えていました。そんな中偶然出会った瀬尾に、千世はそっけない態度をとってしまいます。 その日以降、瀬尾はいつものお店に現れなくなってしまいます。自業自得だと後悔が募る千世ですが、そこに瀬尾がやってたのです。 どうやら瀬尾は出張に行っていただけのよう。そして渡してくれたお土産にも、瀬尾の気遣いに嬉しさが込み上げます。 そして千世は「話したいことがある」と言い、瀬尾をディナーに誘うのです。

ディナーでお試しで付き合うことにした2人は、ホテルの一室に向かいます。久々の行為であることや、瀬尾の男らしい体つきを自覚し、千世は鼓動が早くて仕方ありません。 そしてとうとうベットの上で抱き合う2人。近くで触れ合うことで、改めて瀬尾は大人の男の人だと千世は感じます。 ふと瀬尾は「千代ちゃんが無理って思ったらすぐやめるから」と口にします。その瀬尾の余裕に、千世は大人の余裕を感じて寂しさを感じます。 しかし瀬尾は「余裕なんてない」と言い、自分の鼓動を聞かせます。そして気持ちを確かめ合うように、2人はキスします。 翌朝、瀬尾は千代に瀬尾が「お試し」の期限を、3ヶ月にしないかと提案してきます。そして「3ヶ月全力で愛させてほしい」と告げるのです。

瀬尾の恋愛は、今まで相手から交際を申し込まれ始まってきました。そして毎回「何か違う」と言われ、相手から別れを切り出されるのです。 イケメンで優しい瀬尾ですが、どこか人に対して熱がないのです。そんなある日、迷惑行為を働く若者グループを注意した際、逆に喧嘩をふっかけられボコボコにされます。 そこで若者をボコボコにし、瀬尾を助けてくれたのが千世です。そんな千世と、ある日例のお店で再会したのです。そこから2人のランチ友達の関係は、始まったのです。 そんなピュアな瀬尾は、一夜の勢いで千世と肌を重ねたことを後悔しています。瀬尾は1人で泊まるつもりで部屋を取っていました。しかし千世はそう受け取らず、強いるような結果になってしまったのではないか？と。 そこで瀬尾は「肉欲禁止」を誓うのです。

「肉欲禁止」を誓った瀬尾ですが、一方の千世はそれなりの下着を買い準備していました。しかしそれから3回デートを重ねたのですが、一向に瀬尾からのお誘いがありません。 2人でのお家デートの際も、瀬尾は千世と距離をとり、必死に我慢しようとします。しかしそれが余計に千世は不安になります。 そこで勇気を出した千世の方から、「あれから1度もなかったから」と瀬尾を誘うのです。そんな千世の態度を、愛おしく思う瀬尾でした。 ちゃんと準備した勝負下着も、瀬尾に効果抜群です。しかし瀬尾はまた「千世が気を遣ってくれた」と勘違いし、落ち込んでしまうのです。

千世は瀬尾をお気に入りの温泉施設に誘います。千世が温泉好きだと聞き、思わず「今度旅行にでも」と言いかけますが、理性で堪えます。瀬尾は間違いなく聖人です。 一方千世も、周りの女性が瀬尾に向ける視線に気づき、彼のイケおじぶりを再認識します。そんな中千世は、同じ会社の上司である紅山と遭遇します。 彼はある会社での飲み会の際に、千世をラブホテルに連れ込もうとした男でした。社内で女性社員に手を出す紅山が100悪いのですが、千世はどこか自分も悪いと思っているようです。 そんな紅山相手には千世も臆病になってしまうのですが、瀬尾が余裕の表情を浮かべ助けてくれます。 それだけに飽き足らず、紅山らの部屋をグレードアップするように、施設側に取り計らったのです。流石に瀬尾がカッコ良すぎて、私も抱いてもらいたくなってきました。

瀬尾の優しさに触れたことで、千世は瀬尾とあった時のことを思い出します。その頃の千世は紅山の件もあり、他人に対して警戒心マックスでした。 千世は怖い目にあったにも関わらず、自分の中で納得させ風化させようとしていました。しかしいつの間にか社内では、「千世が紅山に言い寄った」と言うことになっていたのです。 周りが敵ばかりで、誰にも助けてもらえないと孤独感を感じていました。そんな時に瀬尾に出会いました。 そして瀬尾は「自分が我慢すればいい」と思っている千世に、「怒っていいんだ」と諭してくれたのです。千世は瀬尾の言葉のおかげで、その窮地を脱しました。 その時のことを思い出し、改めて瀬尾のことが好きになる千世。ですが瀬尾の方は「お試し期間が早く終わらないかな」と思っているようで……。

「お試し期間が早く終わらないか」と思っていた瀬尾でしたが、それは決して千世に冷めたと言うことではありません。 むしろ好きすぎるのが原因なのです。瀬尾は千世と付き合って、他の男と馴れ馴れしくしている姿に、嫉妬している自分に気付きました。 そしてそんな自分をコントロールできるのか、不安になってきているのです。それにお試し期間が終わって、千世に別れを告げられたら手放せる自信もないのです。 その為瀬尾は、楽しくも不安で仕方がない日々を送っているのです。 そんな中瀬尾は、千代が親しい夫婦の旦那からハグされているところを目撃してしまいます。その夫はハグ魔なため、訝しむようなことはないのですが。 しかし瀬尾は耐えきれず、涙してしまうのです。そこでようやく千世は、お試し期間が瀬尾を苦しめていたことに気づきます。

千世が瀬尾の不安に触れて、さらに距離が近くなった2人。そして瀬尾は不安が溢れ出した反動からか、その日はいつもより激しく抱きます。 翌朝恥ずかしさから目を合わせられない千世でしたが、なぜか瀬尾の方も全く目を合わせてくれません。 その理由を尋ねると、瀬尾は「自分本位に抱いてしまった」と後悔を口にします。そんな千世は「むしろメロメロにされた」と、照れながら告げます。 そして顔を合わせての朝食中、今度は千世の方が「他にも瀬尾の手料理を食べた人がいるのでは？」と嫉妬を募らせます。 そして思わず「毎日食べれたら幸せだ」と口にしてしまうのです。とうとう千世が、自分の気持ちに気づいた瞬間でした。

瀬尾のことが好きだと自覚した千世でしたが、仕事の忙しさに中々2人で会う時間が取れなくなってしまいます。 そうこうしている内にお試し期間の終わりまで、あと2週間と迫っていました。そこで千世は瀬尾をドライブデートに誘います。 残り少ない時間で答えを告げるため、千世は2人の時間を大切にしていきます。 そして到着した工場夜景の見える公園で、瀬尾に向かい合い「好きだ」と告白します。瀬尾と同じように「次に期待する」ことを、ずっと続けていきたいと思っていると伝えます。 そして「結婚を前提にお付き合いしてください」と告げ、瀬尾の手を握ったのです。呆然とした瀬尾、嬉しすぎて頭がショートしているようです。 ですがなんとか言葉を紡ぎ、「よろしくお願いします」と告げたのです。

とうとう結婚を前提に、正式に付き合いを始めた2人。千世は前よりも、瀬尾に会えることが楽しみになっていることを感じます。 一方また些細なことで千世への罪悪感が募り、動揺してしまう瀬尾でした。このハイスペイケおじの欠点は、繊細すぎることですね。 そんな元気のない瀬尾の様子に気づき、「1人で辛い思いを抱えないで欲しい」と伝えます。そして悩みを聞いた千世は、「そんなことでしたか」と一蹴します。 そして改めて瀬尾の繊細さを感じつつ、それが彼の誠実さなのだと実感するのです。まだ「嫌い」と思えるほど、お互いのことを知らないってこともあります。 しかし千世は、瀬尾とならなんでも乗り越えていけると、確信に似た思いを抱くのです。しかし飲み会の席で、「結婚しなきゃよかった」というフレーズを聞いてしまい……？

自ら「結婚前提」と告げ、交際し始めた千世ですが、徐々に結婚への不安が募り始めます。同窓会で離婚した同級生のエピソードを聞き、一気に現実を突きつけられてしまったのです。 それは結婚について調べ、眠れなくなるほどのショックでした。また道端でOLが上司に結婚報告をした際、セクハラまがいのことを言われたと話していることを耳にします。 職場のことは他人事ではないため、千世はさらに気が重くなってしまいます。 そんな中瀬尾のデートで彼から「母が会いたがっている」と告げられ、動揺してしまいます。ですが瀬尾の母は、別に交際関係のことで会いたがっていたわけではないようです。 しかし動揺してしまったには事実で、瀬尾は千世の変化に気付きます。しかし何も問わずに、気遣ってくれる瀬尾。 ですが千世は余計に、結婚に臆病になっていることを、申し訳なく感じるのです。

不安を抱えたまま、千世は瀬尾と共に、瀬尾の母である八重子とピクニックに出かけます。不安など馬鹿らしいほど、八重子はフレンドリーな人でした。 八重子は恋人として紹介されるより、気楽だろうと気遣ってくれてたのです。その心意気に、千世は嬉しくなります。 しかし瀬尾と八重子が会話しているのを聞くと、瀬尾が「婚約者としての扱いはしないでほしい」と頼んでいたのです。どこか思うところはあれど、八重子はその提案に従ってくれていました。 暖かい家族です。 その夜千世は、改めて瀬尾に「結婚が怖い」と告げます。すると瀬尾は「千世が最後に愛する人だからいつまでも待つ」と告げたのです。 やはりどこまで行っても、瀬尾がイケメンすぎます。

ある日友人の潤、夢路と飲んでいた瀬尾。そこで潤は、妻と喧嘩してしまったと漏らします。潤も疲れていたため、思わず言ってしまった一言ですが、それ以来妻から冷たい態度を取られるのです。 そこで瀬尾は「思っていることと伝わっていることはイコールではない」と、潤に告げます。そんな飲み会は、潤が潰れてお開きかと思いきや、夢路が瀬尾を自分の家に誘います。 夢路は*瀬尾が言えない悩みを抱えていたことに、気づいていました。瀬尾は今までの経験もあり、女性の気持ちはある程度わかっているつもりだったのです。 しかし千世の態度を見て、自分が浅はかだったと気付かされた**のです。そしてその態度が、少しショックだったことも吐露します。 でもそんな態度は千世には見せません。好きな人の前ではカッコつけたいと思う、瀬尾の愛らしさが堪らないですね。

本作の魅力を一言で表すなら、「瀬尾がイケオジすぎる！」の一言に尽きます。千世への愛情表現も、他の男の払い方も、大人の色気が出ていて仕方ありません かといえば千世と健全な付き合いがしたいために、必死に性欲を抑える可愛らしさもあります。高校生の初恋を見ているようです。 ですがその誠実さが、繊細さとして裏目に出てしまうことも多々あります。筆者がこんなことをすれば、ただの挙動不審者で終わるでしょう。 しかしこのイケオジは、その繊細さすらも余裕として見せてしまえるのです。本当に瀬尾がカッコ良すぎて、抱いてもらいたくなるそんな作品です。

そんな『全力で、愛してもいいかな？』ですが、2023年2月4日からテレビドラマが放送されました。 監督を金井純一、本間利幸、朝比奈陽子の3人体制で制作されています。そして気になるメインキャストは、千世役が桜庭ななみ、瀬尾役が竹財輝之助です。 特に竹財の雰囲気は「イケオジ」と呼んでいい色気ムンムンで、瀬尾役にぴったりと言えるでしょう。 色気ある大人が繰り広げる、初恋のような恋愛劇をぜひ実写でも体感してください！

ここまで『全力で、愛していいかな？』の各巻ネタバレを踏まえ、解説してきました！改めて瀬尾がイケオジすぎますね。 こんなイケオジに別れを告げた女性たちは、一体どんな贅沢な奴らなんでしょう。親の顔が見てみたいものです。 こんなイケオジと恋愛したい！という見る目ある方は、是非本作に目を通してみてはどうでしょうか？